H. MOSER & CIE.(H. モーザー社)新作「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ」~ミステリアスな天然石が光の嵐を巻き起こす

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)

虹色の反射、きらめく色、踊る光:H. モーザー社は、どこかサイケデリックな雰囲気を感じさせ、美しさとミステリアスな魅力を兼ね備えた天然石のタイガーアイ(虎目石)をコンセプトにした限定モデル、エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイを発売いたします。モダンでありながら控え目、エレガントで希少な天然石にスポットライトを当てたモデルです。ロゴとインデックスを排し、6 時位置に開口部を設けてフライング トゥールビヨンを際立たせたダイアルで、何もないキャンバスに宝石を配したかのような美しさを表現しました。



タイガーアイ(虎目石)は微結晶石英の一種の半貴石で、繊維状のアモサイトで形成されており、その繊維の一部が「仮像」として知られる自然の代謝・風化プロセスを経てシリカに置き換えられたものです。繊維組織が幾重も並行に走っているため、光の反射に差が生じ、これが石に独特の生命感を与えます。
ミステリアスな名前と魅惑的な色合いを持ったタイガーアイには、灰青色、琥珀色、赤褐色などさまざまなカラーがあり、石英化したクロシドライト(青石綿)に由来する青系の石はファルコンアイ(鷹目石)、赤系の石はオックスアイ(雄牛眼石)と呼ばれます。



魅力的な天然石であるタイガーアイは、邪悪なものを退け、自信を与え、また健康と繁栄をもたらすと信じられてきました。この石にはさまざまな逸話があり、古代ローマ帝国では兵士が戦で身を守るために身につけ、中世の暗黒時代には魔除けとして用いられたとされています。H. Moser & Cie. の CEO を務めるエドゥアルド・メイランは、こうした象徴的な意味を超越した、石の持つ独自の美しさに惹かれたとして次のように説明しています。
「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイは、H. モーザー社の成功において重要な要素となったフュメダイアルを新たに解釈したモデルとなっています。虎目石は、水平に伸びるラインが、バランスの妙と均整美、そして光を受けて生命を宿したかのような力強さを感じさせてくれる石です。豊かなディテールはお使いになるうちに徐々にお分かりいただけるでしょうが、その美しさを存分にご堪能いただくために、モーザーの時計そのものと同じように、ぜひさまざまな角度から眺めてみてください。エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイでは、極めて現代的な手法でタイガーアイの輝きを際立たせることを目指しました。私たちにとって、1970 年代はデザインと美意識の観点から、インスピレーションの宝庫といえる時代です。当時、虎目石は非常に人気が高く、バロック調やロココ調のさまざまな時計に用いられました。私たちはこれとはまったく対照的に、タイガーアイのダイアルからロゴもインデックスも排し、6 時位置にフライング トゥールビヨンのみを配することで、控えめなミニマリズムの美を表現しました」

エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイには、ホワイトゴールド&ファルコンアイ、レッドゴールド&オックスアイの 2 つのバージョンが用意されています。ダイアルに必要な複雑でありながら規則的に走る平行なラインを持つ石の調達が困難であることから、いずれも 50 個の限定生産です。タイガーアイの石はすべて模様やカラーが異なるため、一つひとつの時計がほかにはないものに仕上がります。工房では、年間約 20 個の時計が製造される予定です。

このモデルはキャリバー HMC 804 ムーブメントによって駆動されます。創意の極致ともいえるこの自動巻きムーブメントには、自社で設計・製造したダブルヘアスプリングが使用されています。この対になったヘアスプリングにより、拡張時の各ゼンマイの重心の動きが補正、摩耗が軽減され、精度と等時性が大幅に向上し、継続的な完成度が実現されます。



誘い込まれるような魅力を放つエンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイは、光の反射によって名の由来となった虎の目のような模様を浮かび上がらせ、人々の視線を集めることでしょう。
疑う余地のない H. モーザー社スタイルの高級時計です。



【仕様】
エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ
リファレンス 1804-0222
ホワイトゴールドモデル、天然石ファルコンアイのダイアル、ブルーアリゲーターレザーストラップ
50 個限定製造



リファレンス 1804-0401
レッドゴールドモデル、天然石オックスアイのダイアル、ブラウンアリゲーターレザーストラップ
50 個限定製造
 
[ケース]
18K レッドゴールドまたはホワイトゴールド、3 パーツ構成
直径:40 mm
厚さ:11.2 mm
サファイアクリスタルを用いたシースルーのケースバック

[ダイアル]
天然石のファルコンアイまたはオックスアイ
リーフ型針の時針および分針

[ムーブメント]

自社製 HMC 804 自動巻きキャリバー
直径:32.0 mm(14 1/4 リーニュ)
厚さ:5.5 mm
振動数:21,600 振動/時
ラチェット式両方向自動巻きシステム
18K レッドゴールド製ローター、H. Moser & Cie. ロゴの刻印
パワーリザーブ:約 3 日間
オリジナルのダブルヘアスプリング
6 時位置のミニッツ フライング トゥールビヨン、スケルトン加工ブリッジ
モーザー ダブルストライプ仕上げ
機能:時針および分針

[ブレスレット]
手縫いのブルーまたはブラウンアリゲーターレザー
Moser のロゴが刻印された 18K ホワイトゴールドまたはレッドゴールド フォールディング バックル



H. MOSER & CIE.(H. モーザー)
H. モーザーは Heinrich Moser により 1828 年に創設されました。ノイハウゼン アム ラインファルを拠点とするこのブランドは現在、約 60 名の従業員を擁し、14 つの自社製キャリバーを開発し、年間に 1,500 個以上の時計を製造しています。H.モーザーは、その姉妹会社であるPrecision Engineering AG(PEAG)を通じて、調速機構やヒゲゼンマイなどの部品を製造しており、これらは自社の生産に使用されるほか、パートナー企業にも供給されています。 Precision Engineering AGは、2012年にモーザーウォッチホールディングスに設立された独立企業であり、エスケープメント用の部品製造を専門としています。H. モーザーはモーザー家の人間を名誉会長とし、Heinrich and Henri Moser 基金の代表に迎えるという栄誉に浴しています。Heinrich Moser の子孫たちに設立された Moser 基金は、一族の歴史を維持するために機能しており、Heinrich Moser 家が住まうシャルロッテンフェル城に併設の Moser 博物館に収蔵すべき昔のモデルの収集といった役目も担っています。時計製造に関するノウハウとこの分野での専門技術に裏打ちされた MELB Holding はH. モーザー、Hautlence という企業を擁するに至っています。MELB Holding は伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。