ジャーマン・ウォッチ・ブランド STOWAが、ラング&ハイネなどを擁する Tempus Arte(テンプス・アルテ)傘下に

 By : KITAMURA(a-ls)


今、ドイツのウォッチ・ブランドを再編成する動きが静かに進行している。
2年前に、あのラング&ハイネを傘下に収めたことで一気に注目を集めたテンプス・アルテ(Tempus Arte GmbH)がその中心にある。今月の1日より、あのドイツの古参ブランド、STOWA(ストーヴァ※註)が同社の系列となったのだ。
大きなコンツェルンに属する一部のブランドを除き、数多くのメーカーが独立したスタンスで成立しているジャーマン・ウォッチ界だが、グループ化することで得られるであろう供給関係の確立など、一長一短はあるものの、スイス勢が先行して享受してきたメリットも確かにそこにはある。
大きな変革の予兆――このテンプス・アルテ グループが、これからのジャーマン・ウォッチの世界にあって注目すべき存在となりつつあることは間違いないだろう。

[※註]日本での発音は「ストーヴァ」とされてきたが、テンプス・アルテ社のプレスリリースでは「シュトーヴァ」と日本訳されていたので、以下の記述は「シュト-ヴァ」で統一した。STOWAのヒストリーについては、https://watch-media-online.com/blogs/4003/ を参照のこと。





 

テンプス・アルテ(Tempus Arte GmbH)、シュトーヴァ(STOWA)社を傘下に~より多くのことをともに達成する


2021年7月1日以来、有名なドイツのウォッチブランド、STOWA(シュトーヴァ)がTempus Arte(テンプス・アルテ)の傘下で運営されています。


テンプス・アルテ グループには、ラング&ハイネ(Uhrenmanufaktur Lang & Heyne Dresden)、ウーレン・ヴェルケ・ドレスデン(Uhren Werke Dresden – UWD)、およびミュンヘンを拠点とするラインフェルダー(Leinfelder Uhren München)が含まれます。さらにテンプス・アルテは、カスタマイズを専門とするブラーケン(Blaken GmbH)の株主です。


●STOWA meests Lang&Heyne

1927年に設立されたシュトーヴァは、高品質の時計をオンライン直販する分野のパイオニアです。彼らは90年以上の会社の歴史を振り返ります。

STOWA GmbH & Co.KGの元主要株主であるヨルク・シャウアー(Jörg Schauer)は、次のように述べています。
「テンプス・アルテ グループの一員になれたことをうれしく思います。人気のシュトーヴァ・ブランドの安定した基盤をさらに強化し、さらなる成長の機会を提供します。様々な分野でのノウハウは、グループが前向きに発展し続けるのに役立ちます。私たちの前にはエキサイティングな未来が見えます。」


●ヨルク・シャウアー(左)、ランゲ&ハイネ工房前にて

企業グループは現在、エントリーレベルのパイロット・ウオッチやバウハウス・デザインの時計から、クリエイティブなコレクター・アイテムや、カスタマイズ、そして完全に統合された工房から、最高レベルのクラフトマンシップまで、ウォッチメイキングにおけるさまざまなセグメントでの相乗効果を楽しみにしています。
テンプス・アルテ グループのさらなる多様化は、将来の課題に責任をもって直面する野心をもった、思いやりのある機敏なドイツのグループを生み出します。



【グループ傘下ブランド】

シュトーヴァ(STOWA):

STOWA(シュトーヴァ)社は、ヴァルター・シュトルツ(Walter Storz)によって設立されて以来、シュヴァルツヴァルト(黒い森)で製造される時計は世界中を魅了しています。クラシックとなったパイロットとバウハウスのモデルは、同社の成功に永続的な貢献をしています。

同社が言うところの「美しく本当に良いもの」という主張は常にシュトーヴァ社の会社精神を形作ってきました。完璧に設計され、誠実な取り組みにより製品化されることで、実際の販売をはるかに超えるサービスを提供します。非常に高い品質と優れた価格設定は、世界中のお客様に評価されている大きな付加価値を示しています。STOWAは、高品質の時計を直販によるオンラインセールスの分野のパイオニアであり、90年以上の歴史を持っています。




ラング・アンド・ハイネ(Lang & Heyne):

001 年に設立され、ドレスデン近郊のラーデベルクに拠点を置く L ang Heyne 社は、ユニークな機械式時計の愛好家の間での代名詞になっています。その並外れたメカニズムを備えた時計は、常に 同社が もっとも重きを置くところでもあります。 そして 細部へのこだわりは、完璧さを追求し、できるだけ多くのものを手作業により作りたいという願望とともに、世界中のファンを魅了しています。

そしてもちろん、これらすべてを技術的、美的にも最高水準をもって行っています。最初のビジョンと計画から完成した傑作まで、当社の幅広い専門家が協力して、特別な時計を作り上げます。これは ラング ハイネ 社が、ブランド・コンセプトの 主要部分である、幅広いカスタマイズの機会を提供できることを意味します 。





ラインフェルダー(Leinfelder Uhren München):

特別なものを作るには、スキル、献身、そして時間がかかります。これらの能力の完璧な相互作用からのみ、コレクター・アイテムが出現します。バイエルンの首都の中心部にあるラインフェルダー・ウーレン・ミュンヘン(Leinfelder Uhren München)は、まさにこの情熱に専念しています。ノーブルな腕時計は2010年以来、そこで設計、開発、製造されてきました。精密なウォッチメイキング、卓越したクラフトマンシップ、最高の品質と行き届いたサービスは、同社の最も重要な原則のひとつです。

デザインに関してラインフェルダーは、スポーティなクロノグラフから、表現豊かなスリーハンド・ウォッチまで、さまざまなテーマを追求しています。ただしすべての時計には共通点がひとつあります。それはエレガントで、現代的なデザインコードと最新の製造プロセスの融合です。そして一つのテーマ、時を愛すること。




ブラーケン(BLAKEN):

Blaken(ブラーケン)社は、世界中の高級時計をカスタマイズおよびパーソナライズするためのナンバーワンのサービス企業です。経験豊富なスペシャリスト・チームが高品質のブランドから、オリジナルのラグジュアリー・モデルを採用し、メンデン(Menden)のデザイン・スタジオで、ストラップからケース、ダイアルに至るまで、視覚的な変換プロセスを使用して時計に新しいユニークな外観を与えます。これらのエキスパートは、顧客のリクエストに応じて、独自の保証とパッケージを備えたワンオフのBlakenによる芸術作品を製作します。変換プロセスは、元のブランドからオリジナルのパーツを視覚的に再設計及び変換することに完全に限定されています。

ブラーケンのパーソナライズは、特許取得済みのハイテクプロセスに基づいて「Made in Germany」マークに100%一致しており、プロセス全体を通じて元の製品を尊重しています。変換には最大12週間かかる場合があります。その間、マスター・ウォッチメーカー、エンジニア、マテリアルの専門家のチームが高級時計を、パーソナライズされた高級時計に変えます。Blaken GmbHは、メンデンを拠点としています。アレクサンダー・クリングバイル(Alexander Klingbeil)は、マネージング・ディレクターとして、2019年から同社を率いています。