A.ランゲ&ゾーネ、2024年新作第一弾は「ダトグラフ パーペチュアル トゥールビヨン "ルーメン"」をハニーゴールドケースで

 By : KITAMURA(a-ls)


Watch&Wonders2024直前にA.ランゲ&ゾーネ新作の予想を試みたのだが、結果からすると"撃沈"だ。今年が誕生4分1世紀という記念年を迎えるダトグラフ(1999年デヴュー)に絞ったまではよかったが、正確にはダトじゃなく、ダトパーペ トゥールビヨン(2016年デヴュー)とは…「あ、そっちで来るのもアリなのね」と、Watch&Wondersのランゲ・ブース前のビッグ・ウォッチを見上げてしまった朝イチのジュネーヴだった。



前述の予想記事に、『万が一にも、ケース&ダイヤルの色違いとかはないだろう。あってはならない。というか、絶対にそんなはずはない。もしもその新作が「ダトグラフ・アップ&ダウン」のハニーゴールド、PGノサーモン ダイヤルとかだったら、ランゲ・ブース内で暴れる自分の姿が見える。。。』と書いた自分だが、しかし不思議なことに、じっと見ていると、なんかとてもハンサム顔というか、デザイン バランスが良く見えてくる。
で、ここは暴れるところなのか、うっとりするところなのか、なんか"キツネにつままれたような"不可思議な感情でテンションが"アップダウン"するも、どうもそのカギはデザインというキーワードにあるのではと思い至る。


ナイトバージョン

そういえば発表前からランゲは、幾何学的な見地からの三角形構造のデザイン推しのプロパガンダをしていたし、
今回はデザイン性に対するプライオリティが高いのではと、デヴュー時のオールブラック・フェイスや後続のPGフェイスとのデザイン的な相違点はあるのかと目を凝らす。光を透過して発光するルーメンの特色はもちろん大きな相違点だが、もうひとつ、10時位置にあったパワーリザーブインジケーターがなく、前作以上にデザインにシンメトリー感が生まれてることに気づく。
あのパワリザの赤い色、良くも悪くも目立っていたもんなぁ。ではパワリザは何処へ。そしてこのムーブメント自体、枝番処理とは言え新ムーブ扱いなのは、機構的にどこが変化したのか、幾つかのミステリーを残しつつ本社発行のプレスリリースを!




ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”

A.ランゲ&ゾーネの卓越した時計製作技術の傑作ダトグラフの発表から 25 年、A.ランゲ&ゾーネはこのモデルの新解釈として光り輝く、ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”をウォッチズ&ワンダ ーズ 2024 で発表します。プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターを備えたフライバック・クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、ストップセコンド機構を備えたトゥールビヨンを組み合わせた洗練されたこのモデルは、この度初めてランゲ独自のハニーゴールド®ケースと “ルーメン”仕様となって50 本限定で登場いたします。

新作ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”


ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨンは2016年の発表以来、その名を冠した三つの複雑機構を備え、高級時計製作の世界で堂々たる地位を占めています。各複雑機構だけでも既に技術的な偉業を成し遂げていますが、最大の難題は、それぞれに異なる、極めて複雑な機構を完璧に組み合わせ、バランスよくレイアウトされた見やすいダイヤルを考案することでした。ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”は、暗がりでもその技術の卓越性とデザインの優位性を発揮します。




追加機能を搭載した三つの伝統的な複雑機構
これからご紹介する複雑機構により、この時計がすべてにおいて芸術作品であることがわかります。ダトグラフ は、フライバック・クロノグラフの代名詞であり、メゾンを象徴するアウトサイズデイトを備えています。



フライバック機構は、停止・リセット・再スタートの三つの切替えステップをボタンを1回押すだけで実行するため、間髪を入れずに新しいタイムの計測が可能です。分積算計は、停止した時間を明確に読み取ることができます。クロノ秒針が60秒を経過するごとに正確に針が一つ先の目盛りに進みます。 



クロノグラフの機能を補完するのが、平均時速を計測するためのタキメータースケールです。このスケールは、コーティングを施したサファイアクリスタルのダイヤル外周に配置されています。



パーペチュアルとは、表示が瞬時に切り替わる永久カレンダーのことです。長期的な時間計測を視野に入れ、グレゴリオ暦に基づき、うるう年のずれを考慮して月によって異なる日数を表示します。驚異的な機械精度を誇る、未来を見据えたこのムーンフェイズ表示は、122.6年経過しても真の月齢から1日しかずれません。10時位置にある調整ボタンで、すべての表示を同時に1日進めることができます。ケース側面には、ムーンフェイズ表示、曜日、月、うるう年を個別に調整できる三つの調整プッシャーを備えています。



トゥールビヨンとは、ストップセコンド機構を備えたワンミニッツトゥールビヨンのことです。トゥールビヨンは、走行中の列車における重力の影響を相殺することができます。精緻な「キャリッジ」と呼ばれるカゴの中で、テンプ、アンクルおよびガンギ車といった回転をつかさどる部品が、固定された四番車を中心にして、1分間に1回転します。高級機械式時計の世界でも最も巧妙かつ魅力的な機構は、機械式時計の精度を大幅に向上させました。



トゥールビヨンが発明されてから200年後の2008年、A.ランゲ&ゾーネはストップセコンド機構を発表し、この機構の最適化に向けて大きな一歩を踏み出しました。テンプがどのような状態にあっても、またキャリッジの位置にも左右されずに、トゥールビヨンを停止させ、初めて秒単位での時刻合わせが可能になりました。
リューズを引くと、レバーメカニズムを介してハックレバーが解放され、ハックバネをテンプの方へ誘導します。ハックバネがテンプを押さえることによって、テンプと同時にキャリッジも瞬時に停止させます。リューズを押し込むとテンプとトゥールビヨンが解放されて、その瞬間に時計が再び動き始めます。サファイアクリスタルのシースルーバックからは、精密なメカニズムと四番車を中心にして繰り広げられる魅惑的なムーブメントの動きを眺めることができます。


機能とデザインのハーモニー
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”は、その独創的な機構だけでなく、技術の卓越性を優れたデザインへと昇華させた明快なディスプレイの配置も特徴です。12時位置の下に配置された二つの枠に収められたアウトサイズデイトと、二つのサブダイヤルで構成される正三角形を成すダイヤルは、表示が多くても明快でバランスよくレイアウトされています。左側にはスモールセコンド、曜日、デイ・ナイト表示が、右側にはプレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター、月、うるう年表示が配置されています。6時位置のムーンフェイズ表示は、バランスを損なうことなく組み込まれ見事に調和しています。


昼も夜も ‒ 輝くエレガンス
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”は、半透明ダイヤルと夜光性コーティングにより、表示やメカニズムが発光し、暗がりでもその個性をまばゆいばかりに放ちます。周囲が暗ければ暗いほど、その輝きは増し、際立ちます。時針と分針には蓄光顔料が塗布され、クロノ秒針には完璧なコーティングが施されています。スモールセコンド、月、曜日、ミニッツカウンターの針が、夜光サブダイヤル上で時を刻みます。直下の蓄光顔料により、分目盛りとタキメータースケールを配したダイヤル外周のリング上の刻印が光ります。


ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”のクローズアップ


独特で目を引くルミナス・アウトサイズデイトは、2013 年に発表されたグランド・ランゲ1“ル ーメン”で初めて採用されました。日付けが切り替わった直後に、アウトサイズデイト表示も発光するようにするのは、かなりの難題でしたが、ランゲ独自の解決策が見つかります。十の位用十字プレートと一の位表示用ディスクに蓄光顔料を塗布し、ブラックで数字をプリントしたのです。これにより真夜中でも日付が切り替わる光景を間近で見ることができるようになりました。


新開発の自社製キャリバーL952.4
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”には、進化した自社製キャリバーL952.4 が搭載されています。ムーブメントは 684 個の部品で構成され、もちろん二度組み方式で組み立てられています。クロノグラフ機構は昔ながらのコラムホイール方式で、ランゲ自社製フリースプリング式ヒゲゼンマイと偏心錘付きテンプを搭載し、50時間というパワーリザーブ持続期間の初日から最終日まで、優れた歩度の安定性を保証します。テンプの振動数は、毎時18,000振動(2.5ヘルツ)です。合計300個という驚異的なマーカーを備えた分目盛りからも、5分の1秒単位の正確さでタイムを計測できることがわかります。未処理の洋銀製ブリッジ、ポリッシュ仕上げのゴールドシャトン、ブルースクリューなど、ランゲならではの高品質を表す特徴をサファイアクリスタル製のケースバックから楽しめます。


ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”に搭載の新自社製キャリバーL952.4




18Kハニーゴールド®と“ルーメン”を融合させた比類無きタイムピース
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”は既存モデル同様、ケース径は41.5ミリ、厚みは14.6ミリのハニーゴールド製ケースです。ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”は、限定モデルとなるルーメンシリーズの第6弾であるとともに、2021年に発表されたツァイトヴェルク・ハニーゴールド “ルーメン”に続く、ハニーゴールド特有の硬度と比類なき輝き、そして“ルーメン”の夜光性コーテ ィングを組み合わせたモデルとしては第 2 弾となる、唯一無二のモデルです。



「2016 年、A.ランゲ&ゾーネの時計師たちは、技術的にも審美的にも最も洗練されたタイムピ ースのひとつ、ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨンを生み出しました」と商品開発デ ィレクター、アントニー・デ・ハスは語ります。「プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターを備えたコラムホイール式クロノグラフ、瞬転式表示を備えた永久カレンダー、ストップセコンド機構を備えたトゥールビヨンという三つの伝統的な複雑機構と、便利な追加機能が一体化されています。難題は、極めて複雑な機構を組み合わせ、正確に調和させて動かすことと、バランスよくレイアウトされた見やすいダイヤルを両立させることでした。ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”は、この時計が持つ独特な技術的、審美的特徴にさらにスポットライトを当て、初めて暗がりの中で体験できるようにしたのです。私たちは再び、機械式時計製作の限界に挑戦し、洗練された複雑機構に新たな光を当てるという野望をまたひとつ叶えました。




【仕様】
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”
Ref.740.055FE


[ムーブメント]
ランゲ自社製キャリバーL952.4(手巻き)
・ランゲ最高品質基準準拠
・手作業による組立ておよび装飾
・五姿勢調整済み
・未処理の洋銀製プレートとブリッジ
ムーブメント部品数:684
石数:57(うち1石はダイヤモンド受け石)
ビス留め式ゴールドシャトン:5
脱進機:アンクル脱進機
調速機:耐震機構および偏心錘付きテンプ、自社製の最高品質ヒゲゼンマイ、毎時18,000振動
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で50時間
ムーブメント寸法:直径32.6 mm/厚さ9.0mm

[機能]
時、分
スモールセコンドによる時刻表示
ストップセコンド機構付きトゥールビヨン
プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター付きフライバック・クロノグラフ
タキメータースケール
アウトサイズデイト
曜日、月、うるう年表示付き永久カレンダー
デイ・ナイト表示
ムーンフェイズ表示

[操作系]
ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ
クロノグラフ操作用ボタン2個
すべてのカレンダー表示用ワンタッチ調整ボタン
ムーンフェイズ
曜日、月、うるう年の各表示を個別に調節する修正用プッシャー1個

[ケース]
18Kハニーゴールド®
ケース寸法:直径:41.5 mm、厚さ:14.6mm
風防&ケースバック:サファイアクリスタル(モース硬度 9)

[ダイヤル]
サファイアクリスタル、コーティング

[針]
時針と分針:18Kハニーゴールド®、夜光/曜日針
月針:18Kハニーゴールド®
ミニッツカウンターとスモールセコンド針:18Kゴールド
ブラックロディウム仕上げ
クロノ秒針:スチール、夜光 

[ベルト]
手縫いのアリゲーター レザーベルト、ダークブラウン
バックル:18Kハニーゴールド®と18Kホワイトゴールド製フォールディングバックル

限定数:50本(限定番号刻印入り)


そしてもう一本、新作がある。
18K ホワイトゴールド製ケースとブルーのダイヤルを備えた「ダトグラフ・アップ/ダウン」が 125 本限定で登場している。



さらなる詳細は近日中に。






【お問い合わせ】
A.ランゲ&ゾーネ
TEL.0120-23-1845
インターネット: instagram.com/alangesoehne  |
#alangesoehne | #langesaxonia | #datographperpetualtourbillonhoneygoldlumen | #25yearsdatograph | #athomeinunchartedterritories | #watchesandwonders2024 




[A.ランゲ&ゾーネ]
ドレスデン出身の時計師フェルディナント・アドルフ・ランゲは、1845 年に時計工房を設立し、ザクセン高級時計産業の礎を築きました。彼が製作した価値の高い懐中時計の数々は、今でも世界中のコレクターたちの垂涎の的となっています。第二次世界大戦後、A.ランゲ&ゾーネは東ドイツ政府により国有化され事実上消滅、一時はその名が人々の記憶から消え去ってしまうかと思われました。しかし 1990 年、フェルディナント・アドルフ・ランゲの曾孫ウォルタ ー・ランゲがブランドを復活させます。現在では、ゴールドまたはプラチナのケースを使った腕時計を中心に、毎年数千本のみ製作しています。A.ランゲ&ゾーネの時計には必ず、自主開発され、手作業で入念な装飾と二度組みを行ったムーブメントが搭載されています。1990 年以降に開発された自社製キャリバーは 72 個を数え、A.ランゲ&ゾーネは世界でも最高峰の地位を確立しました。その代表作には、一般モデルとして初めてアウトサイズデイトを搭載したランゲ1 や、瞬転数字式時刻表示を搭載したツァイトヴェルクがあります。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター、トリプルスプリット、そして 2013 年に 6 本限定で発表された最も複雑なモデル、グランド・コンプリケーションなど、卓越した複雑機構は、ランゲが常に目指しているもの、すなわち伝統的な時計製作技術を新たな高みへと押し上げることを象徴しています。2019 年には軽快さとエレガンスが共存するオデュッセウスを発表し、A.ランゲ&ゾーネの歴史に新たな章を開きました。