パテック フィリップのポケットウォッチ

 By : Kamine

パテック フィリップのポケットウォッチ

現在 懐中時計(ポケットウォッチ)を製作しているメーカーはかなり少なくなってしまいましたが、パテック フィリップは伝統を守りながら製造を続けています。

日本語では懐中時計と呼ぶ事が多いですが、提げ時計(さげどけい)という呼び方も使います。
「提げ」は(手に)持つという意味ですから、まさに言葉の通りですね。

以前のブログでも書きましたが、この懐中時計を腕に巻き出したのが紳士用の腕時計の起源と言われています。

更に歴史を遡れば、携帯できる時計が開発される以前は掛時計や置時計(英語でclockと呼ばれるもの)しかありませんでした。

 

 

当然ながら、壁掛け時計などは複数の人間が時刻を確認するためのものですから、パーソナルな時計(watch)の発明は当時画期的な事だったと思います。

更に自身が専用の時計を所有し持ち歩けるのは、かなりの特権階級だけだったでしょう。

そんな時代に思いをはせて、現代において使いこなすのも また粋な装いになるかも知れませんね。

 

 

パテック フィリップのポケットウォッチ

Ref.972/1J-010には、パテック フィリップ社純正のイエローゴールド・チェーンも付属します。

 

 

ムーブメントは Cal. 17”’ LEP PS IRM。
勿論 専用の大きな機械が時計本体いっぱいに収められています。

ムーブメントの中でひと際目を引くのが緩急針でこれは1881年にスネール(カタツムリ型のカム)を用いた
緩急の調整方法について特許を取得しました。

緩急針の先端はバネによってスネールに押し付けられていてスネールを回転させる事で緩急針も動いて、微妙な調整を変える事が出来ます。100年以上前の技術を手にする事が出来るのです。

 

因みに上記 Cal.NO.の (”’) の意味は、時計の機械の大きさの単位
フランス語で リーニュ(Ligne)、
英語でライン(line)、
日本語で「型」の意味です。

1 リーニュ(1”’)≒ 約2,256㎜
17 リーニュ(17”’)≒ 2,256×17=38,35㎜の
直径のムーブメントという意味です。

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