オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク オートマティック セット」~虹のジェムストーンの煌めき

 From : AUDEMARS PIGUET (オーデマ ピゲ )


虹のジェムストーンがきらめく オーデマ ピゲのロイヤル オーク オートマティック セット


オーデマ ピゲはアイコンのロイヤル オーク50周年を記念し、37ミリと41ミリの「レインボー」、最高に美しいジェムストーンに飾られたロイヤル オーク オートマティックを2セット発売します。この2つのセットは、10本のホワイトゴールド製 の自動巻き、分・秒表示のタイムピースで構成されています。それぞれに異なるカラーのバゲットカット ジェムストーンがセットされ、10本を並べるとレインボーが出来上がります。それぞれのウォッチにセットされた800ほどのバゲットカットのカラーストーンは、純粋な同じカラーを丹念に選び抜きカットしたものです。このように技術的にもデザイン的にもチャレンジといえるプロジェクトは、時計製造とストーンセッティングを専門とする長年のパートナー、サラニトロ社との提携により可能となりました。時計業界で初のコンセプトであるロイヤル オーク オートマティック レインボー セットは、オーデマ ピゲの前衛的なハイジュエリーの長い歴史の上に生まれたもので、ジェムセットのアートを新たな高みに押し上げました。



オーデマ ピゲは業界で初めて、37ミリと41ミリのそれぞれ10本のウォッチに異なるジェムストーンを全面に敷き詰めることでレインボーカラーを表現しました。©オーデマ ピゲ提供


華麗なジェムストーンの展開
2つのロイヤル オーク オートマティック セットは、デザインの進化を続けるロイヤル オーク50周年を記念し、「伝統的な」レインボーウォッチを新たな形で表現したものです。1つのウォッチに虹のカラーをセットするのではなく、今回マニュファクチュールは、10本のタイムピースを1セットとしてレインボーを完成させました。ウォッチはそれぞれ鮮やかなレッド、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ピンク、オレンジなどのカラーで彩られています。



求められるカラーのストーンは、オーデマ ピゲの厳しいカラーと透明性の品質基準を満たさなければならず、これがこのレインボー セットのデザインで最も難しいステップでした。41ミリバージョンでは861個の同じストーン(1つのウォッチに約30から47カラット)、37ミリバージョンでは790個のストーン(約21から37カラット)をセットしています。完璧なストーンを調達するのにおよそ1年がかかりました。ストーンは1個1個、厳しい品質検査のプロセスを経て選び抜かれています。



サプライヤー側の厳しいセレクションのあと、オーデマ ピゲではさらにチェックを行い、ウォッチごとのストーンカラーが均一に揃うようセレクトを重ねます。その後、外部機関の検査により各ストーンの純粋性と天然性をチェックします。



ジェムストーンの"女王"と言われる、ルビー、エメラルド、ブルーサファイアがカラーグラデーションの主要ポイントになります。このメインカラーの間をつなぐため、マニュファクチュールの宝石鑑定家たちとデザインチームは、オートオルロジュリーではあまり使われていないストーンを選び出しました。それがタンザナイト、イエロークリソベリル、ピンクトゥールマリン、アメジスト、ブルートパーズ、オレンジスペサルタイト、ツァヴォライトです。



いずれも鮮やかなカラーで透明性が高く、セットの全体を並べた時に調和がとれた感動的なレインボーを生み出す美しいストーンです。並べた時にレインボーカラーとなるだけでなく、この10本のタイムピースは、それぞれのジェムストーンの優れた特徴、色あい、象徴するものなど多くの物語を備えています。



「2つのサイズで実現したこのセットでは、それぞれ異なったカラーの10本の大胆なタイムピースが、全体としてレインボーを織りなすという史上初のクリエイションを実現しました。世界中から最も純粋で鮮やかなストーンを集めました。その中にはエメラルド、ルビー、トゥールマリン、タンザナイト、ツァヴォライト、スペサルタイトがあります。1つのウォッチに、全く同じカラーと最高のクォリティの800個ほどのジェムストーンを揃えるという大きな挑戦です」
ナタリー・バージレイ(オーデマ ピゲ 宝石鑑定責任者)




バゲットとインビジブルセットのアート
オーデマ ピゲとサラニトロ社が共に追求したのは、ロイヤル オークのジェムセットと製造を新たな次元に押し上げることでした。コレクションのデザインコードを守りつつ、防水性や信頼性、耐久性と修理可能性などの技術面をクリアしながらの挑戦です[註1]。1つ1つのストーンは2つとないものです。その全体のデザイン、開発、製造と手作業によるタイムピースへのセッティングを調整し、全てのストーンのタイプ、硬度、特徴を考慮しながら2つのセットを仕上げました。



ロイヤル オークのケース、ブレスレット、ダイヤルの構造に合わせ、ジェムストーンは41ミリバージョンでは179の、37ミリバージョンでは153もの異なるサイズのバゲットカットを施しました。その後に手作業で研磨しシャープで明確なアングルを仕上げます。ジェムストーンのカット品質は、石自体のクォリティ、透明性と同様に重要なものです。バゲットカットの石はアイクリーン(肉眼でいかなる含有物も見られない)であるだけでなく、ラインとファセットのステップは完璧に対称であること、また光が通り石の純粋さと透明性が強調されるよう完全に揃っていなければなりません。



ジェムストーン自体の存在感を生かしできるだけ他の素材が見えないよう、マニュファクチュールが選んだのはインビジブルセット。ダイヤルとブレスレットリンクはこの手法でセットされています[註2]。バゲットカットの石にごく細いわずかな溝が彫り込まれ、ゴールド部品の中の隠されたレールに1つずつぴったりと嵌め込まれます。石同士がぴったりと並び支えあっているように見えます。全ての石がセットされた時に完全になめらかに揃うようにするのは複雑な技術であり、正確で緻密な作業が要求されます。サラニトロ社の80名のスタッフの中から選びぬかれた10名のクラフツマン達がさらに特別な研修を受け、1ヶ月半をかけて2022年発売のセットを1つ完成させました。




「インビジブルセットはダイヤルとブレスレットリンクの製造プロセス、設計から製造そのもの、仕上げまで緻密な作業が求められ、大きな影響を与えました。インビジブルセットのデザイン的メリットは、1つ1つが独自にカットされきっちりと並び、石を支えているメタルが見えないこと。実はメタルのレールが中から支えているのです」ピエール・サラニトロ(サラニトロ社創業者)



ダイヤルのジェムセットの技術度の高さは、このインビジブルセットの裏で薄いゴールドのプレートが、37ミリバージョンでは30種類のサイズ、41ミリバージョンでは28種類のサイズの152個ものバゲットカットストーンを支えていることからわかります。これらのストーンに舞台を譲るため、アワーマーカーを省き、"Audemars Piguet"のシグネチャーロゴと“Swiss Made”表示はサファイアクリスタルにホワイトまたはブラックで控えめに印刷されています。



[註1] ウォッチのジェムセットは形状や耐久力に影響を与え、製造プロセスの全体にインパクトを与えることも忘れてはなりません。
[註2] タイムピースのベゼル、スタッド、リューズにはクローズドセッティングの手法が使われました。



最新世代の自動巻きキャリバー
2つのセットはどちらも自動巻きの時・分・秒表示、デイトなしのムーブメントを搭載し、ダイヤルへのジェムセットを優先しています。
37ミリモデルは自社製最新自動巻きムーブメント(時・分・秒表示、デイトなし)、キャリバー5909を搭載。キャリバー5900をベースとしたキャリバー5909は、37ミリのロイヤル オークコレクションで今年登場しました。このメカニズムは振動数28,800/時で、着用していない時で約60時間のパワーリザーブがあります。
41ミリモデルは、マニュファクチュールが開発した最新の時・分・秒表示ムーブメントの自動巻きキャリバー4309を搭載。ゆったりしたサイズ、向上した精度。着用していない時で約70時間のパワーリザーブがあり理想的です。



2つのキャリバーは50周年記念のアニバーサリーローターを採用。ロジウムカラーの22Kピンクゴールドローターがホワイトゴールドのケースにエレガントにマッチします。2つのムーブメントには“50周年記念”ローターと象徴的なオートオルロジュリー装飾が施されています:コート・ド・ジュネーブ、サテンブラッシュ、サーキュラーグレイン、ヘアライン、ポリッシュ面取りなどの仕上げをタイムピースのサファイアケースバックから見ることができます。


ハイジュエリータイムピースのレガシー
オーデマ ピゲは創業当初から、ティファニー、カルティエ、オスカー・ヘイマン、ブルガリを始めとする多くの著名ジュエリーブランドと提携し、独自のオートオルロジュリーモデルにムーブメントを搭載しています。19世紀終わり頃から1970年頃まで、マニュファクチュールはムーブメントとダイヤルを宝飾ブランドに供給し、宝飾ブランドがウォッチの外装デザインを仕上げ自社ブランド名でそのネットワークを通じて販売を行うということも多くありました。レディースモデルには、当初ダイヤモンドとルビー、サファイアなどのカラージェムストーンがよく使われました。その後はレディース向けの多くのデザインをオーデマ ピゲで開発しています。



1920年代にはカラフルなハイジュエリーウォッチが多く現れます。ニューヨークのジュエラー、オスカー・ヘイマンと提携しデザインした希少なプラチナのシークレットウォッチは1921年に販売されました。このタイムピースはダイヤモンド、ルビー、エメラルドをセットし、1920年にオーデマ ピゲが開発した小サイズのキャリバー8RP 15/12を搭載しています。(オーデマ ピゲ ヘリテージ コレクション、Inv.1666)。もう1つの有名な例は1929年販売の“トゥッティ フルッティ”ウォッチ。マニュファクチュールのこれまで最小のムーブメント、キャリバー5/7SBを搭載しています。このユニークピースの外装デザインは、パリのジュエラー、エグヴィヨン・ラフォン & Cie パリによるものです。想像力と表現力に満ちたマルチカラーのこのタイムピースはダイヤモンド、エメラルド、ルビー、そしてブルーとイエローのサファイアをセットしています。(オーデマ ピゲ ヘリテージコレクション、Inv.1378)。

1920年代も多くのジェムセットタイムピースがデザインされました。バゲットカットダイヤモンド、カラージェムストーンをセットしたしなやかでストレートなラインがアールデコの動きと連動していました。例えばオーデマ ピゲのエクストラスモール ミニッツリピーター ムーブメント、キャリバー8MVはプラチナウォッチに搭載されました。ダイヤルにはルツェルンのE. Gübelinの名があり、1924年に販売されました。この長方形のウォッチでは、バゲットカットのブルーサファイアとダイヤモンドを交互に配してエレガントなコントラストを演出しています。(オーデマ ピゲ ヘリテージコレクション、Inv.147)。

ジェムストーンに関しては1960~1970年代に、天然石のダイヤルを使ったクリエイティブなウォッチが多くデザインされるようになりました。ダイヤルはタイガーアイ、ラピスラズリ、アヴェンチュリン、グロスラーガーネット、マザーオブパール、オパール、オニキス、ルビー、アメジスト、ジャスパーを始めとした多くのストーンダイヤルがオーデマ ピゲのカタログに見られます。ケースとブレスレットで別のジェムストーンを組み合わせたモデルもありました。これは1971年のバーデンバーデン ゴールデンローズ賞を受賞したモデルです。グロスラーガーネットのダイヤルと18Kホワイトゴールドのケースとブレスレット。テクスチャー仕上げの手彫りグロスラーガーネットのセグメントとダイヤモンドを組み合わせた創造的で実験的とも言えるウォッチです(オーデマ ピゲ ヘリテージ コレクション、Inv.1120)。このウォッチのデザインはオーデマ ピゲ社内で行いましたが、外装部品は外注していました。

1980年代にはブレスレットを溶接したファッショナブルなウォッチの需要が高まり、オーデマ ピゲは数名のエキスパートを揃えたジュエリーアトリエを社内に設けました。マニュファクチュールは外部のジュエラーからの調達も続けてはいましたが、ジュエリータイプのタイムピースは社内で作ることが次第に多くなって行きました。このようにしてオーデマ ピゲは、ジェムストーンのバラエティ豊かな優れたジェムセットウォッチをその後も展開してゆくことになります。マニュファクチュールは2000年代には希少なジュエリーウォッチとジュエリーセットのクリエイションを始め、2013年にはハイジュエリーコレクションをスタートさせます。ダイヤモンド トリロジーとして完成したこのコレクションは、ウォッチとハイジュエリーを組み合わせ、スイス・ジュラ山脈の自然にインスパイアされたデザインコードを駆使したもので、伝統的なジェムセットウォッチのスタイルを凌駕しています。コレクションの最新のピースであるサファイアオルブ(2019年)は12,000個以上のダイヤモンド、そしてブルーとオレンジの6つの濃淡グレードのサファイアを使っています。それぞれ0.5ミリから1.5ミリまで、20種類のサイズにカットされたものです。ダイヤモンド トリロジーとサファイアオーブの華麗なジェムセットは、サラニトロ社との協力によって実現しました。

これらの独特のスタイルはユニークなハイジュエリーのクリエイションだけではなく、優れたジェムセットは今日もオーデマ ピゲのコレクションのあちこちに見ることができます。いくつかのタイムピースでは、ベゼルにダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイア、アメジスト、レインボーカラーのジェムストーンをセット。そのほかにもダイヤモンドまたはカラーストーンのフルパヴェセットのモデルが、ユニークなきらめきとコントラストを演出しています。2021年に発売されたロイヤル オークコンセプトフライングトゥールビヨンの最初のバージョンでは、ケースやダイヤルにダイヤモンドやグレードブルーサファイア、また虹のようなマルチカラーのジェムストーンをフルセットしています。



マニュファクチュールのハイジュエリーウォッチの長いレガシーから生まれたこの2つの新しいロイヤル オークオートマティック セットは、まさにレインボーウォッチの新たな世代を生み出しました。ウォッチをセットとして全体でレインボーカラーを表現するものです。鮮やかなジェムストーンに包まれた1つ1つのタイムピースは、独自のストーリーを持っています。これらのジェムストーンはオーデマ ピゲの最高レベルの品質基準と倫理基準にそって選び抜かれています。伝統の技術と魅力的なコンテンポラリーデザインを組み合わせたこのロイヤル オークタイムピースのジェムセットは、コレクションの多彩なアーキテクチャーを引き立て、光を華麗にさざめかせます。




“Born in Le Brassus, raised around the world.”
⟪ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく⟫




【内容】
ロイヤル オーク オートマティック セット
発売日:2022年10月
価格要問合せ
※以下のモデル、各サイズごと10本が1セット

「ロイヤル オーク オートマティック オレンジ スペサルタイト」
15554BC.SE.1274BC.01 37ミリ
15514BC.SE.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック ルビー」
15554BC.RR.1274BC.01 37ミリ
15514BC.RR.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック ピンク トゥールマリン」
15554BC.TM.1274BC.01 37ミリ
15514BC.TM.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック アメジスト」
15554BC.AY.1274BC.01 37ミリ
15514BC.AY.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック タンザナイト」
15554BC.TF.1274BC.01 37ミリ
15514BC.TF.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック ブルートパーズ」
15554BC.TO.1274BC.01 37ミリ
15514BC.TO.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック ブルーサファイア」
15554BC.SS.1274BC.01 37ミリ
15514BC.SS.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック エメラルド」
15554BC.EE.1274BC.01 37ミリ
15514BC.EE.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック ツァヴォライト」
15554BC.TV.1274BC.01 37ミリ
15514BC.TV.1284BC.01 41ミリ


「ロイヤル オーク オートマティック イエロー クリソベリル」
15554BC.RY.1274BC.01 37ミリ
15514BC.RY.1284BC.01 41ミリ




【お問い合わせ】
オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000



[オーデマ ピゲ]
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史ある高級時計ブランドです。1875年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。感性という言語を通して、世界中の時計愛好家と情熱や職人技を共有するオーデマ ピゲは、創造的な実践を行うさまざまな異分野と豊かな交流を楽しみ、素晴らしいコミュニティを築いてきました。ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく。Born in Le Brassus, raised around the world. — www.audemarspiguet.com