閏年スペシャル・過去記事より「パーペチュアル・カレンダー選抜 うるう年選手権・2012年版」～再掲載

お馬鹿企画と呼ばれながらも、意外と人気のパーペチュアル選手権ですが、
ついに永久カレンダー界最大のイベント、４年に一度の２月２９日、
うるう年選手権の日がやって参りました！！

さて、注目の参加選手ですが、まずは、ランゲ＆ゾーネ年越し選手権を勝ちぬけたランゲマティック・パーペチュアル(英語文字盤)選手(前回の記録は0時03分)がエントリー。


続いて、パテック・フィリップ年越し選手権にて驚異の番狂わせを演じた“パーペ界のロッキー”こと、３９４０WG選手(前回記録は驚愕の0時0分30秒)が参加を決めています。


まだ過去大会の熱戦レポを未読の方は、まずはそちらをご覧ください。

さて今回の招待選手は、H氏ジム所属の“ジュネーヴの黒豹”(笑)こと5013P選手であります！　
見るからに強敵です！！


なにせ世界ランカーですから、他の２選手とはファイトマネーが異なります（笑）。
ざっと計算しますに、対戦相手の2選手のファイトマネーを合計し、さらにそれを5倍して足りるかどうかという（笑）、まったく桁違いのハードパンチャーでありますし、今回はこの格上の5013P選手に敬意を表して、所有者H氏ジムでの対戦、つまり我が選手団にとっては初のアウェイ戦となったのです。
しかも、よりによって本日の関東地方はこの冬最大の積雪ｄａｙ。本来であれば両腕に一本ずつはめて、ローターをグルグルさせながら対戦スタジアムに乗りつけたいのですが、外は雪景色のため、水ぬれを気にしてキャリングケース移動という“小心プレッシャー”の中、
「大事な用事があるので…」と仕事場を抜けだし、いそいそとH氏宅へ向かいます。

【ローカルルール】
巻き上げはほとんどフル巻きでのスタートが前提ですが、オートマゆえ巻き止まりがないため、オーナーの気のすむまで巻きました（笑）。
審査される機能は、デイト、月、曜日とする（ムーフェイズは解りにくいんで除外）。
12時前に完遂してしまったら、フライング失格です。
そして不要なリピーター鳴らしは厳禁（笑）・・・

さて今回の見どころですが、まずはオートマチック界の頂上決戦であるということ。
加えて、「年越し」と「閏年越え」では機能完遂時間が異なるのか、それとも常に同一なのか、
確かめてみたという個人的な興味もありました。

さて、H氏宅に到着です。
まずは我が選手を腕に装着してみましたが、そこには大変なことが！
前回大会でも、秒針がないため正確な時刻合わせができないという問題を起こした3940WGが、
なんと今回は、21時段階ですでにデイトに変化を起こし始め、2月30日状態になっていたのです！！
　

これはドーピングなのか、フライングなのか、はたまたランク外選手ならではの頭脳プレイなのか！？
H氏との協議の最中、まだスタート予定時刻前の22時25分頃でしたが、今度はランゲマティック・パーペのアウトサイズデイトも劇的に動き始め…

ふと気づけば、“ジュネーヴの黒豹”、5013Pにも曜日変化の現象が…、


閏年という大掛かりな変化には、各自それなりの準備もあるだろうということで、
完遂時間だけを競うことにして、着手時間には目をつぶることに・・・。
こうして3490WGの“失格疑惑”は不問となり、そそくさと競技スタート。
22時25分頃、計測が開始されました！

そして、わずか数分のうちに2月30日を達成するランゲマティック

ここから各選手の細かな動きや小競り合いはあったのですが、
全部紹介していくと、似たような写真ばかりになってしまうため、ここから一気に45分経過した
23時15分頃の3選手です。
3940WG　2月31日状態。月、曜日ともわずかな動き。


5130P　余裕の中にも2月30日状態。曜日はかなり進行。


ランゲマティック　2月31日。　曜日にやや変化。


全選手がほぼ横一線のまま、残りあと30分、各選手のラストスパートはいかに!?



白に黒に黄色・・・　
おお、まるで人類の人種のよう！　なんか、オリンピックっぽくなってるぞ～！！


さて、
勝者は誰なのかぁぁぁぁ～!?


後半戦は恒例のバックショットからのスタート。


23時34分
ランゲパーペのデイトがフィニッシュへ向かいます


23時43分
3940WGの月はほとんどフィニッシュへ



5013Pはレトログラードという“必殺カウンターパンチ”を持っているので、一気に全員ゴボウ抜きでいきなりフィニッシュする可能性も！


23時56分
ランゲはデイトと曜日を完成し残すは月のみ。追う3940WG はデイト以外を終了。


23時59分
残すは3940のデイト「１」と、ランゲの月「MAR」、お互いあと数ミリで完成！　
両者ほぼ互角のまま・・・0時0分に突入！


果たして・・・

勝者は・・・
誰だぁぁ～！！！




0時1分　3940WGが完遂！　ランゲマティックは・・・

前回と同じく0時3分にフィニッシュ。これはある意味“機械のように”正確(笑)。

ということで優勝は３９４０WG！！！


つまり、閏年のカレンダーのジャンプとは、29日から１日までを一気に飛び越えるわけではなく、
通常に行われている“小の月”のヴァージョンと同じように、表示を月末(今回の場合は2月31日)にする動作が、それぞれ数時間前から開始されいて、そして最終段階はいつものように「月末(31日)」から始まり、
これまた、いつものように「月初(1日)」に至って終了という・・・、ま、言われてみれば非常に理に叶った機構ではありました(笑)。

終わってみれば“なぁ～んだ”って思うかもしれませんが、でも結果を知るまでは、ちょっとハラハラどきどきで「良い夢を見せてもらったぜ！」という感じの(笑)、今回の選手権大会でした。

そして時刻は0時5分・・・あとは5013P選手の“大技”、レトログラードを見届けるのみ


0時18分頃、それは突然に…！

早すぎてカメラでは捉えられず！　それと同時に月も一瞬で変化。　まさに“瞬殺”！！
これが12時ジャストに行われていたら“無敵”に違いない…さすが世界ランカー、恐るべし(笑)。

というわけで、終了の記念ショットです。


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というわけで、12年前の過去記事を懐かしさも込めてお届けしました。
(一部、おふざけが過ぎる部分を削除もしくは改変しております）
ま、クォリティー的には、画像も文章も、ブログを始めて間もない頃の“若気の至り”ということで、どうか大目に見てやってください。
出来ればどなたか、最新機種を使った"選手権"記事などをどうか投稿していただきたいです。

ご一読ありがとうございました。