ローマン・ゴティエ スペシャルイベントatスイス大使館 by Takahiro Sato
By : Guest Blog先日、WATCH MEDIA ONLINEご覧の方々も招待させていただき、スイス大使館で開催された「ローマン・ゴティエ来日スペシャル イベント」について、Takahiro Satoさんよりご投稿をいただきました。ありがとうとうございます。
当日は、スイスワインとスイス大使館からの洒落たフィンガーフードのケータリングをいただきながら、展示されている「C by ローマン・ゴティエ」の全貌を眺めつつ、会場をにこやかに歩くローマン・ゴティエさんを呼び止めて直接の質問をしたり、納品された時計を肴に旧交を温めたり、一緒に記念写真を撮ったり、なかにはスタッフと商談に入る勇者もいるなど、参加された皆さんそれぞれが、自分なりに"ローマン・ゴティエ"を愉しむ40分の後、ローマン・ゴティエ氏がプレゼンテーションで最後を締めくくるという構成でした。
時計については、Takahiro Satoさんより、具体的かつ詳細なレポートをご投稿いただきましたので、ぜひ以下のゲスト・ブログをお読みください。[以上、Kitamura(a-ls)」
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ローマン・ゴティエ スペシャルイベントatスイス大使館
国内のハイエンド時計コレクターが絶賛するローマン・ゴティエ。そのスポーツモデルである「C by ローマン・ゴティエ」を一堂に見られるイベントがありました。会場の雰囲気や実機を見た印象などをレポートさせていただきます。
まず、ローマン・ゴーティエの魅力と言えば、
■こだわるファンにも魅力的なムーブメント。面が立った高度な磨き。
■ゴーティエさん自身がデザインされたダイヤルやケース。ダイヤルにはエナメルなど高度な手工芸が用いられています。
■スケジュールが合えば自ら納品してくれる特別な経験も。
…など多くのコレクターにとっていつかコレクションに加えたいと願うブランドであります。
今回のイベント会場になったのはなんとスイス大使館!
入口はマッキントッシュのウイローチェアとお人形がお迎えしてくれる落ち着いた空間。
中のウェイティングルームに入るとジュラ渓谷をイメージしたローマンゴーティエの什器がお出迎え。
そこにはC by ローマン・ゴーティエの新作や発売終了のモデルが待っていました。
C byローマンゴーティエ、特にチタンモデルを手に取った印象はブレスレットからラグ、ベゼル、ダイヤルへの一体化した流れがありインサイドマイクロローターや ロジカルワンのアート性とは異なりスポーティーな印象です。
ラバーストラップモデルではラグが長めのモデルでしたが、チタンブレスモデルはラグの長さを縮めていました。腕につけても時計が軽く、動かしても軽くてずれないところが印象に残ります。
針と文字盤と風防までの間隔がとても薄いのです。薄っぺらい時計は時計全体の印象も薄いだけになりがちですがベゼルがポリッシュされていて立体感が失われていないのは感動的です。
裏返してムーブメントを見てみましょう。
歯車やテンプがとても浮き上がって見えてきます。歯車の中までめ面取りしていて惚れ惚れする眺めです。
最初はなぜかわかりませんでしたが、地盤をフロステッド加工することで浮き上がらせているんですね。
秒針を止めるのにオートクチュールモデルで使用しているスネイルカムを継続して用いています。これは時刻を正確にセットするためのものでもあり棒型やL字型の金具を使うと傷が入ってしまいそうですがそんな心配も無用です。
ブリッジはインサイドマイクローターなどのオートクチュールモデルとことなり直線的なデザイン。
地板はポリッシュとフロステッドを組み合わせて、チタンとは思えない磨き。スポーツモデルでは考えられない仕上げです。
今回のモデルについてゴーティエさんにいくつか質問してみました。
――このモデルのデザインのポイントを教えていただけますか?
『ジュラ渓谷に生まれて、子供のころからジャガールクルトやブレゲ、オーディマ ピゲなどの時計造りを見てきました。そして、いままで伝統的なムーブメントや時計を作ってきました。ロジカルワンなど今までのモデルはアートなアプローチ、オートクチュールでした。しかし、このモデルのインスピレーションは既存のコレクションよりもっと現代的な時計、スポーツウォッチを作りたいという考えから生まれました。このコレクションはローマンゴーティエにとってチャレンジなんです。』
――個性のあるデザインはどのようなインスピレーションから浮かんだのですか?
『C Byローマンゴーティエは直線的でスポーティーなデザインとしたかったのです。ケースのデザインは視認性を重視した上にチタンを生かしたデザインを考えました。初めて社内でこのモデルのデザイン画を見せた時に、メンバーが"これで大丈夫ですか?"と驚いていましたが、でもみんなこのデザインが新しいローマンゴーティエの境地を開くと感じてくれたので、そのデザインで進めることになりました、』
――ダイヤルの色はどのようなイメージでしょうか?
『ダイヤルの色についてはグレーと、もう一つはベージュ・ダイヤルですね。あれはサーモンともいわれてますが、ジュラ渓谷の日の出からインスピレーションを得た文字盤なんです。』
最後に、今後の新作の予定はについて尋ねたところ、『4月のWatch&Wondersで新しいモデルを予定していますので、それを楽しみにしてほしい。』とのことでした。ローマンゴーティエファンは来年のWatch&Wondersが楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Photographs
:時計&什器画像 by Takahiro Sato
:イベント模様&ローマン・ゴティエ氏画像 by WATCH MEDIA ONLINE
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