ショパールからの新作、世界限定5本のサファイアクリスタル製タイムピース 「L.U.C フル ストライク サファイア」~音を奏でる比類ないクリスタル

 From : Chopard (ショパール )




L.U.Cコレクションの25周年を記念し、ショパールは類まれなサファイアクリスタル製のタイムピースを制作し、これを機にミニッツ・リピーターも過去5年において2度目の刷新を行いました。クロノメーター認定を受けたキャリバー「L.U.C 08.01-L」に備えられたゴングに加え、この新作「L.U.C フル ストライク」ウォッチは、ケース全体、リューズ、文字盤までもが、サファイアクリスタルの塊から作られています。直径42.5 mm径の完璧な透明性が実現されたこのモデルは、360度どの角度からも比類ない仕上げを施した美しいムーブメントを堪能することができます。時計界の奇跡とも呼べる本作は、非金属性のタイムピースでは初となるジュネーブ・シールを取得しています。弦楽奏者ルノー&ゴーティエ・カピュソン兄弟によって保証されたサファイアクリスタルの一体型ゴングが奏でる豊潤な音色は、究極のクオリティを誇ります。「L.U.C フル ストライク サファイア」は、その完璧なまでの高度な均質性によって、コンセプチュアルな思考と実現能力が結びついた類まれなタイムピースです。



©Federal-Studio

「L.U.C フル ストライク サファイア」の発表によって、L.U.Cコレクションはクリスタルの時代をさらに先へと前進します。2016年、初代モデル「L.U.C フル ストライク」は、ウォッチメイキング界に新たなパラダイムを提示し、かつてない方法でミニッツ・リピーターの音を鳴らし、拡散させました。ショパール マニュファクチュールはゴングに純サファイアクリスタルを採用し、サファイアクリスタル製の風防ガラスを共鳴器として利用することで、ゴングと風防ガラスを一つのパーツとして一体化させ、「ガラスの天井」を突き破ったのです。こうして美しい調性と豊かな響きが誕生し、その類まれな特徴によって、ローズゴールド製の初代「L.U.C フル ストライク」は、2017年ジュネーブ時計グランプリで最高賞「金の針賞(Aiguille d'Or)」の栄誉に輝きました。



内部に使用したサファイアクリスタル

「L.U.C フル ストライク サファイア」は、ミニッツ・リピーターを備えたタイムピースにおいて、コランダム結晶(通称「サファイアクリスタル」)からケース全体を作り上げた最初の作品となります。内部と外部、音楽表現、透明性を一つにまとめたショパールは、真の楽器と呼ぶに相応しいタイムピースを世に送り出しました。音の拡散経路の随所に使用されているサファイアクリスタルは高い均質性を備えており、世界限定5本の本作では、その力を最大限に引き出しています。



サファイアクリスタルという選択には、デザインの審美性に加え、技術的特性という根拠も持ち合わせています。コランダムの合成により生まれるこの素材は最高水準の耐傷性を有し、モース硬度はダイヤモンドと同程度である9と見積もられています。また、サファイアクリスタル製のケースは機械加工が著しく困難である一方、経年変化が起きにくいという利点も有しています。

外装のサファイアクリスタル

ケースは外径42.5 mm、厚さ11.55 mmで「L.U.C フル ストライク」の既存モデル同様に均整のとれたプロポーションによって、コレクション特有のエレガンスを醸し出しています。ベゼル、ミドルケース、リューズ、裏蓋、裏蓋のガラスにはすべてサファイアクリスタルが使用されています。着用者の腕がタイムピースと一体化するほど透明性の高いこの稀有な作品を実現するために、粉末から完成部品までサファイアクリスタルにおける技術の全要件を熟知している専門職人が手がけました。製造プロセスにおいては、コランダム結晶を製造する際の消費エネルギーから輸送に至るまで、持続可能な開発に関する厳しい規定が遵守されています。



また、文字盤にもサファイアクリスタルを採用しています。文字盤には、読み取りに不可欠な表示部分を強調するために特殊なカットが施されています。完全に透明にしてしまうと、視認性を損なうという不都合が生じ兼ねないため、ショパールはサファイアクリスタルにレイルウェイタイプのミニッツトラックを刻み、塗装しました。また、チャプターリングの時間表示には、ロジウム仕上げでアプライド仕様のクサビ型インデックスを配し、各時間の位置にブラックの転写も施しています。サファイアクリスタルの文字盤には3つの段差が設けられました。1つ目はオフセンターのスモールセコンドです。2つ目は「L.U.CHOPARD」のLOGOをあしらったアプライドのホワイトゴールド製プレート、そして3つ目は同心状のパワーリザーブ表示です。そこに配された2つの針は、ムーブメントとミニッツ・リピーターそれぞれに動力を与える各香箱のエネルギー残量を示します。



内なるイノベーション

「L.U.C フル ストライク サファイア」は非金属のタイムピースとして初めて、権威あるジュネーブ・シールを取得しました。この品質証明の取得に際しては、デザインとムーブメントおよびケースの仕上げが評価されます。また、「L.U.C フル ストライク サファイア」は、キャリバー「L.U.C 08.01-L」が誇る斬新な技術的進歩を継承しています。特許を取得したサファイアクリスタル製の音響構造に加えて、革新的な技術システムが複数搭載され、そのうち4つが特許を取得しています。



ミニッツ・リピーター機構では通常、巻上げレバーを作動させる度にソヌリのエネルギーが供給されますが、本作ではリューズで直接巻き上げる独立の専用香箱からエネルギーが供給されます。この香箱によって「L.U.C フル ストライク サファイア」は、最も多くのエネルギーを必要とする12時59分のチャイムを12回分鳴らすことができます。この並外れたパワーリザーブの実現にはさまざまな要因が関係しており、特許を取得したクラッチレバー機構もその一翼を担っています。この機構はミニッツ・リピーターの作動中、ソヌリ輪列をブロックしてパワーリザーブのロスを防ぎます。

革新的モデル

このパワーリザーブは、ショパール マニュファクチュールが複数の香箱を搭載するために培ってきたまさに知見の賜物です25年前に発表されたL.U.Cコレクションの初代ムーブメント「L.U.C 96.01-L」は、その時点でショパールツインテクノロジーが採用され、積載式二重香箱によって長時間にわたり安定した動力を確保していました。ソヌリは独立したエネルギー源を有しているため、時刻や打刻数を問わず、常に一定のリズムを守ることができます。



ミニッツ・リピーターの快適な使用感を保ち、機能の安全性を最大限確保するために、ショパール マニュファクチュールはいくつもの革新的な装置を考案しています。例えば、ミニッツ・リピーターを駆動する上で香箱に十分なエネルギーが蓄えられていない場合、安全装置がその作動をブロックします。また、ショパールはソヌリを作動させる新しい装置に特許を出願中です。ソヌリを作動させるとプッシュボタンのクラッチが解除される仕組みとなっており、ミニッツ・リピーターはその動作を乱されたり、機構を破損したりする恐れがなくなりました。

才能の結集

「L.U.C フル ストライク」から継承された一体形成のサファイアクリスタル/ゴング構造による豊かな音色を最適化し、永続させるために、カール‐フリードリッヒ・ショイフレは、新たなアプローチに着手しました。2018年にバイオリン奏者ルノー・カピュソンのコンサートへ足を運んだ時のことです。ミニッツ・リピーターを搭載したタイムピースは楽器とみなすべきであり、時間のみならず、エモーションを生み出すべきだと彼は考えました。



ルノー・カピュソンは現代の偉大な音楽家ですが、音響や音色の専門家という顔も持ち合わせており、それはチェロ奏者である弟のゴーティエ・カピュソンも同様です。ふたりが演奏する楽器は、何百年という歴史をもち、時を超える完成度や独自性を有しています。カール‐フリードリッヒ・ショイフレは、ふたりのソリストと同時に、ジュネーブの工科大学HEPIAの応用音響学研究所で責任者を務めるロマン・ブランデ教授を招待しました。騒音を完全に遮断する無響室で行われた研究では、ショパールのミニッツ・リピーターの音はクリアで力強く、調和が取れ澄んでいることが示されました。

それぞれのエキスパートがノウハウを結集させ行った分析では、純粋に計測が可能な音響の基準の他にも、聴衆が感じ取る音という別次元の基準でも評価を行いました。「L.U.C フル ストライク サファイア」は、こうした彼らの分析を享受し、科学面と情緒面で恩恵を浴したタイムピースです。ショパールが生んだ不変のサファイアクリスタル製ゴングにより、「L.U.C フル ストライク サファイア」の音色は変質することがありませんが、これはエキスパートたちの才能の結集による成果であり、カール‐フリードリッヒ・ショイフレは時計の精度を、ルノー&ゴーティエ・カピュソン兄弟は芸術的および情緒的側面の裏付けを、そして科学的分析はロマン・ブランデ教授が担っています。

ヘリテージ&モダニティ: L.U.Cコレクションの25年

1996年以来、ショパール マニュファクチュールは、メゾンの共同社長カール‐フリードリッヒ・ショイフレのインスピレーションに基づくビジョンを反映してきました。初のタイムピースの発表から25年の時を経て、ショパール マニュファクチュールは、伝統と革新の融合を推し進め、自社で開発したあらゆる時計の複雑機構を提供しています。

ムーブメントの設計から、完成品のデザイン、ゴールドの鋳造、ケースとムーブメントの部品のスタンピングと加工、ハンドクラフトによる伝統的なエングレービングと装飾、セッティング、表面の処理、研磨、組立て、調整および品質検査に至るまで、ショパールは、ジュネーブとフルリエのアトリエにおいて、L.U.Cコレクションのすべての作品の全製造工程を自社内で行っています。熟練職人の技が駆使された、シンプルで端正なデザインを纏うタイムピースの数々が、ハイグレードのメカニカルな洗練美を体現しています。




【技術仕様】
L.U.C フル ストライク サファイア
シリアルナンバー入りの5本リミテッドエディション
サファイアクリスタル製

ケース:
透明なサファイアクリスタル
外径 42.50 mm
厚さ 11.55 mm
ソヌリ作動プッシュボタンを備えたL.U.Cロゴ付きの
サファイアクリスタル製リューズ 8.80 mm
ポリッシュ仕上げのミドルケース、ベゼル、ケースバック、ケースバックにエングレービング
シースルーバック、サファイアクリスタル
ショパールが特許を取得したゴングと一体化のサファイアクリスタル製風防ガラス

ムーブメント:
機械式手巻きムーブメント L.U.C 08.01-L
部品数 533
外径 37.20 mm
厚さ 7.97 mm
石数 63
振動数 毎時28,800回(4 Hz)
パワーリザーブ 60時間
未処理のニッケルシルバー製の地板とブリッジ
ブリッジにコート・ド・ジュネーブ装飾
ミニッツ・リピーター
一体化したサファイアクリスタル製の風防ガラスとゴング(ショパールが特許を取得)
可変慣性テンプ(ショパールが特許を取得)
情報収集時、ソヌリ輪列をブロックしてパワーリザーブのロスを回避するクラッチレバー機構(ショパールが特許を取得)
ソヌリの作動中デッドタイムをなくすラチェット特殊伝動装置(ショパールが特許を取得)
チャイムのいかんによらず、通常通り、ゆっくりと、連続的に、または素早くプッシュボタンに作用するソヌリの作動装置(特許申請中)
フィリップス外端曲線を描くヒゲゼンマイ
COSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定
« Poinçon de Genève »(ジュネーブ・シール)品質証明

文字盤と針:
オープンワークのサファイアクリスタル製文字盤
ブラックの転写をあしらったアプライド仕様の18Kホワイトゴールド製ロゴプレート
サテン仕上げを施したスモールセコンド
サファイアクリスタルにエングレーブされたレイルウェイタイプのミニッツトラック
ブラックの転写
ロジウム仕上げのドーフィンフュゼ型時針、分針
ロジウム仕上げのバトン型秒針
ロジウム仕上げのバトン型パワーリザーブ針(ムーブメントとソヌリ)

機能:
サファイアクリスタル製ゴングを打ち鳴らすミニッツ・リピーター(ショパールが特許を取得した機構)
中央に時分表示
6時位置にスモールセコンド
2時位置に時計とソヌリのパワーリザーブの同心円表示
ストップセコンド機能

ストラップとバックル:
手縫いのグレーアリゲーターストラップ、グレーアリゲーターのライニング
ポリッシュ&サテン仕上げの18Kエシカルホワイトゴールド製フォールディングバックル

予価56,562,000円(税込)

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