WATCH MEDIA "OFFLINE" サロン #2 開催決定!~講師にローマン・ゴティエ氏を招き、「フュゼチェーンの歴史と進化、そしてコンスタントフォースの実現に関する試行錯誤」のレクチャー

 By : KITAMURA(a-ls)


WATCH MEDIA "OFFLINE" サロン#2 開催決定!!

講師にローマン・ゴティエ氏を招き、
「フュゼチェーンの歴史と進化、そしてコンスタントフォースの実現に関する試行錯誤」という コンプリケイティヴかつヒストリカルなテーマでのレクチャー

 

今年の10月にオリス・ブティックの場所をお借りし、「オーバーホールというテーマ」にした様々な切り口のディスカッション・イベントを行い、たいへんに有益な情報交換がなされるなど、非常に盛況だった「WATCH MEDIA "OFFLINE" サロン」ですが、この度、その第2回目となる、「WATCH MEDIA "OFFLINE" サロン#2」 の開催が決定した!!

なんと今回は、スイスからローマン・ゴティエ氏をお迎えしてのレクチャーである。
「ロジカルワン」というフュゼチェーンを搭載した名機を世に送り出したゴティエ氏ならではの、かなり詳細かつ実用的なレクチャーが日本で行われるのは、おそらく最初で最後となるだろう。
もちろん、WATCH MEDIA "OFFLINE" サロンの特徴である質疑応答などのインタラクティヴな時間も極力も取る予定なので、疑問点や改善意見などを直接対話する貴重な機会ともなる。


●2020年の製造終了が発表されている「ロジカルワン」のムーブメント。ボタンで巻き上げる"鎖引き(フュゼチェーン)"。

このイベントについて、ローマン・ゴティエ氏サイドから、以下のようなブリーフィングをいただいている。



コンスタントフォースの歴史
「ローマン・ゴティエ」創業者ローマン・ゴティエによる解説

アメリカ、ニューヨークで行われた「ローマン・ゴティエ」の時計愛好家向けセミナーを、東京でもWatchMediaOnlineと共催します(招待制)。テーマは「コンスタントフォースの歴史と進化」です。時計産業における、主ゼンマイから供給されるエネルギーを一定にするための取り組みの歴史をご紹介します。

時計の世界において、過去に目を向けることで前進することが多くあります。
そのことを念頭に置き、腕時計や置時計の時計師が昔から向き合ってきた課題についてご紹介させていただきます。
今回のテーマはコンスタントフォースです。

現代社会において私たちはあらゆる機械に、コンスタントフォース、つまり「供給されるエネルギー(トルク)を一定にすること」を求めます。例えば自動車や飛行機は、燃料が少なくなってもスピードが落ちることはありません。
タンクに半分しか燃料が残っていないからと言って、出力が半分になる訳ではないですし、満タンだからと言って出力が増えるわけでもありません。エネルギー供給の安定性は燃料の残量に左右されません。もちろん燃料が無くなるまでの話です。

時計の世界では燃料の考え方が大きく異なります。私達は燃焼機関やターボジェット・エンジンの代わりにゼンマイを使います。(例外もあります。)
他の機械同様、ゼンマイから供給されるエネルギー(トルク)も一定にすることが求められます。つまり、「コンスタントフォースの実現」こそ、時計産業で長きにわたり取り組まれてきた命題でした。




この時計メカニズムにとって不可避な大命題について、
レクチャーは以下のような流れをイメージしている。


【コンスタントフォースの歴史】
・冠歯車脱進機(バージ脱進機)、
スタックフリード、停止式奪進機(シリンダー奪進機)、ルモントワール、チェーンフュジー(フュゼチェーン)

【「ロジカルワン」のチェーンフュジー】
・ロジカルワンのチェーン構造


おおよそ2時間にわたるこの壮大なレクチャーに、WATCH MEDIA ONLINEの読者から10名様をご招待します。
参加希望のの方は、当記事のコメント欄にメールアドレスと簡単なコメントを添えてお申し込みください。
応募締切は12月4日。応募が定員を超えた場合は抽選となります。




開催日:12月8日(日)
開場:16時
開演:16時30分
会場:東京都港区


【問合せ】
WATCH MEDIA ONLINE
info@watch-media-online.comまで