オメガ 世界初のムーブメントと 2つの時計を発表~「スピードマスター クロノチャイム」と「オリンピック1932 クロノチャイム」

 From : OMEGA (オメガ )


世界初のムーブメントと2つの時計を発表!


オメガは、10月25日に世界初のムーブメントとそれを搭載した2つのタイムピースを発表しました。ムーブメントは、極秘で開発が進められたコーアクシャル マス ター クロノメーター キャリバー1932。これはクロノグラフとミニッツリピーターの機能を融合させたものであり、経過時間をチャイムで知らせる機械的な "頭脳 "を搭載しています。

●ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールでの発表の様子


この最先端キャリバー1932を原動力とする極めて特別なタイムピースは、次の2本です。

■「オリンピック1932 クロノチャイム」:
ナンバードエディションとなるこの時計は、1892年にオメガが作った世界初のミニッツリピーター腕時計と、 1932年にロサンゼルスで開催されたオリンピックの計時に使用されたポケット クロノグラフとを結びつけるタイムピースです。

■「スピードマスター クロノチャイム」:
クラシックな45mmのこのモデルは日常使いに最適なタイムピースです。

この2つのタイムピースの音も奏でるという特徴を際立たせるための演出として、優れた音響効果で知られるロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールが今回の発表の場に選ばれました。


●発表会場となったウォルト・ディズニー・コンサートホール、オリンピック 1932 クロノチャイム


この場にスペシャルゲストとして登場したのは、伝説的なオリンピック選手であるマイケル・フェルプス。彼は、今回の新しいクロノチャイムが、自身が顔を務める ブランドのクオリティの高さを体現していることについて、
「オメガの高い精度は、私の個人的な成功にも極めて重要な役割を果たしてくれました。今回、驚異的なテクノロジーを搭載した素晴らしいタイムピースの発表をお手伝いできることをとても 嬉しく思います。 私は長年にわたってオメガと一緒にやってきたので、その時計職人の技術力の高さはよく知っていますが、このクロノタイムは全く別次元のものですね。」と、コメントしました。


●マイケル・フェルプス(左)とオメガ社社長兼CEO レイナルド・アッシェリマン

オメガ社 社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマンは、ブランドが持つ不朽の パイオニアスピリットが今回の偉業を達成できた要因であるとし、
「オメガの歴史を振り返ると、大切な瞬間というのが多数あります。そしてそれらは単なる素晴らしい思い出以上の価値を持っており、今、オメガが創造するタイムピースにはそれらの マイルストーンが活かされているのです。一方、クロノチャイムに搭載されているのはまったく新しい技術です。今回のように周りをあっと驚かせることや新しい分野を 開拓することは、オメガの核として存在し続けています。私たちは難問から逃げず、決意と情熱を持って常にチャレンジしているのです。」と、述べました。



6年に渡ったこの極秘プロジェクトの成功と時計の発表を記念して、同日夜には、LA メモリアル・コロシアムにてイベントが開催されました。ここは、オメガが初めてオリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めた1932年のオリンピックの会場でもあります。世界各国から招待されたゲストは、再び登場したマイケル・フェルプスとともにディナーを堪能し、アクロバティックなドローンショーや特別に点灯されたオリンピックの聖火などとともに優雅なひとときを過ごしました。


●記念イベント会場となったLAメモリアル・コロシアムに特別にともされた聖火(上)、ドローンによって描き出されたオメガロゴ(下)



世界初の画期的なキャリバーが搭載された優雅な響きを持つ2つの「クロノチャイム」




オリンピック 1932 クロノチャイム - 特別なキャリバーに似合う特別な時計
1892年にオメガが制作した世界初のミニッツリピーター腕時計と、1932年の ロサンゼルスでのオリンピックでオメガが計時に使用したポケット クロノグラフを 紐づけるナンバードエディションです。クロノグラフとミニッツリピーターが完全に一体化し、経過時間をチャイムで知らせます。



ケースは18Kセドナ™ゴールド製。“グラン・フー”エナメルのダイアルに備えられたギヨシェ彫りの925シルバー製インナーベゼルとサブダイアルには、オメガ独自の“エクスクルーシブ アコースティック ウェーブ”パターンが施されています。これは、このウォッチのチャイムが作り出す音波を視覚的に表現したものです。そしてインデックスのアラビア数字とミニッツトラックは、ブラックの "プチ・フー "エナメルによるもので、1932年のポケットクロノグラフへのオマージュとなっています。

オメガの18Kセドナ™ゴールドは眼に美しいだけでなく、チャイムとして鳴らしたときにも美しい音を奏でます。ムーブメントに付けられたダブルハンマーがケースに固定された18Kセドナ™ゴールド製のゴングを打つと、最大の音量でチャイムを響かせます。分は低音、秒は高音、そして10秒は低音と高音が続けて鳴って経過時間を知らせます。



針は18Kセドナ™ゴールド製で、センターの時・分針、6時位置のスモールセコンド、12時位置の15分積算計の針はブルーPVD加工によって視認性を高めています。一方、センター秒針はブルーCVD加工で、スプリットセコンド秒針は赤いニスで仕上げて読み取りやすさを実現しています。

5時位置のチャイム プッシュボタンには、ポリッシュ加工が施されたチャーミングな音符がエンボスであしらわれ、11時位置のスプリットセコンド プッシュボタンには、スプリットセコンド針と呼応するレッドのハイブリットセラミック製リングが付いています。



ケースバックには「Official Timekeeper Olympic Games」、「Co-Axial Master Chronometer」、そしてウォッチナンバーが美しく刻印されています。18Kセドナ™ ゴールド製のバックルが付いたブラウンのレザーストラップには、オメガが特許を 持つ新しいクイックチェンジシステムを採用。予備のレザーストラップと、タイム キーパーのようにポケットウォッチやストップウォッチとして首にかけるための2本のレザーコードとともに、チャイムの音を増幅させる共鳴板を備えた特別仕様の ウォルナット製ボックスに納められています。


ムーブメント:Cal. 1932
(手巻き/毎時36,000振動 /パワーリザーブ 60時間/コーアクシャル脱進機)
ケース径:45mm/厚さ: 16.9mm/防水性:30m
マスター クロノメーター認定取得/5年間の国際保証
予定税込価格:62,370,000円/発売日未定



スピードマスター クロノチャイム - 日常使いのクロノチャイム
第2世代のスピードマスター“CK2998”にインスピレーションを得た「スピードマスター クロノチャイム」は、45mm径の18Kセドナ™ゴールド製ケースに収められて います。60年前の1962年に宇宙で初めて着用された時計となったCK2998をトリビュートするのにふさわしい機会となりました。



ブルーのアヴェンチュリン “グラン・フー”エナメルのダイアルは、18Kセドナ™ ゴールド製の“エクスクルーシブ アコースティック ウェーブ”パターンが施されたインナーベゼルとサブダイアルを備えます。インデックスと時針・分針はダイヤモンド ポリッシュ仕上げのセドナ™ゴールド製。針の先端のレッドと、ブルーのCVDコー ティングを施したサブダイアルの針が彩を添えています。



2本の時計に搭載されたムーブメントは同じものですが、プッシャーの位置が異なります。「スピードマスター クロノチャイム」は、8時位置にチャイム、2時位置にスプリットセコンドのプッシャーを備えています。オメガの熟練した時計職人はキャリバーを回転させ、3時位置に15分積算計、9時位置にスモールセコンドの2つの サブダイアルを配置したのです。計測した経過時間を美しいチャイムで知らせる 18Kセドナ™ゴールド製のゴングも9時位置にセットされています。



18Kセドナ™ゴールド製ブレスレットとバックルもこのタイムピースを際立たせています。またスピードマスターのコレクターにとっては、共鳴板付きウォルナット製の特製ボックスも見逃せないものとなるでしょう。



ムーブメント:Cal. 1932
(手巻き/毎時36,000振動 /パワーリザーブ 60時間/コーアクシャル脱進機)
ケース径:45mm/厚さ: 17.3mm/防水性:30m
マスター クロノメーター認定取得/5年間の国際保証
予定税込価格:66,825,000円/発売日未定




コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー1932
世界で初めての、そしてオメガが制作した中で最も複雑なムーブメントであるコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー1932。完全に一体化したクロノグラフとミニッツリピーターが、ウォッチメイキングのルールを書き換えます。再開発 したのでも、変更を加えたのでもありません。ひとつのムーブメントに2つの時計の機能を集約させることを目指して製作された、全く新しいムーブメントです。手作業で制作されたこのキャリバーは、2つの機能のうちのどちらを使用すべきか機械式の“脳”で判断し、計測した経過時間を正確かつ途切れることなくチャイムで知らせます。



姉妹会社であるブランパンと共同開発されたこのムーブメントは、完成までに実に6年の歳月を要し、その過程では多くの困難も経験しました。優れた時計師である ジョージ・ダニエルズ博士によって開発され、現在オメガのすべてのムーブメントに不可欠な要素となっているコーアクシャル脱進機は、比較的標準的な振動数(3~4Hz)で作動するように設計されています。しかし、1932年のオリンピックで使用された ポケット クロノグラフへのオマージュとなるこのキャリバーは、1/10秒を表示する ために5Hzで振動しなければならなかったのです。



しかも障壁はそれだけではありませんでした。ただでさえ複雑なクロノグラフ機構に、3つのチャイムカムを追加しなければならず、さらに不正操作を防止するための 2つのセキュリティ機能、そしてスプリットセコンド機能も搭載する必要があったのです。またマスタークロノメーターの称号を得るため、15,000ガウスの磁場に耐え うる構造を必要としました。つまり50個の非鉄部品が必要だったのです。


●キャリバー 1932(左:フロント、右:バック)


しかし数多くの壁があったにも関わらず、専属技術チームは解決策を見出すことに成功しました。オメガの時計部品の高い精度と規則性、そして時計職人の卓越した 技術が、不可能と思われたことを可能にしたのです。耐磁技術や時計の外装部品など、キャリバー1932の構造・機能に付随する発明に伴い、17もの特許取得が必要となりました。またこのキャリバーは極めて高い技術性を誇るだけではありません。サテン仕上げとミラーポリッシュ仕上げが施された46.44グラムのゴールドの、美しさも 兼ね備えた贅沢なハンドメイド キャリバーなのです。


【お問合わせ】
オメガお客様センター TEL:03-5952-4400



【編集部より】この2つのモデル、 「スピードマスター クロノチャイム」と「オリンピック1932 クロノチャイム」の、 クロノグラフとリピーターを融合させたクロノチャイム機構の仕組みを掘り下げ、「推測」した記事が掲載されていますので、ぜひそちらもご参照ください。 https://watch-media-online.com/blogs/6324/