ピアジェ： 厚さ2mmのムーブメント 9P 以来60年余、ついに薄さ２ｍｍの腕時計を発表！

ピアジェは元々ムーブメントメーカーとして創業したブランドです。女性用アクセサリー・ジュエリーブランドとして創業したのではありません。ですから、時計好きの人であれば、このブランドの時計を常に目の端っこで追いかけているべき、と言ってもいいでしょう。小生も、このブランドの作る薄型時計は尊敬しております。お財布が許せば欲しいところです。

そのピアジェが、薄さ２ｍｍの手巻きムーブメントを開発したのが1957年。それから60年余り、ついに薄さ２ｍｍの「腕時計」を作ってしまったのです。それはそれはすごいことです。機械式時計で薄さ２ｍｍの腕時計など、想像できるでしょうか。一応、「コンセプトウォッチ」ということで、一般発売は予定されてはいないようですが、とにかくその技術力に脱帽です。

まずはそちらからご紹介しましょう。

実機：

あまりに薄いので、リューズをリューズの形にしておく厚みがありません。












上の方に見えるのが、巻き上げや時刻調整に使う「道具」。


新CEOがプレゼンテーションを行いました。とりあえず、キーとなるスライドをお見せします。





軸がなく、ベアリングでテンワが回ります。これで厚みがだいぶ減ります。




そして、巻き上げ部分の工夫。


香箱の薄さは地板（ケーズバックの内側）に主要な部分が成形されています。


取得した特許は5件。


本当は、早く製品化して欲しいなあ、と思うのですが、触っている内に壊してしまいそうでちょっと怖いという気持ちもありますね。


では、他の新モデルも見ていきましょう。

楽園をイメージしたような、水を使ったブース。いつもとても混んでいます。



ヴィンテージ インスピレーション




ライムライト・ガラ




ポセション










アルティプラノ アルティメート・オートマティック 910P
数年前の手巻きを自動巻タイプバージョンにしたもの。よく見ると、ペリフェラルローターがダイヤル面に配置されている。秀逸！ 5月デリバリー開始予定。




アルティプラノ マルケトリ トゥールビヨン




アルティプラノ


エクストリームリー・レディー
3種類のブレスレット部分の仕上げがある点に注目。すべてインハウスでこの装飾がなされるとのこと。





というわけで、今までここでは詳しく紹介する機会がありませんでしたが、ピアジェはまじめで秀逸な時計ブランドとして注目していただきたいと、小生は個人的に思っております。もちろん、彼女や奥様と一緒にブティックやデパートの売り場で楽しめる、という利点もあるでしょう。。