オーデマ ピゲの新ミュージアム: 新しい"創業者の家"が着工

3年前、オーデマ ピゲは新しいミュージアム建設のために行った建築コンペで選出されたプロジェクトを発表しました。



デンマークの建築家、ビャルケ・インゲルスによる構想では、新しい”創業者の家”は、古くからオーデマ一族が居宅としてきた建物内に作られた従来のミュージアムと、地面から現れたように見える全面が曲面ガラスで覆われた未来的なスパイラルでつながっています。




2017年3月30日、時計のすばらしい複雑機構にも匹敵する構造上の複雑性を備えたこのユニークなプロジェクトが、オーデマ ピゲの歴史の礎であるジュウ渓谷の中心に位置するマニュファクチュールの故郷、ル・ブラッシュにて着工されました。

オーデマ ピゲ取締役会会長ジャスミン・オーデマ、同副会長オリヴィエ・オーデマ、CEOフランソワ=アンリ・ベナミアスの出席のもと、式典とカクテルパーティーが行われました。また、プロジェクトのメインパートナーであるデンマークの建築事務所BIGやドイツのミュージアムデザインコンサルタント事務所アトリエ・ブルックナー、スイスの建築事務所CCHE、さらにヴォー州やジュウ渓谷の当局担当者も出席しました。

フランソワ=アンリ・ベナミアス(左)とジャスミン・オーデマ(右)



左 から:ハネス・エーレンシュパーガー(CCHEパートナー)、ステファン・ジャキエリ(オーデマ ピゲ 建築士)、フィリップ・ルウバ (conseiller d'Etat)、セバスティアン・ヴィヴァス(オーデマ ピゲ ミュージアム館長)、ジャスミン・オーデマ(取締役会会長)、フランソワ=アンリ・ベナミアス(オーデマ ピゲ CEO)、ダニエル・サンドラン(BIGパートナー)、スティーヴ・モラン(ル・シュニ市長)、ワシム・メルキ(アトリエ・ブルックナー・プロジェクトマネージャー)、オリヴィエ・オーデマ (取締役会副会長)


式典では、ミュージアム館長であるセバスティアン・ヴィヴァスが、ブランドの故郷や世界に向けて開かれた姿勢に対する敬意と、伝統の継承や想像の自由を融合したユニークなプロジェクトについてのプレゼンテーションを行いました。

また、2人の時計師がロイヤル オークを構成する333個の部品を防水ケースに納めました。



いつの日かこの宝箱を見つけるかもしれない未来の時計師たちのために、ケースは密封された後に建物の基礎部分の下に埋められることになっています。




次の工程である１枚あたり2トンを超える重量の曲面ガラス壁の設置は、冬が到来する前に行われる予定です。美術館の展示内装や歴史的建造物の修復は、2018年中に実施されることになっています。


新ミュージアム完成予想３D画像


式典の終わりの挨拶として、ジャスミン・オーデマは、
「決して簡単なプロジェクトではありませんが、これはオーデマ ピゲのみならず、ジュウ渓谷全体にとっても重要なプロジェクトです。オーデマ ピゲは、世界的企業であると同時に、地元に根差した企業でもあります。全てのパートナーや近隣住民の方々のサポートと、そして前衛的なプロジェクトに対するご理解に感謝いたします！」と語りました。






オーデマ ピゲについて
オーデマ ピゲは、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史ある高級時計ブランドです。1875年以来、数々の世界初となる記録を含む、オートオルロジュリーの歴史の重要なページが記し続けられてきました。 スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、大胆なスポーティーモデル、クラシックやトラディショナルなモデル、すばらしい女性用ジュエリーウォッチ、一つしか存在しない銘品など、時計学の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。


オフィシャルHP
www.audemarspiguet.com


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【補足】
自社ミュージアムの新築プロジェクトの着工式のニュースですが、式に出席したスタッフからお伺いした話で少し補足。
建物の基礎に時計を埋めるしきたりはオーデマピゲの伝統なのだそうですが、今回は時計そのものではなく、後世の時計師へのメッセージを添えて(右段上)、ロイヤルオークの部品と設計図さらには組み立てに必要な工具類までのすべてを(右段中)、防水ケースに収めて(右段下)、オーデマ ピゲ取締役会会長ジャスミン・オーデマ氏とCEOフランソワ=アンリ・ベナミアス氏の二人が鍬入れして埋めるというセレモニー（上の写真の左段）が行われたそうです。
ミュージアムの落成が楽しみである！