カベスタン トリプル・アクシス・トゥールビヨン サファイア

 By : CC Fan
SIHHの期間にあわせるように、ジュネーブでは数多くの時計ブランドがホテルやギャラリーを使い、展示会を行っています。
昨年に拝見する機会に恵まれたカベスタン(Cabestan)から、昨年見ることができなかったトリプル・アクシス・トゥールビヨン(Trible Axis Tourbillon)のフル・サファイアバージョンを拝見させていただきました。



ケースの構造はチューブ状のサファイアクリスタルの中にムーブメントを配置し、左右からラグ兼側面部のパーツで挟んで固定しています。
詳細は昨年の記事を参照ください。
昨年のものはサイドのパーツが貴金属またはチタンでしたが、"フル"サファイアなので、ここの部分もサファイヤクリスタルを複雑に削り出したパーツになっています。



金属製のサイドでも側面にサファイアの開口部があったため光を取り込んだり、ムーブメントを観察することはできましたが、フルササファイアによってさらに見通しが良くなっています。



見辛いですが、カベスタンを特徴づける鎖引きの香箱もばっちり見えます。
また、地板をサイドの部品がビスで支えている構造がわかります。



細かいことですが、時間もちゃんと合わせられていました。
SIHH終了後の遅い時間のアポで申し訳ありません…



前回撮り忘れたムーブメント側からのショットを。
こちら側からも鎖引きの機構を鑑賞できます。
チューブ状のサファイア風防(と言っていいのかわかりませんが…)で、妨げるものがないためムーブメントを隅々まで堪能できます。
もちろん、見られることを想定したムーブメントには一部の隙もありません。



金属のサイドパーツとフルサファイアのサイドパーツ、それぞれに表情が異なっておりどちらも魅力的です。



こちらも社内で作っているというチタン製のDバックル。
比較的大きい時計本体とバランスがとれており好印象でした。



カベスタンを代表するウィンチ・トゥールビヨン・バーチカル(WINCH TOURBILLON VERTICAL)と。
生産数が少ないこともあり、ほとんどのピースはユニークピースに近い顧客ごとの要望を取り入れたカスタムピースのようです。



こちらもムーブメントサイドを。
回転軸が地板と並行(通常の時計は地板と垂直)にあるため、新鮮な眺めです。



撮影は非常に難しい…



リストショットを。
大きい時計ですが、ラグを短めにし、ケース直下からベルトが出ているため腕に載せてしまえばおさまりは悪くありません。
厚みだけはヘビー級ですが…

あと、トレイの上よりもこうやって腕に載せたほうがサファイアの透明感が強調されていい感じですね。



ウィンチ・トゥールビヨン・バーチカルの方は厚みもそこまでなく、普通に使えそうです。
鎖引き好きの方、如何でしょう?



今回の機会を設けてくださった、Jorge Gonzalez氏。
カベスタンは今まで日本では展開していませんでしたが、今年は日本のパートナーを得てイベントを企画中だそうで、ユニークな作品はぜひ多くのコレクターに見て欲しいとのこと。
今後もWMOに情報を送ってくださるとのことなので、続報がありましたらお知らせします。

ありがとうございました!

関連 Web Site

CABESTAN Geneve
http://www.cabestan.ch/