オーディマ ピゲ・ミュージアム創作の概念について、設計者ビャルケ・インゲルスが対談イベントで語る

 From : AUDEMARS PIGUET (オーデマ ピゲ )

オーデマ ピゲより、現在建築中のオーデマ ピゲ・ミュージアムのに関するニュースをいただいたのだが、通常のようにプレスリリース全文を掲載したのでは、少しわかりにくいと思われるので、補足的な意味合いで、まずは以下の過去記事をお読みいただきたい。

https://watch-media-online.com/news/617/


上記記事を踏まえて少し補足すると、オーデマ ピゲ・ミュージアムの設計を担当したデンマーク人建築家ビャルケ・インゲルスと、著名なキュレーターであり芸術ディレクターのハンス・ウルリッヒ・オブリストによる対談&カクテルイベントが、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の期間中に行われ、オーデマ ピゲ・ミュージアムの創作概念について語られたこの対談はライブ配信を通じて、全世界で13,000人あまりがリアルタイムで視聴した、というニュースです。



ビャルケ・インゲルスとハンス・ウルリッヒ・オブリストが
ヴェネツィアで
オーデマ ピゲ・ミュージアムの概念化について語る


デンマーク人建築家ビャルケ・インゲルスと、著名なキュレーターでありロンドンのサーペンタイン・ギャラリーの芸術ディレクターを務めるハンス・ウルリッヒ・オブリストによる対談が、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展のヴェルニサージュ・ウィークの期間中に行われました。美術館の創設と概念化に関する対談とカクテルイベントが、カナル・グランデの畔に立つ歴史あるバウアーホテルで開催されました。

オーデマ ピゲ所属の歴史家であるマイケル・フリードマンの司会で行われた対談は、インゲルスとオブリストの長年にわたる友情と協調精神を垣間見ることのできる貴重な機会となりました。 またDezeenによるライブ配信を通じて、全世界で13,000人あまりが対談の様子をリアルタイムで視聴しました。


●(左から)マイケル・フリードマン、ビャルケ・インゲルス、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト

「時計づくりにおいて、フォルムはコンテンツなのです。時計の構造が、時計のコンテンツです。そこに時計づくりと建築とのつながりがあります。」
と、インゲルスはオーデマ ピゲ・ミュージアムに採用されたデザインと、スイスの工房を訪ねた経験について語る中で答えました。

オーデマ ピゲ・ミュージアムの建設にあたり、オーデマ ピゲはビャルケ・インゲルスグループ(BIG)を選定しました。採用されたデザインは、全面が曲面ガラスの壁で支えられる画期的な構造により、地面から渦を描くように立ち上がる螺旋状のガラスのミュージアムで、2020年始めに一般公開される予定です。



高級時計の揺り籠と呼ばれるスイス・ジュウ渓谷に建設されるこのミュージアムは、ヨーロッパでも他には例を見ないものになるでしょう。オーデマ ピゲがこれまでに培ってきた伝統と調和するように、新しいミュージアムは、もともとはオーデマ家の住宅として1868年に建てられたこれまでのミュージアムとつながり、並んで建つことになります。

2,400㎡(25,800平方フィート)の面積を有するオーデマ ピゲ・ミュージアムには、時計のための新しい展示スペースとともに、伝統的な工房やオーデマ ピゲのアーカイブ資料の倉庫も備えられています。過去と現在を大胆に組み合わせるBIGのデザインは、オーデマ ピゲのパブリックスペースの活用の仕方を表現しています。

オブリストは対談で「皆のためのアートと皆のための建築」を話題に上げました。スーパー都市の概念について、また今年のビエンナーレのテーマである「フリースペース」について語ったオブリストは、オーデマ ピゲのグローバルなパブリックスペースに触れ、祝福しました。

● ビャルケ・インゲルス(写真提供: オーデマ ピゲ)


対談の終わりに、オブリストはインゲルスに、注目すべきオブリストのインスタグラムアカウントに「落書き」するための鮮やかな赤いカードを手渡しました。彼のアカウントには、世界各国のアーティストや建築家、クリエイティブ業界で注目される人々の絵やメッセージが何百とポストされ、22万人あまりにフォローされています。インゲルスが寄せたメッセージは「未来に形を与えよう」というものでした。



【メモ】

ビャルケ・インゲルス
BIG(ビャルケ・インゲルスグループ) 創設パートナー

ビャルケ・インゲルスは2001年にPLOTアーキテクトを共同設立し、ロッテルダムのOMAでの勤務を経て、2005年にBIG(ビャルケ・インゲルスグループ)を創設し、クリエイティブパートナーを務めています。数々のデザインプロジェクトや建築で賞を受賞する中で、ビャルケのプログラム的にも技術的にも革新的でありつつ予算にも資源にも配慮した建物設計は高い評価を得ています。ビャルケはこれまでに、ウォールストリート・ジャーナルのイノベーター・オブ・ザ・イヤーや、2011年のデンマーク皇太子の文化賞、2004年のヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞、2009年のULI Award for Excellenceなど、様々な賞を受賞してきました。2016年には、TIMEマガジンの世界で最も影響力のある100人の1人に選ばれています。建築プロジェクトの他にも、ビャルケはハーバード大学、エール大学、コロンビア大学、ライス大学などで教鞭を取り、コペンハーゲンの王立芸術アカデミーの名誉教授を務めています。また、講演も多く行っており、TEDやWIRED、AMCHAM、10 Downing Street、世界経済フォーラムなどでスピーカーとして講演しています。


ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
サーペンタイン・ギャラリー芸術ディレクター

スイス・チューリッヒ出身のハンス・ウルリッヒ・オブリストは、著名なキュレーターであり、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーの芸術ディレクターでもあります。現職に就く以前には、パリ市立近代美術館のキュレーターを務めていました。1991年に初めての展示となる「World Soup(The Kitchen Show)」を手がけて以降、300以上の展示にキュレーターとして携わっています。また、近著として「Mondialité」、「Conversations in Colombiac」、「 Ways of Curating」、「The Age of Earthquakes with Douglas Coupland and Shumon Basar」、「Lives of The Artists, Lives of The Architects」などが発表されています。


マイケル・フリードマン
オーデマ ピゲ歴史家
マイケル・フリードマンは時計専門家、鑑定士、キュレーター、講演家、オークショニアとしてその名を知られています。2013年に歴史家としてオーデマ ピゲに入社し、主にミュージアムに収蔵するための希少なオーデマ ピゲの時計の収集や、オークションハウスやコレクター、世界の専門家との関係構築、ブランドの発信するコンテンツの制作などに携わっています。オーデマ ピゲ・ミュージアムコレクションのためにアンティークやビンテージの時計を収集する一方で、フリードマンはオーデマ ピゲ ヘリテージ&ミュージアムディレクターであるセバスティアン・ヴィヴァスとそのチームとの連携のもと、出版や展示、調査、分析などブランドが受け継いできた伝統に関わるさまざまな取り組みを進めています。マイケルが時計と専門的に関わるようになったのは、1996年にウィラード・ハウス&クロックミュージアムでアシスタントキュレーターを務めたことがきっかけでした。1997年、彼はナショナル・ウォッチ・アンド・クロックミュージアムにキュレーターとして勤務し、15,000平方フィートもの広さで時間計測史だけを扱った展示に共同参画しました。1999年、フリードマンはニューヨークのクリスティーズの時計部門にVP兼ディレクターとして就任します。クリスティーズで順調に売上げを伸ばし、多くの新たなコレクターを呼び込んだ後、2003年に、サザビーズやアンティコルムを含む世界各国のコレクターやオークションハウスにコンサルティングやキュレーターサービスを提供するMLF Horologyを設立しました。フリードマンは、ブランドの歴史、時間計測史、時計市場のトレンドや変動、ある複雑機構やその発展や時代に特化したテーマなど、幅広く時計に関する講演を行っています。また、エリック・クラプトンのクロスロード・センターやスタン・リー基金などの多くのチャリティー・オークションにも協力しています。



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