出張・となりのOFF会③~「CWYE 東西支部交流OFF会」

 By : KITAMURA(a-ls)

CWYEというコミュニティをご存知だろうか? 

それは、Community about Watches by Young Enthusiastsの略で、

つまり若い世代による時計愛好家集団であり、これはすなわち、機械式時計シーンの未来にとって実に頼もしい動きなのである。

関西で誕生したこのコミュには発足当初から注目していたものの、会則に「参加資格はアンダー25」という超え難い規則があって(笑)、Twitter越しに眺めていたのだが、この度、WMOの"出張オフ会レポ”の取材という形で、ついにその会合に潜入し、主宰者であるK委員長のインタヴューにも成功した。

舞台は、K委員長をはじめとする関西メンバー有志が東京に来るということで開催された、CWYE初の東西交流会!
以下、そのレポートである。



若いジェネレーションの素晴らしいところは、SNSをツールとして、どんどん繋がれるという点だ。
この日も、オフ会に参加できそうなメンバーでまずグループLINEが作られて、集合時間やら場所やら個々の動きといった必要情報がどんどん共有されていく。で、定刻には女史を含む10人ほどのメンバーがちゃんと揃い、初の東西交流で初対面同士も多いはずだけど、SNSでずっとやり取りがあるので、「はい、こんにちは~」から、そのまま普通に会場に移動という段取り。(おじさんが10人規模の時計オフ会を開くとなると、準備・調整に数週間、まずこう簡単にはいかないw!)


とりあえず、持参の時計を並べて、乾杯!



わたしは、WMOの取材で来ましたという”特殊な交渉術”を行使して25歳アンダー規定をクリア、しれっと同席に成功(笑)。続いて、初対面も多い東西交流のため簡単な自己紹介。
しかし、お顔、お名前、Twitter名、LINEハンドル、ご所有時計などなど・・・一人の方に対して記憶すべき情報が多すぎて、ほぼギブ(笑)。(今度またお会いした時に、お名前を聞いてしまうことがあるかもしれませんが。どうかご容赦ください・・・)



さて、酔ってしまう前に、まず今回の目的の第一であるCWYE創設者、K委員長へのインタヴューを敢行する。

――若い時計ファンのオフ会をメインとした、CWYEを作ったいきさつを教えてください。
K委員長(以下K):若者たちの時計離れと言いますか、時計に興味を持ったものの、同世代がいなくて寂しいので。で、大学で一緒になったKwatches(CWYE副委員長)と、『じゃあ、情報共有の場を自分たちで作ってしまえ』と、提案したのが始まりです。そもそも金のない若者は時計を頻繁に買えないので、見せ合う感じで、すぐに10人くらいが集まりました。で、1年で50人、現在は2年ちょっと経ちましたが、会員は全国で91人になりました。



――25歳アンダーにこだわったのは?
K:自分が21歳だったので(笑)。それに、20歳未満って25歳以上の方がいると気を遣うのではないか、と。でも、この前年齢の引き上げが委員会で可決されたので、来年から28歳アンダーに引き上げます。というか、自分が外れないように、年々引き上げていくかも(笑)。





――これまでの主な活動を教えてください。
K:メンバーが全国にいますので、関西、関東、中部という3つの支部を開設しました。これまでに大きなオフ会を5回、電子書籍による会報誌「cal.CWYE」を2回発行しています。これは副委員長Kwatchesが編集長で編集部の10人ほどが、時計について語りたいことを書いています。



――K委員長が時計を趣味としたきっかけは。
K:高校の時に観た映画「デスノート」ですね。裏蓋にデスノートの切れ端が仕込んであったあの時計。コミックの夜神月はオメガの「Speedmaster Professional MARKII」だったんですが、映画で藤原竜也さんが使っていたのはシチズンの「オルタナエコドライブ」で、これなら買える、と。



――今後はどのような活動を考えてますか。
K:中部・関東の各支部とコンタクトを深めていって、フレンドリーな感じになって、あとは自然発生的にどんどんオフ会が開かれていくことですね。会員をまだまだ増やしたいです。



――東と西と、時計ファンの違いみたいなものは感じますか?
K:関東と中部では、昼にファミレスとかでオフ会をして、午後に時計屋さんやブティック巡りに出るパターンが多いけれど、関西はまず昼に時計店巡りをして、5時くらいからオフ会、そして有志が2,3,4次会やって、結局オールとか、そういうパターンが多い気がします。



――では最後に、当サイトの25歳アンダーの読者、あ、28歳アンダーでしたか(笑)、なにかメッセージがあればお願いします。
K:時計とかオフ会に興味がある方は、お気軽にどーぞ。

※という非常に簡単なメッセージだったので、CWYEのオフィシャルHPから「about us」を抜粋しておきます。

『CWYEは、2015年より活動を開始したUnder25歳からなる若者たちの若者たちの為の若者による時計コミュニティです。主な活動はLINEやTwitterを通じて意見、情報交換です。また、2カ月に一度のペースで日本最大のブティック街である大阪心斎橋を中心にオフ会を開催しています。随時、新規会員の方を募集していますのでTwitterかこちら(HP)のContact Usよりメッセージをお送りください。入会手続きをおしらせしたいと思います。なお、入会金や会費等などの金銭は一切かかることはありません。また、提示していただいた個人を特定する可能性のある情報の一切の全ては厳重に扱い当会の定める方法以外での使用はいたしませんのでご安心ください。この機会にぜひご参加下さい。』






一昔前であれば出会うこともなかったであろう個々が、SNSを通じて知り合い、友達になっていく。
このCWYEも、TwitterやLINEを最大限に(彼らにとっては普通に)活用して、出会って、会話して、共有して、オフ会まで開催してしまう。今回掲載した写真の多くも、個々それぞれがオフ会中に、まさにリルタイムでグループLINEやTwitterにUPしたもので、会場にいないメンバーはもちろんのこと、世界規模でリアルタイム情報が共有されているのだ。

こうしたデジタルの恩恵の中で誕生したジェネレーションでありながら、
彼ら彼女らが選んだ時計は、スマート・ウォッチではなく、アナログ機械式!!!

この、素晴らしくすごいジェネレーションを、これからもできる限りフォローしていけたらと思う。


あ、時計に関しては次のOFF会で。。。。








【CWYEに関する情報・問い合わせ]

オフィシャル・サイト: http://usawwefuns.wixsite.com/cwye

公式Twitter:CWYE@U25時計愛好家グループ https://twitter.com/tokeioffkai