パテック フィリップ 「ウォッチアート グランドエキシビション」第一報~ジャパン"スペシャル エディション”もベールを脱ぐ

 By : KITAMURA(a-ls)


コロナ禍による2年間の延期を経て、ついに本日「ウォッチアート・グランド・エキシビション」が開幕する。

それに先駆け、前日に行なわれた内覧会にお招きいただいたので、"速報"として会場の様子と、そして何よりも気になってる方も多いであろう"日本限定モデル"の第一報をお届けする。



まずは新宿駅の地下からそれは始まっている。駅構内の柱という柱が、あの格調高いパープルのテーマカラーの"告知"で飾られている。



そして会場となっている新宿住友ビルへ。ビルの入り口自体は素っ気ないのだが、現場である住友三角広場へ到着すると、何とも広大な空間にまさに"ウオッチ・アート"な空間が出現する。





三角広場の二等辺の部分に沿って瀟洒な立て込みが作られ、その中にいくつもテーマ別のブースが並んでいる。順路のようなものはないので順繰りに見ていったが、歴史・アーカイヴの部屋、著名な所有者のコーナー、技巧・工芸の部屋、ムーブメントの部屋、音(リピーター)の部屋、現行品、ラインや機能別の展示などなど、どのブースも真面目に見たらかなりの時間を要する重厚な展示だ。








●各種の工芸や技巧の展示も







上の画像が会場の案内図だが、端的に言うと、ジュネーブにいって、パテック フィリップのジュネーブサロンとパテック・フィリップ ミュージアムを廻ったあとに、レア・ハンドクラフトやグランドマスターチャイムなどの特別展示を見る感じだ。一日で体験するにはとてつもないヴォリューム。


●ジュネーブサロンの部屋


●スピーチするティエリー・スターン社長

ということで、展示に関しては皆さんぜひご自分の眼で体験して欲しい。そして注目の"新作スペシャル エディション"である! あと1時間後に機構説明のプレゼンに行かなきゃならないので、ちょっと駆け足で。
(あとでそのプレゼン内容を追記するので、ここでは本当に"速報”として!)

まず、開催国モチーフの恒例モデル5531Rは、東京中央区のマップ・ヴァージョンだった。



15本の限定製作。


そして注目作が、新作となるデイト表示付きのワールドタイム 5330Gだ。




このデイトが選択されたタイムゾーンと同期するというのが"特許取得"事項。たとえば日付変更線を超えた場合、日付が自動的に一日戻ったりしてくれるわけである。


300本の限定製作。


次が大作、5308P。自動巻きでミニッツ・リピーター、永久カレンダー、スプリットクロノグラフを搭載するハイエンド・モデル。世界に先駆けての発表ということだが、このカラーの文字盤はジャパンスペシャルで、15本の限定。



そして、レディースの7121G 。33mm径、手巻きのエレガントなモデル。

200本の限定製作。

そして昨年末から一部で公開されていたカラトラバのペア・ウォッチ(単品でも取り扱い可)も、完全に陽の目を見た。パテック フィリップには珍しい淡いカラーが印象的なモデル。


ラックライトブルー(メンズ)は36mm、ライラックトーン(レディース)は31mmという、これもパテック フィリップとしては貴重なサイズ感。400本限定製作で、各300本はペア・100本はそれぞれ個別にも取り扱い、とのこと。

これらのスペシャルエディションのほかに、日本をテーマやモチーフとするレア ハンドクラフト ピースが40モデルほど展示されている。








過去のグランドエキシビションの中でも最大規模といえる今回の展示、一企業が時計という文化のために完全にビジネス抜きで開催するという今回のエキシビション。入場も無料なので、ぜひともパテックのウォッチアートを体験して欲しい。わたしはあと3回行く予定だ、マジで!!