A.ランゲ&ゾーネからの歴史的発見!~幻の代用モデル、あのSSケース・ヴァージョンが日本でも存在確認!!
By : KITAMURA(a-ls)驚きである!!
――いま"幻の時計”を目の当たりにしている。
まずは、ざっとでよいので、ちょうど2年ほど前に書いた過去記事を読んでいただけると話が早い。
https://watch-media-online.com/blogs/249/ (A.ランゲ&ゾーネとステンレス・ケース)
その記事に登場する1815のステンレス・スティール・モデル。
もともとは、オーバーホールや修理中に時計がないと困るというユーザーへのサービスとして、いわゆる"代車"的な考えで、修理期間中に代わりの時計をお貸しするというものだった。
「オーバーホールや修理などでユーザーが時計をランゲに預けなければならない際に、代替えの時計(車で言う代車のようなもの)を貸し出していたのですが、さすがに貸し出し時計に貴金属を使うわけにいかず、ステンレスケースのモデルを作り、しかもご丁寧にストラップまでランクを落としたカーフ(牛皮)を付けて貸し出したのです!(拙ブログより引用)」
その希少な1815ステンレス・スティール貸与用モデルが、なんと日本のリシュモン・サービスに長く保管されていたことが判明したのだ。
これがその実機である。


「ランゲ時計会社の資産」という意味のドイツ語、“EIGENTUM DER FIRMA PROPERTY OF LANGE UHREN GmbH” も、ムーブメント番号の下に"SERVICE"の文字が彫られているのも約束どおり。


海の向こうの話とばかり思っていたのだが、まさか日本もに存在していたとは。
初めて見るステンレスケースの1815。やはり軽い!!
表は通常の1815黒ダイヤルとまったく同じなので、あまり面白みもないので、手持ちの黒ダイヤル・ランゲと並べてみた。


で、この特別な1815SSの来歴調査をしていただいたのだが、これがなかなか困難なことになった。なにせ販売用の時計ではなく、修理・サービス部門の管理だったこともあり、通常のような在庫管理台帳には載っていないのだ。
つまり価格がついていない時計、極端な言い方をすれば、修理用の"パーツ"と同列の存在で、営業部門の手を経ずに、修理・サービスのセクションへ配備されたわけである。
そこでランゲ探偵団による"推理"を試みる。
ここから先はあくまで「仮説」であることをご理解の上、お読みください。

まず、1815が発表されたのが1996年で、黒文字盤が作られるのはその一年後の1997年のことなので、当然それ以降に配備されたことになる。
さらに、代用品貸与サービスをドイツ本国のみならず日本まで、つまり全世界的なサービスに拡大してるという事実から考えると、A.ランゲ&ゾーネがリシュモンの傘下に入った2000年以降と想像するのが自然ではないだろうか。
おそらく2000年代の前半に日本にやってきた個体ではないだろうか。
さかのぼれる範囲での貸与記録は2005年が最も古く、最後の貸し出し記録は2011年(ああ。この頃に知っていたら、オバホの際とか"時計がないと困るぅぅぅ"とか騒ぎ立てて絶対に借りていたろうに・・・)。
2011年以後このサービスは休止され、現在に至るまで復活していない。念のために言っておくが、現在ではいかなる理由があろうとも、A.ランゲ&ゾーネが時計を貸与してくれることはない。
ちなみに2年前のブログに登場した1815SSは、ストラップがカーフだったが、撮影した日本の配備品は純正のクロコだった。この理由は調べがついている。さすがは日本のサービス、お客様に貸し出すごとにストラップを新品に換えていたので、初代のカーフ・ストラップは最初のおひとり様で終了、廃棄されたようだ。
「貴金属を使わなかったことにより、結果として、このステンレスの1815は、ランゲ史上最も貴重な時計のひとつとなりました。何個作られたのか、ランゲ本社は絶対に教えてくれませんが(笑)、マニア間では現在までに少なくとも3個の存在が報告されております。(拙ブログより引用)」
ということで、これが4本目の"発見"となる。
この4例目の個体は、近くドイツ本社に返納されるそうだが、その前に、WATCH MEDIA ONLINEの読者限定で、10数年間の日本生活をねぎらう1815SSの送別会(笑)をやらせてくれとお願いしているので、ちょっと期待していて下さい。
さて、こんな写真も撮ってみた。

黒文字盤ばっかりであるが・・・ほかに、なにかお気づきの方はいらっしゃるだろうか。
㊙㊙㊙㊙㊙・㊙㊙㊙㊙ですが、もしかしたら、A.ランゲ&ゾーネから黒文字盤にまつわる、なんらかの発表があるかも・・・気になる方は、ここ数日の間、WATCH MEDIA ONLINEをこまめにチェックです!!

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実機の公開前に公式に発表されたステンレス・ケース・モデルは確かにウォルターお爺ちゃんオマージュが史上初にして唯一のものですが、しかしその公式プレスリリースでは、次のような記述もあるのです。
「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”の直径40.5ミリのケースはステンレススティール製です。A.ランゲ&ゾーネのコレクションの中でも、ケースにこの素材が使用されているのは製作数限定の最上級モデル数点だけです。」
https://watch-media-online.com/blogs/1109/
でもこの貸与用の1815のステンレスは、モデルとしては最上級どころか、ストラップまでカーフの最下級で(笑)、このようにプレスリリースという本社発表の公式文章内でも矛盾しているくらいですから、ブティックと伊勢丹の矛盾も仕方ないかもしれません。
そうですねぇー、希少性の価値ですから、時計の価値といういうよりも"エラー切手"みたいなもんですよね。
しかもこの日本の4例目を除いては、いわばカリパクですからね(笑)!
伊勢丹では公式では存在してないことになってますの一点張りでした。
しかもSSケースが貴金属ケースよりも貴重になると言う・・・・ホントに価値と言うのは、何によって決まるのか分かりません。。。