オーデマ ピゲ新作「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフGMT ラージデイト」~新たなハイテクの地平

 From : AUDEMARS PIGUET (オーデマ ピゲ )


from AUDEMARS PIGUET 2023年上半期新作・コンプリケーション



オーデマ ピゲがロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフGMT ラージデイトを発表~新たなハイテクの地平を切り開く


オーデマ ピゲは、初の自動巻きスプリットセコンド フライバック クロノグラフを発表し、ロイヤル オーク コンセプトの新たな一章を開きました。ロイヤル オーク コンセプト コレクションのハイテクなアイデンティティにインスパイアされたこのタイムピースは、その未来的な外観、人間工学に基づく熟練した性能を新たな次元に引き上げています。43mmという新しいケースサイズに、コレクション初の交換可能なストラップを採用したこのスポーティなモデルは、質感、深み、光を表現した立体的でモダンなチタン製ケースを特徴としています。このモデルには、最先端のムーブメント、自動巻きキャリバー4407が搭載され、その複雑なマイクロメカニズムは裏蓋の中央に配置されています。また、初めて、ケースバックからローターの振動ウェイトを支えるボールベアリングの中に組み込まれた先進のスプリットセコンド機構を見ることができるようになりました。最初のロイヤル オーク コンセプトの発表から20年以上が経過した現在も、このコレクションは製品研究開発のプラットフォームとして先駆的な役割を担っています。


自動巻きキャリバー4407を搭載した「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」は、マニュファクチュール初の自動巻きスプリットセコンド フライバック クロノグラフとしてシリーズ生産されます。この最先端の時計は、多次元的な新デザインを採用し、コレクション初の交換可能なストラップを導入しています。 © オーデマ ピゲ提供




『私たちはオーデマ ピゲ初のスプリットセコンド機構を搭載した自動巻きフライバック クロノグラフをご紹介できることを大変嬉しく思います。このクラシックなコンプリケーションは、現代のスポーツウォッチに相応しい高度な信頼性を実現するために、あらゆる面で見直しが行われました。この時計は、非常に複雑なメカニックの製造を専門とする、さまざまなチームの協力によって実現しました。』
ルカス・ラッジ(オーデマ ピゲ 研究開発ディレクター)


奥行き、仕上げ、光が戯れる近未来型ケース
オーデマ ピゲは、人間工学とコレクションの大胆な美しさを融合させた革新的なコンプリケーションを加えることで、ロイヤル オーク コンセプトを進化させ続けています。このタイムピースの製造には、チームの技術力の更なる向上と大規模な研究開発を必要としました。
このチタン製の時計は、43mmの新しいケースサイズに加え、コントラストと光を駆使した多面的なデザインを特徴としています。精密な構造のケースには、人間工学と現代的なデザインを両立させるために、複雑なプログラミングと製造工程が必要とされました。ケースとベゼルは、手首の自然な形に添うようにわずかにカーブし、ゆったりとしたサイズながら快適な着け心地を実現しています。



サンドブラスト加工が施されたチタン製インサートは、ケースの円形および角形の幾何学的な配置を大胆に浮き彫りにしています。サンドブラスト加工が施されたチタンケースを、マニュファクチュールのトレードマークであるサテン仕上げの八角形のベゼルが包み込み、その丸みを帯びた輪郭はポリッシュ面取りで強調されています。サテン仕上げやサンドブラスト、ポリッシュ加工を組み合わせた表面は、時計の質感をさらに高め、無限の光の戯れを作り出します。

このコレクションの力強いラインは、ネジ込み式リューズやプッシュピースなど、ブラックセラミック製の研ぎ澄まされた素材によってさらに強調されています。2時、4時、9時位置のプッシュボタンには、ケースと同様にサンドブラスト、サテンブラッシュ、ポリッシュ仕上げの面取りが施され、立体的なプッシュボタンガードが大胆に配置されています。


『この自動巻きスプリットセコンド クロノグラフは、内側から外側に至るまで、極限までデザインにこだわっています。未来的なロイヤル オーク コンセプトのケースに組み込まれたこのコンプリケーションは、これまでにない高水準の技術レベルに到達しています。』
アンヌ-ガエル・キネ(オーデマ ピゲ コンプリケーション部門責任者)


ツートンカラーのオープンワークダイヤルディスプレイ
ムーブメントのブリッジをイメージしたオープンワークダイヤルから、内部の複雑なマイクロメカニズムを垣間見ることができます。丸みを帯びた開口部は、1枚のニッケルシルバープレートから切り出され、サンドブラスト仕上げのブラックPVDとポリッシュ仕上げのロジウム調の面取りが施されています。このコントラストにより、スポーティで建築的な時計に深みと光を与え、ロゴのないダイヤルが、さらにその効果を高めています。



ホワイトゴールド製の針とアワーマーカー、そしてダイヤルに配されたホワイトの転写インデックスが、この時計のツートーンカラーの美しさを際立たせています。さらに、アワーマーカー、針、カウンター、ラージデイト、GMTデイナイトディスクには、暗闇で最高の視認性を発揮する蓄光処理が施されています。クロノグラフ機能を示すレッドとGMT機能を示すイエローのアクセントが、さりげなくも鮮やかな色彩を添えています。ブラックのインナーベゼルには、ホワイトのタキメータースケールがプリントされ、時計のデザイン全体の完成度をさらに高めています。


ハイテクなスプリットセコンド、フライバック クロノグラフ
限りなくコンテンポラリーな外側と内側、自動巻きキャリバー4407はフライバッククロノグラフ、スプリットセコンド、GMT機能、ラージデイトをロイヤル オークコンセプトコレクションのスタイリッシュなケースに搭載した、機械工学と工業技術の結晶です。オーデマ ピゲで初めてシリーズ化されたこのモデルは、2019年にCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲコレクションで発表された、マニュファクチュール最新世代の一体型フライバック クロノグラフ ムーブメント、キャリバー4401がベースとなっています。



通常のクロノグラフとは異なり、フライバック機能により、クロノグラフを停止させることなく、リセットし、再スタートさせることが可能です。コラムホイールは垂直クラッチシステムと共に機能します。クロノグラフのスタートやストップ時に、秒針はブレることなく正確に作動します。さらに、特許保持のゼロリセットメカニズムにより、クロノグラフとスプリットセコンド針を瞬時にゼロリセットすることができます。

スプリットセコンドメカニズムは、専用のプッシュボタンを押すとクロノグラフ針とは別にスプリットセコンド針が動き、ラップタイムの計測を可能にします。プッシュボタンを再び押すと、スプリットセコンド針はとクロノグラフ針に追いつき、完璧なシンクロでダイヤルの周りを回り続けます。これは何度でも繰り返すことができます。9時位置にあるプッシュピースは、ミハエル・シューマッハと共同開発したレーストラックでの連続ラップタイムを計測できる初の機械式時計ロイヤル オーク コンセプト ラップタイマー(2015年)をどことなく連想させます。薄型のムーブメントを実現するため、スプリットセコンド機構はセミペリフェラルローターのボールベアリングの厚みの中に組み込まれ、懐中時計や手巻き腕時計のようにサファイアケースバックから見えるようになりました。通常、自動巻きの時計では見ることが出来ない、スプリットセコンドホイールと2つの作動クランプは、プラチナ製ローターの中央、メカニズムを固定するX字型のブリッジの下に見ることができます。


さらに、この最新鋭のタイムピースにはロイヤル オーク コンセプト コレクションの定番となったGMT機能を搭載しています。3時位置にあるGMTデイナイトディスプレイにより、一目で第二時間帯を読み取ることができます。これは3時位置のリューズのコーアクシャルプッシュピースで調整します(一度押すと1時間進みます)。GMTシステムは、異なる速度で回転するディスクと針がベースとなっています。時針は12時間で1回転、デイ/ナイト表示ディスクは24時間で1回転し、白い半分が昼間を、黒い半分が夜間を表す2つのカラーエリアで識別されます。



12時位置のラージデイトは、デジタル表示で視認性を高めるとともに、6時位置のスモールセコンドと完璧なシンメトリーを形成しています。
また、キャリバー4407は、ハイテク機能を搭載しながらも、高級時計製造の伝統を守り続け、サンドブラスト、サーキュラーサテン、サーキュラーグレイン、ポリッシュ面取りなどのエレガントなオートオルロジュリーの装飾がサファイアケースバックから見えるようになっています。



「私たちは現在、全てのコレクションで合わせて18のムーブメントを開発中です。新しいロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMTラージデイトの発表は、オーデマ ピゲの未来を築くための継続的な努力の一環なのです。」フランソワ-アンリ・ベナミアス(オーデマ ピゲ CEO)


ムーブメントのパイオニア
2019年にCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクションで発表した自社製クロノグラフキャリバー4401をベースに、スプリットセコンド機構の追加を可能にするため、エネルギーマネジメントを根本から見直したキャリバー4407を搭載しています。さらに、ブレゲ式オーバーコイルを採用した新しいオシレーターが開発され、その鋭いカーブを描く外側の端が、ひげゼンマイのコンセントリックの発達を保証し、精度を向上させています。




新しいスタイルの交換可能ストラップ
この新しいスポーティなタイムピースには、ロイヤル オーク コンセプト コレクション初の交換可能ストラップを採用しています。この交換可能ストラップシステムは、ケースとトリプルブレード フォールディングバックルの両方に直接組み込まれ、クリック&リリースでストラップを交換することができます。またこのシステムにより、ウォッチの装着時の安全性を確保することができます。



新しいブラックの交換可能ラバーストラップのデザインが、ケースのファセットと調和しています。ケースサイドの面取りはストラップにも施され、2つのパーツにシームレスな連続性を与えています。さらに、ストラップにはグレーを基調としたシンメトリーなインサートが施され、ケースとダイヤルの多次元的なツートーンの美学に呼応しています。また、付属のオールブラックラバーストラップを気分によって使い分けることができます。
直径43mmの新しいロイヤル オーク コンセプトの交換可能ストラップとして、イエローまたはレッドのアクセントが付いた2種類のブラックラバーストラップがブティックにて販売される予定です。




希少価値とハイテクノロジーの融合
ロイヤル オークの誕生30周年を記念して2002年に発表されたロイヤル オーク コンセプトは、21世紀のオートオルロジュリーにまったく新しい美学を打ち立てました。この機会に、オーデマ ピゲは航空産業で用いられる軽量で耐久性の高い合金、アラクライト602とチタンを組み合わせたコンセプトカーにインスパイアされた、150本限定モデルを発表しました。ベゼルはロイヤル オークのトレードマークである八角形のフォルム、重厚な丸みを帯びた44ミリのケースは、このタイムピースを新たな地平に送り出しました。ケースの未来的な美しさを引き立てるために、ダイヤルには最新の手巻き機構を露出させ、プッシュボタンが機能セレクター(巻き上げと時刻合わせ)となり、ダイナモグラフが主ゼンマイのトルクを表示するという革新的な機能を持たせました。

リニアパワーリザーブディスプレイは、バレルの回転数によって表示され、3時位置でリニアのターン回数を0から12のスケールにより表示します。9時位置にはトゥールビヨンケージとその衝撃吸収ブリッジも見ることができ、ケヴラーストラップが装着されていました。商品化を前提としないコンセプトウォッチとして企画されましたが、このモデルの20周年を記念して少量がシリーズ生産されました。その4年後、カーボンを用いた新たなモデルが発表され、ロイヤル オーク コンセプト コレクションが誕生したのです。以来、ロイヤル オーク コンセプトは、ハイテク機構とアバンギャルドなデザインを融合させ、オートオルロジュリークラフツマンシップの限界に挑み続けています。



今年、ロイヤル オーク コンセプトは、スプリットセコンド クロノグラフを現代的に再解釈します。このコンプリケーションは、時計製造の歴史の中で登場したクラシックなコンプリケーションの最後のファミリーと言えるでしょう。工業生産や競技スポーツの普及は、世の中が加速度的に進み、スピードがすべてだった時代に生まれたものです。その原点は、パフォーマンスの測定にあります。

1880年代から1890年代にかけて生産された1625本のウォッチのうち、クロノグラフを搭載していたものは625本で、そしてそのうち299本がスプリットセコンド針を搭載していました。以降、21世紀を通して発売されたクロノグラフ懐中時計の大半は、スプリットセコンド針を搭載し続けています。
しかし、このコンプリケーションは、20世紀のマニュファクチュールのクロノグラフ腕時計の中では大変希少なものでした。1996年以前に記録されていたものは、たった一つのモデルのみでした。このたった一つのなモデルは、1949年4月14日にオーデマ ピゲがニューヨークの小売店ローリッチに販売し、現在は一流のプライベート・コレクションに属していると記録されています。35mmのイエローゴールド製腕時計には、キャリバー13VZAHが搭載されています。スプリットセコンド機構は、生産開始後に特別なリクエストを受け、追加されたものです。資料によると、1946年に製造されたスプリットセコンド ムーブメントが追加されていますが、ケースに収められ販売された可能性は低いと思われます。

1996年にはスプリットセコンド クロノグラフが復活し、ラウンドケースに収められたオーデマ ピゲ初のグランド コンプリケーションウォッチに搭載されました。オーデマ ピゲ グランド コンプリケーションの伝統である、スプリットセコンド クロノグラフとパーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーターを組み合わせたモデルです。続く1997年には初のロイヤルオーク グランド コンプリケーショが発表され、2013年にはスポーツウォッチ誕生20周年を記念して初のロイヤルオーク オフショア グランド コンプリケーションが発表されました。
スプリットセコンド機構の小型化により、オーデマ ピゲはクロノグラフ技術における更なる可能性を追求しました。2015年、マニュファクチュールはミハエル・シューマッハとのコラボレーションで特許を取得したロイヤルオーク コンセプト ラップタイマーを発表しました。2本のクロノグラフ針が交互に動くフライバックシステムを搭載したこの前衛的な時計は、3つのプッシュボタンで2本のセントラルスイープセコンド針を操作するシングルクロノグラフにより、レーストラックでの連続ラップタイムの計測を可能にしました。これまでデジタルでしか計測できなかったタイムインターバルの計測に、世界で初めて成功した時計でした。

この非常に複雑なタイムピースに続いて、今年、スプリットセコンド機能がロイヤル オーク コンセプト コレクションに加わりました。マニュファクチュールのグランドコンプリケーション製造から独立した、エンジニアリング、テクノロジー、時計製造の職人技を融合した、新世代の高度なスプリットセコンド機構への道を開くものです。



“Born in Le Brassus, raised around the world.”
⟪ル・ブラッシュの自然が生み出し、人とともに生きていく⟫



【仕様】
ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト / 43ミリ
26650TI.OO.D013CA.01

[機能]
フライバッククロノグラフ、スプリットセコンド クロノグラフ、GMT24時間表示、時、分、スモールセコンド、ラージデイト。

[ケース]
チタンケースとベゼル、反射防止加工サファイアクリスタルとケースバック、ブラックセラミックのプッシュボタンとネジ込み式リューズ、5気圧防水。
ケース厚:17.4ミリ

[ダイヤル]
ブラックPVD、オープンワークのニッケルシルバーダイヤル、ブラックのインナーベゼル、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針。

[ストラップ]
交換可能なブラックとグレーのラバーストラップ、チタンAPフォールディングバックル。交換可能なブラックラバーストラップが付属。

[ムーブメント仕様]
自動巻きキャリバー 4407
外径 :32ミリ (14リーニュ)
厚さ :8.92ミリ
石数 :73
部品数 :638
パワーリザーブ :約70時間
振動数 :4Hz (28,800振動/時)

価格:要問合せ
発売時期:2月予定



※すでに再三にわたってアナウンスされていますように、「ロイヤル オーク」は熟練の職人による仕上げの美しさが特徴的で、多くの工程を経ることで完成まで長時間を要し、年間の製造本数も限られていますため、引き続き入手困難な状況が続いております。新作におきましても、充分な供給が難しいことが予想されますことをどうかご理解いただいた上で、ご興味をお持ちの方は、お近くのオーデマ ピゲ ブティックにお問い合わせください。



【お問い合わせ】
オーデマ ピゲ ジャパン
03-6830-0000