ヴァシュロン・コンスタンタン 2018SIHH新作の華麗!~新コレクション、フィフティーシックス、そしてトラディショナルのエクセレンス・ライン!!

 By : KITAMURA(a-ls)
ヴァシュロン・コンスタンタンの新作は、2018年も華麗だ!

超複雑機構を15も16も搭載した2種のユニークピース(下の画像・推定4億円!)や、





メティエ・ダールからの5連作
(プリカジュール・エナメル作品!)など、実際の時計自体が華麗なことは言うまでもないのだけれど、今年のヴァシュロン・コンスタンタンの華麗さは、62年前に発表されたヴァシュロンのアイコニック・ピース「リファレンス6073」にインスパイアされた新しいコレクション、「フィフティーシックス」のライン・コンセプトではないだろうか。


62年前、つまり1956年の作品から着想を得たということで「フィフティーシックス」。
懐かしくありつつも最先端という、このニュー・ヴィンテージな華麗さは、実に軽やかで好感が持てる、お値段にもね(笑)。

これから先のライン展開が非常に楽しみであるが、まずはコレクションからの第一弾となった、今年の自動巻き3モデルを紹介しよう。


フィフティーシックス・オートマティック(3針モデル)




SSと18KPGの2モデル。
径40mm、厚さ9.6mm、自動巻き(新ムーブメント搭載)、パワーリザーブ約48時間
<予価>133万円(SS)、221万円(18KPG)。
<入荷予定>今年9月。



フィフティーシックス・デイ/デイト




SSと18KPGの2モデル。
径40mm、厚さ11.6mm、自動巻き、パワーリザーブ約40時間
<予価>197万円(SS)、369万円(18KPG)。
<入荷予定>今年9月


フィフティーシックス・コンプリートカレンダー





SSと18KPGの2モデル。
径40mm、厚さ11.6mm、自動巻き、パワーリザーブ約40時間
<予価>246万円(SS)、407万円(18KPG。
<入荷予定>今年9月


下の画像(左)がフィフティーシックスのオリジンである、「リファレンス6073」。

●4隅の矢印型のラグを組み合わせるとマルタ十字が完成する。右は新型のラグ、カーヴを描いた矢型が形成されている部分に注目。

新作が大切に踏襲した特徴は、
・マルタ十字モチーフ
・ねじ込み式のケースバック
・蛍光塗料を使用した針
・自動巻、センターセコンド
・ボックス型のクリスタルガラス

シーンを問わず着用できるエレガントなドレス・ウォッチでありエントリーラインの価格帯にも拘わらず、 時計愛好家の期待に沿った王道デザインで、シンプルなモデルから複雑時計までの様々なポテンシャルを秘めている。
また、搭載された自動巻きムーブメントには、マルタ十字モチーフをフィーチャーしたオープンワークが施された、新しいピンクゴールド製ローターを採用しているのも、ファンの心をくすぐるところだろう。




以下、プレスリリースから引用。

現代的なエレガンスと親しみやすい雰囲気を併せ持つ洗練された時計。
現代の感覚と歴史から着想を得てコスモポリタンのスタイルを演出するコレクション。これこそがSIHH2018で発表される新しい「フィフティーシックス」の特徴です。
ジュネーブに拠点を置く最古のマニュファクチュールとして、1755年の創業以来263年にわたって現在も活動を続けるヴァシュロン・コンスタンタンは、入門者からコレクターに至る時計愛好家の間で特別な地位を占めています。そして今、ブランドの歴史に新たな1ページを書き加えるのが「フィフティーシックス」コレクションです。1956年に遡るヴァシュロン・コンスタンタンの歴史的なモデルから発想して作られたこのオリジナル・コレクションは、時計を愛するあらゆる人が高級時計の素晴らしい世界に目覚めるきっかけとなるような時計として考案され、そこにブランドにとって重要な新たな一歩が示されています。


歴史からの発想と独創的な創作
「フィフティーシックス」という名称や数字から思い浮かぶのは、1956年に発表されたアイコニックなモデル「リファレンス6073」です。独創的な創作がとくに充実していた当時のヴァシュロン・コンスタンタンの典型的なデザインを反映する「フィフティーシックス」は、一目で見分けがつくシェイプに特色があり、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークとなっているマルタ十字の4枝をアレンジしたラグはとりわけ印象的です。
1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンのあらゆるモデルと同様に、「リファレンス6073」の独創性は、クラシカルな文字盤と大胆なデザインのケースとのコントラストにあり、このモデルではすでに、伝統への敬意と革新への意欲がしっかり結びついていました。
ラウンド型時計の黄金時代だった1950年代は、まさに美的なデザインを競う絶頂期でしたが、他にはないデザインを探求する余地はまだ残っていたのです。そしてまた、この「リファレンス6073」がヴァシュロン・コンスタンタンの歴史に長く刻まれるほどのインパクトをもった時計になったのは、マニュファクチュール初の自動巻きムーブメントを搭載するモデルの一つとして地位を確立していたことによります。その自動巻きキャリバー1091/1は、当時の他のモデルが手巻きの機械式ムーブメントで動いていた時代に、抜群の精度や信頼性をもつムーブメントでした。
「リファレンス6073」がヴァシュロン・コンスタンタンの歴史において特別なモデルに位置付けられる更なる別の理由もあります。それは、ケースが多角形のねじ込み式ケースバックを用いて防水を実現していたことでした。

紛れもないアイデンティティ
1956年に発表された「リファレンス6073」モデルと2018年発表の「フィフティーシックス」は、そのスピリットのみではなく、ディテールにも明確な関連性が見てとれます。1950年代の時計にみられるいくつもの特徴がこの現代的な後継モデルにも引き継がれているのです。

・マルタ十字モチーフ
現代に受け継がれた特徴の中で最も際立つのは、デザインに取り入れられたマルタ十字のモチーフです。マルタ十字は、もともと機械式ムーブメントの部品の形に由来します。時計の精度向上のために用いられたこの部品は、香箱の蓋に取り付けられた小さな歯車で、主ゼンマイと連結してその巻き上げ量を調整し、ゼンマイの力を最も均等に分割する役を果たしました。

260年以上にわたり、最高レベルの品質の達成に向けて全力を傾け、たゆみない努力の刷新を積み重ねてきた、時計製作における卓越性がマルタ十字の紋章に象徴されているのです。それは「フィフティーシックス」のデザインにおいても、ケースのラグがマルタ十字の4枝から着想を得ている点に表現されています。他にはないこのラグの形が、熱心な愛好者やファンを引き付ける特別な魅力になるのは間違いないでしょう。



・ボックス型サファイアクリスタル
過去と現在を結ぶもう一つの特徴は、ベゼルから高く盛り上がる独特な形の「ボックス型」と呼ばれる風防です。歴史的にはプレキシガラスやミネラルガラスが用いられていましたが、ここではサファイアクリスタルを用いています。サファイアクリスタルは、ミネラルガラスなどよりはるかに耐傷性に優れ、「フィフティーシックス」コレクションのレトロモダンなルックを引き立てています。


・自動巻きムーブメント
「フィフティーシックス」コレクションは、「リファレンス6073」に用いられていた自動巻きムーブメントを称えるのと同時にユーザーの使い勝手も考慮して、複雑機構モデルを含む全モデルに自動巻きムーブメントを採用しました。3針の自動巻きには、新型ムーブメントを導入しました。サファイアクリスタルのシースルーケースバックからは、ムーブメントにコート・ド・ジュネーブ、ペルラージュ、スネイルなどの装飾仕上げが施された様子や、ヴァシュロン・コンスタンタンがこのコレクションのためにデザインした新しい自動巻きローターが備わっていることが観賞できます。ポリッシュとサテン仕上げが施されたオープンワークの22Kゴールド製ローターは、マルタ十字のモチーフを戴き、艶消しのスネイル仕上げも加わり、「フィフティーシックス」の特徴的なシグネチャーになっています。


・ゴールドとスティール
クラシカルなコレクションにおいて、ゴールド製モデルとスティール製モデルの両方を同時に発表するのは、ブランド史上初の出来事です。スティール素材も貴金属のゴールドと同等の高級仕上げ基準に沿って加工され、しかも「フィフティーシックス」のスティール製モデルの文字盤に配された針とアプライドインデックスはホワイトゴールド製です。

・セクタータイプの文字盤
コレクションの際立った特徴の一つは、セクタータイプ、すなわち分割表示の文字盤です。アラビア数字とバトン型インデックスが交互に並ぶチャプターリングのデザインは、1950年代からの発想をうかがわせ、2つの仕上げを使い分けて微妙に表情が異なるモノトーンの演出も文字盤に上品で洗練された趣を醸し出しています。そして文字盤に行き渡る光線の加減によって、奥行き感やさらに力強い個性が生まれます。



「フィフティーシックス」コレクションでは、リュウズも印象的です。
ケースの窪みにリュウズを収納する独特のスタイルは、ルーツとなるモデルに新たな解釈を加えたものです。1956年のモデルでは、このリュウズのディテールに対してのアプローチはよりクラシカルなものでした。

「フィフティーシックス」コレクションには、ケース直径40mmの3種類の時計があり、それぞれにスティール製とゴールド製モデルがあります。

オートマティック=日付表示付き
デイ/デイト = 日付、曜日、パワーリザーブ表示付き
コンプリートカレンダー=コンプリートカレンダー、高精度ムーンフェイズ表示付き


フィフティーシックス・オートマティック
直径40mm、ステンレススティールまたは18K(5N)ピンクゴールドのケースを採用するこのモデルには、約48時間のパワーリザーブを備える新しい自社製自動巻きムーブメント、キャリバー1326が収められています。22Kゴールドにオープンワークを施し、マルタ十字を象った自動巻きローターを特徴とするこの時計は、時、分、センター位置セコンド、および窓による日付表示機能に加え、ストップセコンド機能も備えています。
また、サファイアクリスタルの透明なシースルーケースバックからは、コート・ド・ジュネーブやペルラージュ、スネイルなどの装飾仕上げが施されたムーブメントを観賞することができます。


文字盤は、スティール製モデルはグレー、ピンクゴールド製モデルはシルバートーンに彩られていますが、オパーリン(中央)とサンバースト(外周)の二つの異なる仕上げの効果でモノトーンにめりはりが生まれ、交互に並ぶアラビア数字とバーインデックスも表情に精彩を加えます。また、バトン型の針やインデックスはゴールドで作られ、蛍光塗料が施されています。
「フィフティーシックス」のこのモデルにはアリゲーターレザーストラップが付属し、スティール製モデルにはポリッシュ仕上げ半マルタ十字のスティール製フォールディングクラスプ、ゴールド製モデルにはポリッシュ仕上げ半マルタ十字のゴールド製クラスプがそれぞれ組み合わされています。


フィフティーシックス・デイ/デイト
直径40mm、ステンレススティールまたは18K(5N)ピンクゴールドのケースを採用し、日付と曜日にパワーリザーブ表示が加えたこのモデルに搭載されているのは、自動巻きムーブメントのキャリバー2475 SC/2です。ストップセコンド機能に加え、9時位置に曜日、3時位置に日付、6時位置にパワーリザーブ表示が備わっています。

サファイアクリスタルの透明なシースルーケースバックから見える、オープンワークを施した22Kゴールド製ローターは、回転機構にセラミック製ボールベアリングが組み込まれているので注油の必要がなく、ムーブメントの寿命を延ばします。
コレクションに共通するスタイルを忠実に守る文字盤は、オパーリン(中央)とサンバースト(外周)の効果でモノトーンの表情が際立ち、さらにスネイル仕上げを施した2つのサブダイヤルによってコントラストが強調されています。このモデルも、文字盤に配されたアラビア数字とインデックス、時針と分針はゴールド製という特徴を備えています。アリゲーターレザーストラップが付属し、スティール製モデルにはポリッシュ仕上げ半マルタ十字のスティール製フォールディングクラスプ、ゴールド製モデルにはポリッシュ仕上げ半マルタ十字のゴールド製クラスプがそれぞれ組み合わされています。


フィフティーシックス・コンプリートカレンダー

コレクションのハイライトを飾るのは、コンプリートカレンダーが備わるこのモデルです。オパーリンとサンバーストの効果によって演出された、控えめでエレガントな趣のモノトーンの文字盤の背後には、目の肥えた時計愛好家やコレクターの間で非常に評価の高い複雑機構が組み込まれています。その日付、曜日、月を表示するコンプリートカレンダーとムーンフェイズ機構を動かすのは、自動巻きムーブメントのキャリバー2460 QCL/1です。22Kゴールドにオープンワークを施し、マルタ十字のモチーフを配したローターを備えるこのムーブメントの作りは精巧を極め、ムーンフェイズ表示は、一般的なモデルでは3年毎に修正を要するのに対し、122年に一度で済むという高精度です。
「フィフティーシックス」コレクションの特徴を成すモノトーンダイヤルは、12時位置に2つ並んで置かれた曜日と月を表示する四角い窓がアクセントを添え、日付はゴールド製のセンター針によって指針式に示され、そして6時位置にはブルーの夜空に18Kゴールド製の月を配したディスクでムーンフェイズが表示されます。
直径40mmのケースは、ステンレススティールと18K(5N)ピンクゴールドの2種類があり、文字盤のアラビア数字とインデックス、時針と分針はいずれもゴールド製です。時計に付属するアリゲーターレザーストラップは、スティール製モデルではポリッシュ仕上げ半マルタ十字のスティール製フォールディングクラスプ、ゴールド製モデルではポリッシュ仕上げ半マルタ十字のゴールド製クラスプが組み合わされています。「フィフティーシックス・コンプリートカレンダー」は、まさにヴァシュロン・コンスタンタンならではのスタイリッシュで上品な感覚と高度な複雑機構が完璧に融合されたモデルなのです。
(引用以上)



続いては、トラディショナルだ。

すでに「トラディショナル・コンプリートカレンダー」のPTモデルがPre-SIHHモデルとして100本限定で発売されることはお知らせしたが、(参照: https://watch-media-online.com/news/1083/ )、SIHHの開幕にともない、ついにそのトラディショナル陣営の全貌が判明した!!

まず、トラディショナルコンプリートカレンダーからはPGモデルも発表された。

つまり、プラチナと18KPGの2素材がある。
径41mm、厚さ10.72mm、自動巻き。
<税抜予価>760万円(プラチナ)、439万円(18KPG)。
<入荷予定>2018年2月以降


トラディショナルでさらに驚かされたのは、新型キャリバーCal.2160を搭載した、ブランド初の自動巻きトゥールビヨン・モデルが発表されたことである!

このトゥールビヨンも、プラチナと18KPGの2モデルがある。
直径は41mm、そしてペリフェラルローターを採用することで、なんと厚さ10.4mmという超薄サイズを実現しているたのだ。


トラディショナルから、ヴァシュロン・コンスタンタン初の超薄型自動巻きトゥールビヨンの登場!!
これは注目だ。
<税抜予価>時価 【SIHH現時点1860万円(プラチナ)、1480万円(18KPG)】。
<入荷予定>2018年2月以降。


しかもこの2つの新作のPTモデルは、ストラップの糸までプラチナを編んで作ったものなのだという!



このトラディショナル2種については、あらためて書きたい。

タイムアップのため、今日のところはここままで・・・。

すみません。。。。。