モリッツ・グロスマンが「バックページ・グリーン」と「トレンブラージュ15thバースデーエディション」を発表~創立15周年を記念するアニバーサリーモデル

 From : Moritz Grossmann (モリッツ・グロスマン )




モリッツ・グロスマン創立15周年を記念するアニバーサリーモデル、「バックページ・グリーン」と「トレンブラージュ15thバースデーエディション」を発表


モリッツ・グロスマンはマニュファクチュールの創立15周年を記念し、2つの特別なモデル、バックページ・グリーンとトレンブラージュ15thバースデーエディションを発表します。



15年前にドイツのザクセン州グラスヒュッテに工房を設けて以来、独自のウォッチメイキングを続けてきたマニュファクチュールは世界的な評価を得た19世紀の時計職人モリッツ・グロスマンの名を受け継ぎ、伝統的な技法に最新の技術を合わせています。自社で製作される時計とそのムーブメントは美しさと機能性、どちらの面でも新たな基準を打ち立てています。



モリッツ・グロスマンではキャリバーの設計、専用工具の製造、パーツに施される精巧な仕上げや二度組みを行うムーブメントの組み立てまで、すべて職人の知識と手仕事で実現しています。時計一つ一つに、最先端の製造技術と伝統的な職人技が組み合わされています。現代では珍しいことですが、ダイヤルを飾る針も一本ずつフォルムを整え丁寧に磨き上げ、手作業で焼き戻しています。




世界限定各25本のバックページ・グリーン
卓越した技術と美学を併せ持つバックページはパーツに施される美しい仕上げをダイヤル側に見ることができます。大きくカットアウトしたプレート越しに、自社製のテンワ、花模様の施されたテンプ受け、三段のサンバースト仕上げが施された角穴車など、キャリバー107.0の細部に及ぶ仕上げの数々をじっくりと見ることができます。



基幹キャリバーを鏡で映すかのように反転した新しいムーブメントを搭載したバックページはモリッツ・グロスマンの新たなアイコンとなっています。秒針に用いられるゴールドシャトンもデザインのアクセントになっています。また、ケースバック側からは独自の手巻き機構を見ることができます。



新たな限定モデルとなるバックページ・グリーンは深みのあるグリーンで彩られており、歯車やテンワの色合いを際立てます。グリーンの色調とやわらかく輝くパーツの仕上げが腕もとに華やかな印象を与え、ブラウンバイオレットに焼き戻された針と調和します。





伝統を受け継ぎ再解釈した自社製キャリバー107.0
自社製キャリバー107.0は、これまでのコレクションではケースバック側からしか見ることのできなかった美しいパーツをダイヤル側にセットするため新たに設計されました。一見するとムーブメントを単純に反転させただけのように見えますが、実際には反転した歯車の回転方向を調整し適切に機能させるため多くのパーツが再設計されています。



丸穴車と角穴車の間に新たに追加された中間車が、香箱の回転方向とともにムーブメントの歯車全体を逆方向に回転させます。鏡に映したかのように反転した脱進機と調速機により、輪列は正しく動きます。また、ヒゲゼンマイの巻き上げ方向も同じように反転しています。ダイヤル側、ケースバック側どちらの機構も細部まで完璧に手仕上げされています。



2つのバリエーション
バックページ・グリーンはローズゴールドケースとプラチナケースの2つのバリエーションがあり、それぞれ世界限定25本のリミテッドモデルです。



ローズゴールドモデルには18Kローズゴールド製アプライドインデックスを合わせ、ブラウンストラップを採用しました。プラチナモデルには18Kホワイトゴールド製のアプライドインデックスとブラックアリゲーターストラップを合わせています。





世界に1本だけのユニークピース「トレンブラージュ15thバースデーエディション」

マニュファクチュールの創立15周年を記念し、モリッツ・グロスマンは伝統的な彫刻技法であるトレンブラージュ仕上げを施した新たな限定モデルを発表します。



エングレーバーはビュランと呼ばれる工具の角を地板に押し当て、そのまま前後左右に細かく動かし続けます。この技法はその動作が表す通り、フランス語で「震え」を意味する「トレンブラージュ加工」と呼ばれるようになりました。



トレンブラージュ彫刻を施すためには、繊細で時にダイナミックな動作を絶えず相応の力加減で続ける必要があります。均一な仕上がりを得るためには、多くの忍耐と熟練した経験を要します。温かみのあるジャーマンシルバー製のダイヤルに彫金を施しざらつきのある印象的な質感へと仕上げています。



アラビア数字のインデックスとスモールセコンドのスケール、そして19世紀に用いられていた「M. GROSSMANN」のロゴがくっきりとダイヤルに浮かび上がります。これらは一枚の地板をインデックスやスケールのラインに沿って彫ることで立体的に形作られており、ダイヤルと一体です。シャープに仕上げられたエッジは際立ち、数字や文字の表面部分にはポリッシュ仕上げが施されます。



15周年記念モデルのダイヤルにはマニュファクチュール創立年と現在を意味する「2008-2023」と「15」の数字が刻印されています。文字盤に当たる光の反射により、この特別な刻印を時にはっきりと浮かび上がらせ、また時に地のトレンブラージュ仕上げに馴染ませます。
ブラウンバイオレットに焼き戻された自社製の針は創業時から変わらず追求し続けているモリッツ・グロスマンのクオリティの高さを表しています。




洗練された自社製キャリバー100.1
美しいトレンブラージュダイヤルの裏側には、自社製手巻きムーブメント、キャリバー100.1の精微な仕上げを見ることができます。19世紀から受け継がれている理念に基づいて設計されたムーブメントには伝統と現代の技術による革新が組み込まれています。



トレンブラージュダイヤルと同じジャーマンシルバー製の支柱構造を持つプレートに、丁寧に面取りされたエッジや手作業でポリッシュ仕上げを施されたパーツの一つ一つが際立ちます。プレートに筆記体で手彫りされたブランド名は時計職人グロスマンが製作した懐中時計のオマージュです。テンプ受けとガンギ車受けにも花模様のエングレービングが手彫りで施されています。




世界に1本だけの限定モデル
トレンブラージュ15thバースデーエディションは世界に1本だけの特別なリミテッドモデルです。





【仕様】
バックページ・グリーン
入荷予定:2024年の夏以降

Ref. MG-003494
ケース :18Kローズゴールド
ダイヤル :グリーン、18Kローズゴールド製アプライドインデックス
針 :手仕上げ、ブラウンバイオレットに焼き戻されたスチール
予価:¥8,140,000 (税込)
限定数 :世界限定25本



Ref. MG-003495
ケース :プラチナ
ダイヤル :グリーン、18Kホワイトゴールド製アプライドインデックス
針 :手仕上げ、ブラウンバイオレットに焼き戻されたスチール
予価 :¥9,020,000 (税込)
限定数 :世界限定25本


[バックページ・グリーン共通仕様]
ムーブメント :自社製キャリバー 107.0、手巻き、5姿勢調整
・部品数 230個
・石数 24石(うち7石をネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
・脱進機 アンクル脱進機
・調速機 質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ
・ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)
・テンプ 直径: 14.2 mm 振動数: 18,000振動/時
・パワーリザーブ 完全巻き上げ状態から約42時間
機能 :時、分、ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、グロスマン製プッシャー付き手巻き機構
操作 :リュウズ 18Kゴールドまたはプラチナ(時計の巻き上げおよび時刻設定用)
・プッシャー :18Kゴールドまたはプラチナ(時計リスタート用)
ケースサイズ :直径41.0 mm/厚さ11.35 mm
ムーブメントサイズ 直径36.4 mm/厚さ5.0 mm
ケース :スリーピース、18Kゴールドまたはプラチナ
ダイヤル :グリーン
針 :手仕上げ、ブラウンバイオレットに焼き戻されたスチール
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :手縫い、アリゲーターストラップ
・ピンバックル 18Kゴールドまたはプラチナ
[その他特徴]
質量ネジ、調整ネジのついた耐震軸受のテンプ、振り石はテンワに統合/振り座と統合したテン真/微調整ネジによる緩急調整装置/ダイヤル側の4分の3プレート構造・支柱/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構/ムーブメント裏側に見える針設定機構/ストップセコンド機能搭載グロスマン製プッシャー付き手巻き機構/平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/グラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/両側軸受けの香箱(エネルギーバランスを最適化)/巻き上げ伝え車とゴールドシャトンを用いたコハゼ付き角穴車からなる改良型香箱配置/ポリッシュ仕上げブリッジ下部の面取りした運針機構輪列



トレンブラージュ15thバースデーエディション
Ref. MG-003658
ケース :18Kローズゴールド
ダイヤル :ジャーマンシルバー、トレンブラージュ仕上げ
針 :手仕上げ、ブラウンバイオレットに焼き戻されたスチール
価格 :要問い合わせ
限定数 :限定1本

ムーブメント :自社製キャリバー 100.1、手巻き、5 姿勢調整
・部品数 :198 個
・石数 :20石(うち3個はネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
・脱進機 :アンクル脱進機
・調速機 :質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ
・ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)
・テンプ 直径:直径14.2mm 振動数: 18,000振動/時
・パワーリザーブ 完全巻き上げ状態から約 42 時間
機能 時、分、ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構
操作 :リュウズ1個 18K ゴールド(巻き上げおよび時刻設定用)
・プッシャー1個 18K ゴールド(ムーブメントのスタート用)
ケースサイズ :直径41.0 mm/厚11.35 mm
ムーブメントサイズ :直径36.4 mm/厚さ5.0 mm
ケース :スリーピース、18Kローズゴールド
ダイヤル :トレンブラージュ仕上げ、ジャーマンシルバー製
針 :手仕上げ、ブラウンバイオレットに焼き戻されたスチール
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :18Kゴールド製ピンバックル付きの手縫いアリゲーターストラップ
[その他特徴]
グロスマン製テンプ/針合わせファンクション解除・時計リスタート用プッシャー/小型化したグラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/段差式テンプ受け、グロスマン製精密調整ネジによる緩急調整装置/表面処理をしない洋銀の3分の2プレートおよび支柱構造/3分の2プレート・テンプ受け・ガンギ車受けのハンドエングレービング/3段のサンバースト模様で装飾された角穴車/平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構/針合わせ用ストップセコンド機能



【お問合せ】
モリッツ・グロスマン・ジャパン株式会社
東京都文京区小石川4-15-9
Tel: 03-5615‐8185
Fax: 03-5615‐8186



[モリッツ・グロスマン]
モリッツ・グロスマンは1826年にドレスデンに生まれ、偉大なドイツ人時計職人たちにおいて先駆者とみなされます。若く才能に恵まれた時計職人であったグロスマンは、友人のアドルフ・ランゲの説得により1854年に自身の工房をグラスヒュッテに設立しました。評価の高い時計企業を運営する一方で、グロスマンは政治的・社会的な活動に努め、1878年にはドイツ時計学校を設立します。1885年にモリッツ・グロスマンは突然亡くなり、彼の死とともに時計マニュファクチュールも解体されました。
このモリッツ・グロスマンの伝統的な時計作りが2008年に復活しました。時計師クリスティーネ・フッターが、かつてグラスヒュッテの時計ブランドであった「モリッツ・グロスマン」に出会い、その商標を取得し、構想を練り、素晴らしく繊細な腕時計とともに残された120年前のグロスマンの遺産を受け継いだのです。そして、個人の時計愛好家からの支援によって2008年11月11日にグロスマン・ウーレン社がグラスヒュッテに設立されました。今日のグロスマンの時計師は、歴史的な部分を単に模倣するのではなく、新たな伝統を作り上げています。モリッツ・グロスマンは、革新と卓越した技能を基に、伝統的であると同時に最新の仕上げ技術と高品質の素材を使い、時計作りにおける「新しい時代の原点」を創り出します。
www.grossmann-uhren.com