セイコー クロック3製品が 国立科学博物館「未来技術遺産」に同時登録

 From : SEIKO (セイコー )


国立科学博物館「未来技術遺産」にクロック3製品が同時登録


セイコーホールディングス株式会社とセイコークロック株式会社は、「スパイラル水晶時計 SPX-961」、「音声報時時計ピラミッドトーク DA571」、「超超薄型掛時計 HS301」の3点が、独立行政法人国立科学博物館が認定する2020年度「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録されました。


セイコー製品の登録は、2018年度登録の世界初のクオーツ式腕時計「セイコー クオーツアストロン 35SQ」、2019年度登録の世界初の6桁表示デジタルウオッチ「セイコークオーツLC V.F.A. 06LC」に続き、3年連続となります。



●左からSPX-961、DA571、HS301




名   称:スパイラル水晶掛時計 SPX-961
発 売 年:1968年(昭和43年)
特       徴:世界初の家庭用クオーツ掛時計
開発・製造:服部時計店工場精工舎(現・セイコークロック株式会社)
販     売:株式会社服部時計店(現・セイコーホールディングス株式会社)

水晶振動子を用いた世界初の家庭用クオーツ掛時計として1968年6月に発売されました。
精度は従来の機械式時計の10倍以上、電池寿命も1年以上を実現しました。その後世界で広まったクオーツクロックの先鞭と言えます。日本では現在は電波時計が家庭用クロックの主力となっていますが、これもクオーツ時計を基本として表示時刻の補正を行っており、今なお正確な時刻表示の中心となる技術です。




名   称:音声報時時計ピラミッドトーク DA571(QEK101)
発 売 年:1983年(昭和58年)
特         徴:時代を席巻したピラミッド型音声クロック
開発・製造:株式会社精工舎(現・セイコークロック株式会社)
販   売:株式会社服部セイコー(現・セイコーホールディングス株式会社)

当時発展目ざましかったIC技術と、ピラミッドというシンボリックなデザインを活かし、時刻を目で見る表示ではなく、耳で聞く音声で告げるというユニークなクロックとして1983年に海外、1984年に国内で発売され好評を博しました。
製品化に当たっては、そのデザインを実現するために音声合成IC、CPU、アンプICの3チップの高集積度実装を果たしました。その後音質の改良やデザインのリニューアルを重ね、シリーズ累計で100万個以上を販売した大ヒット製品となりました。
派生製品も多数開発、販売し、中でも持ち運びしやすいカードタイプの「ポケットトーク」は特に優れた福祉製品として通商産業大臣表彰を受けるなど高い評価を得ています。



名   称:超超薄型掛時計 HS301
発 売 年:1989年(平成元年)
特   長:超薄、超高精度を実現したインテリア掛時計
開発・製造:株式会社精工舎(現・セイコークロック株式会社)
販   売:株式会社服部セイコー(現・セイコーホールディングス株式会社)

腕時計並に薄く、高性能、低消費電力を目指し、高性能マグネットを含むモーター、高精度超薄型プラスチック歯車、低消費電流ICなどの多岐にわたる開発を行い2.5mmの機械体厚みでありながら、平均年差±10秒以内、電池寿命10年を実現しました。
この機械体をバーズアイメープル突板(※1)を施した金属外装に組み合わせ、製品厚み9.5mmという世界でも類を見ない超薄型掛時計を実現しました。

※1:木材のバーズアイメープルを薄くスライスした素材。


なお、いずれの認定品もセイコーミュージアム 銀座(東京都中央区)に常設展示され、ご覧いただくことができます。



■セイコーミュージアム 銀座について
セイコーミュージアム 銀座は、時と時計に関する資料を世界中から収集・展示し、時に関する研究を行っています。館内では、日時計から始まる世界の時計史を辿ることができる他、東洋の時計王と称されたセイコーの創業者・服部金太郎の創業精神やセイコーの歴史を学ぶことができます。
(参考→ https://watch-media-online.com/blogs/3485/


 所在地    :〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目3-13 セイコー並木通りビル
電話      :03-5159-1881
開館時間  :10:30~18:00(入館無料、要インターネット予約)
休館日   :月曜日、年末年始
ご予約方法:公式サイトより事前のご予約をお願いいたします。
https://seiko-museum.resv.jp/reserve/calendar.php?x=1597732959
※誠に勝手ながら、お電話での予約は受け付けておりません。 
公式サイト : https://museum.seiko.co.jp




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