ジャガー・ルクルトのメイド・オブ・メーカーズ プログラムのもと、 レベルソのオリジナルデザインに敬意を表する新たな芸術的コラボレーション

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )





THE GOLDEN RATIO ART SHOW―黄金比を讃えるアートショー―「Origin」、イーユン・カンによる3D彫刻


文化的な世界観を常に拡大しているジャガー・ルクルトは、韓国のデジタルメディアアーティストのイーユン・カンと新たにコラボレーションし、メイド・オブ・メーカーズ プログラムにて最新インスタレーションを発表します。




時計製造とアートの対話を拡大

時計製造以外の分野のアーティスト、デザイナー、職人たちとのコラボレーション シリーズを通じて、メイド・オブ・メーカーズは時計製造とアートの間にある対話を追求し、拡大しています。このプログラムは、ジャガー・ルクルトの創造性、専門技術、精度などの価値観を共有し、自然を中核とした、様々な素材や媒体、時には予期せぬ素材や媒体を通じて、芸術表現の新しい形を探求しているアーティストたちにフォーカスします。ジャガー・ルクルトの時計職人のように、これらのアーティストや革新者たちも、彼らの先駆的な作品の創造の基盤や足掛かりとして過去に深い敬意を払っています。2023年、ジャガー・ルクルトは予期せぬ新しいコラボレーションによってコンテンポラリーアートの世界をさらに探求します。




比類なき技術スキルによって表現されるユニークな芸術的ビジョン
空間を映像と音で構成しなおす体験型オーディオビジュアルインスタレーションで有名なイーユン・カンは、現在の国際的なアートシーンにおいて最もアクティブで才能あふれる韓国のデジタルメディアアーティストの一人であり、尊敬を集める大学講師および研究者でもあります。
イーユン・カンは、芸術活動と研究の両方において、彼女が「その間にあるもの – 有限と無限、現実と虚構、表面と深さ、不在と実在の間」と表現するものを研究するために、アート、テクノロジー、体験が交じわる点を探求しています。コミュニケーションの媒体としてアートを重視する彼女は、作品を通して、限界が存在するところ、そして、その限界が意味するものを深く考えさせます。それは、人類や現在の世界で私たちが直面している重要な問題について考えるためです。



プロジェクションマッピングという比較的新しい芸術表現を通して、イーユン・カンの作品は従来のスクリーンの枠を超えて、映像、物語、そして空間の共生関係を表現します。屋内環境用に制作された比較的小規模な作品から、公共の屋外空間用に制作された非常に大きなサイトスペシフィックな作品まで、これらの体験型環境は、観衆を参加者として巻き込み、彼らを別次元へ導きます。その効果は、空間や次元、時間の感覚が消えて再形成され、時には混乱を生じます。まるで有機体のようにフラクタルパターンが動いて流れ、ごく自然に作品が優美で流動的になります。しかし、時計製造と同様に、作品の美しさは、知的な厳密さや複雑な数学的計算、非常に高い精度に支えられています。




黄金比からインスピレーションを得た3D動画彫刻
メイド・オブ・メーカーズの各コラボレーションで、ジャガー・ルクルトからオリジナル作品を依頼されたアーティストは、独自の技術を使用し、メゾンが関心を持つテーマを新しい方法で表現します。2023年のテーマである黄金比がジャガー・ルクルトにとってどのような意味を持つかをより理解するため、イーユン・カンはジュウ渓谷にあるマニュファクチュールで時を過ごし、ジャガー・ルクルトの故郷、価値、時計製造の工程をより深く理解しました。



「マニュファクチュールでレベルソの製造工程を見て、私は心を動かされました。創造性とテクノロジーの交点で作業するアーティストとして、レベルソのオリジナルデザインが本能的に黄金比に基づいて製作されたことが大変興味深いことでした。私は人類が何世紀もの間、この概念に引きつけられる理由を説明できる科学的研究を探し求めていました。」と、このアーティストは述べています。「ジャガー・ルクルトの存在が自然界からデジタル空間へとつながる線を描くよう、私を後押ししました。」

これが、新たに制作依頼された作品の出発点となり、「Origin」というタイトルが付けられました。「Origin」は、公共の空間でのインスタレーション専用に作られた非常に大きな3Dスクリーンで上映され、私たちを取り囲む世界に存在する黄金比の普遍性にオマージュを捧げます。「Origin」の物語を通して、自然の対称性とアールデコの幾何学的デザインの類似性を表現します。



「自然の有機体の中には、文字通り、黄金比であるφ(ファイ)の値を示す驚くべき例があります。」と、イーユン・カンは述べます。「おそらく私たちが黄金比に惹かれるのは、黄金比が単なるデザインパターンであるだけでなく、進化の拠り所として生命の源を明らかにするからです。こうして見ると、今や人新世時代を生きる私たちにとって、黄金比の意味はより重要となります。」


[イーユン・カン]
最もアクティブで才能溢れる韓国のデジタルメディアアーティストの一人であるイーユン・カンは、空間を映像と音で構成しなおす体験型オーディオビジュアルインスタレーションで有名です。



彼女は、ソウル大学で絵画の美術学士号(BFA)を取得し、卒業後UCLAで学業を続け、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで博士号を取得し、当学校の客員講師を務めています。イーユン・カンは英国のロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ(FRSA)の会員でもあります。現在は、芸術活動に加え、KAIST(韓国科学技術院)の技術学校で助教授を務めています。ここでは、体験型デザインラボのディレクターとして、多様な研究と実践を通してアート、デザイン、テクノロジー、科学の純粋な融合を追及しています。
イーユン・カンの作品は、ヨーロッパ、アジア、米国で展示されており、ヴェネツィア建築ビエンナーレや深圳ニュー・メディア・アート・フェスティバルなどの国際イベントにも参加しています。2015年から16年に、ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)の研修プログラムに参加し、ヴィクトリア&アルバート美術館は、彼女のサイトスペシフィックな作品を永久コレクションとして所蔵しています。2017年にはマックスマーラからの依頼で制作した作品「Deep Surface」の展示デザインでレッド・ドット デザイン賞を受賞しました。2020年には、大陸を超える現代美術プロジェクト「CONNECT, BTS」に参加しました。 2021年、イーユン・カンはソウルのPKMギャラリーで個展「Anthropause」を開催し、2022年にはパリから香港、モスクワ、北京、ニューヨーク、ワシントンを巡るグループ展「Cubically Imagined」に参加しました。
デジタル方式で投影した動画アート作品の特徴を学術研究者として検証したイーユン・カンの著書は、MIT Press およびOxford University Pressから出版されています。彼女は、ブリティッシュ・カウンシルのAlumni Award for Culture and Creativity(2022)を受賞し、英国政府のデジタル・文化・メディア・スポーツ委員会の公式会議にも出席しました。彼女は定期的に国際的な会議に招かれ、アート、デザイン、テクノロジーの最前線で活躍する団体や企業向けに講演を行っています。


ソウルで初披露後ワールドツアーへ
「Origin」は、6月にソウルで初披露され、続いて、成都、シンガポール、ニューヨーク、チュー リッヒなどの世界の主要都市で開催されるジャガー・ルクルトのイベントで披露されます。




【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト コンタクトセンター
TEL:0120-79-1833
営業時間:平日の月曜から金曜 11:00~19:00
jaeger-lecoultre.com



「メイド・オブ・メーカーズ」について
「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムは、時計製造以外の様々な分野のアーティスト、デザイナー、職人たちのコミュニティを一つにまとめます。時計製造とアートの間に存在する対話を拡大するこのプログラムは、創造性、専門性、精度といったジャガー・ルクルトを常に定義してきた基本原則を土台としています。 ジャガー・ルクルトの価値観を共有し、様々に異なる、時には予期せぬ素材や媒体を通じて、表現の新しい形を探求する情熱的で経験豊かなクリエイターたちにフォーカスしています。毎年、ジャガー・ルクルトが世界各地で開催する展覧会に、プログラムを通じて制作された新作が登場し、選ばれたテーマを発展させ、観客がアートや技巧、デザインに関する幅広い話題に加わる新しい機会を作り出します。