モリッツ・グロスマンが限定モデル「バックページ・ブルー」を発表

 From : Moritz Grossmann (モリッツ・グロスマン )






モリッツ・グロスマンが限定モデル「バックページ・ブルー」を発表


モリッツ・グロスマンより新作「バックページ・ブルー」が発表となります。卓越した技術を誇るマニュファクチュールが設計したキャリバー107.0は基幹ムーブメントを反転しており、鮮やかなブルーとポリッシュ仕上げを施したパーツの輝きがデザインを際立てます。この特別なユニークピースは世界限定13本のリミテッドモデルです。


反転したムーブメントを搭載するバックページは、角穴車の3段のサンバースト仕上げやブラックポリッシュを施した丸穴車などモリッツ・グロスマンの精微な仕上げをダイヤル側に見ることができます。



テンプに沿って大きくカットアウトしたプレート越しに、歯車などパーツの動きをじっくりと見ることができます。6時位置にあるスモールセコンドの受けにはゴールド製のシャトンと平型ネジが用いられており、ダイヤルのアクセントカラーとなっています。



「バックページ・ブルー」は鮮やかなブルーで彩られた、インデックスや目盛りのない、よりシンプルなモデルです。幅広のリブ模様の装飾が際立つプレートには100万分の1ミリメートルという極薄のコーティングが施されており、深みのあるブルーに仕上げられています。このコーティングは変色など環境変化による影響を受けにくく、歯車やゴールド製のシャトン、そして3段のサンバースト仕上げを施した角穴車と見事なコントラストを成します。



花模様のエングレービングが施されたテンプ受けもコーティングされており、鮮やかなブルーとパーツの輝きが調和しムーブメントの細部にまで及ぶ完璧な仕上げを一層際立てます。




伝統と革新を併せ持つ芸術的な自社製キャリバー107.0

モリッツ・グロスマンの自社製キャリバー107.0は、これまでのコレクションではケースバック側からしか見ることのできなかった美しいパーツをダイヤル側にセットするため新たに設計されました。



一見するとムーブメントを単純に反転させただけのように見えますが、実際には反転した歯車の回転方向を調整し適切に機能させるため多くのパーツが再設計されています。



丸穴車と角穴車の間に新たに追加された中間車が、香箱の回転方向とともにムーブメントの歯車全体を逆方向に回転させます。鏡に映したかのように反転した脱進機と調速機により、輪列は正しく動きます。また、ヒゲゼンマイの巻き上げ方向も同じように反転しています。



基幹キャリバー100.1よりも大きくなった3/4プレートのサイズに合わせ、テンプ受けとガンギ車受けも再設計されました。花模様が手彫りされた段差式テンプ受けとガンギ車受けはムーブメントの華やかなアクセントになっています。精巧なハンドエングレービングや丁寧な面取りなど、この2つのパーツにはモリッツ・グロスマンの最上級の仕上げが施されています。



日の裏ブリッジ

ダイヤル側から日の裏車の輪列を見ることができるよう運針機構が再設計されました。日の裏車と筒車の運針輪列は完璧にポリッシュ仕上げを施したブリッジの下にセットされています。



時刻調整機構はキャリバー107.0のケースバック側にセットされているため、時刻合わせの際にはムーブメントの裏側からダイヤル側へと輪列が駆動します。レイアウトを最適化したことで、ダイヤル側に香箱と角穴車のための十分なスペースができました。




ストップセコンド機能搭載のプッシャー付き手巻き機構

新設計されたキャリバー107.0では駆動する手巻きおよび針設定機構をケースバック側から見ることができるようになりました。ほぼすべての部品が鏡に映したかのように反転した構成となっていますが、プッシャーは同じ位置で機能するよう設計されています。



また、ストップセコンド機構も再設計されました。リュウズを引き出すと、カンヌキが作用し時刻修正モードへと切り替わり、同時に中央へと伸びるプッシュバーを介してブレーキばねに伝えられ、テンプが停止します。プッシャーを押してムーブメントがリスタートした後、ブレーキばねとプッシュバーは静止位置に戻ります。


世界限定13本
プラチナケースの「バックページ・ブルー」は世界限定13本のリミテッドモデルです。ダイヤルカラーに馴染むダークブルーのアリゲーターストラップを合わせました。





【仕様】
バックページ・ブルー
Ref. MG-003108
ケース :プラチナ/スリーピース
ケースサイズ :直径: 41.0 mm/厚さ: 11.35 mm
針 :手仕上げ、ポリッシュ仕上げをしたステンレススチール
価格 :¥7,920,000 (税込)
限定数 :世界限定13本
入荷予定:2022年春以降

[ムーブメント]
自社製キャリバー 107.0、手巻き、5姿勢調整
ムーブメントサイズ 直径: 36.4 mm、厚さ: 5.0 mm
部品数 :230個
石数 :24石(うち7石をネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
脱進機 :アンクル脱進機
テンプ 直径: 14.2 mm
振動数: 18,000振動/時
パワーリザーブ :完全巻き上げ状態から約42時間
調速機 :質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ、ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)
[機能]
時、分、ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、グロスマン製プッシャー付き手巻き機構
操作 :リュウズ プラチナ(時計の巻き上げおよび時刻設定用)
プッシャー :プラチナ(時計リスタート用)
針:手仕上げ、ステンレススチール
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :手縫い、アリゲーターストラップ、ピンバックル プラチナ
[特徴]
質量ネジ、調整ネジのついた耐震軸受のテンプ、振り石はテンワに統合/振り座と統合したテン真/微調整ネジによる緩急調整装置/ダイヤル側の4分の3プレート構造・支柱/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構/ムーブメント裏側に見える針設定機構/ブルーにコーティングされた洋銀のフレーム基部/ストップセコンド機能搭載グロスマン製プッシャー付き手巻き機構/平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/グラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/両側軸受けの香箱(エネルギーバランスを最適化)/巻き上げ伝え車とゴールドシャトンを用いたコハゼ付き角穴車からなる改良型香箱配置/ポリッシュ仕上げブリッジ下部の面取りした運針機構輪列






【お問い合せ】
モリッツ・グロスマン・ジャパン株式会社
東京都文京区小石川4-15-9
Tel: 03-5615‐8185
Fax: 03-5615‐8186




[モリッツ・グロスマン]
モリッツ・グロスマンは1826年にドレスデンに生まれ、偉大なドイツ人時計職人たちにおいて先駆者とみなされます。若く才能に恵まれた時計職人であったグロスマンは、友人のアドルフ・ランゲの説得により1854年に自身の工房をグラスヒュッテに設立しました。評価の高い時計企業を運営する一方で、グロスマンは政治的・社会的な活動に努め、1878年にはドイツ時計学校を設立します。1885年にモリッツ・グロスマンは突然亡くなり、彼の死とともに時計マニュファクチュールも解体されました。
このモリッツ・グロスマンの伝統的な時計作りが2008年に復活しました。時計師クリスティーネ・フッターが、かつてグラスヒュッテの時計ブランドであった「モリッツ・グロスマン」に出会い、その商標を取得し、構想を練り、素晴らしく繊細な腕時計とともに残された120年前のグロスマンの遺産を受け継いだのです。そして、個人の時計愛好家からの支援によって2008年11月11日にグロスマン・ウーレン社がグラスヒュッテに設立されました。今日のグロスマンの時計師は、歴史的な部分を単に模倣するのではなく、新たな伝統を作り上げています。モリッツ・グロスマンは、革新と卓越した技能を基に、伝統的であると同時に最新の仕上げ技術と高品質の素材を使い、時計作りにおける「新しい時代の原点」を創り出します。
www.grossmann-uhren.com