パテック フィリップから、クロノグラフ機構を搭載する3モデル、「5204」、「5905」、「5930」のニューバージョン発表

 By : KITAMURA(a-ls)



パテック フィリップ、コンプリケーション機能を追加したクロノグラフ・モデル3点のニューバージョンを発表


パテック フィリップから、クロノグラフ機構を搭載する3モデル、5204、5905、5930のニューバージョンが発表された。パテック フィリップの"王道"たる正統的リストウォッチの追求、それもクロノグラフという計測機能に特化したこの時期の新作発表には、同社の時計製作に対する矜持を見る思いがする。3モデルともすべて先行する既発機のバージョン違いであるので、機構面の説明以上に、バージョンとしての特徴点などを速報的にまとめてみる。




永久カレンダー搭載スプリット秒針クロノグラフ「5204R-011」~象徴的モデルを現代的に解釈した、ローズゴールドとスレートグレーのニューバージョン


Ref. 5204R-011 価格:35,596,000円(税抜)

永久カレンダー搭載スプリット秒針クロノグラフ5204モデルは、パテック フィリップのグランド・コンプリケーションのひとつの頂点でもある。名作5004の系譜に連なるこの偉大なクラシック・スタイルは、2012年に先行した5204P、2014年の黒文字盤モデルを引き継いだ、現行の2つのローズゴールド・バージョンによって非常に現代的な側面を持ったが、それらをさらにコンテンポラリーな精神で再解釈したのが、今回の新作である。



全面を手作業でポリッシュ仕上げしたローズゴールド・ケースに、スレートグレーの文字盤とブラウンのベルトを組み合わせ、凹面のベゼルと段差のついたラグによるアーキテクチャー的なニュアンスをも相まって、より際立った洗練さを感じさせる。


では、その他の要点のいくつかをプレスリリースから引用しよう。



『透明なサファイヤクリスタル・バックを通して、2012年の5204P-001モデルによって初めて発表された、キャリバーCHR 29-535 PS Qの心臓部を心ゆくまで鑑賞することができる。このムーブメントは、伝統的なアーキテクチャー(手巻、2つのコラムホイール、水平クラッチ)と、クロノグラフに関する6件とスプリット秒針に関する1件からなる、7件の特許により保護された技術革新を組み合わせている。細心の配慮を注いで施された精緻な仕上げが、驚異的な眺めを提供している。』



『ムーブメントの複雑さにもかかわらず、《ソレイユ》文字盤の表示は、完璧な読みやすさで際立っている。曜日と月は、12時位置に並んだ2つのインライン表示窓に表示されている。』



『6時位置の日付表示サブダイヤルには、ムーンフェイズ表示が組み込まれている。スモールセコンドと瞬時運針式30分計は、それぞれ9時と3時位置にある2つのサブダイヤルに表示される。カレンダーの正確な調整に必要な閏年サイクルと昼夜は、それぞれ4時〜5時位置と7時〜8時位置の丸い小窓に表示される。ローズゴールドの夜光付植字アワーマーカーと夜光付ドフィーヌ型時・分針により、昼夜を問わず容易に時刻を読みとることができる。』








年次カレンダー搭載自動巻フライバック・クロノグラフ「5905/1A-001」~統合されたブレスレットとグリーン・ソレイユ文字盤を備えた、ステンレススチール仕様のきわめてスポーティなバージョン


Ref. 5905/1A-001 :価格6,798,000(税抜)

ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのコントラストある仕上げが特徴の一体型のステンレススチール・ケース。これはパテック フィリップが史上初めて年次カレンダー搭載モデルをSSケースで世に出した記念碑的作品である。



複雑機構搭載でSSケース、しかも2021年の象徴的ダイヤルカラーといえるグリーン文字盤(この作品での正式名称はオリーブグリーン・ソレイユ)の採用という、いろいろな意味で実に"今年的"なモデルであり、過去の個人的な経験則から言うと、カタログ寿命は短命に終わるタイプ(あくまでも個人的な意見ですが…)のモデルとなる予感がする。資料によると、SSケース採用の理由は次のように説明されている。

『3リンクの統合されたブレスレットを装着した、当社コレクションでは希な素材であるステンレススチール仕様による最初のバージョンを発表する。この大胆でカジュアルな新しいデザインは、パテック フィリップのコンプリケーテッド・ウォッチが日常的に着用されることを念頭に置いたものである。』



続けてプレスリリースから要点を引用する。



『2015年にプラチナ仕様、2019年にローズゴールド仕様が発表された5905モデルは、自動巻フライバック・クロノグラフと特許取得の年次カレンダーという、実用的で使いやすい2つのコンプリケーション機能を組み合わせている。』

『きわめてリズミカルなデザインの文字盤には、新しいエレガントでコンテンポラリーなオリーブグリーン・ソレイユが採用されている。センターのクロノグラフ秒針、6時位置の大型60分計、年次カレンダー表示を瞬時に読み取ることができる円弧状に配置された曜日、日付、月表示窓が、付加機能の優れた視認性を保証している。また6時位置に配置された控え目な昼夜表示は、正確な日付調整に有用である。』



『透明なサファイヤクリスタル・バックを通して鑑賞できるキャリバーCH 28-520 QA 24Hは、伝統に忠実にコラムホイールによるクロノグラフ制御を採用している。しかし歯車による水平クラッチに代わり、ディスクタイプの垂直クラッチが搭載されている。この現代的な技術的解決法は、ほとんど摩耗や損傷を引き起こすことがなく、クロノグラフ秒針を常時作動させてセンターセコンドとして使用することができる。』



『特許取得の年次カレンダーは、月末が30日および31日の月を自動的に判別し、1年に1回、3月1日にのみ日付調整を必要とする。』



『ポリッシュ仕上げのステンレススチール・ケースは、凹面のベゼルとくぼみを施したケース側面による洗練されたデザインを特徴とする。統合されたステンレススチール・ブレスレットは、ポリッシュ仕上げの外側リンクとサテン仕上げの内側リンクによりコントラストを持たせたアクアノート5167/1Aモデルからインスピレーションを得ているが、ブレスレットの内面と縁をケースに合わせてポリッシュ仕上げとしている点が微妙に異なっている。独立した4つの止め金により安全性を高めた、特許取得のパテック フィリップ折り畳み式バックルを装着している。
新しい5905/1A-001モデルは、現行のプラチナ仕様5905P-001モデル(ブルー文字盤)とローズゴールド仕様5905R-001モデル(ブラウン文字盤)に加わる。』








ワールドタイム・自動巻フライバック・クロノグラフ「5930P-001」~グリーンの文字盤とバンドを備えたプラチナ仕様のニューバージョン


Ref. 5930P-001 価格:11,550,000円(税抜)


ワールドタイム・自動巻フライバック・クロノグラフ5930モデルに復活したプラチナ・ケース仕様、そしてそこに精緻な完成度を誇るグリーン・ダイヤルと緑のストラップを採用したニューバージョンが登場した。
オリジナルの誕生は約80年前という古典的なワールドタイマーの血脈に、先ほども書いたが、この2021年を席巻したイヤー・カラーともいえるグリーン文字盤を合わせるという、この歴史性と今日性との大胆な融合は、まさに今年を飾るに相応しいビビットさが際立った、実に刺激的なマッチングである。

高度なクラフトマンシップによる手仕上げのギヨシェ装飾の施された文字盤センターが印象的なパテック フィリップの象徴的モデルであるワールドタイムの個性を、まさにタイムリーに再解釈した作品と言えるだろう。




以下、プレスリリースからの抜粋。


『ワールドタイムという2つの機能を搭載している。このモデルは2016年、ブルー文字盤とこれにマッチするバンドを備えたホワイトゴールド仕様として発表された。パテック フィリップは、このタイムピースをスポーティでコスモポリタンな精神により再解釈し、プラチナの輝きにグリーンの文字盤とバンドを組み合わせたニューバージョンを発表する。クラシックと大胆さの融合が、この象徴的モデルの個性をさらに際立たせている。』



『都市表示リングには、都市名がグリーンで記載されている。手仕上げによるギヨシェ装飾が施されたグリーンの文字盤センターは、高度なクラフトマンシップによる精緻な仕上がりを誇る。6時位置の微細な同心円模様の施された30分計にも同じ色が用いられている。ホワイトゴールドの夜光付植字アワーマーカーとファセット仕上げドフィーヌ型時・分針が、どんな状況でも最高の視認性を保証している。』

『全面が手作業でポリッシュ仕上げされたプラチナ・ケースは、6時位置にダイヤモンドがセッティングされている。デザイン的特徴のひとつは、1940〜1950年代を代表するウィング(翼)スタイルのラグである。』



『キャリバーCH 28-520 HUのクロノグラフにはコラムホイールと現代的なディスクタイプの垂直クラッチが搭載されており、クロノグラフ作動中もムーブメントの精度やパワーリザーブに影響を与えることなく、摩耗を最小限に抑えることができるため、クロノグラフ秒針を常時作動させてセンターセコンドとして使用することができる。クロノグラフ作動中に4時位置のプッシュボタンを押すと、クロノグラフ指針はゼロ復帰した後、自動的に新たな計測を開始する(フライバック機能)。』



『ワールドタイム機能は、世界24タイムゾーンの時間を同時に表示する。タイムゾーンの変更は、10時位置のプッシュボタンを繰り返し押して、到着地のタイムゾーンを代表する都市名が12時位置に来るまで、都市表示リングを回転させれば完了である。タイムゾーンの変更の際、ムーブメントの精度はまったく影響を受けない。
新しい5930P-001モデルは、ブリリアント・ボトルグリーンのアリゲーター・バンドとプラチナの折り畳み式バックルを装着している。ニューバージョンは、ブルー文字盤とバンドを備えた現行のホワイトゴールド仕様5930G-010モデルに加わる。』





今回、まずは速報でお届けしたが、新たな資料やメゾンからの追加発表があれば、引き続いて記事にしていきたいと思う。またこの時期にコンプリケーション&グランドコンプリケーションの新作、それもクロノグラフ機能搭載モデルに絞った新作を出してきたパテック フィリップの真意などについても、いずれ考察してみたいが、今日は取り急ぎここまでに。。。
まだ実機を拝見していないので画像イメージからだけだが、新作の3モデルはどれもほれぼれするほど美しく、魅力的な時計であることは間違いない。



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パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
電話:03-3255-8109