オメガが世界水泳で何をしているか 世界水泳2017のオフィシャルタイムキーパー 知られざるスポーツ計時の世界

 From : OMEGA (オメガ )
7月14日から30日まで、ハンガリーのブダペストで開幕される第17回世界水泳選手権 (通称:世界水泳2017)。この大会のオフィシャル タイムキーパーをつとめるスイスのウォッチメーカーであるオメガは、計時とデータ処理における長年の経験をいかし、世界最高の水上・水中競技選手たちにふさわしい精密さと性能で計時を行います。今回担当するのは、全6種目(競泳、シンクロナイズドスイミング、高飛び込み、飛び込み、オープン ウォーター スイミング、水球)の3000人を超える選手たちです。

 そもそもオフィシャル タイムキーパー、計時とは何なのか? 何をしているのか?
 「ウォッチメーカーだからタイムを計る時計を提供している」
 --- Yesであり、Noでもあります。

 オメガはタイムを計るだけではなく、結果を測定、記録することすべてに関わり、そのために必要な機器の開発や技術革新、選手の競技環境の向上、さらにはテレビや会場で競技を見る方の楽しみや興奮を高めるための技術開発など、非常に多岐にわたることを手がけています。
 今回は、現地時間7月23日から始まる競泳競技に導入されている、オメガが開発したいくつかの機器や技術をご紹介します。

タッチパッド:手動のタイマー
今ではおなじみのタッチパッドは、1967年に導入 されました。競泳選手が1.5~2.5kgの圧力をかけて、自らの手でタイマーを止めるユニークな装置で、 プールの各レーンの両端に設置されています。フィニッシュの瞬間はオメガのハイスピード ビデオカメラでも記録され、もし一見して判別がつきにくい 結果になった場合でも、勝敗を判断できるように なってます。タッチパッドは1967年に導入された、スポーツ競技における計時の歴史上、最も高度な イノベーションの1つです。そのきっかけとなったのは、激しい論争の的になった1960年のローマオリンピックでの目視での判定でした。


クァンタム・アクアティクス・タイマー :100万分の1秒を記録し、即座に配信クァンタム・アクアティクス・タイマーは、レース ごとにそれぞれの選手のタイムを記録し、配信します。1マイクロ秒(100万分の1秒)という、高精度を 実現したこのタイマーは、オメガの計時テクノロジーにおける新しい時代の到来を告げるデバイスです。 非常にコンパクトなこと計時装置は、単にタイムを 収集、保存するだけではなく、現地で、そして世界中での生放送のために即時にデータ配信も行います。


スターティングブロック:最適なスタートのために
スターティングブロックは、陸上競技向けに開発されたものと同様、フライング検知システムと、スタートの合図が各選手に同時に聞こえるようにする音声 スタートデバイスを搭載しています。また傾斜角度を調整できるスタート台によって、選手は最適なスタートポジションが得られ、より力強いスタートを切ることができます。


ハイスピード ビデオカメラ:高性能なバックアップ
オリンピックや世界選手権レベルでは、オメガのハイスピード ビデオカメラが使用されます。万が一、疑義が起きた際には、審判員はカメラを参考にすることができます。この技術は、2008年北京オリンピックの 男子100メートルバタフライの試合でその実力が問われました。電子計時システムでは、マイケル・フェルプス選手が2位の選手に0.01秒差で勝ったと判定されました。そしてハイスピードカメラでも、全く同じ 結果が確認されました。また4年後のロンドンでは、同じテクノロジーにより200メートルバタフライでフェルプス選手が チャド・レクロー選手に僅差で敗れたと判定されました。その試合でのタイム差は0.05秒。それはこのページの単語を1つ読むのにかかるのと同じくらいの時間です。


ヴァーチャル レコードラインとオンスクリーン グラフィックス:テレビ観戦をより楽しく


オメガのオンスクリーン グラフィックスは、2000 年から競泳のTV 中継の一端を担っています。
ヴァーチャル レコードラインは、各種目での世界記録のペースを示す赤いラインのことです。
先頭の選手がこのラインより前にゴールしたら、世界新記録が樹立されたことになります。
オンスクリーン グラフィックスは、スタート前に選手の名前、レーン、国籍を表示し、ゴールと同時に上位3 位までの選手の名前と順位が、該当するレーンにハイライト表示されます。その後間もなく、各選手の最終順位とタイムが表示され、試合中に樹立された新記録があれば、あわせて表示されるのです。これらの技術により、テレビの前での観戦がよりわかりやすく、臨場感にあふれ、白熱したものになります。


スイミングショー:観客に瞬時に結果を知らせるために
スイミングショーという革新的なライトシステムは、2012 年ロンドンオリンピックで導入されました。このシステムでは、プールの端にあるスターティング ブロックにライトが取り付けられています。ゴール直後にスターティング ブロックにライトが1 つ 点いていたら、その選手は1 位だということを示します。ライトが2 つ点いていれば2 位、3 つ点いていれば3 位ということです。この分かりやすい情報により、観客は試合の展開を追いやすくなり、すぐに結果を知ることができるのです。


バックストロークレッジ: より力強いスタートをサポートバックストローク レッジは、背泳選手のスタート時の蹴り出しと入水を向上させます。このデバイスにより、選手はスタートの際に水面に対してより高いポジションを取ることができ、水との接触が最小限に抑えられるために、水の抵抗がより少なくなり、より力強いスタートが切ることができます。バックストローク レッジの高さは、手動回転式でいくつかのポジションに調整することができます。
滑らない素材で表面が覆われたグリップ構造のため、選手はより自信を持ってスタートを切ることができるのです。
この装置は、オメガのブランドアンバサダーでありオリンピックでメダルを12 回獲得したナタリー・コーグリンと、オリンピックで7 回メダルを獲得した背泳のスペシャリストであるアーロン・ピアソルの協力を得て開発されました。


ラップカウンター: 選手の集中力のために
オリンピックや世界選手権レベルで使用されるラップカウンターは、800 メートルや1500 メートルといった 距離の長い試合で残りラップ数をカウントします。各レーンのプールの底に1 台ずつ設置され、選手は折り返し地点に来る度に残りラップ数をはっきりと見ることができます。
ラップカウンターができる前には、プールの端に立った競技役員が手作業で選手に残りラップ数を掲げて見せていたため、選手は試合から注意をそらさなければなりませんでした。
ラップカウンターは非常に見やすいデジタルスクリーンを備えている為、選手は残りの距離を容易に把握しつつ、テクニックやペース、自身の順位に集中することが可能になります。
このラップカウンターは、過去にオメガが導入した他の機器や技術とは異なり、試合の計時やデータ処理には関係がなく、各選手のレース環境の改善という目的のためだけに作られました。
自分の限界に挑戦し、より高みを目指す選手の記録を精密に計測するために、それを公正、正確にジャッジする審判のために、そしてその真剣勝負が生み出す感動を世界中の観客に伝えるために。それがオフィシャルタイムキーパーとしてのオメガの役割です。

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オメガお客様センター
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