ファーブル・ルーバ、「1737年の創業以来作られた全時計の修理受け付けます」宣言と「タカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋に最新作など多数集結」のお知らせ

 By : a-ls


開設から2年半、WATCH MEDIA ONLINEのNewsアドレスには、おかげさまで多くのブランドからたくさんのニュースが寄せられるようになった。新作発表、新店舗オープン、イベント開催などなど、様々な種類のニュースから、ユーザーにとって有益と思えるものを取捨選択して、日々掲載しているのだが、先日、珍しいタイプのニュースが目に留まった。


それはファーブル・ルーバからのもので、「アンティークウォッチ修理体制、アンティーク人気モデルに関するリリース」という書面で、過去に発売されたファーブル・ルーバの、いわゆる″アンティークウォッチ″の修理に関するお知らせだった。

結論から言うと、
「ファーブル・ルーバでは、1737年の創業以来作られた全ての時計の修理を受け付けます。」ということなのだが、これがオーデマ ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンなど、経営体制が創業以来一貫であったり、製造拠点が同一、つまり修理部品の確保が容易だったりする会社ならわかる話だが、創業家から経営の主体が何度か変わったうえに、1737年創立という、史上2番目に古いブランド、つまり製造個数が膨大&長期という中での、この発表はまったくの大英断と言えると思う。


以下、プレスリリースから。

『2 8 0年以上の歴史を有するスイスの時計ブランド「ファーブル・ルーバ」のアンティークウォッチは、世界のアンティーク時計市場で注目を浴びています。
近年のブランドの知名度上昇に伴い、過去に発売した時計に関する問い合わせも増えてきましたのでご回答させていただきます。
過去に発売した時計について、現在の価値についてお問い合わせを受けることも多いのですが、お答えすることは差し控えさせていただいております。

しかし現在、世界のアンティーク時計市場で人気のモデルや、Wネームを中心とした他ブランドとの関わりをご紹介させていただくことにより、現在時計をお持ちの方や、日本の時計のファンの方々が、その価値やストーリーを知る手助けになればと存じます。

なお、過去に発売した時計の修理に関しても、ファーブル・ルーバでは1737年以降作られたすべての時計のメンテナンスを受けつけています。
本年度はじめよりスイス本国のスタッフと当社メンテナンススタッフとの連携を強化し、この度、日本においてもスイス本国同様のメンテナンスを行える体制が整いました。』


ということで、このプレスリリースでは、同社の過去の名品を入手難易度込みで解説もしてくれているので、それも合わせて引用しておこう。


過去に発売された時計(アンティークウォッチ)に関する
問い合わせに関して
(スイス時計ブランド「ファーブル・ルーバ」)




◆懐中時計(1737年〜)

1920年代に、世界で腕時計が懐中時計のシェアを逆転した後も、しばらく作り続けていました。
250年近く作っていたものなので、入手しやすいものから、国際時計博物館(MIH)に展⽰されているもの(写真)まで、その価値は様々と言えます。いわゆる「『グランド』コンプリケーション」は少なく、シンプルなものを多く作っていました。


※「グランドコンプリケーション」とは、「コンプリケーション」と呼ばれる機構(ミニッツリピーター、永久カレンダー、トゥールビヨン、スプリットセコンドクロノグラフ)を複数搭載しているものを指します。





◆レベルソ(1940 年前後)
入手難易度 ☆☆☆☆☆
反転機構を有するケースが特徴のモデル。市場での人気も高いです。





◆シーキング、シーチーフ、シーレイダー(1956年〜)


入手難易度 ☆
自社キャリバーFL101を搭載したモデル。左からシーチーフ、シーキング、シーレイダー。個体数が多いので、状態の良いものをお選びください。シーレイダーの高振動モデルについては後述。




◆ウォーターディープ(1960 年〜)
入手難易度 ☆☆☆☆
ブランド初のダイバーズウォッチ。このモデルの成功が、1963年より発売されるロングセラー「ディープブルー」シリーズへとつながります。


◆ビバーク(1 962年〜)
入手難易度 ☆☆☆☆



世界初の高度計搭載の腕時計。田部井淳子氏が、女性世界初のエベレスト登頂を成功させた時に着けていたモデル。空気を取り入れて気圧を測定し、高度に変換する構造上、非防水なので、湿気には気をつけてください。文字盤カラーは複数
種類あります。



◆ディープブルー1 st モデル(1963 年〜)
入手難易度 ☆☆☆☆

現代も続く「レイダー・ディープブルー」の1stモデル。




◆バシィ1 st モデル(1968 年〜)
入手難易度 ☆☆☆☆☆



世界で初めての水深計搭載の腕時計。当時日本では「バーシー50」として販売されていました。クオーツショック直前に作られたこと、また、水を時計内部に取り入れる性質上、現存する個体は少ないです。



◆ディープブルー スーパーコンプレッサーケースモデル(1970 年前後〜)
入手難易度 ☆☆☆☆



現行の「レイダー・ディープブルー」とデザインに共通点が多く見られます。スーパーコンプレッサーケースのモデルや、ルーレットベゼルのモデルがあります。スーパーコンプレッサーケースのモデル(写真が実際に使われた実機)は、2018年に公開された映画「仮面ライダー 平成ジェネレーションズForever」にも登場しました。回転ベゼルタイプと、写真のモデルのように、回転ベゼルの代わりにインナーリングを2時位置のリューズにより操作し、潜水時間を計るタイプがありました。



◆ディープブルー ルーレットベゼルモデル(1960 年代後半〜)
入手難易度 ☆☆☆☆

現行の「レイダー・ディープブルー」とデザインや配色に共通点が多く見られます。こちらはルーレットベゼルのモデルです。



◆シースカイ1 st モデル(1969年〜)
入手難易度 ☆☆☆☆☆

ムーブメントにバルジュー72を搭載した防水クロノグラフ。当時は、200mの防⽔性を有するクロノグラフは珍しかったです。近年のバルジュー72⼈気により、市場に出てくるものは少ないです。



◆シースカイ2n d モデル(1970 年〜)
入手難易度 ☆☆☆☆☆

現行の「レイダー・シースカイ」と多くのデザインを共有する、いわば現⾏モデルの原点ともいえるモデル。



◆ペットネームなしのクロノグラフ(1960 年代後半〜)
入手難易度 ☆☆☆
インダイヤルに特徴的なカラーリングがされているものは、日本において「ヨットグラフ」というペットネームで販売されているものもありました。


◆バシィ2n d モデル(1970 年前後〜)
入手難易度 ☆☆☆☆☆

クオーツショックの最中に作られたモデル。世界初の水深計搭載モデルの2ndモデル。当時日本においては「ニューバーシー50」という名前で販売されていました。1stモデルとの⼤きな違いは、現⾏モデル同様のクッションケース。



◆シーレイダー(1960 年代後半〜)
入手難易度 ☆☆

1956年に発売されたシーレイダーの⾼振動(毎時36,000振動)モデル。時代を反映した宇宙を感じさせるスぺ―シ―なデザインのモデル。下記のメモレイダーと同時期に販売されていたシーレイダーⅡというモデルも存在。写真は左からメモレイダーとシーレイダーⅡ。



◆メモレイダー、シーバード(1960 年代後半〜)
入手難易度 ☆☆

機械式アラームウォッチ。写真はシーバード。メモレイダーは、当時同じグループであったジャガー・ルクルトのメモボ
ックスの影響が⾊濃く⾒られます。当時⽇本ではメモレーダーとして標記されていました。


◆ハープーン(1960 年代〜)
入手難易度 ☆☆

Harpoon、HarpoonⅡ、Harpoon77、Harpoon99などが存在。現代の「レイダー・ハープーン」の名前の由来となったモデルです。


◆クオーツ1 st モデル(1970 年前半)
入手難易度 ☆☆☆☆☆
1970年前半に日本でも発売されたようです。機械式時計の前に、クオーツ時計は驚異的な精度を誇りました。日本だけでなく、スイスでもクオーツムーブメントが作られたのですが、ファーブル・ルーバも最初期のスイス製クオーツムーブメントを搭載したモデルを角型の金無垢ケースで発売しました。「驚異の精度0.3秒以下/⽇」のフレーズのもと、販売価格は85万円と当時としてはとても高額でした。


◆他ブランドとのWネームもしくは協業

ZENITH:1900年代前半にWネームが良く⾒られます。懐中時計や、トレンチウォッチ(1910年代の懐中時計から移行期にある腕時計)が多く見られます。国際市場に販路を持っていたファーブル・ルーバが輸入商社としてディストリビューションをしていたため、Wネームになったと思われます。

BOVET:1948年〜1950年、ファーブル・ルーバはBOVETを傘下に持っていました。アンティークのBOVET名義のクロノグラフは主にこの年代に作られました。

ジャガー・ルクルト:1969年に創業家のファーブル家が、ジャガー・ルクルト等所属していた「サフィールグループ」のオーナーに就任。1978年ファーブル家が、サフィールグループおよびファーブル・ルーバのビジネスを手放すまでその関係は続きました。1969年以前にも協業することはあったようです。


■アンティークモデルの修理に関して
ファーブル・ルーバは1737年以降作られた時計の修理を受け付けています。
日本にてスイス本国のスタッフより技能研修を受けた職人、もしくは、スイス本国にて修理させていただきます。
本年はじめより、スイス本国のスタッフと日本のメンテナンススタッフが打ち合わせを重ねることで、スイス同様のメンテナンスを日本でも行えるようになりました。
アンティークモデルに関しては、全国のファーブル・ルーバ正規販売店もしくは、日本総代理店のスイスプライムブランズにご相談ください。

①お見積もりに関して:お見積もり後、キャンセルとなった場合でも、職⼈が時計をチェックするなど、諸手続きを要するため、キャンセル料をいただく場合があります。

②修理が難しい場合に関して:ストックのパーツがないものに関しては、高額もしくは修理を承るのが難しい場合がございます。



いかがだろうか。さすが、長い歴史を持つブランドならではの、見ごたえのある多彩なアイテム群だが、こうしたヴィンテージ・アイテムの修理問い合わせが増加している背景には、とりもなおさず、ファーブル・ルーバの現行品が現在の市場で大いに受け入れられているからにほかならない。

そんなファーブル・ルーバの2019年新作を多数含む現行品モデルが、タカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋に多数集結している。同店は、日本でも最大級のファーブル・ルーバ展示数を誇り、そこでは最新モデルはもちろん多くの選択肢から、スイス時計造りの長い伝統に裏打ちされたファーブル・ルーバのストーリーを、直接感じることができるに違いない。

以下はブランドのプレスリリースより、展示作の抜粋。
個人的にはブラック・シリーズがとても好印象でして、ぜひ、一度、触れて装着してみて欲しいところだ。





タカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋のファーブル・ルーバコーナーにて、
「夏のスタイルを格上げする腕時計」が充実



■現行品展示モデル


レイダー・シーキング

伝統の14角形のベゼルや特徴的な長短針を継承しつつも、嫌味のないデザインは、ビジネスのスタイルを格上げします。また41mm径でありながら、ラグの位置が調整されていることにより、実際のサイズより小ぶりな印象を与え、スーツスタイルにおいて袖口におさまるサイズ感を実現しました。実用面においても、高い防水性と視認性を有するモデルです。
スペック
自動巻き Cal. ETA2824-2 (25石、28,800振動、パワーリザーブ約40時間)
ステンレススティールケース(41mm)
30気圧(300m)防水
ブラック文字盤
ステンレススティール製ブレスレット
税抜価格 220,000円


レイダー・ディープブルー

伝統的なレトロフューチャーデザインをまとうダイバーズウォッチ。その高い実用性はフリーダイビングの二度にわたる世界記録により証明されました。他のブランドにはないレトロなブルーはジャケットとの相性が良く、41mmのサイズ感は全身のシルエットを美しく引き立てます。
スペック
自動巻きCal. ETA2824-2 (25石、28,800振動、パワーリザーブ約40時間)
ステンレススティールケース(41mm)
300m防水
ブルー文字盤
ステンレススティール製ブレスレット
税抜価格 310,000円
 

 

レイダー・ディープブルー ブラックエディション(2019年新作)
レトロフューチャーデザインを継承するダイバーズウォッチのブラックバージョン。クッションケースや特徴的な長短針などの伝統のデザイン要素が、現代的なブラックをまとい進化を遂げました。
スペック
自動巻き Cal. ETA2824-2 (25石、28,800振動、パワーリザーブ約40時間)
ガンメタルPVDステンレススティールケース(41mm)
300m防水
ブラック文字盤
ラバーストラップ
税抜価格 290,000円
 

 

 

レイダー・ビバーク9000ブラック(2019年新作)
1962年に世界初の高度計搭載の腕時計として誕生したビバーク。2017年に発表された現行モデルのレイダー・ビバークは、オリジナルモデルのデザインとコンセプトを引き継ぎつつも、世界で唯一のエベレストの高度を超える高度9000mを測定できる機械式時計として生まれ変わりました。このモデルもまた、現代的なブラックがバリエーションに加わりました。
スペック
手巻き Cal.FL311 (27石、28,800振動、パワーリザーブ約65時間)
チタンケース(48mm)
3気圧(30m)防水
ブラック文字盤
アンテロープレザーストラップ
税抜価格 850,000円
 

■タカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋
2015年にオープンしたタカシマヤ ウオッチメゾン 東京・日本橋は東京駅八重洲口から徒歩約5分ということもあり日本全国から腕時計のファンが集まるスポットとなっております。 世界トップブランドから、日本では珍しい時計ブランドまで、数多くの時計ブランドを取り揃えています。また各ブランドに専属のコンシェルジュが付いておりお客様に合う1本をご提案させていただきます。
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-1-8
TEL 03-3211-4111 営業時間10:30〜19:30
 

■スイス時計ブランド「ファーブル・ルーバ」
737年3月、スイスのル・ロックルにてブランド創業。以後一度も途切れることなく280年以上、機械式時計を作り続けています。代表作「ビバーク」は1962年に発表された、世界で初めて高度計搭載の腕時計です。その6年後に発表された「バシィ」は世界初のデプスゲージ(水深計)搭載の腕時計でした。1975年に女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した田部井淳子氏が着けていたのは同社の「ビバーク」であり、2018年と2019年には「レイダー・ディープブルー」が木下紗佑里選手のフリーダイビング世界新記録樹立をサポートしました

 

【お問い合わせ先】
ファーブル・ルーバ日本総代理店 スイスプライムブランズ株式会社
〒104-0061
東京都中央区銀座1-16-7 銀座⼤栄ビル5階
TEL:03-4360-866
ファーブル・ルーバ公式サイト
http://favre-leuba.com/jp/