アーミン・シュトロームが ミラード・フォース・レゾナンスの新作 "マニュファクチュール・エディション・グリーン"を発表~インダストリアル・グリーンと高級時計の融合

 From : Armin Strom (アーミン・シュトローム )





ミラード・フォース・レゾナンス マニュファクチュール・エディション・グリーン



アーミン・シュトロームのミラード・フォース・レゾナンス マニュファクチュール・エディションがこの度、グリーンのグレナージュダイアルとグレーのアルカンターラストラップの組み合わせでお目見えします。50本限定生産のこのモデルとともに、ビール/ビエンヌを本拠とする独立系マニュファクチュールのアーミン・シュトロームは、当社のみが到達しえた時計界の革命的デザイン進化、レゾナンスという神秘的とも言える物理現象の活用を継続します。



アーミン・シュトローム ミラード・フォース・レゾナンスのトップスターは何と言ってもオープンワークのムーブメントです。このムーブメントの存在はまた、アーミン・シュトロームが腕時計にレゾナンスを取り入れるための暗号を解読した世界唯一のウォッチブランドであることをも示しています。社内で一貫して開発・製造した比類なき技術によって、1つのタイムピースの中に2つのムーブメントを収めてそれらを同期させ、計時の精密性と一貫性をより一層高めることに成功したのです。



まずはオフセンターに配された、グレナージュ仕上げの新しいグリーンダイアルからご紹介しましょう。アーミン・シュトロームは、マニュファクチュールに現代最高水準の機械を完全に統合する一方で、昔ながらの機器類もまた使い続けています。それらからインスピレーションを得たのがこのマシーングリーンの色調です。「このグリーンを選んだのは、この色がオープンワークのムーブメントから覗く、ポリッシュ仕上げされた装飾付きの部品とよく調和するからです。またグレナージュ仕上げも、ポリッシュされたインデックスによく映えます。このちりちりとした、霜が降りたように見える表面は、程よい具合に光を反射させます。目を引きつけ過ぎることもなく、ムーブメントとの競合に陥ることもありません」と話すのは、アーミン・シュトロームのマスター・ウォッチメーカーで共同設立者のクロード・グライスラーです。



グリーンダイアルから観賞できるオープンワークのムーブメントは、アーミン・シュトロームのウォッチメーカーが社内で習得した、手作業による装飾技術を披露するショーケースそのもの。立体的なテンプ受けや面取りのポリッシュ仕上げ、そしてダイアルの表面に施されているフロステッド、ペルラージュ、サーキュラーグレインなどの仕上げもすべて手作業で行われています。ムーブメントの部品には、目に見えないものも含め、すべてに卓越した職人技が成せる丹念な装飾が施されています。その過程には、時に部品の製造自体にかかる時間の10倍もの時間が費やされます。ムーブメントはまた、妥協のない品質に対する信念から、2回の組み立てを手作業で行っています。



アーミン・シュトロームは、17世紀以来世界最高のウォッチメーカーの面々を惹きつけてきたレゾナンスの能力を余すことなく活用する、唯一のウォッチブランドです。レゾナンスは、同様の振動数で振動する2つの物体が自ずと同期しようとする特質により、自然に発生する科学現象です。2つの物体が共振すると、ラジオの周波数や量子物理学、あるいは時計づくりにおいても、1つの振動より高い精密性や強度、安定性、弾力性を得ることができます。



グライスラーと彼のチームは2つのテンプがその特性で共振に至るのをただ待つのではなく、レゾナンス・クラッチ・スプリングを創案し、数年間の研究と実験の後、2016年にこれを発表しました。巧みに接続された特許取得済みのこのスプリングは、ひげゼンマイを直接つなげ合わせ、それによって2つのテンプが完全な共振状態を保つように設計されています。軽快にうねるスプリングと相互に行ったり来たりする2つのテンプもまた、ダイアルサイドに意外性と魅惑に満ちたスペクタクルをもたらします。

アーミン・シュトローム ミラード・フォース・レゾナンス マニュファクチュール・エディションは、最高レベルの職人技や最上級の計時パフォーマンスを誇るスイスの時計づくりと科学が1つに融合した、非常に稀で複雑な逸品です。

「これは至上の精密性をもたらす時計です。またウォッチメーカーである私にとって、手作業による装飾はとてもエモーショナルです。自分自身を表現し、時計のムーブメントに自署を入れさせてもらうようなものなのですから」とクロード・グライスラーは話します。「厳密には必要ではないにしろ、手作業による装飾やグリーンのグレナージュダイアルのような並外れたディテールによって、時計は1つの芸術になりうるのです」


【技術仕様】
ミラード・フォース・レゾナンス ― マニュファクチュール 

エディション・グリーン
リファレンスナンバー :ST22-RF.20

表示:時、分、ツインセコンド
ムーブメント:アーミン・シュトローム マニュファクチュール キャリバーARF21
巻き上げ機構:手巻き
調整機構:レゾナンス・クラッチ・スプリングで結ばれた2つの独立した調整機構
パワーリザーブ:約48時間
サイズ:37.20 mm x 6.70 mm
振動数:3.5 Hz(25,200振動/時)
石数:39
部品数:276
ケース:ステンレススティール
反射防止加工サファイアクリスタルのフロント及びケースバック
径:43.00 mm
厚:11.55 mm
防水性:3気圧
ダイアル:グリーン、グレナージュ仕上げのセンター、サーキュラーサテン仕上げのチャプターリング、ポリッシュ仕上げのアプライド・バトンインデックス
針:スティール、アーミン・シュトローム製、手作業による装飾
ストラップ:グレーのアルカンターラストラップ、ホワイトステッチ、ステンレススティール製ダブル・フォールディング・クラスプ
50本限定
価格: 9,570,0000円(税込予価)
発売予定:2023年末


関連 Web Site

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[アーミン・シュトローム]
アーミン・シュトロームはスイス、ビール/ビエンヌに本拠を置く独立系のウォッチブランドです。アーミン・シュトロームのタイムピースは、ドイツ系スイスのウォッチ製造の伝統、アバンギャルドな「透明なメカニズム」、そして時計づくりのイノベーションへのたゆまぬ努力、その全てが独特な形で融合したものです。少量生産の職人技に徹したウォッチ製作へのアプローチで知られるブランドのホールマークは、一つひとつの部品をオートオルロジュリーの最高基準で手仕上げする、ダイアル側にオープンしたムーブメント技巧に対する情熱です。アーミン・シュトロームは1967年、ハンド・スケルトン・アートのレジェンドと呼ばれたアーミン・シュトローム氏により設立されました。2006年、シュトローム氏の時計づくりのレガシーは、マスター・ウォッチメーカーのクロード・グライスラーとビジネス経営人のサージュ・ミシェルが引き継ぐことになりました。二人は2009年、アーミン・シュトローム社を完全に社内一貫製造体制を持つマニュファクチュールとして生まれ変わらせました。今日、ブランドは、設計、開発、切削加工、エンボス加工、メッキ加工、手仕上げ、組み立てなど全ての工程を社内で行っています。この体制を完備することにより、サプライチェーンに頼ることによって生じやすい妥協をまったく行うことなく、非常に複雑なアイデアを実現できることになったのです。
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