MB&F + ルーペシステム がクリエートする 「プロジェクトLpX」
From : MB&F (エムビー アンド エフ )時計愛好家であれば一度ならずとも、「ルーペシステム」について耳にしたことがあるはずです。現在、世界で最も高度なポータブルルーペでしょう。
ルーペシステムはMB&Fと協力してプロジェクトLpXをクリエートしました。これは、時計のムーブメントの細部を正確に見ることができると同時に銀河の広大さを思い出させてくれる、銀河間を旅する拡大鏡ロケットステーションでもあるのです。5つのエレメンツが組み合わさって完成するロケットは、各部分の集まりというよりもはるかに大きな存在感を放ちます。
多用途のこのロケットは、最高品質の拡大ルーペを埃を寄せ付けることなく保管するばかりか、机の上に端正な姿で佇むだけではなく、多くのことをやってのけます。プロジェクトLpXは、多くの人が子どもの頃に読んだ宇宙をテーマにした物語を思い出させる楽しい姿で、宇宙旅行や未知の探検など数限りない夢を思い起こさせます。
そしてライトを消すと、ロケットの土台部分の下から発せられる奇妙な緑がかった光で、カプセルは机から浮き上がっているように見えます。子ども時代の思い出がよみがえり、溢れ出てくるにつれて、あなたの笑顔が広がっていきます。
プロジェクトLpXは、5つのモジュラーパーツで構成され、頑丈なトラベルケースに完璧に納められています。
土台
陽極酸化処理を施したアルミニウム製のロケットの土台には、暗闇で宇宙の輝きを放つトリチウムカプセル「ブースター」が含まれ、新しい生命体を探して離陸する準備ができています。光は、半減期が15年の自発光するトリチウムのカプセルから発せられます。NASAアメリカ航空宇宙局は、これと同じ技術を使用したトーチ/懐中電灯を機器の一部としてアポロ宇宙飛行士に支給しました。光は補助電源を必要とせず、温度、湿度、高度の影響を受けません。プロジェクトLpX がその脚で自立するよう、ポリッシュ仕上げおよびサテン仕上げのステンレススティール製の関節のない降着装置が土台に取り付けられています。3つのモジュラーボディコンポーネント
ロケットは、1つか、2つ、あるいは3つのルーペシステムのルーペに対応するように構成できます。ルーペシステムはロケットの内部に隠されていて、持ち主の気が向いた時に(そして楽しむために)取り出すことができます。陽極酸化アルミニウム製の「3段式」コンポーネントが、バヨネット式嵌め込み装置(一眼レフカメラのレンズマウントに似ています)で互いに取り付けられ、簡単に組み立てたり分解したり(あるいは遊んだり)することができます。プロジェクトLpXには、倍率の異なる2つのルーペシステムのルーペ(3倍と6倍)が付属しています。ノーズコーン
陽極酸化アルミニウム製のロケットの先端部分は、空気抵抗を最小限に抑えるためだけではありません。宇宙を指し示して、さらに多くの発見があることを常に思い出させてくれます。ノーズコーンは、同じバヨネット式装置で、モジュール式「段式」コンポーネントのいずれかに取り付けることができます。プラスアルファ:ユニバーサルクリップ
ルーペシステムのユニバーサルクリップもケースに格納されています。ルーペを携帯電話やタブレットに取り付けてマクロ写真やビデオを撮影するのに使用できます。プロジェクトLpXは、ブラック、ブルー、レッド、グリーンの4種類、各99個の限定バージョンで発売されます。
プロジェクトLpX:インスピレーションとデザイン
時代とともにある先進的なイマジネーションには限界がありません。この衝撃的なプロジェクトのアイデアは、ルーペシステムの創設者が、バーゼルワールド2016でMB&Fの新作「アラクノフォビア(=クモ恐怖症)」を目にしたことから始まりました。まるで運命に導かれたかのように、彼は同じ時に同じ見本市のブースで高品質ルーペ用のクモの形のホルダーを発表していたのです。翌年、バーゼルワールドでMB&Fがロケット型のクロック「デスティネーション・ムーン」を発表したとき、ルーペシステムのスタンドには、ロケット型のルーペ格納装置が展示されていました。さらにバーゼルワールド2018では、MB&Fが宇宙船に似た「フィフス・エレメント」気象ステーションを発表したとき、ルーペシステムのブースには、空飛ぶ円盤の形のルーペホルダーがありました。その最後の偶然の一致で、MB&Fの創設者マキシミリアン・ブッサーは、ルーペシステムと共同で宇宙的なクリエーションを行うよう運命づけられていると確信したのです。「3年間連続でお互いに同じアイデアを思いつき、バーゼルワールドの同じ会期に発表したのです」ルーペシステムの創設者は述べています。3度目はまったく魔法にかかったように!
プロジェクトLpX は、MB&Fがクロック専門メーカーであるL’Epée 1839と共同でクリエートした新作クロック「T-Rex」の責任者であるデザイナー、マクシミリアン・マーテンスにより設計されました。マーテンスはインターンとしてスタートし、多様なプロジェクトでブッサーと協力を重ねました。過去のMB&Fプロジェクトと、そして部分的にリユース可能な2段式重量物打ち上げロケット、スペースX社製の「ファルコン」の両方から大まかな着想を得ました。
「プロジェクトLpX」(「ルーペエックス」と発音)は、2018年に開始されたプロジェクトの業務コード名「プロジェクトX」に由来します。ルーペの短縮形をXの前につけ「プロジェクトLpX」としました。
プロジェクトLpX:技術仕様
プロジェクトLpXは、ブラック、ブルー、レッド、グリーンの4種類それぞれ99個の限定バージョンで発売されます。機能
1つ、2つ、あるいは3つの拡大ルーペ(付属は2つ)に対応。ロケットブースターは暗闇で光ります。
ロケット本体
サイズ:28cm(土台の脚の直径)x 33cm(最大の高さ)
素材:ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのステンレススティールと陽極酸化アルミニウム、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのステンレススティール製非関節式の降着装置(スタンド)
構成:バヨネット式取付けで接続される5つのエレメンツ(土台、3つの本体モジュールパーツ、ノーズコーン)で、1つか2つ、あるいは3つのルーペを格納できる構成
ライト:トリチウムカプセル(土台部分)
全体の重さ:600g(ルーペなし)850g(ルーペ2つが入る場合)
パッケージ
ケース:ABS樹脂製防水ケース
サイズ:44 x 35 x 19cm
内容物:三脚の土台部分、本体部分3段、ノーズコーンからなるロケットそれぞれプロテクションケースつきのルーペ2個、携帯電話やタブレットにルーペを取りつけるためのユニバーサルクリップ
含まれるルーペ:02モデル(3倍)と01モデル(6倍)
重さ:4.8 kg
ルーペシステム:手に入れることができる最高のポータブル拡大鏡
2012年に設立されたルーペシステムは、高級時計の細部を正確に観察するために最高級ポータブルルーペを模索する中で生まれました。本格的な時計コレクターであるルーペシステムの創設者は、時計業界で広く利用されていた単純なルーペに飽き足らぬ思いでいました。これは単一の光学素子を備えたもので、拡大したときに視野の中央のみがよく見え、周縁部分では色収差(回折、色ズレ)は日常茶飯事でした。ルーペシステムの創設者は、適切な光学的レイアウトを備える追加の光学素子を使用するとそうした効果を大幅に修正できることに気づきました。彼が愛してやまない宝物である時計の装置を見やすくするために、彼は自身の高い要求に見合ったルーペを自作することにしたのです。彼は1980年代初期のカメラのプロ用光学装置を使用しました。対になった複レンズ2つが真ん中のシングルレンズを挟むように、5つの光学ガラスが3つのグループに配されました。真ん中のレンズは画像を拡大し、1組の複レンズが歪みを補正します。この配置で適切に修正すると、倍率6倍で色収差や歪みのほとんどない40mm幅のクリアな視野を得られます。
この手作りのルーペは、時計の見本市やイベントで、時計コレクターやウォッチメーカーの注目を集めることになります。そこで彼はルーペをさらに製作。バーゼルワールド2012においては、ルーペは数時間で完売しました。購入者の中には現在、業界でも最も目の肥えた独立ウォッチメーカーの精鋭たちも含まれていました。最初に手作りされたルーペ32個は、ルーペシステム 01モデルのインスピレーションとなりました。
ルーペシステムのルーペは、一見してカメラのレンズと間違えうるほどの精度。円筒形のフォルムは、時計のムーブメントのような微小な小宇宙を精査するにあたって、使いやすさと快適さを保証します。外観は1980年代初期のカメラレンズそのものですが、シリコンで完全にカバーされた軽量アルミニウムケースは、確かなグリップ感を確保しつつ衝撃に強く、ルーペが誤って接触した場合でも時計のケースが傷つかないように保護します。さらに、モジュール構造によりルーペのクリーニングが簡単になり、充電式照明など、ルーペシステムコレクションに加わった他の付属品を簡単に追加できます。
ルーペシステムの製品を使うと、最高品質の手仕上げの時計を、思うまま最大限に楽しむことができます。また、調べている時計のムーブメント(や他のもの)の写真やビデオ撮影にも使用できます。ルーペシステムの自立型タブレットマウントやユニバーサルクリップをAirPlay対応デバイスと組み合わせて使用すると、拡大画像を大画面に簡単にライブ伝送でき、ムーブメントの内部動作を多くの閲覧者に説明することができます。
MB&F – コンセプトラボの誕生
2019年、世界初の時計製作専門コンセプトラボとして傑出した創造性を誇るMB&Fは、設立から14年目を迎えた。ブランドはこれまでに16種類の秀逸なキャリバーを開発し、それらをベースにして製作されたオロロジカルマシンとレガシー・マシンは高い評価を得てきた。そして現在も、創業者でありクリエイティブディレクターでもあるマキシミリアン・ブッサーのビジョンに基づき、従来の時計作りの殻を破ってキネティックアートを思わせる立体感豊かな作品を生み出し続けている。マキシミリアン・ブッサーは高級腕時計ブランドで15年管理職を務めた後、2005年ハリー・ウィンストンのマネージングディレクターを辞任、MB&F(マキシミリアン・ブッサー&フレンズ)を創立。MB&Fは、ブッサーが尊敬し、働く喜びを分かち合うことのできる才能あるオロロジカル職人を集め、先鋭的なコンセプト・ウォッチのデザインと小規模生産を行う芸術的なマイクロエンジニアリング・ラボなのである。
2007年、MB&Fは初のオロロジカルマシンHM1を世に送り出した。HM1の彫刻のような立体的なケースと美しく仕上げたエンジン(ムーブメント)は、同社の風変わりなオロロジカルマシンの基準となり、その後、時を告げるためというより、「時を語る」マシンが数多く生み出されていく。こうして製作されたオロロジカルマシンでは、宇宙(HM2、HM3、HM6)や大空(HM4、HM9)、道(HM5、HMX、HM8)、水中世界(HM7)を探索するマシンがイメージされている。
2011年には、MB&Fはラウンドケースのレガシー・マシン コレクションを発表。これらはMB&Fにとってよりクラシカルなもので、現代的な芸術品を創作するために往年の偉大な時計製造革新者とは異なる視点で複雑機構を解釈し、19世紀の腕時計製造の卓越性への敬意を払っている。LM1及びLM2に続いて発表されたLM101は、全て自社開発したムーブメントを搭載する初のMB&Fマシン。そして、コレクションの幅をさらに広げるレガシー・マシン・パーペチュアルとレガシー・マシン・ スプリットエスケープメントの登場。MB&Fは現代的で型破りのオロロジカルマシンと、歴史からインスパイアしたレガシー・マシンを交互に発表している。2019年は史上初のレディース用MB&Fマシン「LM フライングT」の制作によりターニングポイントを迎えた。
MB&Fの「F」が「フレンズ」(Friends)を表していることから分かるように、優れたアーティストや時計職人、デザイナー、様々な分野の製造業者をブランドにとっての「フレンド」と考え、協力関係を築くことはごく自然な成り行きだった。
そうした姿勢がブランドにもたらしたのが、パフォーマンスアートとコラボレーション作品という新たな2つのジャンルだった。パフォーマンスアート・モデルは、創造性豊かな社外のフレンドがMB&Fのマシンをベースにしてアレンジを加え、新たな形で表現した作品だ。一方、コラボレーション作品は、腕時計ではなく別のタイプのマシンで、MB&Fのアイデアとデザインに基づいて独創的なスイスのマニュファクチュールが設計、製造する。レペ1839と共同で製作されたクロックなど、コラボレーション作品の多くは時を告げるマシンだが、リュージュやカランダッシュとのコラボレーションでは別の種類のメカニカル・アートが創作された。
ブッサーは、こうして誕生したあらゆるマシンに、その魅力を発揮できる舞台を与えるため、従来型のブティックに陳列するのではなく、他のアーティストによる多彩なメカニカル・アートとともにアートギャラリーに展示することを思いついた。このアイデアにより、ジュネーブに最初のMB&F M.A.D.ギャラリーが設立され(「M.A.D.」はMechanical Art Devices:メカニカル・アート・デバイスの略)、その後台北、ドバイ、香港にもM.A.D.ギャラリーがオープンする。
MB&Fがこれまでに成し遂げた革新的な成果に対しては、いくつもの権威ある賞が与えられてきた。全てを網羅することはできないが、名高い「ジュネーブ時計グランプリ」においては4つもグランプリを獲得している。2016年にはレガシー・マシン・パーペチュアルが「ベストカレンダー ウォッチ賞」を受賞。2012年にはレガシー・マシン No.1が「パブリック賞(時計ファンによる投票)」と「最優秀メンズウォッチ賞(プロの審査員による投票)」をダブル受賞。また2010年の同グランプリでは、HM4サンダーボルトで、「最優秀コンセプト&デザインウォッチ賞」を受賞。そして2015年には、HM6スペースパイレートが、国際的な「レッドドット・デザイン賞」において最優秀賞である「レッドドット:ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞した。
詳細についてはこちらまでお問い合わせください:
シャリス・ヤディガログルー cy@mbandf.com /アルノー・レジュレ arl@mbandf.com
MB&F SA, Rue Verdaine 11, CH-1204 Genève, Switzerland
電話番号: 41 22 508 10 33
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