ポルシェデザイン 使い勝手に優れるUTCを搭載した1919 UTCとド派手なバーゼルブース

 By : CC Fan

参加者の減少が危惧されていた今年のバーゼル、正直に言ってしまえば"スカスカ"なところが目立ていたのは事実ですが、逆に空いたスペースを使ってより派手な展示を行っているところもありました。
一番と言ってよいほど派手だったのはポルシェデザイン(PORSCHE DESIGN)でしょう、なんとポルシェ博物館所蔵の初代911をはじめとし、GT3 RS、そして最新の992型カレラの3台を持ち込みました。



初代911。



GT3 RS。



そして992型カレラ。

タイムピース部門が自動車のポルシェとコラボレーションすることで、車的な派手なプロモーションが行えるようになり、プレスデイのパーティーでは伝説的なレストアラーがポルシェを語るなど、時計の枠に収まらないド派手な展開が行われていました。



もちろんプロモーションだけではなく、資金が潤沢になったおかげで製品開発も活発に、今年の新作は使い勝手を考え世界を飛び回る人にピッタリな1919ラインのUTCです。



UTC表示を行うモジュールはポルシェデザイン原案、デュボア・デプラ設計・製造のエクスクルーシブモジュールでムーブメント全体で品質保証のクロノフィアブル認証と精度保証のCOSCクロノメーター認証を通過させています。



今回、"いつもの"チタンに加え、18金ゴールドモデルも出るそうですが、こちらは残念ながらチタンにPVDで色を付けたサンプル品。
質感は好みなので、このまま出たら欲しいかも…



UTC表示としては24時間表示のUTC針に対し、プッシュボタンで通常の時針を±1時間単位で送れるタイプ、ポインターデイトとデイ/ナイト表示は通常の時針側に連動し、24時をまたぐと日付は戻ります。
日付は単体合わせもできますが、1日だけなら時合わせで送ってしまってもいいかも。

プッシュボタンの押し心地は絶妙で、ぜひ実際に押して確かめてほしいと思う出来栄え。
コンプリケーションにありがちな"怖さ"を感じることもなく、"これなら大丈夫"と感じる確実な動きでした。



厚みはそれなり…
ただ、1919ケースはベルトが固定角度で止められているので、時計本体部分が暴れる感触はありません。

プッシャーには±が描かれ、リュウズにはpとdを組み合わせたポルシェデザインマークが。



ブラウンはまた違ったイメージ。
個人的にはポインターデイトはあまり好みではないと思っていたのですが、これは好印象。
あまり主張しないからでしょうか?



そしてポルシェデザイン"らしい"ブルー文字盤とフルチタンブレスモデル!
世界を飛び回ってタフに使うならストラップはメタルの方がよいと思います。



"チタンらしい"本体のチタンと、ベゼルのSSかと思うポリッシュの好対照。
コマ調整のほか、微調整機能を持ったバックルにより体調に合わせてフィット感を調整できます。



潔いソリッドバッグには時差早見表が彫り込まれています。
装着感を考えるとソリッドバッグが良い(何でもかんでもグラスバックには反対)と考えているのでこれは素晴らしいと思います。



ゴールドの黒と金の文字盤も素晴らしい…



1919 Timeless Machineの実機も。
9時位置の"動作インジケーター"がレターになっています。



こちらはスモークのグラスバック。



ブースの屋上にはバーラウンジも…
しばし休憩です。

一目でポルシェデザインとわかる独自のデザインと使いやすいUTCを組み合わせた1919 UTC、間違いなく傑作だと思います。

関連 Web Site

Porsche Design
http://www.porsche-design.com

Noble Styling
http://noblestyling.com/