時を告げるジュエリー

時計制作とハイジュエリーが出会う場所として、ヴァン クリーフ＆アーペルは、時を告げるジュエリーの中にその創造性を模索し続けています。グラフィカルなものでもモチーフを描いたものでも、豊かなサヴォアフェールがその中に息づき、一瞬で時を知らせたり、あるいは神秘の中に時を覆い隠したりしながら、時間にきらめきを授けます。
1930年代にメゾンが発表したシークレットウォッチは、隠された宝物として見る人に驚きをもたらします。ジュエリーのあらゆるエレガンスを湛えたシークレットウォッチの文字盤は、その姿を現すまではひっそりと隠されたままです。高貴なリボンをスライドしたり、ダイヤモンドの箱を開いたり、あるいは鏡にちらりと映したり、さまざまに時と戯れる術を教えてくれます。



プレシャスストーンが織り成すリボン
多くの顧客に愛されてきたヴァン クリーフ＆アーペル伝統のシークレットウォッチが、1920年代からメゾンが表現し続けているクチュールの世界と出会いました。極めてしなやかなシルエットの2つの新作は、手首にそっと結ばれたリボンの優美さを表現しています。まばゆいボウを開くと文字盤が現れ、身に着ける人の気分によって時を表示することも、隠しておくこともできます。
ホワイトゴールドのモデルには、文字盤からブレスレットに至るまでラウンドダイヤモンドがあしらわれ、ピンクゴールドのモデルは、ピンクサファイアとダイヤモンドがグラデーションを描きます。
メゾンが誇るジュエリー制作のサヴォアフェールは、ブレスレットの連結部分にも見ることができます。手首に身に着けたときにもリンク部分の連続性が維持され、心地よい装着感をもたらすとともに、まばゆい光の作用を与えます。









イエローゴールドとダイヤモンドの渦
2016年に発表されたジュエリーコレクション、ブトン ドールは、1930年代後半にメゾンが発表したパイエット（スパンコール）モチーフにインスピレーションを得ています。SIHH 2017を彩るために、メゾンはその楽しげでグラフィカルなスタイルと呼応する、美しい円形のラインを描く時計を発表します。
イエローゴールドが印象的なこの新作は、パイエット（スパンコール）の太陽のような明るさとダイヤモンドの煌めきを持ち合わせます。ブトン ドール コレクション特有のボリューム感と反射の作用を引き継いだブレスレットは、凹型と凸型の3列のパーツで構成され、中央にはラウンドダイヤモンドが配されています。全面にストーンがセッティングされた凹型の文字盤が、まばゆく光を放つ表面を強調します。



ブトン ドール、再解釈された美学
メゾンの歴史において、パイエット（スパンコール）モチーフはさまざまな作品を飾ってきました。1940年代と50年代、このモチーフを用いた一連やクロスのブレスレット、二連のネックレス、そしてラウンドリングが発表され、当時の女性の装いを引き立てました。流れるようなラインとしなやかなドレープを持つこれらの作品は、ヴァン クリーフ＆アーペルに多くのインスピレーションを授けたクチュールの世界と共鳴するものです。そして今、ブトン ドール ウォッチは、まばゆいパイエット（スパンコール）と手首を優しく包むブレスレットで、この伝統を受け継ぎます。


輝くイエローゴールド
光を反射するブトン ドール ウォッチは、イエローゴールドに施されたその緻密なクラフツマンシップが特徴的です。手作業によって加工された各パーツは、複数の研磨工程を経ます。これは曲線または円形を帯びたパスティーユ（錠）に対して行われる繊細な作業で、貴金属の輝きを最大限に高めつつ、モチーフの形は慎重に維持しなければなりません。
ブレスレットにしなやかさと柔軟性を授けるために、数十個ものパーツをひとつに組み合わせ、中央で重ね合わせます。各モチーフにクローズドセッティングされるダイヤモンドは、メゾンの基準に従って選別され、カラーはD、E、Fのグレード、クラリティはIFからVVSのグレードのものが用いられます。高品質、高水準、高精度が各工程で貫かれ、時を告げるジュエリーが生まれます。








貴石をまとった新作カデナ
時の流れとともに、その大胆で個性的なデザインが際立つカデナ コレクションより、今年は2点のジュエリーモデルが登場します。オリジナル モデルのデザインに忠実に従ったこれらの新作には、貴石があしらわれ、ダブルのスネークチェーンで手首を飾ります。
ピンクゴールドのモデルは、ケース上部とクラスプにプリンセスカットルビーをあしらいました。その華麗な色合いはマザーオブパールの文字盤とコントラストを成し、12個のアワーマーカーが分かりやすく時を告げます。
もう一方の華やかなモデルは、ケース、文字盤、クラスプに輝きと生命を吹き込むスノーセッティングのダイヤモンドが、ホワイトゴールドに溶け合っています。時計のグラフィカルなラインを強調するプリンセスカットエメラルドの深いグリーンが、クリエーションを一層引き立てます。


ヴァン クリーフ＆アーペルの時計制作のアイコン
1935年に発表されたカデナ ウォッチは、ジップ ネックレス同様、メゾンの著名な顧客の一人であるウィンザー公爵夫人にインスピレーションを得たと言われています。その前衛的なデザインは、ケースの直線と丸みを帯びたクラスプを組み合わせることで南京錠の形を想起させ、結びつきや連結を象徴します。
ダブルのスネークチェーンによってブレスレットとして着用することができるこのクリエーションは、斜めに配された文字盤によりさりげなく時間を読み取ることができます。1930年代と40年代にはカラーストーンがまばゆい色調で彩ったモデルが発表されました。今回、メゾンはこのアイコニックな時計の、時を超える高貴な魅力を引き立てる2つの新作で、このデザインにオマージュを捧げます。



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