アーミン・シュトロームが ONE WEEK ファースト・エディションを発表 ~同社初の自社製ムーブメントの後継モデル

 From : Armin Strom (アーミン・シュトローム )


 

より構築的で、よりオープンな、ブレスレット一体型の新しい流線型スティールケースに収納。アーミン・シュトロームが10年間で最も将来性のある同社のモデルOne Weekを、根本的に再解釈した、まったく新しいフォルム。25本限定でデビューしたOne Weekファースト・エディションは、先例のない珠玉の機械式腕時計を生み出す独立系マニュファクチュールとしてのアーミン・シュトロームの地位をさらに強固なものにしました。



ムーブメントのメーカー。本格的な時計愛好家のためのマニュファクチュール。アーミン・シュトロームは、優れた機械式時計を自社で企画、開発、製造することを誇る一握りの独立系高級時計ブランドのひとつとして突出しています。2010年にこのブランドは、自社で開発・生産したムーブメントを搭載する初のOne Weekという時計を発表しました。パワーリザーブは約7日間、シンメトリーな調和を念頭に置いたデザインのOne Weekは、多くのアーミン・シュトロームの画期的な開発の基礎となり、見識のあるコレクターたちに注目されました。現在、アーミン・シュトロームはOne Weekをブランドの定番ラインアップモデルにすべく、最初のキャリバーをまったく新しい設計と構造で再考しています。

アーミン・シュトロームの創業者サージュ・ミシェルは、「One Weekの見直しを決めた時、スポーティでありながら洗練されていて、複雑でありながら読みやすく、目の肥えたコレクターでも夢中になる小さなディテールが詰め込まれた、シーンを選ばない時計にしたいと言う思いが最初からありました。また当社の最近の作品で特徴となっている数々のデザイン要素を取り入れ、さらに磨きをかけることで、新しいOne Weekが一目でアーミン・シュトロームの時計であると分かってもらえることも、私たちにとっては重要でした」と述べています。

革新的な構造
透明な時計の信奉者であるアーミン・シュトロームは、運動力学的な要素を常にダイヤル側に置くことを重視しています。
One Weekのファースト・エディションでは、アーミン・シュトロームの特徴であるこの点をさらに推し進め、設計とデザインを抜本的に見直した手巻きムーブメントは、まさに彫刻的になりました。フォルム、機能、美しさ、エルゴノミクスのすべてが調和し、前面に押し出され、その結果本来の伝統的な時計づくりが、ダイナミックで革新的な方法で実現されました。



「2010年製のOne Weekは当社初の完全自社製造ムーブメントで、アーミン・シュトローム・マニュファクチュールの中でも特別な地位を占めています。今回はムーブメントを根本的にデザイン・設計し直すため、私たちは単にフェイスリフトするだけでなく、そのはるか先を目ざしました。等時性を向上させるために直列で動作する2つのバレル、3Dパワーリザーブ表示と振動数の増加など、新型One Weekは、ビールのチームにとって間違いなく画期的な成果です」と、マスター・ウォッチメーカーでありアーミン・シュトローム社の共同創業者、クロード・グライスラーは言っています。


リメイクをはるかに超えて
その名が示す通り、One Weekは前モデルと同じように、7日間ものパワーリザーブを誇ります。しかし、先代との類似点はそれだけです。新しい手巻きのキャリバーARM21は2つのメインスプリングバレル持ち、これらが直列に動作して、ギヤトレインに安定したエネルギーを伝えます。2本のフィンガー型ブリッジで支えられたバレルは、全開になったダイヤルの右側に、左右対称に配置されます。手巻き操作時は、2つの角穴車が2つのバレルを逆方向に巻き上げる様子が、ダイヤル側から完全に見えるので、催眠術のような動きになります。



新型One Weekの最大の特徴の一つが、パワーリザーブ・インジケーターです。パワーリザーブは、ムーブメントの構造的な奥行と調和した、懐中時計風のコーンシステムに表示されます。これはダイヤルの反対側にある円錐形のギヤで駆動される、ミラーポリッシュ仕上げのコーンで構成されています。



新しいムーブメント、新しい振動数。新しいOne Weekのもう一つの大きな進化は、調速機構の振動周波数です。あらゆるシーンに対応する時計として設計されているので、ダイナミックな活動でも着けられるように、振動数は 2.5 Hz から 3.5 Hz (25,200 vph) へ上げられました。高くなったこの周波数は、より安定したクロノメーター性能を発揮しますが、それはつまり、ギヤトレイン全体を再計算、再構築しなければならないということです。


バランスと厚みの追求
アーミン・シュトロームで今回初お目見えの、もう一つの注目すべき点は、時針と分針の位置です。通常、アーミン・シュトロームの時計は時針と分針が、サブダイヤルのスモールハンドとしてオフセットされているか、ラージハンドとして中心から若干ズレているのが特徴です。One Weekでは、面取りされた時針と分針にスーパールミノバを塗布して、オープンダイヤルの中心ぴったりに配置し、そのバランスの取れたビジュアルを強調しています。


実際、ムーブメントが見える一部オープンダイヤルが特徴だった先代のOne Weekと比べると、新しいOne Weekは、より3次元的に考案されています。伝統的なダイヤルを完全に捨て去り、替わりにさまざまなムーブメントの要素を、いろんな角度から見られるようにした最新のアーキテクチャを採用しました。針を支えるブリッジは幾何学的な形状で、メインプレートから浮き上がったように設計されています。読みやすさを確保するため、ムーブメントは、スーパールミノバを塗布したバトンインデックスを配したチャプターリングで囲まれています。9時位置にはブランドの「AS」ロゴが誇らしげに描かれたブラックのスモールダイヤがあり、その上にスモールセコンド針がセットされています。


すべて実行中
非常にシンプルなものから最高に複雑なものまで、すべてのアーミン・シュトロームの作品のように、One Weekは手造りのオートオルロジュリーの逸品です。ストレートやサーキュラーのグレイン仕上げの表面、面取りしポリッシュ仕上げされたエッジ、ジュネーブストライプのプレート、ポリッシュ仕上げのネジとシンクなどは明らかに熟練職人の手によるものです。One Weekファースト・エディションは、PVDコーティングのクールなライトブルーのメインプレートとブリッジが特に目を引きます。

One Weekのムーブメントのマイクロメカニカルな彫刻は、それにふさわしいコンテンポラリーなケースに収められています。ステンレススティール製で、径は41mm、厚さは僅か10.6mmで、これほど深みのあるキャリバーとしては驚くほどコンパクトなプロポーションです。「H」型のサテン・ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げのリンクで構成された、一体型スティールブレスレットとの組み合わせは、エルゴノミクスを強調した包括的なデザインで、機械的な魅力が満載の普段使いに最適なアイテムに仕上がっています。

One Weekファースト・エディションは25本限定で、アーミン・シュトロームの通常5年保証に代わって、10年延長保証付きでリリースされます。また、PVDコーティングのライトブルーのメインプレートとブリッジで、将来のエディションと区別されます。


【技術仕様】
One Week-ファースト・エディション

リファレンスナンバー :ST23-OW.FE

表示:時、分、スモールセコンド
ムーブメント:アーミン・シュトローム自社製キャリバー ARM21
巻き上げ機構:手巻き
調速機構:ブレゲひげゼンマイ付きネジ留め天輪
パワーリザーブ:約7日
寸法:36.60 mm ×6.00 mm
周波数:3.5 Hz (25,200 vph)
石数:35
コンポーネント数:194
ケース:ステンレススティール
反射防止加工サファイアクリスタル製ガラスとケースバック



直径:41.00 mm
厚さ:10.60 mm
防水性能:10 ATM
ダイヤル:ブラックのミニッツサークルとスモールセコンドダイヤル、数字とインデックスはSuper LumiNova®
針:面取りしたポリッシュ仕上げの針に、Super-LumiNova®
ストラップ: ステンレススティール、ダブルフォールディングクラスプ
限定生産数:25本




関連 Web Site

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[アーミン・シュトローム]
アーミン・シュトロームはスイス、ビール/ビエンヌに本拠を置く独立系のウォッチ・ブランドです。アーミン・シュトロームのタイムピースは、ドイツ系スイスのウォッチ製造の伝統、アバンギャルドな「透明なメカニズム」、そして時計づくりのイノベーションへのたゆまぬ努力、その全てが独特な形で融合したものです。少量生産の職人技に徹したウォッチ製作へのアプローチで知られるブランドのホールマークは、一つひとつの部品をオートオルロジュリーの最高基準で手仕上げする、ダイヤル側にオープンしたムーブメント技巧に対する情熱です。
アーミン・シュトロームは1967年、ハンド・スケルトン・アートのレジェンドと呼ばれたアーミン・シュトローム氏により設立されました。2006年、シュトローム氏の時計づくりのレガシーは、マスター・ウォッチメーカーのクロード・グライスラーとビジネス経営人のサージュ・ミシェルが引き継ぐことになりました。二人は2009年、アーミン・シュトローム社を完全に社内一貫製造体制を持つマニュファクチュールとして生まれ変わらせました。今日、ブランドは、設計、開発、切削加工、エンボス加工、メッキ加工、手仕上げ、組み立てなど全ての工程を社内で行っています。この体制を完備することにより、サプライチェーンに頼ることによって生じやすい妥協をまったく行うことなく、非常に複雑なアイデアを実現できることになったのです。