パテック フィリップのスプリットセコンド

 By : Kamine

パテック フィリップのスプリットセコンド 。 「割り剣」 とは「二つのラップタイムを計測する。 」 そんな場面に出くわす時は、まず「ない」 。

ならば何故「スプリットセコンド」という製造が極めて難しいこの機種を各メーカーは敢えて造るのだろう。

それは、製造が困難だからこそ各社が技術力をアピールしたい為なのだと思う。


そんなスプリットセコンドの中でも他と一線を画し、ひと味違うパテック フィリップのスプリットセコンドを2機種ご紹介します。


5204R001

永久カレンダーを併せ持つグランド・コンプリケーションです。

クロノグラフの秒針が2本ある事とリューズにもプッシュボタンが付いている事から、このモデルがスプリットセコンド・クロノグラフを搭載していると分かります。

時計の針のことを昔「剣」と呼ぶこともあり、スプリットセコンドはクロノ秒針が二つに分岐する様子を表現するのに「割り剣(わりけん)」と呼ぶ人もいます。


時計製作において、スプリットセコンド・クロノグラフ機構の製作は、
トゥールビヨン、ミニットリピーターと並び最も難しい仕事のひとつなの です。


スプリットセコンド・クロノグラフとは、一言で言えば、中間タイムを測定する事ができる高度な機構を組み込んだクロノグラフという事になります。

つまりメインの計測を止める事なくラップタイムが計れるのです。

ケース径:40㎜・RG
手巻き永久カレンダースプリットセコンド・クロノグラフ
防水:3気圧
 




こちらは 2015 年に発表された永久カレンダー機構を搭載していないシンプルなスプリットセコンド・クロノグラフ5370P-001 です。

6時位置の“EMAIL”の文字はフランス語のエマイユ。(英語でエナメル)本黒七宝・文字盤である事を表します。黒いグランフー(高温焼成)エナメルの美しさは言うまでもありません。

この黒文字盤は今年生産終了となりましたが、入れ替わりの新作として青文字盤(ブルーエナメル)が発表されました。

ケース径:41㎜・Pt
手巻きスプリットセコンド・クロノグラフ
防水:3気圧



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