Giuliano Mazzuoli セメント製ケースのニューモデル”CEMENTO”（チェメント）を発表

数多くの人たちが彼のことを「建築家」と呼びますが、彼は「自分には学があるわけではないので、自分の名前の頭にタイトルをつけるようなことはやめてください。」と応えます。それが、フィレンツェの丘に70年間暮らしているGiuliano Mazzuoli の⾔葉です。彼が何をしているか、そして彼のストーリーを知っている⼈たちは、今回は鍋の中で何が調理されれているのか知りたいと思うでしょう。彼を知らない⼈は、ポットの中に何があるかをもっと知りたいでしょう。彼は、年をとってからデザインを発⾒したと⾔います。そして、デザインをするのではなく、デザインとはすでに作り上げられたものの再現である。とも言っています。あなたたちはそれを探し出すことができません。それはシンプルというドレープを纏っています。それがどうなっているのか認識できれば、探し当てることができるでしょう。

彼は、英語のレッスン中にMoka（モカ）ペンをデザインしました。この筆記具の成功により、彼は時計をデザインしようという思いに駆られましたが、デザインをしようと思えば思うほど、それはコピーになってしまう。それ故、かれはアイデアを放棄しました。

その時点で彼は、デザインをすべきではない、ということを発⾒しました。インスピレーション。空気圧を測定する、美しさではなく機能的に設計され、シンプルさが反映された古いエア・コンプレッサーのプレッシャー・ゲージが彼の目を引きつけました。24時間後、彼は、空気圧と水圧を測る計器を忠実に時を測定する計器に変換した「Manometro（マノメトロ）」という計器のプロトタイプを腕に着けてました。「Manometro」とはイタリア語で、プレッシャー・ゲージを意味します。

この出来事が、彼をウォッチメイキングの世界に導くきっかけとなりました。その後、彼は、エンジンと⾃動⾞レースの過去の思い出から、エンジンの回転数を表示する計器からインスピレーションを得た「Contagiri（コンタジーリ）」を発表しました。またスポーツカーの世界から、モーターから⾞の⾞輪にエネルギーを伝達するパーツのイメージをケースとダイアルに再現した「Trasmissione Meccanica（トラスミショーネ・メカニカ）をデザインしました。

Giuliano は故郷フィレンツェに暮らしています。この街は、次の時計製作のための信じられないほどの「ルネッサンス・エネルギー」を彼に与えました。そうです、ミケランジェロが使ったものと同じ⼤理⽯をケースに採⽤して、Manometro のDNA をそのまま引き継いだモデルを発表し、⼤理⽯の産地と同じ「Carrara（カッラーラ）」と名づけました。

今日では新しいものがありますが、まったく新しいモデルというものがありません。ミドルケースとダイアルのデザインは、⼤理⽯ケースの時計と同様です。その⽬的は、ケースのための別のマテリアルを探すということだけではなく、その⾊とともに、これまでの時計ケースでは⾒られなかった、独特で魅⼒的な⾊彩効果を与えるマテリアルを探し出すということでした。

Giuliano は微笑みながら「それは、運としか言いようがない」と言います。「謙虚によい関係性を維持しようとする創造性は、私の家の中にありました。⾃宅の庭のメンテナンスが⾏われているとき、私は⽴ち⽌まって、セメントを準備している職⼈を⾒つめながら、この混合物で新しい時計のケースができないかと考えました。その後の段階では、私をひきつけたグレー/グリーンの色彩を維持するということでしたが、それは通常乾燥したり年⽉が経つと失われてしまいます。しかしながら、洗練されたポリッシングと仕上げにより、表面は信じられないほどの心地よい感触を与えました。」Giuliano は「私は、最初のアイデア以上のこの結果に満足し、興奮しています。」と結びました。これが、Giuliano Mazzuoli が最新作「Cemento（チェメント）」を公開した際の簡単なコメントです。


Technical Information
ムーブメント: 25石自動巻きキャリバーETA 2824/2
振動数: 28,800 A/h (4 Hz)
パワーリザーブ: 約40時間
機能: 時・分・秒表示

ケース: サイズ45（径） x 13.5（厚） mm
イタリアのセメント製シリンダー型ケース
防水性:5気圧防水

ガラス: ドーム型サファイア・クリスタル、無反射加工

ダイアル: マットブラックのセラミック製、3Dレクタンギュラー・シェイプのアワーマーカー 6時位置に”cemento”のロゴ

ストラップ: トスカーナ産のナチュラル・レザー、ステンレススティール製のデプロワイヤント・バックル

品番と価格: CEM1601 ¥ 600,000.-（税別）

関連 Web Site

Giuliano Mazzuoli
http://www.giulianomazzuoli.it/index.php

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