ジュリアーノ・マッツォーリ マノメトロ・イタリア 実機レポート

 By : CC Fan

2020年ももうすぐ終わりです、まさに「激動」と言って良いような1年でした。
年内に「総括」は書きたいと思っていますが、なんと言っても新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは良くも悪くも様々な慣習すら一気に大きく変化させました。

そんな中で発表された、解放75年とパンデミックの初期段階で大きな被害を受けたイタリアを応援する作品、ジュリアーノ・マッツォーリ マノメトロ・イタリア、実機が届いたとの報を受け、レポートします。



筆記具などでも使われるエポキシ樹脂(レジン)を使い、イタリアンフラッグの3色(緑・白・赤)を表現しました。
強度を担保する金属ケースの周りに樹脂ケースが被さる構造で、今までも伝統的なセメントを使った「チェメント」大理石を使った「カッラーラ」が作られました。



ネジ込みリュウズは2時位置に、ケースの樹脂の重なり具合は一つずつ微妙に異なり全てがユニークになります。
新品の状態ではツヤツヤしてますが、しばらく使い込むと味が出そうです。



赤と緑の重なりはかなりビビットです。
本来の国旗ではここは重ならないのですが時計ケースは円筒なので…

ラグなしでベルトがケースから直接出ており、ラグの代わりに装着感を改善するために隙間を埋める補助の金属パーツがベルトに取り付けられています。



Viva l’Italia!!

クリスマスカラーにも見えますが、タイミングを逃しました…



ケースバックは潔いソリッドバック、ムーブメントも信頼と実績のETA2824自動巻きセンターセコンドです。
何でもかんでも見せればよいというものではないという考えは個人的に同意します。



マッツォーリが新型コロナウィルスで大ダメージを受けた祖国イタリアに対する思いをぶつけたマノメトロ・イタリア。
今年を象徴するピースの一つだと思いました。



ケースサイズは45mm、厚みは14mmと数字上は大きいですが、ラグレスで直接ベルトがはえている構造と補助部品によって遊びが減るので装着感は良好と感じました。

ド直球な「イタリア」を表現した強烈な個性は唯一無二です。

関連 Web Site

Giuliano Mazzuoli
http://www.giulianomazzuoli.it/index.php

Noble Styling
http://noblestyling.com/