MB&F「LM シーケンシャル フライバック エヴォ」~アクアマリンの文字盤プレートを備えたチタン製の新しいエヴォ エディション

 From : MB&F (エムビー アンド エフ )

「LM シーケンシャル フライバック エヴォ」発表~ アクアマリンの文字盤プレートを備えたチタン製の新しいエヴォ エディション


アクアマリン文字盤プレートを備え、グレード5チタン製ケースで登場した新作「LM シーケンシャル フライバック エヴォ」は、フライバック クロノグラフを新たに搭載し、時刻表示には傾斜した文字盤を採用しています。


2022年、MB&Fは、計測の世界にさまざまな可能性を開くツインクロノグラフを搭載したレガシー・マシン シーケンシャル エヴォを発表しました。この画期的なクロノグラフは、これまでのクロノグラフの概念を再定義し、同年にはコレクターの心を掴むとともに、権威あるジュネーブ・ウォッチ・グランプリ最優秀賞「エギュイユ・ドール」を受賞しました。

MB&Fの初期からともに歩んできたフレンズの一人であり、2015年に発表されたLM パーペチュアルも手がけたステファン・マクドネルによって構想されたLM シーケンシャル エヴォは、それまでなぜ存在しなかったのか不思議に思うほど実用性の高い時計の一つでした。複数の計測モードを備え、2人の競技者の同時計測からトラック上での連続ラップタイム計測まで、あらゆる計測が可能であり、その実用性は非常に高いものでした。

しかし、LM シーケンシャル エヴォがそれだけで十分に衝撃的でなかったとしても、ステファンとMB&Fがぜひとも搭載したいと考えていた、もうひとつの機能がありました。それがフライバック機構です。ステファンのオリジナルの試作ムーブメントは、実際にフライバック機構を備える設計となっており、そのための構造的な準備もLM シーケンシャル エヴォには組み込まれていました。しかし、その完成には非常に高度な調整が必要で、試作期間は9か月を要し、そのうち4か月はフライバック機能の開発にのみ費やされました。さらには、6回にわたる再設計とそれに伴うすべての作業と部品変更を考えると、実証されていない要素が非常に多く存在する中でフライバック機能を備えるウォッチをリリースするのは賢明とは言えず、むしろ無謀でさえあるとマクドネルは感じました。

しかしその夢は失われることはなく、将来的に組み込めるよう、すべてはあらかじめ設計されていました。そしてついに2024年、よりクラシックなレガシー・マシンのケースに収められたLM シーケンシャル フライバックの発表により、この構想は実現したのです。

2026年、フライバック機能は新たなエヴォ エディションにも採用されました。グレード5チタン製ケースにアクアマリンの文字盤を備えた「LM シーケンシャル フライバック エヴォ」です。同時に、本作はよりクラシックなLM シーケンシャル エディションからもう一つの特徴を継承しています。それが、視認性を高めるために傾けられた時刻表示用の文字盤です。



垂直クラッチに用いられる内部のジュエルは、シーケンシャル クロノグラフ全体の要となっています。フライバック機構においても、ジュエルがなければ機能しません。このシステムは非常に繊細です。フライバックによってゼロリセットが妨げられないよう、すべての摩擦を最小限に抑えるために多大な労力が費やされました。

マクドネルはこれを達成するために、フライバック機構に特別なジュエルを組み込んだローラーを採用しました。こうした部品はジュエルのサプライヤーから直接調達できないため、最初のプロトタイプでは、この画期的なメカニズム(5つある特許取得済み要素のうちの1つ)の概念を実証するために、マクドネルが自らジュエルを制作しました。



エヴォの特徴
エヴォの仕様は、厳選されたレガシー・マシンのリファレンスに施された一連のデザインおよびエンジニアリングのアップグレードで構成され、日常的な着用や、よりダイナミックなライフスタイルに適した時計へと生まれ変わらせるものです。エヴォ シリーズの主な特徴として、80m防水、ねじ込み式リューズ、一体型ラバーストラップ、そしてアクティブな使用時にムーブメントを保護するため、ケースとムーブメントの間に配置されたMB&F独自の耐衝撃装置「フレックスリング」などが挙げられます。耐久性と快適性を高めるため、このモデルにはジルコニウムやチタンなどの先進的な素材も採用されています。



デザイン面では、人間工学に基づいたケース構造やシームレスに統合されたストラップにより、エヴォ モデルならではの個性が際立っています。また、従来のベゼルをあえて排することで、ドーム型サファイアクリスタルの下に広がる、スーパールミノバを施した表示部を遮ることなく、開放的に眺めることができます。内部では、ムーブメントに施されたダーク仕上げが、コレクションのモダンでスポーティな特徴を際立たせています。

その機能とは?
「LM シーケンシャル フライバック エヴォ」は、LM シーケンシャル エヴォと同じレイアウトで、2つのクロノグラフ表示を備えます。1つ目は9時位置に秒表示、11時位置に分表示を備え、もう1つは、3時位置に秒表示、1時位置に分表示を配しています。これらのクロノグラフは、ケースのそれぞれの側面に配置されたスタート/ストップボタンとリセットボタンを使用して、それぞれを完全に独立して開始、停止、リセットすることができます。フライバック機能により、対応するクロノグラフが作動している場合、リセットボタンがフライバックも作動させます。これらのプッシュボタンは、通常1つの時計に2つのクロノグラフ機構が搭載されている場合に備わる、4つのクロノグラフ プッシュボタンを構成しています。

しかし本作には、9時位置に5番目のプッシュボタン「ツインバーター」が配置されています。ステファンが「マジックボタン」と呼ぶこれこそが、LM シーケンシャルの時計機能を、既存のいかなるクロノグラフ腕時計とも一線を画すものにしている秘密です。このプッシュボタンは、両方のクロノグラフ装置を制御し、それぞれのスタート/ストップ状態を反転させるバイナリスイッチとして機能します。これは、両方のクロノグラフが停止している場合、ツインバーターを押すと両方のクロノグラフが同時にスタートすることを意味します。両方が作動している場合、ツインバーターによって同時に停止します。また、一方が作動中でもう一方が停止している場合、ツインバーターは作動中のクロノグラフを停止させ、停止しているクロノグラフを開始します。

実用面において、これらの機能によりクロノグラフはさまざまな状況で活躍します。以下の例をご覧ください。

1. 独立モード
食事の準備をする場面を想像してみてください。異なる材料を異なるタイミングで、異なる時間をかけて調理します。例えば、沸騰したお湯にパスタを入れるときに1つのクロノグラフをスタートし、野菜をオーブンに入れるときにもう1つをスタートする、というように、それぞれのプッシュボタンを使って2つのクロノグラフを操作します。このような使い方によって、個人の生産性を高めるあらゆる場面でも役立ちます。例えばジムでは、1つのクロノグラフでセッション全体のタイムを計測し、もう1つのクロノグラフで各ステーションでのタイムを記録することができます。この例では、新しいフライバック機能は、リセットボタンを1回押すだけで計測シーケンスを迅速にリセットして再スタートすることができます。停止、リセット、再スタートという3つ操作を、1回の操作で行うことができます。

2. 同時計測モードまたはスプリットセコンドモード
このモードは、2人の競技者が同時に開始するレースなどの場合に使用できます。ツインバーターを使用することで、両方のクロノグラフを正確に同時に開始でき、終了時には、各クロノグラフ備えられた個別のスタート/ストップボタンを押すことで、複数のタイムを簡単に記録できます。また、計測時間は、市場に存在する多くのスプリットセコンドクロノグラフの上限である60秒を超えても問題ありません。このモードでは、素早く計測を再開したい場合に、フライバック機能を使用することも可能です。

3. 積算計測モード
仕事の場面では、2つの異なるプロジェクトを並行して進める際に、それぞれにどれだけの時間を費やしたかを把握したいことがあります。1つのタスクを開始するときに1つのクロノグラフをスタートさせ、別のタスクにシフトするときにツインバーターを使用する(最初のタスクに戻るときは再び切り替える)ことにより、各タスクに費やした累積時間を簡単に把握できます。このモードのもう一つの使用例として、チェスの試合のタイム計測が挙げられます。

4. 連続計測モード(またはラップタイマーモード)
このモードは、個々のラップタイムを計測するために使用できます。競技開始時に1つのクロノグラフをスタートさせ、ラップ終了時にツインバーターを使用すると、次のラップを測定するために2番目のクロノグラフが即座に起動し、最初のクロノグラフが停止します。これにより、計測結果を記録するための十分な時間が確保できます。停止したクロノグラフはゼロにリセットされ、次のラップでツインバーターを使用して再スタートできるようになります。LM シーケンシャルは分積算計を搭載しているため、平均ラップタイムが1分を超えるスポーツイベント(モータースポーツの大部分を含む)で効果的に使用できます。

5. フライバックモード
フライバック機能は、航空機の飛行経路を区間ごとに正確に計測できるよう、1930年代にパイロット向けに開発されました。クロノグラフの停止、リセット、再スタートには時間がかかるため、その間に航空上の誤差が発生し、複数の区間を経る飛行ではその誤差が累積してしまうことが問題でした。フライバック機能では、リセットボタンを1回押すだけで、停止、リセット、再スタートを同時に行うことができます。新しいフライバック機能をシーケンシャル キャリバーの他の計測モードと組み合わせることで、さらなる機能性を実現します。例えば、パイロットは1つのクロノグラフで総飛行時間を計測しながら、もう1つのクロノグラフでフライバック機能を用いて各区間の時間を正確に計測することができます。




このエンジンを駆動するには
シーケンシャル キャリバーの設計は、完全に独自のものです。単一のムーブメント内に、共通の脱進機とオシレーターに接続された2つの独立したクロノグラフを搭載しています。従来型のクロノグラフにエネルギー損失が生じることはよく知られていますが、1つのムーブメントに2つのクロノグラフを搭載した場合、何が起こるでしょうか。エネルギー損失は倍増し、結果として性能は許容できないレベルまで低下してしまいます。1つの時計ですべての機能を実現するには、いかなるエネルギー損失にも左右されない、根本的に新しいクロノグラフシステムの発明が不可欠でした。

まさにそれを実現しているのがシーケンシャル キャリバーであり、内部にジュエルを配した革新的な垂直クラッチと、それに連動する制御システムによって成り立っています。新しいフライバック機構にも、ジュエルを組み込んだローラーが採用されています。これらの特許を取得したソリューションにより、シーケンシャル キャリバーはエネルギー効率と精度の点で従来のクロノグラフを超えるものとなっています。


歴史に詳しい方のために
「クロノグラフ」の語源は、ギリシャ語に由来します。前半の部分は「chronology(年表)」や「chronicle(年代記)」などに見られるように「時間」を意味する「χρόνος(クロノス)」から来ています。後半の部分は「γρᾰ́φω(gráphō)」に由来し、何らかの記録を作成するために「記す」ことを意味します。「phonograph(蓄音機)」が音を記録する装置であり、「photograph(写真)」が光を記録したものであるのと同様に、「クロノグラフ」は時間を記録する装置なのです。19世紀初頭、クロノグラフは競馬と関係が深く、スピーディーなスポーツのタイムを正確に測定する必要に応じて開発されました。初期のクロノグラフは、時間を記録するために文字盤上でインクの液滴を使用し、特定の時間を記録として残していました(少なくとも、次のレースのためにクロノグラフを止め、文字盤がきれいに拭かれるまでは)。

モーターレースの黎明期には、複数のクロノグラフ懐中時計をフレームに取り付けて「複合操作レバー」によってすべての時計を同時に作動させる計測システムが用いられていました。ただし、複数の時計がわずかに異なるスピードで動作することが多く、この方法には本質的な精度の問題がありました。さらに、このような大掛かりな装置を腕に装着することは、明らかに不可能でした。

2016年、マキシミリアン・ブッサーがステファン・マクドネルに、レガシー・マシン パーペチュアル(2015年)の後続モデルについて話を持ちかけた際、ステファンの返答は4語だけでした。それは「I have an idea(考えがある)」。謎めいていながらも刺激的な答えであり、とりわけステファン・マクドネルの発想力を知る者にとっては、なおさらでした。このマックスとの会話により、ステファンがそれまで熟考していたある一連の考えが加速しました。その考えとは、現代のクロノグラフの大部分が、設計された機能を適切に実行できていないのではないか、という疑問でした。



連続するレースイベントを、手動で操作する機械式クロノグラフで最高の精度で測定する方法として、複合操作レバーという発想が即座に彼の頭に思い浮かんだのです。同時に作動できる2つの独立したクロノグラフを採用することで、異なるタイムを計測でき、結果を記録するのに十分な時間が確保できます。重要なのは、すべての機能を1つの腕時計にまとめる方法を考案することでした。

この時から、さまざまな解決法が次々と形になっていきました。2つの独立したクロノグラフ機構を同一のオシレーターに連結させるというアイディアは、中央に配された宙に浮くようなテンプを備えるレガシー・マシンにまさにぴったりのもので、異なるタイマー間に生じうるわずかな計時誤差を排除することを可能にしました。

ステファン・マクドネルは、理想のクロノグラフ像をさらに突き詰めていきます。クロノグラフ秒針に生じがちなフラッターを振幅調整用のフリクションスプリングに頼ることなく解消するため、クロノグラフの垂直クラッチをメインギアトレイン内に配するように構成し直しました。さらに、内部にジュエルを配したクロノグラフ用クラッチシャフトを採用することで、クロノグラフの作動時と非作動時の振幅の変動を過去のものとしました。

ステファン・マクドネルの理想のクロノグラフに決定的な仕上げをもたらしたのは、歴史的なクロノグラフ装置において複合操作レバーが担ってきた役割をさらに強化した「ツインバーター」のコンセプトです。クロノグラフの作動モードを瞬時に切り替える機能により、旧来のこの複雑機構を現代の日常生活のさまざまな状況で使用できるようになりました。これは機械式時計製造におけるプログラミングの論理ゲートであり、レガシー・マシン パーペチュアルの核心をなす機械式プロセッサーを生み出した人物でなければ、決して考案し得なかったものなのです。


ドリームメーカーと時計師の出会い~マキシミリアン・ブッサーとステファン・マクドネル
MB&Fの歩みを知る人なら、北アイルランド出身の時計師ステファン・マクドネルが、マックス・ブッサーの最初の作品を世に送り出した重要な人物の一人であることをご存知でしょう。彼は、後にオロロジカルマシンN°1となる最初期のムーブメントを組み立てた、数少ない時計職人の一人でした。

それから10年後、ステファン・マクドネルはMB&Fの世界に再び戻り、レガシー・マシン パーペチュアルの開発を手がけます。これは、最も名高い伝統的高級複雑機構の一つであるパー​​ペチュアルカレンダーに対する画期的なアプローチでした。彼の時計製造に対する哲学は、マックスの哲学と補完し合うものです。宇宙時代のファンタジーを手首に装着して現実に変えるマックスの哲学に対し、ステファンは自由な発想を実用的な時計製造に落とし込むアプローチなのです。




【技術仕様】
LM シーケンシャル フライバック エヴォ




[エンジン]
ステファン・マクドネルがMB&Fのために開発した完全一体型のデュアルクロノグラフ フライバックシステム。複数の計測モードを可能にするツインバータースイッチを備えています。
・ダブル香箱を搭載した手巻き式
・72時間(3日間)パワーリザーブ
・12時位置に調整ネジを備えたフライングテンプ、ブレゲオーバーコイル
・最高級の手仕上げ。職人技を強調する面取り加工を施した内部の縁。研磨した面取り部。コート・ド・ジュネーブ装飾。手作業によるエングレービング。ダークカラーに仕上げたブリッジ(NAC加工)。
・時・分表示用の傾斜した文字盤
・テンプの振動数:3Hz(毎時21,600振動)
・部品数:621
・石数:63

[機能]
・6時位置に配置された時刻表示(時・分)用の傾斜した文字盤
・左側クロノグラフ:9時位置に秒表示、11時位置に分表示。10時位置にスタート/ストップ プッシュボタン、8時位置にリセット/フライバック プッシュボタン
・右側クロノグラフ:3時位置に秒表示、1時位置に分表示。2時位置にスタート/ストップ プッシュボタン、4時位置にリセット/フライバック プッシュボタン
・9時位置にツインバーター プッシュボタン:両方のクロノグラフの現在のスタート/ストップステータスを反転させるバイナリスイッチ
・2つのクロノグラフはいずれもフライバック機能を備えています。
・ムーブメントの後ろにパワーリザーブ表示

[ケース]
・素材:グレード5チタン
・サイズ:直径 44mm x 厚さ 18.2mm
・部品数:74
・防水性能:80m / 8ATM / 270フィート
・ねじ込み式リューズ
・フレックスリング:ケースとムーブメントの間に取り付けられたリング状の緩衝装置で、縦横方向に衝撃から保護。
・表面と裏面のサファイアクリスタルはともに両面反射防止加工済み。

[ストラップ&バックル]
・チタン製フォールディングバックル付きラバーストラップ一体型


【LM シーケンシャル フライバック エヴォを担当したフレンズ】
コンセプト:マキシミリアン・ブッサー(MB&F)
製品設計:エリック・ジルー
技術・製造管理:セルジュ・クリクノフ(MB&F)
ムーブメントデザインと仕上げ仕様:ステファン・マクドネルとMB&F
ムーブメント開発:ステファン・マクドネル、MB&F
研究開発:ピエール=アレクサンドル・ガメ、ロバン・コトレル(MB&F)
メソッドとラボ:アントニー・ミュニエ、二コラ・へレール、ヤニック・ジュルヌ(MB&F)

歯車、ブリッジ、ピニオン、軸:Chronode、Bandi、HorloFab、AMECAP、2B8、D-Cojoux、Mimotec、NTE、Quickparts
テンプ:Atokalpa
ゼンマイ、ジャンパー:Elefil Swiss、Novasort
香箱:Schwab-Feller
ルビー:Pierhor / Crelier / Kif Parechoc
ムーブメント手彫り:Glypto
フレックスリング:Laser Automation
ムーブメント部品手仕上げ:C-L Rochat、DSMI Electronics SA、CV Décor、MBG Watch Décor、Rhodior SA、STS
PVD/CVD処理:Positive Coating
ムーブメント組み立て:ディディエ・デュマ、ジョルジュ・ヴェイジー、エマニュエル・メートル、マチュー・ルクルトル、アマンディーヌ・バスクル、ロイック・ロベール=ニクー、ミシュリー・セールス、クレマン・エラール、ミシェル・パパラルディ、オリヴィエ・マリック(MB&F)
ケースとムーブメント部品:ジャン=バティスト・プレト、ヨアン・ジョイヤール、ステファニー・カルヴァロ=コレイア、アルセーヌ・フートン、クビライ・コルクット(MB&F)
アフター・サービス:アントニー・モレノ(MB&F)
品質管理:シリル・ファレ、ジェニファー・ロンゲペ、アレックス・ゲリノー、シモン・ドゥエール(MB&F)
ケース装飾:Termin’Hor
文字盤と文字盤上のスーパールミノバ:Comblemine
バックル:G&F Châtelain
リューズとコレクター:Boninchi
針:Waeber HMS
サファイアクリスタル:Novocristal
サファイアクリスタルの反射防止加工:アントニー・シュワブ(Econorm)
ストラップ:BIWI
化粧箱:オリヴィエ・ベルトン(Soixanteetonze)
プロダクションロジスティックス:アシュレイ・ムシエ、ティボー・ジョアナール、ダヴィド・ガヴォット、ジャン=リュック・リュエル、キャロリーヌ・ウヴラール、エティエンヌ・マルカデ、マリリン・ルヴェック、エミリー・ビュルニエ(MB&F)

マーケティングおよび広報:シャリス・ヤディガログルー、ヴァネッサ・アンドレ、アルノー・レジュレ、ポール・ゲ、タルヤ・ラカン(MB&F)
グラフィックデザイン:ブノワ・ロシャ(MB&F)
M.A.D.ギャラリー:エルヴェ・エティエンヌとマルゴ・ディオニジオ=セラ(MB&F)
販売:ティボー・ヴェルドンク、セドリック・ルーセル、バティスト・ウール、オーギュスタン・シヴォ、リシャール・レオクル、ジャン=マルク・ボリー、ヴィルジニー・マルション、クレール・ジャメ(MB&F)
テキスト:ソフィー・フュルレイ
製品撮影:ブレーズ・グロゼール
映像:マルク=アンドレ・デシュー(MAD LUX)
ポートレート撮影:エリック・ロシエ(MB&F)
ウェブサイト:タリヤ・レイキン(MB&F)、ステファン・バレ(Idéative)


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【お問い合わせ】
シャリス・ヤディガログルー -cy@mbandf.com  / アルノー・レジュレ -arl@mbandf.com
MB&F SA, Route de Drize 2, CH-1227 Carouge, Switzerland
電話番号: 41 22 786 36 18



[MB&F]~コンセプトラボの誕生
MB&Fがこれまでに成し遂げた革新的な成果に対しては、いくつもの権威ある賞が与えられてきました。例を挙げると、年間最優秀時計に贈られる最高賞「エギュイユ・ドール」を含め、名高いジュネーブ・ウォッチ・グランプリにおいて、MB&Fはこれまでに10以上の賞を受賞しています。2025年には、より手の届きやすい価格帯を掲げるMB&Fのセカンドブランド、M.A.D.Editionsが、「M.A.D.2」により「プティット・エギュイユ」部門を受賞しました。2022年、LM シーケンシャル エヴォが「金の針賞」を受賞。またM.A.D.1 レッドが「チャレンジウォッチ賞」を受賞しました。2021年にはLMXが「ベスト メンズ コンプリケーション賞」を、そしてLM スプリットエスケープメント エディ・ジャケ「Around The World in Eighty Days」が「アーティスティック・クラフト賞」を受賞。2019年にはLM フライングTが「ベスト レディース コンプリケーション賞」を受賞し、2016年にはLM パーペチュアルが「ベスト カレンダー ウォッチ賞」を、2012年にはLM No.1が「パブリック賞(時計ファンによる投票)」と「最優秀メンズウォッチ賞(プロの審査員による投票)」をダブル受賞しました。また2010年には、HM4サンダーボルトで「最優秀コンセプト&デザインウォッチ賞」を受賞。さらに2015年には、HM6スペースパイレートが国際的な「レッドドット・デザイン賞」において最優秀賞である「レッドドット:ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞しています。

2005年に設立されたMB&Fは、世界初の時計製作専門コンセプトラボとして傑出した創造性を誇ります。ブランドはこれまでに20種類以上の秀逸なキャリバーを開発し、それらをベースにして製作されたオロロジカル・マシンとレガシー・マシンは高い評価を得てきました。そして現在も、創業者でありクリエイティブディレクターでもあるマキシミリアン・ブッサーのビジョンに基づき、従来の時計作りの殻を破ってキネティックアートを思わせる立体感豊かな作品を生み出し続けています。
マキシミリアン・ブッサーは15年間にわたり高級腕時計ブランドをマネージング。2005年ハリー・ウィンストンのマネージングディレクターの職を辞し、MB&F(マキシミリアン・ブッサー&フレンズ)を創立しました。MB&Fは、ブッサーが尊敬し、働く喜びを分かち合うことのできる才能あるオロロジカル職人を集め、先鋭的なコンセプト・ウォッチのデザインと小規模生産を行う芸術的なマイクロエンジニアリング・ラボです。
2007年、MB&Fは初のオロロジカル・マシンであるHM1を世に送り出しました。HM1の彫刻のような立体的なケースと美しく仕上げたエンジン(ムーブメント)は、同社の風変わりなオロロジカル・マシンの基準となり、時を告げるためというより、「時を語る」マシンが数多く生み出されました。こうして製作された奇想天外なオロロジカル・マシンを通じて、宇宙やSF、大空、スーパーカー、動物王国、建築といった多様なテーマを探求してきました。
2011年には、MB&Fはラウンドケースのレガシー・マシン コレクションを発表。MB&Fとしてはクラシカルなスタイルを採用したこれらのモデルは、19世紀の腕時計製造の卓越性に敬意を払いながら、往年の偉大な時計製造革新者とは異なる視点で複雑機構を解釈することにより、現代的な芸術品に仕上がっています。また、一部のレガシー・マシンには、コレクターのアクティブなライフスタイルに合わせて防水性と耐衝撃性を高めたエヴォ エディションも誕生しました。MB&Fは現代的で型破りなオロロジカル・マシンと、歴史からインスピレーションを得たレガシー・マシンを交互に発表しています。2025年には、創業20周年を記念し、これら2つのカテゴリーの中間に位置づけられる「スペシャル・プロジェクト」コレクションの第1弾として「SP One」を発表しました。
MB&Fの「F」が「フレンズ」(Friends)を表していることから分かるように、優れたアーティストや時計職人、デザイナー、様々な分野の製造業者をブランドにとっての「友人たち」と考え、協力関係を築くことはごく自然な成り行きでした。
そうした姿勢がブランドにもたらしたのが、パフォーマンスアートとコラボレーション作品という新たな2つのジャンルでした。パフォーマンスアート・モデルは、創造性豊かな社外のフレンドがMB&Fのマシンをベースにしてアレンジを加え、新たな形で表現した作品。一方のコラボレーション作品は、腕時計ではなく別のタイプのマシンで、MB&Fのアイデアとデザインに基づいて独創的なスイスのマニュファクチュールが設計、製造を行います。レペ1839と共同で製作されたクロックなど、コラボレーション作品の多くは時間を知らせるマシンとなり、リュージュやカランダッシュとのコラボレーションでは別の種類のメカニカル・アートが創作されました。
ブッサーは、こうして誕生したあらゆるマシンにその魅力を発揮できる舞台を与えるため、従来型のブティックに陳列するのではなく、他のアーティストによる多彩なメカニカル・アートとともにアートギャラリーに展示することを思いつきました。このアイデアにより、ジュネーブに最初のMB&F M.A.D.ギャラリーが設立され(「M.A.D.」はMechanical Art Devices:メカニカル・アート・デバイスの略)、その後、ドバイにもM.A.D.ギャラリーがオープン。また、シンガポール、台北、パリ、ビバリーヒルズ、そしてシリコンバレーには、より小規模なスペースに限られた数の作品を展示するMB&Fラボが誕生しました。