アーミン・シュトロームが ユニークピース「Zeitgeist」の発表で レゾナンス技術開発5周年を祝福

 From : Armin Strom (アーミン・シュトローム )




アーミン・シュトローム、ユニークピース「Zeitgeist」で、レゾナンス技術開発5周年を祝福



独立系のスイスマニュファクチュール、アーミン・シュトロームが他に類を見ないユニークピースでブランドのレゾナンス技術開発5周年を祝います。その最新作、Zeitgeist(ツァイトガイスト)は、アーミン・シュトロームの特許取得済みレゾナンス・クラッチ・スプリングと、それによって可能になった最も安定した計時にスポットライトを当てています。ここに組み込まれている驚くべきコンポーネントは、ブランドの理想、そして時計製造における最前線の研究と発展に当てているその焦点が立証されたことです。そんなZeitgeistがレゾナンスウォッチの次章を記します。



メカニズム全体を露出したZeitgeistは、アーミン・シュトロームの独創的な技術をドラマチックに演出しています。特許取得済みのレゾナンス・クラッチ・スプリングは、科学的に証明され、その機能もすでに実証されている技術です。Zeitgeistはこの技術を新しいキャリバーに搭載し、モデルチェンジと控えめな審美性を加えてもう一歩発展させました。ケースは43ミリ径のプラチナ製。そして、アーミン・シュトロームのスペシャリストが手掛けた社内開発製造のムーブメントには、ジャーマンシルバー、スティール、真鍮など、時計製造で伝統的に利用されてきた金属を採用しています。このムーブメントは、ダイアルコンポーネントを最小限に抑え、緻密な装飾を施した特色あるタイムピースのセンターにくっきりと配されています。このコンセプトにのっとってムーブメントの端に固定されたレゾナンス・クラッチ・スプリングと2つのテンプ。アーミン・シュトロームの技術革新に思わず目が吸い寄せられます。


「私たちは、この5周年にふさわしい独特のピースを作ることにしました。当社のレゾナンス技術を称え、スケルトナイズのルーツに敬意を表する芸術作品を。どの部品も1つひとつ丹念に製作されたZeitgeistのムーブメントは、レゾナンス機構をくっきりと際立たせています。これまでになかったことを成し遂げ、全員とても高揚した気分です」と、アーミン・シュトロームの共同設立者であり、マスター・ウォッチメーカーでもあるクロード・グライスラーは述べています。






レゾナンス技術、安定性という価値



アーミン・シュトロームは、クリスティアン・ホイヘンス、アブラアン=ルイ・ブレゲ、アンティド・ジャンヴィエがすでに数世紀前に発見していたあることを学び、レゾナンス(共振)に取り組み始めました。それは、レゾナンスという現象が安定性にとても大きく関わっているということです。レゾナンスは、どれだけ時間が経過しても精度を正確に調整できる、科学的な原理を利用したものです。これらの過去の巨匠たちは、非常に精密で安定した計時機器の開発に携わったエンジニアでした。そして、それらの機器は、新しい原理を発見するための試験で使う理化学機器でした。振動装置のレゾナンス現象は時計製造法にも取り入れられましたが、実用が困難だったため、実際にはほとんど採用されずにいました。

時計製造におけるレゾナンスの概要

レゾナンスという難関を前にほとんどの時計ブランドがその活用に消極的になっていた中、アーミン・シュトロームはこのチャレンジに取り組んで、ブランド精神に忠実に、このテクノロジーをマスターしました。その難度を理解していただくために、この現象を簡単に説明しましょう。
レゾナンスは、速度に対して相互的な作用をもたらし、振動エネルギーを伝導し合う2つの振動機構によって生じます。2つの振り子、つまりテンプを1つの構造物に取り付けると、細かい振動 - 文字通りエネルギーの波 - が振動体を支える構造物を通じて共有されます。このエネルギーを通じて、わずかな力が反対側の振動体に加わったり、また無くなったりします。その速度は、遅い方をスピードアップし、速い方をスローダウンさせながら平均化されていきます。



両方の速度が完全に同期されるまでこのような状態が続き、最終的に相互に安定した速度に保たれます。ブレゲがかつて行った実験をもとに、アーミン・シュトロームは同じサスペンション上にある2つの振動体をつなげると、レゾナンスが最も効果的に生み出されることを発見しました。こうして、振動がもっともダイレクトに反対側のテンプへと流れるようになったのです。

アーミン・シュトロームの特許取得済みレゾナンス・クラッチ・スプリング




このような現象を活かした技術がアーミン・シュトロームのレゾナンス・クラッチ・スプリングです。スティール製の1ピースから成るレゾナンス・クラッチ・スプリングは、2つのひげゼンマイの間でエネルギーを移動させ、テンプを素早く共振させるように設計されています。アーミン・シュトロームの最新世代のレゾナンスは市場で最も速くかつ最も信頼のおける技術であり、レゾナンスが採用されている他のどの時計より速く同期します。



2つのひげゼンマイおよびテンプを結ぶ柔軟なサスペンション連結部であるレゾナンス・クラッチ・スプリングにより、アーミン・シュトロームのレゾナンスウォッチはどれも衝撃や振動に対する強い耐性を備えています。精度と安定性は、言うまでもなく機械式時計製造の究極の目標です。レゾナンスはこれらの素晴らしい時計が、何日間、何週間、何か月間にわたって安定して時を計るために重要な役割を果たします。アーミン・シュトロームの目標は、昼夜を問わず安定した時間を確実に伝達する時計だとお客様に確信していただくことです。

スティール製のレゾナンス・クラッチ・スプリングの性能はシリコンなどのハイテク素材より安定しており、温度の変動に対しても優れた耐性を備えています。また耐用年数を引き上げ、有用性を高めるために、実績ある素材や現代的なメソッドを利用していることから、将来も有望な技術です。Zeitgeistはつまり、末長く時を刻む時計なのです。

レゾナンス5周年を祝福

アーミン・シュトロームのレゾナンス技術は、サージュ・ミシェルとクロード・グライスラーがブランドを完全マニュファクチュールに移行させた7年後に発表されました。それ以降に製作されたレゾナンスモデルは4種類。2016年のミラード・フォース・レゾナンスに始まり、18年にピュア・レゾナンスとデュアルタイム・レゾナンスを、そして19年にレゾナンスとリピーターを融合させた世界初の時計、ミニットリピーター・レゾナンスを発売しました。

アーミン・シュトロームの独創的な発明の5周年を祝して、当スイスマニュファクチュールは5つ目のレゾナンスウォッチとなる比類なきZeitgeistを発売します。 アーミン・シュトロームの設立者であるサージュ・ミシェルが指摘するように、「Zeitgeistは、当ブランドの過去と未来において大変重要な位置を占める当社のレゾナンス技術を称えています。時計づくりの発展に対する私たちの確信を体現し、当マニュファクチュールのレゾナンス史の次章をはっきりと記すモデルです」 世界中の熱烈な時計ファンは、アーミン・シュトローム・ストーリーのこの次章を楽しみにしていることでしょう。





【技術仕様】
ツァイトガイスト(Zeitgeist)
リファレンスナンバー PT21-ZG.50

表示:時、分、ツインディスプレイによる秒表示
ムーブメント:アーミン・シュトロームマニュファクチュールキャリバーARF21_ZG
手巻きムーブメント、特許取得済みレゾナンス・クラッチ・スプリング、2メインスプリングバレル
調整機構:レゾナンス・クラッチ・スプリングで結ばれた2つの独立した調整機構、ツイン・セコンド・フライバック
パワーリザーブ:約80時間

サイズ:36.60mmx7.00mm
振動数:3.5Hz(25,200振動/時)
石数:39
部品数:260

ケース:プラチナ
反射防止加工サファイアクリスタルのフロント及びケースバック
径:43mm
厚:11.55mm
ラグ間:22mm
防水性:5気圧

ダイアル:18Kホワイトゴールド「ポリッシュされたヴァーニッシュ仕上げ」
針:アーミン・シュトロームマニュファクチュール製-手仕上げのステンレススティール
ストラップ:ブラックアリゲーターレザーストラップ、ダブル・フォールディング・クラスプ
限定モデル:1本



[アーミン・シュトローム]
アーミン・シュトロームはスイス、ビール/ビエンヌに本拠を置く独立系のウォッチブランドです。アーミン・シュトロームのタイムピースは、ドイツ系スイスのウォッチ製造の伝統、アバンギャルドな「透明なメカニズム」、そしてウォッチづくりのイノベーションへのたゆまぬ努力、その全てが独特な形で融合したものです。少量生産の職人技に徹したウォッチ製作へのアプローチで知られるブランドのホールマークは、一つひとつの部品をオートオルロジュリーの最高基準で手仕上げする、ダイアル側にオープンしたムーブメント技巧に対する情熱です。
アーミン・シュトロームは1967年、ハンド・スケルトン・アートのレジェンドと呼ばれたアーミン・シュトローム氏により設立されました。2006年、シュトローム氏のウォッチづくりのレガシーは、マスター・ウォッチメーカーのクロード・グライスラーとビジネス経営人のサージュ・ミシェルが引き継ぐことになりました。二人は2009年、アーミン・シュトローム社を完全に社内一貫製造体制を持つマニュファクチュールとして生まれ変わらせました。この体制を完備することにより、サプライチェーンに頼ることによって生じやすい妥協をまったく行うことなく、非常に複雑なアイデアを実現できることになったのです。