モンブラン 「アンヴェイルド タイムキーパー ミネルバ」~ベゼルで操作する世界初のクロノグラフ

 From : MONTBLANC (モンブラン )




モンブランメゾンが、ミネルバ時計製造の 165周年と、初のリストウォッチクロノグラフムーブメントの誕生 100周年を祝福して、ベゼル作動式のクロノグラフ機能を発表します。



モンブランは、予想できなかったようなタイムピース、新作「アンヴェイルドタイムキーパーミネルバ」を発売します。
1923年の歴史的なキャリバーに基づいた、伝統的なミネルバのデザインコードと時計製造の仕上げをすべて引き継ぎながらも、非常にアヴァンギャルドなクロノグラフになっています。観察力の高い方なら、クロノグラフのプッシャーが存在しないことにすぐにお気づきになり、ではこのクロノグラフはどのように機能するのか? という疑問を持たれることでしょう。

新しい機械機能のおかげで、アンヴェイルドタイムキーパーミネルバクロノグラフは、そのエレガントな Au750ゴールド製溝付きベゼルで作動します。これは、ヴィルレのマニュファクチュールで新たに製造されるすべてのタイムピースを定義づける機能です。クロノグラフの従来の作動方法が進化し、ベゼルを一度回せばクロノグラフが開始し、 2度目で停止、 3度目でリセットされます。このように機能を隠すことで、歴史的なキャリバーの美しさを損なうことなく、現代のノウハウが組み込まれたコンテンポラリーなタイムピースが誕生しました。


2つの記念の年
今年は、ミネルバマニュファクチュール創立 165周年と、初のリストウォッチクロノグラフムーブメント、キャリバー 13.20の誕生 100周年を迎えます。 1923年に生まれたこの歴史的なキャリバーは、 2003年に、オリジナルの構造はそのまま、新しい素材と仕上げを用いて、よりコンテンポラリーになり、名前を変えてキャリバー 13.21になりました。そして今年は、プロフェッショナル仕様のタイムキーパー製造におけるミネルバの歴史を証明するこれらの節目を祝福して、魅力的な新しいクロノグラフ機能をキャリバー 13.21に追加しました。


キャリバー
13.20ムーブメントの誕生からすでに 100年の時を経ていますが、メゾンのクロノグラフにまつわるストーリーは、さらに過去へと遡ります。モンブランのヴィルレでの時計製造の伝統は、サンティミエ渓谷にシャルル=イヴァン・ロベールが時計工房を設立した 1858年に始まりました。早くも 1880年には、ヴィルレに軒を構えたミネルバマニュファクチュールは、その精密なタイムキーパーで国際的な名声を得ていました。 1909年にクロノグラフの開発を始めたミネルバは、すぐにプロフェッショナル仕様のウォッチとストップウォッチ製造における一流のスペシャリストとなり、そして今からちょうど 1世紀前の 1923年に、リストウォッチに特化した初の手巻きモノプッシャークロノグラフを発表しました。それから 100年の時が経った今日、モンブランは、デザイン、スタイル、専門技術を通して過去から現在へと進化させることで、ミネルバのレガシーをモンブランが受け継いでいることを示すクロノグラフ機能を発表します。


ホワイトゴールド溝付きベゼルのストーリー
1927年、ミネルバは、溝付きベゼルと内部カウントダウン型の回転ベゼルを生み出した最初の工房のひとつでした。その後の 1939年には、外部回転式ベゼルとリセット機能を備えた最初のクロノグラフ腕時計を発表しました。
2022年、メゾンは、この希少な外部回転式ベゼルのモデルにインスパイアされた 1858ミネルバモノプッシャークロノグラフレッドアロー LE88を発表しました。過去からの主要な要素として、今回はホワイトゴールド製の溝付きベゼル、そして経過時間が読みやすいミネルバの特徴的なレッドアローが蘇りました。


モンブランアンヴェイルド タイムキーパー ミネルバ
新作モンブランアンヴェイルドタイムキーパーミネルバでは、 1858ミネルバモノプッシャークロノグラフレッドアローの溝付きベゼルがクロノグラフ機能に進化しており、モンブランの時計製造において初めて、特別なプッシャーを付加することなくクロノグラフの作動を可能にしました。クロノグラフ機能は、誤操作を防止する一方向回転式ベゼル(時計方向に回転)で操作します。一度回すとクロノグラフが開始し、 2度目で停止、 3度目でリセットされます。ベゼルは、 1周回転あたり 30ジャンプ /ステップが行え、これは 1周の回転で 10回の異なる出来事を計測できることを意味します。モンブランは、このようなシステムを開発し、複数の特許を申請した稀有な時計製造会社の一つです。

モンブランアンヴェイルドタイムキーパーは、 2種類のリミテッドエディションでデビューします。最初のエディションは、ステンレススティール製ケース、 Au750ホワイトゴールドベゼル、ブルーダイヤル、レッドアクセントが特徴です。このモデルは、キャリバー 13.20誕生 100周年を称えた、 100点の限定品です。 2つ目のリミテッドエディションは、ライムゴールドケースに収められており、ダークグリーンのダイヤルが特徴で、より高級なリミテッドエディションとして発売されます。



両方のタイムピース共に、 1940年~ 1960年代のサンレイ仕上げのミネルバクロノグラフにインスパイアされたデザインの 42mmサイズのダイヤル、ルミネセントの針、ナンバー、インデックス、エレガントなサブダイヤル、タキメータースケール( 1000m、400m、200mがベース)、視認性を高めるカラーアクセントを備えています。各モデルには、マッチングカラーの交換可能なアリゲーターレザーストラップが取り付けられています。


キャリバー MB M13.21
キャリバー MB M13.21は、今年 100周年を記念する歴史的なキャリバー 13.20ムーブメントの最新バージョンです。キャリバー MB M13.21は、手仕上げの手巻きムーブメントであり、パワーリザーブは 60時間です。クロノグラフセコンドは、カウンターウェイトとしてミネルバの矢が装飾された対照的なカラーのクロノグラフ秒針で表示され、 3時位置に 30分クロノグラフカウンター、さらに 9時位置にスモールセコンドが配置されていることで、ダイヤルのバランスを保っています。


ミネルバのレガシーに敬意を捧げるケースバック
モンブランアンヴェイルドタイムキーパーミネルバは、 6時位置に配置された本コレクションの名前とミネルバマニュファクチュールの設立日から始まる、ミネルバの完全なストーリーを語るケースバックで仕上げられています。内側のリングには、ミネルバクロノグラフのストーリーの重要な年が、オリジナルのミネルバロゴの小さなスターで区切られて記されており、 12時位置にミネルバの矢が装飾されています。重要な年は以下のとおりです。




1887 ‒1887年 7月30日にミネルバブランドと矢のシンボルを登録。
1908 ‒ポケットウォッチのための、初のマニュファクチュールクロノグラフムーブメント(19/9CH)を開発。
1912 ‒ミネルバの「 V」字型のクロノグラフブリッジが 4月 10日に特許を取得。
1920 ‒リストウォッチのための、マニュファクチュールクロノグラフキャリバー 13.20を開発。
1927 ‒ミネルバ初の溝付きベゼルおよび内部カウントダウン型の回転ベゼルを製造。
1929 ‒マニュファクチュールクロノグラフキャリバー 17.29を開発(キャリバー 19/9CHの進化版)。
1948 –黄金分割(  = 1.618…)を使用したピタゴールマニュファクチュールキャリバー 48を開発。
2003 ‒歴史的なキャリバー 13.20および 17.29にそれぞれインスパイアされた、マニュファクチュールクロノグラフキャリバー MB M13.21および MB M16.29を開発。
2023 ‒ベゼルを使用したクロノグラフ機能を発表。

モンブランアンヴェイルドタイムキーパーミネルバリミテッドエディションを発売する今日までの、 165年におよぶ斬新な時計製造がケースバックを通して称えられています。近代の時計製造において最も魅力的なクロノグラフの革新をクラシックかつエレガントな外観の中に秘め、モンブランのクロノグラフのストーリーがまだ始まったばかりであることを示しています。

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Watch &Wonders 2023で拝見することができた実機写真をお送りします。




今回はCEOのニコラ・バレツキー氏と時計部門の責任者ローラン・レカン氏にインタビューも行え、モンブラン・ミネルバの時計作りについての姿勢も伺うことが出来ました。
詳細は別途まとめたいと思いますが、印象的だったのは「とにかく手間がかかるから高くなってしまう」で値段を上げるのではなく、「適切な価格で提供することがお客様の喜びに繋がる」、という事をきちんと考えてラインナップを充足させていること。
モンブランが時計専業ではなく、トータルのライフスタイルを提供するブランドを目指しているのもいい効果を生んでいる、と感じることが出来ました。


新作のアンヴェイルド タイムキーパー ミネルバ。
ミネルバが提唱した溝付きベゼルに装飾的な意味だけではなく機能的な意味を持たせられないか?という事から発想し、モノプッシャークロノグラフのスタート・ストップ・リセットをベゼルを回転させることで行えるようにしたもの。


アクリル模型!
構造としてはシンプルで、逆回転防止のワンウェイラチェットと規制バネを組み合わせたベゼルを回転させると機構の凸部がプッシャーの代わりに操作レバーを押す、と言う仕組み。
なので、キャリバー側は通常のモノプッシャークロノグラフと変わらず、ケース側のコンプリケーションと言えそうです。


美しいミネルバのモノプッシャークロノグラフムーブメントはそのまま。


「その発想はなかった」と言うコロンブスの卵的な機構ですが、確かに言われてみると理に適っていると思います。
詳細は別途深堀りしたいと思います。



【仕様】
ミネルバ 1858 アンヴェイルドタイムキーパーミネル バリミテッドエディション100
ID番号 :130987

[ムーブメント]
モンブランマニュファクチュールキャリバー MB M13.21
・ムーブメントタイプ:手作業で仕上げられた手巻きムーブメントのマニュファクチュール
・モノプッシャークロノグラフ
クロノグラフ:コラムホイール、水平カップリングを備えたモノプッシャークロノグラフムーブメント
ムーブメントサイズ:直径 = 28.80mm、厚さ = 6.4mm
部品数:239
石数:26
パワーリザーブ:約 60時間
テンプ:チラネジ付きテンプ、直径 = 11.4mm
振動数:18 000 A/h (2,5Hz)
ヒゲゼンマイ:フィリップスカーブ付
ブリッジ:「コート・ド・ジュネーブ」装飾のロジウムメッキされたジャーマンシルバー、両側をサーキュラーグレイン仕上げ、手作業で縁を面取り輪列ゴールドプレート、サーキュラーグレイン仕上げ、面取り、両サイドにダイヤモンドのハブ

[表示]
・センターの時針と分針、 9時位置にスモールセコンド
・中央の秒針と 30分カウンターが付いたクロノグラフ

[ケース]
・サテンおよび光沢仕上げのステンレススティール
・ベゼルサテンおよび光沢仕上げの Au750ホワイトゴールド製一方向回転式溝付きベゼル
サイズ:直径= 42.5mm、厚さ= 13.85mm
クリスタル:耐傷性、無反射コーティング、ドーム型のサファイアクリスタル
ケースバック:バックミネルバのレガシーに敬意を表した特別な刻印入りのステンレススティール
防水性:約3気圧(30m)
リューズ:モンブランエンブレムを浮き彫りしたステンレススティール製、溝付き

[ダイヤル]
ブルーダイヤル、ホワイトルミネセントロジウムコーティングのアラビア数字とインデックス、タキメーターとテレメーターのスケール、ホワイトルミネセントロジウムコーティングの時針と分針、ロジウムコーティングの秒針、ロジウムコーティングのクロノグラフ分針にレッドの先端、レッドのクロノグラフ秒針

[リストバンド]
ブルーの交換可能なアリゲーターレザーストラップ、ステンレススティール製トリプルフォールディングクラスプ

限定数:100
税込価格:¥5,238,750



ミネルバ1858アンヴェイルドタイムキーパーミネルバリミテッドエディション
28点限定

ID番号:130988

[ムーブメント]
モンブランマニュファクチュールキャリバーMB M13.21
・手作業で仕上げられた手巻きムーブメントのマニュファクチュール モノプッシャークロノグラフ
クロノグラフ:コラムホイール、水平カップリングを備えたモノプッシャークロノグラフ
ムーブメント・サイズ:直径= 28.80mm、厚さ= 6.4mm
部品数:239
石数:26
パワーリザーブ:約60時間
テンプ:チラネジ付きテンプ、直径= 11.4mm
振動数:18 000 A/h (2,5Hz)
ヒゲゼンマイ:フィリップスカーブ付
ブリッジ:「コート・ド・ジュネーブ」装飾のロジウムメッキされたジャーマンシルバー、両側をサーキュラーグレイン仕上げ、手作業で縁を面取り輪列ゴールドプレート、サーキュラーグレイン仕上げ、面取り、両サイドにダイヤモンドのハブ

[表示]
・センターの時針と分針、9時位置にスモールセコンド
・中央の秒針と30分カウンターが付いたクロノグラフ

[ケース]
サテンおよび光沢仕上げのAu750ライムゴールド
ベゼル:サテンおよび光沢仕上げのAu750ライムゴールド製一方向回転式溝付きベゼル
クリスタル:耐傷性、無反射コーティング、ドーム型ボックス形状のサファイアクリスタル
ケースバック:ミネルバのレガシーに敬意を表した特別な刻印入りのAu750ライムゴールド製ケースバック
サイズ:直径= 42.5mm、厚さ= 13.85mm
防水性:約3気圧(30m)
リューズ:モンブランシンボルマークを浮き彫りにした溝付き18Kライムゴールド

[ダイヤル]
ダークグリーンダイヤル、ベージュルミネセントゴールドコーティングのアラビア数字とインデックス、タキメーターとテレメーターのスケール、ベージュルミネセントグリーンコーティングの時針と分針、グリーンコーティングの秒針、ゴールドコーティングのクロノグラフ分針にグリーンの先端、グリーンのクロノグラフ秒針

[リストバンド]
グリーンの交換可能なアリゲーターレザーストラップ、Au750ライムゴールド製ピンバックル

限定数:28点
税込価格:¥7,202,800


【お問い合わせ】
モンブランお客様サポート
0800-333-0102
www.montblanc.com 




[ミネルバ]
1858年、スイス、ヴィルレのジュラバレーに設立されたミネルバマニュファクチュールは、約165年もの間、時計製造を続けてきました。クロノグラフとスポーツ用カウンターを専門に製造していたミネルバは、その精度において、長年世界中で数々の称賛を浴びてきました。ミネルバムーブメントが他と一線を画すのは、各ムーブメントが、最初から最後まで一人の時計職人により組み立てられているところです。さらに、ミネルバムーブメントにしか見られない、重要なディテールがいくつかあります。伝統的なジャーマンシルバー製のブリッジとベースプレートの見事な仕上げ、先端が矢の形をした槍を常に手に持っていた古代ローマの女神に敬意を表したミネルバの矢、ヴィルレの時計工房の窓から見えていた山々の景色にインスパイアされた珍しい「V」型のブリッジ、社内製造のヒゲゼンマイ、特別な渦巻仕上げなどです。
モンブランとミネルバは共に、美と技術面において卓越性の限界を押し広げました。私たちは、精巧なクラフツマンシップ、そして山と渓谷によって結びついています。私たちは、完璧性の追求によって結びついています。
モンブランはミネルバであり、ミネルバはモンブランなのです。

[モンブラン]
優れたクラフツマンシップとデザインの代名詞であるモンブランは、1906年に創業し、瞬く間に筆記文化に革命をもたらして以来、その革新性の境界線を押し広げて来ました。創意工夫とイマジネーションを原動力として、ラグジュアリーな筆記具や時計をはじめ、レザーグッズ、ニューテクノロジーやアクセサリーに至るまで、いずれのカテゴリーにおいても優れたクラフツマンシップの表現を進歩させています。大胆なアイデアとアルチザンのスキルから生み出されるラグジュアリーな‘ビジネスライフスタイルパートナー’を作るという、果てしない使命を反映したモンブランの白い星形のエンブレムは、パフォーマンス、品質、洗練されたスタイルの象徴となっています。世界に足跡(そくせき)を残そうとする人々をサポートするという継続的な取り組みの一環として、モンブランは世界中の教育プログラムへの協賛と、人々に潜在能力を最大限に発揮させることを目的としたイニシアチブを継続的に実施しています。