ジャガー・ルクルトがホモ・ファベール展にてアトモス レギュレーター「チェリーブロッサム」を発表~メティエ・ラール®工房の職人技を讃える芸術作品

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )




ジャガー・ルクルトがホモ・ファベール展にてアトモス レギュレーター「チェリーブロッサム」を発表~ジャガー・ルクルトのメティエ・ラール®工房の職人技を讃える芸術作品



•唯一無二の芸術作品であるアトモス レギュレーター‘チェリーブロッサム’は、ジャガー・ルクルトがグラン・フー・エナメルでこれまでに作成した最大のアイテムであり、エナメル加工だけで200時間を要します。
•春と再生を普遍的に象徴する桜の花の装飾は、ホモ・ファベール展でゲストとしてお迎えする12人の人間国宝の皆さまに敬意を表しています。
• ジャガー・ルクルト製キャリバー582は、調速機タイプの表示および3861年に1日分の誤差しか発生しないムーンフェイズ表示が特徴となっています


芸術作品として傑出した存在のアトモスクロックの物語をさらに書き続けるジャガー・ルクルトは、ヴェネチアで開催されるホモ・ファベール展でアトモス レギュレーター‘チェリーブロッサム’を発表します。
ジャガー・ルクルトのメティエ・ラール®工房の伝統的な職人技を披露するのにこれ以上の機会はありません。希少な作品の制作の背後にある貴重な職人技を紹介するホモ・ファベール展では、ヨーロッパ全土の優れた職人たちのサヴォアフェールを讃える15の展示が設営されます。今年、文化や国境を越えた職人技に共通する価値観を再確認するホモ・ファベール展では、12人の日本の人間国宝の皆さまを名誉あるゲストとして迎えます。

このようなつながりに敬意を表して、ジャガー・ルクルトは新しいアトモス レギュレーターに桜の花を描くことにしました。日本を象徴する桜の花は、春を普遍的に喩える存在です。再生の象徴であり、人生や時の儚さを想起させてくれるものでもあります。



今年のステラ オデッセイのテーマに沿って、アトモスのムーブメントはムーンフェイズ表示を備えています。これは、あらゆるセレスティアル コンプリケーションの中で最も有名で、おそらく最も愛用されている機能です。



気品ある佇まいとディテールへのこだわりを備えたアトモス レギュレーター‘チェリーブロッサム’は、ブラックのグラン・フー・エナメルが施された2枚のドラマチックなパネルの間にセットされた透明なガラスキャビネット内から時計の機構を眺めることができる、ほかに類を見ない芸術作品です。



エナメルで手描きされた桜の枝は、片側からダイヤルリングを横切ってもう片側のパネルまでシームレスに伸びています。花びらは、そよ風に吹かれて揺れているかのように、はらはらと舞い散っています。



エナメル加工だけでジャガー・ルクルトのメティエ・ラール®工房の熟練した職人による200時間ものひたむきな作業を必要とするこのアイテムは、ジャガー・ルクルトにおけるこれまでで最大のエナメル作品となっています。時計ケースとダイヤルへのエナメル加工技術を完全に習得しているエナメル職人でも、これほどの大きさとなるとこれまでとはまったく異なる課題が生じてきます。その課題に立ち向かうため、工房の職人たちは緊密に協力し、エナメル加工が本格的に始まる前に、予備調査、アイデアの交換、実験、試行に数え切れないほどの時間を費やしました。大きな作品に対応するために、材料と技術に関する検討が重ねられ、新しい窯が指定されました。



また、パネル(196mm x 105.2mm)には、時計のエナメル加工に使用されるゴールドよりも銅の方が適していることがわかりました。このように大きな表面の場合、エナメル職人はケーキの表面にアイシングシュガーを振りかけるように、粉末顔料を銅板に振りかける「ドライエナメル加工」技術を完璧に施す必要があります。この工程を何度も繰り返し、目的の厚みを出し、均一なブラックを作り出すのです。



1つの層ごとに、パネルを焼成してから冷却し、完全に平らにしなければなりません。あらゆる段階で、気泡やヒビ、小さな斑点が入るおそれがあり、その場合にはすべての作業が台無しになってしまいます。
2つのダイヤルリングは、柔らかい金属であり、グラン・フー・エナメルに必要な高温での焼成に対する耐性が低いにも関わらず、シルバーがベストな素材であると判断されました。通常は、変形を防ぐために裏面には「カウンターエナメル」を使用しますが、このケースではダイヤルを背面から眺められるようにするため使用できませんでした。リングはくり抜かれて溝のようになっており、そこにエナメルが塗布されます。パネルに関しては、焼成に関する課題がいくつもありました。



最終的に、ブラックのエナメルの背景がすべて完成すると、細密画を描く作業を始めることができます。そこでは、芸術的な才能と絶対的な正確さという、ほぼ相反する能力が求められます。ブラックのエナメルと同様、この作業は層ごとに行われます。各層はそれぞれ焼成される必要がありますが、焼成を繰り返すことで、それまでに行われたすべての層にダメージを与えるおそれがあります。このような作業の成功は、並外れたレベルの技巧と数え切れないほどの長年の経験によってのみ達成されていることの証と言えるでしょう。



1928年に発明され、気温のわずかな変化によって駆動される独自の機構を備えたアトモスは、傑出したタイムピースであると同時に、同じくらい優れた芸術作品でもあります。1970年代以来、ジャガー・ルクルトはこの機械による驚異を再解釈するために、数々の有名デザイナーや芸術的工芸品の発案者を招いてきました。明確な芸術的意図を持ってこのような新しい解釈が加えられたアトモス レギュレーター‘チェリーブロッサム’は、バランスの取れたプロポーションと、優れた芸術性とリンクする視覚的な調和によって、時計独特のアイデンティティを増幅しています。



ジャガー・ルクルトで考案され、すべて製造されたこの特別なウォッチのムーブメントは、調速機タイプの表示が特徴になっているジャガー・ルクルト製キャリバー582です。円の中に円を描いた構造を備えた大型のミニッツリングとそれより小さいアワーリングは、月間カレンダーおよびムーンフェイズ表示、表示の下でゆっくりと振動する環状のテンプの形状によって引き立てられています。このムーンフェイズ表示は非常に正確で、3861年に1日分の誤差しか発生しません。
アトモス レギュレーター‘チェリーブロッサム’は、ジャガー・ルクルトのたぐい稀なノウハウの深さに対してだけでなく、ジャガー・ルクルトでの希少なスキルの保存、技術向上の支援と奨励、人類の創造性を称えることに対するコミットメントを表す唯一無二の芸術作品です。


ホモ・ファベール展
ミケランジェロ財団のクリエイティビティ&クラフツマンシップ部門が主催するホモ・ファベール展は、職人の才能を讃える国際的な美術展です。ライブ デモンストレーション、没入型のデジタル体験、想像力に富んだ手作り作品の展示を通じて、印象的な多種多様な素材、技術、スキルを紹介しています。
2022年は、より持続可能でインクルーシブな未来を創造するための工芸品の役割にフォーカスし、工芸品と芸術およびデザインの世界とのつながりを体験していただける貴重な機会を提供します。世界的に有名なキュレーターとデザイナーがチームで作り上げた15の展示が、ヴェネチアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島にあるフォンダツィオーネ・ジョルジオ・チーニの壮大な空間を一変させます。ヤング アンバサダー プログラムに参加している学生によるガイドツアーをご利用いただけます。この美術展に関連して、ホモ・ファベール・イン・チッタでは、来場者がヴェネチア全体のクラフツマンシップを体験できるように、オーダーメイドの旅をご用意しています。
ホモ・ファベール展は、2022年4月10日~5月1日まで、ヴェネチアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島にあるフォンダツィオーネ・ジョルジオ・チーニで一般公開されます。インフォメーションおよびチケットはこちら homofaber.com




【技術仕様】
アトモス レギュレーター‘チェリーブロッサム’
サイズ(全体): 468 mm x 183 mm x 255 mm
サイズ(パネル): 196 mm x 105.2 mm
ムーブメント: 機械式、半永久式、ジャガー・ルクルト製キャリバー582
機能: 調速機タイプの時・分表示、24時間表示、月表示、永久ムーンフェイズ表示(3861年に1日分の誤差)
ダイヤル: グラン・フー・エナメル
パネル: グラン・フー・エナメル
キャビネット: ガラス
リファレンス: Q5604302





【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト コンタクトセンター
TEL:0120-79-1833
営業時間:平日の月曜から金曜 11:00~19:00




[アトモス]
1928年に誕生したアトモスは、ほかに類を見ない時計です。スイス人エンジニア、ジャン=レオン・ルターによって発明されたこの時計は、従来の動力源や再度の巻上げを必要とせずに何世紀にもわたって動き続けており、一見物理法則に反しているようにも見えます。実は、この機構は日常的な気温の変化によって駆動しています。 2日間の稼働時間を確保するには、摂氏1度の変化があれば十分です。ジャガー・ルクルトは1936年にアトモスの特許を取得して以来、マニュファクチュールの時計製造技術を活用して継続的に技術を向上させるだけでなく、創造的な才能を活かして時計の美しさを高めてきました。その結果、この芸術作品が誕生したのです。アトモスIのアールデコ デザインをベースにしたガラスキューブはすぐに多くの人に知られるクラシックなものとなりましたが、その一方でジャガー・ルクルトは有名デザイナーや熟練した職人たちと共にアトモスのスペシャルエディションを制作してきました。
jaeger-lecoultre.com