A.ランゲ&ゾーネ、2020年新作第一弾は、あらたな「オデュッセウス」と「ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター」!

 By : KITAMURA(a-ls)



A.ランゲ&ゾーネ、2020年新作第一弾は、あらたな「オデュッセウス」と「ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター」!



いよいよベールを脱ぐ2020年新作、A.ランゲ&ゾーネが解禁日初日に用意したのは、ホワイトゴールドケースの「オデュッセウス」と「ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター」だった!



まずは一体型のラバーベルトもしくはレザーベルトをまとった新生「オデュッセウス」から紹介する!!



オデュッセウス
軽快さとエレガンスを包み込むホワイトゴールドケース

A.ランゲ&ゾーネに仲間入りしたばかりのプロダクトファミリー「オデュッセウス」に、ラバーベルトまたはレザーベルトをケースと一体にしたホワイトゴールド モデルが加わりました。軽快さとエレガンスを兼ね備え、大きな日付・曜日表示を搭載するこの時計は、防水仕様のケースに表面を造形的な印象に仕上げたグレーのダイヤルを収めています。



●オデュッセウス ホワイトゴールドモデル

A.ランゲ&ゾーネの開発技師たちが新しい着想を得ると、まずはっきりとさせねばならない重要な問題があります。
その問題とは、このコンセプトは私たちが擁するプロダクトファミリーのいずれかの一員となり得るか、あるいはまったく新しいアプローチでアイデアを具体化しなければならないか、というものです。 この問いへの答えが簡単に出せないケースもあり、試行錯誤を繰り返して最善の解決策を見いだします。
オデュッセウスは、その好例です。おなじみの2窓式ランゲ・アウトサイズデイトに加え、その反対側に同じ大きさの曜日表示を配置するには、まったく独自のデザインが必要になるという結論に達したとき、このモデルを作ることによってA.ランゲ&ゾーネのコレクションに6番目のプロダクトファミリーの誕生が決まりました。

ウォルター・ランゲとギュンター・ブリュームラインがブランド再興コレクション第1弾を発表してから1日と違わぬ25年後の2019年10月24日に初披露されたオデュッセウスは、通常なら精緻な機械式腕時計をはずすべきシーンでも着用できる時計を求める活動的なライフスタイルを好む方のために開発されたモデルです。スポーツ感覚あふれる立体的なデザインが、それを体現しています。



この新しいファミリーの2作目では、直径40.5ミリのホワイトゴールドケースにグレーのダイヤルを収めました。
その深い地色を背景に、ホワイトゴールドの針と溝を刻み込んだバーインデックスが読み取りやすさを約束します。
アウトサイズデイトの数字と大きな曜日表示の文字が、グレー地にホワイトで浮かび上がります。
2.4ミリ大の数字と文字は、周辺が薄暗くなってもよく見えます。
時針と分針だけでなく、時インデックスも夜光性です。
時インデックスとスモールセコンドの目盛りの背景に刻まれたレコードの溝のような幾重もの同心円模様は、ダイヤルに立体感を生み出します。
それとは対照的に、メインダイヤルとサブダイヤルの内側にはマットで粒状感のある仕上げを施しています。
ダイヤルを取り巻く、外に向かってせり上がるように傾斜が付いたシルバーカラーのリングには分目盛りがプリントされ、赤色の60の数字がさりげないアクセントとなっています。

リューズの上側と下側にピラミッドのような形状の日付および曜日調整ボタンを組み込んだことにより、スリーパーツ構成のホワイトゴールドケースは独特のフォルムに仕上がっています。



ケースとバックルでは、表面の艶消し模様と面取り面の光沢研磨が見事に呼応しています。
このモデルでは、ケースと一体になったベルトを、手縫いのレザーベルトまたはブラックのラバーベルトから選択できます。ラバーベルトでは内側にエアダクト(通気溝)を設け、心地よく装着できるようにしました。

ムーブメントは、オデュッセウスのために開発された自社製キャリバーL155.1 DATOMATICです。この名前は、ドイツ語の日付表示を意味する「Datumanzeige」と自動巻きを意味する「Automatischer Aufzug」を組み合わせた造語です。外部からの振動や衝撃があっても安定した歩度を約束するため、テンプが毎時28,800振動(4ヘルツ)で動き続けます。歩度を乱す要因となる乱流の発生を最低限に抑えるため、テンプに調整用ビスが埋め込まれています。ムーブメントは、最長50時間のパワーリザーブを蓄えることができます。動力の安定供給に貢献するのは、ブラックロディウム仕上げの大型センターローターです。このセンターローターはスケルトンタイプで、外側にはプラチナ製分銅が付いています。



●キャリバーL155.1 DATOMATIC


二度組方式で組み立てられるムーブメントの部品にはすべて、ランゲの理念に則り、手作業で入念に仕上げ装飾を施しています。サファイアクリスタルのシースルーバックからは、グラスヒュッテストライプが美しい洋銀製の地板、手彫りの曲線模様が刻まれたテンプ受け板、ガンギ車にセットされたビス留め式ゴールドシャトンなど、工芸技術を駆使した数々のディテールを見ることができます。



オデュッセウス
Ref.363.038(レザーベルト、ダークブラウン)/Ref.363.068(ラバーベルト、ブラック)

[ムーブメント]
ランゲ自社製キャリバーL155.1 DATOMATIC®、自動巻き、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、プラチナ製分銅付き片方向巻上げ式センターローター、ハンドエングレービング入りテンプ受け
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で50時間
ムーブメント部品数:312
石数:31
ビス留め式ゴールドシャトン:1
脱進機:アンクル脱進機
調速機:調整用ビス4個および耐震機構付きテンプ、最高品質の自社製ヒゲゼンマイ、毎時28,800振動(4 Hz)、カムおよびスワンネック形バネにより微調整可能な速度調整装置
ムーブメント寸法:直径32.9 mm、高さ6.2 mm

[機能]
時、分およびストップセコンド機能搭載スモールセコンドによる時刻表示/アウトサイズデイト表示および曜日表示
操作系
ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用ねじ込み式リューズ、曜日および日付修正用ボタン2個

[ケース]
寸法:直径 40.5 mm、高さ11.1 mm
風防ガラスおよびシースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)
ケース素材:ホワイトゴールド
防水性能:最大12 bar(水深120メートル)
ダイヤル:真鍮、グレー、一部にレコードのような同心円模様
針:ホワイトゴールド、夜光時針および分針
アプライドインデックス:ロディウム仕上げのゴールド

[ベルト]
手縫いレザーベルト、ダークブラウン(縫い目グレー)。または、ラバーベルト、ブラック
バックル:ホワイトゴールド製ピンバックル

税込予価: ラバーベルト・レザーベルトともに 4,807,000円 (税別:4,370,000円)





ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター
ホワイトゴールドケースにディープブルーダイヤルを収めた限定モデル

2015年に発表されたツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、瞬転数字式時刻表示と十進式ミニッツリピーターを連係させた世界唯一の時計です。この複雑を極める時計は、組み立てるだけでも数カ月を要し、これまでプラチナモデルのみ製作されていました。発表から5年を経た今年、ディープブルーのダイヤルを収めたホワイトゴールドエディションを30本限定で製作します。


●製作数限定のツァイトヴェルク・ミニッツリピーター ホワイトゴールドエディション

ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、伝統的なミニッツリピーターを根底から検討し直して開発した時計です。そのハンマー打ち機構は、15分ごとではなく10分ごとに重複音を打ち鳴らし、音で「デジタル式」に時刻表現をする画期的なものです。
10時位置にあるリピーター用ボタンを押してハンマー打ち機構を作動させると、ダイヤルに表示されている数字と同じ回数だけチャイムが聞こえます。逆に言えば、聞こえるチャイムの回数をダイヤルに読み取ることができます。
7時52分を例に具体的にご説明しましょう。左ハンマーが正時を表す低音を7回打ち鳴らします。そして正10分を知らせる重複音が5回鳴り響いた後、右ハンマーが正分を高音で2回打ち鳴らします。光沢研磨されたゴングとブラックポリッシュが美しいハンマーは、ダイヤルに慎ましく収まっています。





機構の特色
このハンマー打ち機構を開発するにあたり、ランゲの設計技師たちは、時リングと2枚の分ディスクで時刻を表示する瞬転数字メカニズムの原理を応用しました。瞬転数字メカニズムではその構造により、表示メカニズムと連係するカタツムリ形カムを直接なぞって、正時、正10分、正分のそれぞれの打鐘回数を見分けることができるのです。
同時にハンマー打ち機構の信頼性を向上させるために、読取面にゆとりを持たせました。こうして、見える時刻と聞こえる時刻が常に一致するようにしたのです。

スライダーではなくボタンで操作
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターには、ハンマー打ち機構を作動させるためのユニークなボタンが付いています。ハンマー打ちに必要なエネルギーは香箱から供給されるため、通常のミニッツリピーターのようにハンマー打ち専用のバネを引っ張るスライダーは必要ありません。ケース側面に大きなスリットを開ける必要がないので音質を劣化させる要因が排除され、透き通るような音色を響かせます。ボタンはスライダーと異なり取付け部分を遮蔽することが可能なため、ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは3気圧防水性能を約束します。

美しい調べ
ランゲの開発技師たちはケース、ハンマー、ゴング、ムーブメントの構造など音質に関連するすべての要素を相互に、細心の注意を払って厳密に調整し、最高水準の音質を創り出しました。大きなホワイトゴールドケースは、力強く暖かみのある音を響かせます。手作業で慎重に調律した二つのゴングは、澄んだ音色で余韻を長く残し、二つの音色が完璧に共鳴します。



粋な心配り
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、操作性を最優先して設計された技術の粋を随所に備えています。
リピーター作動中に時刻表示が進むと複数の機構が干渉し合う恐れがあるため、リピーター機能を有効にしているときは、最長20秒間の打鐘プロセスが終了してから数字ディスクが進む工夫がなされています。こうして時刻表示の切替えのタイミングをずらすことにより、打鐘時刻とダイヤル上の表示時刻が常に一致するのです。



また、同じ理由で、ハンマー打ち機構が作動中はリューズを引き出せないようになっています。リピーター用ボタンを押すと、ハンマー打ち機構を駆動する角穴車から巻上げ輪列が切り離されます。これにより、リピーターが作動するとリューズと巻上げ輪列が一緒に回転するのを防ぎ、ひいてはエネルギーの浪費を回避します。
さらに、パワーリザーブ残量が12時間を切ると、ハンマー打ち機構が作動しなくなる措置が講じられています。そのため、ハンマー打ち機構は常に表示時刻が示す回数のチャイムを鳴らし終わるまで作動し、打鐘中に時計が突然止まってしまうことはありません。パワーリザーブ表示の目盛りに付いている赤い点が、パワーリザーブ残量12時間を示すマーカーです。



瞬転数字式表示機構
瞬転数字式時刻表示を搭載し、デザインの明快さをとことんまで追求したツァイトヴェルク ファミリー。
3枚の数字ディスクで構成される時刻表示の大きな数字は、一般のデジタル時計と同じように左から右に時刻を読み取れるように配置されています。当然のように聞こえますが、これは実に複雑な機構なのです。カチッというわずかな音をたてて、肉眼ではほとんど見えない速さで特許技術の瞬転数字式表示機構を1分ごとに進めてゆき、やがて時表示が切り替わる瞬間を迎えると、一挙に3枚の数字ディスクを一段先に進めます。
数字ディスクを進めるには、並外れて強力な主ゼンマイが必要です。同じく忘れてはならないのは、加速して回転するディスクの勢いを鎮めて、ムーブメントの損傷を防ぐことです。そのために、数字ディスクが進むたびに過剰なエネルギーを吸収するファンが取り付けられています。

動力制御メカニズム
ツァイトヴェルク ファミリーのモデルにはいずれも、数字ディスクを1分ごとに瞬時に回転させるためのペースメーカーとして特許技術の動力制御メカニズムが香箱とテンプの間に組み込まれていますが、ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターも例外ではありません。動力制御メカニズムはさらに、ゼンマイの巻上げ状況と大きなエネルギーを必要とする切替えプロセスに関係なく、パワーリザーブの持続期間を通じて常時テンプに一定の動力を供給し、歩度を安定させるために重要な役割も果たしています。



最高水準の工芸技術を駆使した完璧な仕上げ
細心の注意を払いながら手作業で無数の工程を経て仕上げられた自社製キャリバーL043.5は、771個の部品からなります。受け石93石のうち3石は、ビス留め式ゴールドシャトンで固定されています。すべてのランゲウォッチに入っている銘とも言えるハンドエングレービング入りテンプ受けとの審美的なバランスを考慮して、ガンギ車の受けにも同じ模様のエングレービングを入れています。



2020年エディション
2015年に初披露されたツァイトヴェルク・ミニッツリピーターに、ケース直径44.2ミリのホワイトゴールド エディションが仲間入りします。同じ素材のフォールディングバックルを組み合わせたこのモデルは、製作数30本の限定版です。シルバー無垢をディープブルーにコーティングしたダイヤルには、ロディウム仕上げの洋銀製タイムブリッジが鮮やかに浮かび上がります。ブルーの手縫いのレザーベルトを添え、全体を優美な容貌にまとめています。




ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター
Ref. 147.028F

[ムーブメント]
ランゲ自社製キャリバーL043.5、手巻き、ランゲ最高品質基準準拠、手作業による組立ておよび装飾、五姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製4分の3プレート、ハンドエングレービング入りテンプ受けおよびガンギ車の受け、動力を常に一定に保つ動力制御メカニズム
パワーリザーブ:完全巻上げ状態で36時間(リピーターを作動させない場合)
ムーブメント部品数:771
石数:93
ビス留め式ゴールドシャトン:3
脱進機:アンクル脱進機
調速機:耐震機構および偏心錘付きテンプ、自社製ヒゲゼンマイ、毎時18,000振動、スワンネック形バネと側面にある調整用ビスにより微調整可能な速度調整装置
ムーブメント寸法:直径:37.7 mm、高さ:10.9 mm

[機能]
瞬転数字式の時および分/十進式ミニッツリピーター付きハンマー打ち機構/ストップセコンド機能搭載スモールセコンド/パワーリザーブ表示
操作系:ゼンマイ巻上げおよび時刻調整用リューズ/リピーター用ボタン

[ケース]
ケース寸法:直径44.2 mm、高さ14.1 mm
ケース素材:ホワイトゴールド
ダイヤル:シルバー無垢、ディープブルー
タイムブリッジ:ロディウム仕上げの洋銀
針:ロディウム仕上げのゴールド
風防ガラスおよびシースルーバック:サファイアクリスタル(モース硬度9)

ベルト:手縫いのレザーベルト、ブルー
バックル:ホワイトゴールド製フォールディングバックル
限定数:世界限定30本
※A.ランゲ&ゾーネ ブティックのみ取り扱いの予定

参考予価: 449,000ユーロ(ドイツVAT19%含む)




新作第一弾ということでの、まずはこの2モデルがベール脱いだわけだが、今年2020年は何の年かご存知だろうか?
アドルフ・ランゲがグラスヒュッテにA.LANGE工房を開いた1845年から数えて100年と3/4世紀、つまり175年目の記念年(ヨーロッパでは25年刻みでアニヴァーサリーを祝う習慣がある)なのである。
たぶん、今年のどこかの段階で、"あっと驚くような"175周年記念モデルも出てくると思う! それを踏まえての、このイントロダクションを、まずは愉しんでいただきたいところだ!!




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