ジャガールクルト「アトモス・レギュレーター」に精緻な装飾芸術の真髄を凝らした2つの新作が誕生

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )



「アトモス・レギュレーター・エナメル・コリブリ」&「アトモス・レギュレーター・ウッドマルケトリー」~アトモス・レギュレーターに対する2つの新たな解釈、精緻な装飾芸術の真髄


[概要]
• 新作アトモス・レギュレーター・エナメル・コリブリのクロックダイヤルと装飾パネルに施された細密画グラン・フー・エナメル装飾には、エナメル装飾の技を凝らし、230時間もの作業を要しました。
•もうひとつの新作「アトモス・レギュレーター・ウッドマルケト リー」では、厚さわずか0.6mmの木材52枚を一つひとつ手作業で切り出し、着色とラッカー仕上げを施した後、アトモス・レギュレーター・ウッドマルケトリーのパネルに丹念に貼り付けました。
•アトモス・キャリバー582では、レギュレーター表示による正確な時刻の読み取りに加え、3821年間正確なカレンダーとムーンフェイズ表示を実現、 天体のように揺るぎない精度を誇ります。


ジャガー・ルクルトは、アトモス・レギュレーター・キャリバー582を新たに芸術的に解釈した2つのモデルを発表します。時計の機構は透明なガラスキャビネットに収められ、2枚のドラマチックな装飾パネルに縁取られています。この新作クロックは、計時の精度を追求する中で、ジャガー・ルクルトが長年にわたって培ってきた、2つのまったく異なる伝統工芸の技法とクリエイティブなアプローチを見事に体現しています。
アトモス・レギュレーター・エナメル・コリブリは、グラン・フー・エナメルで描かれた花とハチドリ(フランス語で「コリブリ」)の細密画で彩られており、アトモス・レギュレーター・ウッドマルケトリーは、木象嵌によるアール・デコ調のデザインが印象的です。この新作クロックは、2026年4月21日から26日まで、世界有数の国際デザインフェアである 「ミラノ・デザイン・ウィーク」の期間中、ミラノで開催されるジャガー・ルクルトの展示会で発表されます。



「芸術」へと昇華される「時」
不朽の力を今なお与え続ける1928年のビジョン
1928年にスイスの工学エンジニアであるジャン・レオン・ルターが考案した画期的で先見の明のあるコンセプトを、ルクルト社(後のジャガー・ルクルト)の時計職人たちが量産化に向けてさらに発展させた独自の機構により、アトモスは手作業の操作、つまり巻き上げやその他のエネルギー供給を必要とせずに動き続けます。

比類なき効率を誇るクロック
「宙に浮かぶようなデザインのクロック」として知られるこの時計は、周囲温度のわずかな変化からエネルギーを得ることで、実質的に永久運動を実現するムーブメントを搭載しています。この熱エネルギーが、機械的なエネルギーに置き換えられ、それがテンプの動きを作動させるというものでした。その秘密はガスを密封したカプセルにあります。このカプセルは、 膜によって時計の駆動ゼンマイに接続されています。わずかな温度変化によってガスの体積が変化し、膜がアコーディオンの蛇腹のように「呼吸」して膨張・収縮し、ゼンマイを巻き上げます。そして、テンプが1分間に1回、前後に振動するために必要なごくわずかなエネルギーを供給します。わずか1℃の温度変化で、約2日間分のパワーリザーブが供給されます。エネルギー消費量はごくわずかであり、6000万台のアトモス・クロックの消費エネルギーは、15Wの白熱電球1個分に過ぎません。

機構が芸術になる時
アトモスの技術要件は、その機構の独特な構造を決定づけています。ガラス キャビネットの中で機構のすべてを視認できるこの構造が、当初からこの時計の力強い美的な独自性を支えるとともに、1930年代という早い時期からデザイン面での試みを可能にしたのです。また、この独自性を強みとして、アトモスは芸術的創造性を発揮する理想的なキャンバスを生み出しています。 1970年代以来、ジャガー・ルクルトは、エナメル装飾やマルケトリー(1934年に初導入)といった伝統工芸の匠たちとともに、一流のデザイナーたちを招き、それぞれ独自のスタイルでクロックを再解釈してきました。 このような探求は、アンブロライトからオールガラスの構造に至る素材の実験だけでなく、ラッカー仕上げやジェムセッティングにも及びます。



永久運動を実現するために設計された複雑機構
アトモスの機構の特性上、エネルギー消費量を可能な限り抑え、かつ一定に保つ必要があるため、この機構は、より大きなエネルギーを瞬間的に必要とする他の複雑機構を追加するのに本来適していません。しかし、マニュファクチュールが数十年に わたって時計の性能向上に絶えず取り組んだ結果、1992年にエンジニアたちは、ムーンフェイズを表示する初のアトモスを開発することに成功したのです。その後、カレンダー、天球図、均時差表示、日の出・日の入りの時刻表示、レギュレーター表示といった複雑機構が搭載され、そしてさらに特筆すべきこととして、テルリウムが追加されました。




キャリバー582~3821年という精度を誇るレギュレーター
レギュレーター表示が特徴のキャリバー582は、ジャガー・ルクルトのすべてのキャリバーと同様、考案から設計、製造に至るまですべてマニュファクチュール内で行われています。アトモス・レギュレーターは、ジャガー・ルクルトが追求する精度を守り、何世紀にもわたる科学基準時計の系譜を 現代に受け継ぐクロックです。時計製造において、レギュレーター設計の始まりは、単なる審美性を優先したことによるのではなく、専門性の高い高精度時計の製造を目的としていました。時と分が別々に表示されるため、より細かい時間単位が格段に読み取りやすく、多くの場合、レギュレーターは他の計器の時刻合わせの基準として使用されました。この精度へのこだわりを踏襲した、ジャガー・ルクルト キャリバー582に搭載されたムーンフェイズ表示は極めて正確で、3821年にわずか 1日分の誤差しか生じません。



アトモス・キャリバー582のデザインは、円の中に円を描いた構造が特徴で、同心円状に複数の層が広がるような表示が情報を明確かつ直感的に整理しています。大きなミニッツリングが時計の構造を支え、小さなアワーリング、24時間リング、そして月次カレンダーとムーンフェイズ表示を備えた円形の表示部がミニッツリングを引き立てます。表示の対称性は、ピラミッド状に配置されたオープンワークの3つの大きなガイドローラーによってさらに強調されています。機構の中心線の左右にある弧状のブリッジに取り付けられた2つの横方向のローラーが、吊り下げられた24時間リングを 支え、12時位置の安定化ローラーが安定した位置を確実に保ちます。




芸術というべきクラフツマンシップを称えて
限定モデル
わずか3点のみ製作されたアトモス・レギュレーター・エナメル・コリブリは、ハチドリ、桜、アジサイが優雅に描かれたデザインで、自然の動植物が持つ繊細な美しさにオマージュを捧げるとともに、ジャガー・ルクルトの時計製造に関する専門技術と、自社のメティエ・ラール™工房で培われた芸術的なサヴォアフェール(ノウハウ)の両方を際立たせています。

卓越したクラフツマンシップだけが表現できる美しさ
ダイヤルとパネルだけで、計45回のグラン・フー・エナメル焼成(ダイヤルに15層、2枚のパネルにそれぞれ15層)が必要です。焼成のたびに常に破損のリスクがあり、工程を最初からやり直さなければならない可能性もあります。細密画は通常、腕時計の小さな表面に施されますが、この2枚の装飾パネル(各196mm x 105.2mm)は、技術的にも芸術的にも大いにチャレンジングであり、エナメル装飾に着手する前に、広範囲にわたる調査と試作を重ねる必要があります。



ベース素材としてステンレススチールを採用した理由は、望ましいエナメルの色を実現し定着させるために必要な、800℃以上での複数回の焼成に対してより高い耐性を発揮できるからです。まず、 パネルの表面に濃い緑色のエナメルを複数回塗布することによって生じる張力を均一にするため、 裏面にカウンターエナメル(「反対方向のエナメル」)を1回塗布しなければなりません。表面が 大きいパネルの場合、エナメル職人はケーキの表面にアイシングシュガーを振りかけるように、粉末顔料をプレートに振りかける「ドライエナメル加工」技術を完璧に施す必要があります。この工程を複数回繰り返し、目的の厚みを出し、均一な緑色を作り出すのです。

1つの層ごとに、パネルを焼成してから冷却し、完全に平らにしなければなりません。あらゆる段階で、気泡やヒビ、小さな斑点が入るおそれがあり、その場合にはすべての作業が台無しになってしまいます。最終的に、背景が完成すると、細密画職人は作業に取り掛かることができます。そこでは、芸術的な才能と絶対的な正確さという、一見相反する2つの要素の調和が求められます。この作業は複数の層で行われます。各層はそれぞれ焼成される必要がありますが、焼成を繰り返すことで、それまでに行われたすべての層に修復不可能なダメージを与えるおそれがあります。このような作業の 成功は、数え切れないほどの長年の経験によってのみ達成できる熟練の証と言えるでしょう。

ゴールドに彩られた時の輝き
この細密画は途切れることなく連続して描かれており、左側のパネルに豊かに咲き誇る花の絵は、エナメル装飾が施されたミニッツリングを横切り、向かい側のパネルまで延びており、そこには3羽のハチドリが花々の間を舞っています。アワーリングとミニッツリングの製作では、リングのシルバー製の土台をくり抜いて浅い溝を作り、そこにエナメルを幾重にも塗り重ねます。ここでも、層を重ねるたびに焼成を行います。色の濃さや深みに納得すると、エナメル 職人は花の細部の細密画を描き始めることができます。最後の工程では、金箔を用いたパイヨンエナメル装飾で、時と分を示すドットを施します。このエナメル技法は、細切れにした金箔を正確な形に整えて適切な位置に配置した後、半透明のエナメルを幾重にも重ねてコーティングするというものです。アトモス・レギュレーター・エナメル・コリブリのエナメル装飾を完成するには、230時間を 要します。
木象嵌の技:アトモス・レギュレーター・ウッドマルケトリーは、伝統的なウッドマルケトリーの技を称えて現代風にアレンジした作品です。この装飾芸術の技法は、17世紀後半、特にオランダやフランスの熟練したキャビネット職人たちによって完成の域に達しました。中でも最も名高い職人がアンドレ・シャルル・ブールでした。彼の作品は、木材にべっ甲や真鍮などの素材を組み合わせたものが多く、フランス王宮にも収められました。現在では極めて価値の高いものとして博物館に収蔵されています。

忍耐によって古から受け継がれる規律
このアトモス・クロックの装飾パネルを製作するにあたり、目標とする模様(一見して無限の奥行きがあるかのようなトロンプルイユ効果)を地金から丹念にくり抜き、縁が見事に直線的な細い「畝模様」のみを残しました。この畝模様には、木象嵌によって生み出される幾何学的な美しさを引き出すために、ロジウム仕上げを施しました。 次に、木目が調和する理想的な木製突板(主にウォルナット)を見つけるという課題に直面しました。完成まで50時間を要する工程において、バラの花びらと同じくらい薄い、厚さ0.6mm以下の木製突板を52枚、 ミクロン単位の精度で切り出し、準備されたスペースに隙間なく収まるように成形した後、ライト グレーブルーからスカイブルー、さらには深いオーシャンブルーに至るまで、さまざまなブルーの 色合いを手作業で生み出しました。木象嵌で模様が完成すると、表面にニスを塗ってポリッシュ仕上げを施しました。その結果、時計はアトモスが誕生したアール・デコ時代を色濃く反映した、現代的な芸術作品へと生まれ変わったのです。

幾何学的錯視による演出
マルケトリーの青みがかった色調は、ダイヤル表示と見事に調和しています。大きな分積算計はブルーのラッカー仕上げが施され、ロジウム仕上げの植字インデックスが5分間隔で配されています。時積算計では配色が反対になっており、ブルーのラッカー仕上げを施した インデックスと光沢のあるロジウム仕上げのパーツが、オパーリン仕上げのシルバーの背景と美しいコントラストをなしています。ムーンフェイズ表示もこのテーマを引き継いでおり、ブルーのラッカー仕上げを施した背景の空には、ポリッシュ仕上げの月が浮かんでいます。月は繊細な質感を生み出すアズラージュ装飾を施した「雲」の後ろから現れます。アトモス・レギュレーター・ウッドマルケトリーは5点の限定生産です。



アトモスは、単に宙に浮かぶようなデザインの卓越したクロックというだけではなく、90年以上にわたって技術的および芸術的創造性を愛する人々を魅了し続けてきた芸術作品でもあります。新たに解釈されたこの2つのモデルが醸し出す美しさは、今後何世代にもわたってアトモスの伝説を確実に受け継いでいくでしょう。


【技術仕様】
アトモス・レギュレーター・エナメル・コリブリ
リファレンス:Q5604305
限定:3本限定モデル

ケース:
・サイズ(全体):幅 468mm × 高さ 183mm × 奥行き 255mm
・サイズ(パネル): 196mm x 105.2mm
キャリバー:機械式、半永久式、ジャガー・ルクルト製キャリバー582
・機能:調速機タイプの時・分表示、24時間表示、月表示、永久ムーンフェイズ表示(3861年に1日分の誤差)
・部品:386
・宝石:30
ダイヤル:細密画グラン・フー・エナメル
・金箔のパイヨンエナメル装飾のアワーマーカーとミニッツマーカー
・ブラックラッカー仕上げの針、ムーンフェイズ表示
キャビネット:内側はガラスキャビネット、外側の装飾パネルに細密画グラン・フー・エナメル
・ベースと脚部にPVDコーティング
・ロジウム仕上げのディテール


アトモス・レギュレーター・ウッドマルケトリー
リファレンス:Q5556304
限定:5本限定モデル

ケース:
・サイズ(全体):幅 468mm × 高さ 183mm × 奥行き 255mm
・サイズ(パネル): 196mm x 105.2mm
キャリバー:機械式、半永久式、ジャガー・ルクルト製キャリバー582
・機能:調速機タイプの時・分表示、24時間表示、月表示、永久ムーンフェイズ表示(3861年に1日分の誤差)
ダイヤル:ミニッツリング:ブルーラッカー
・ロジウム仕上げの植字インデックス
・アワーリング:オパーリン、ブルーラッカー仕上げの植字インデックス
・針:ブルーラッカー
キャビネット:内側はガラスキャビネット、外側の装飾パネルはロジウム仕上げにウッドマルケトリー象嵌
・ロジウム仕上げのベースと脚部にブラッシュ仕上げとサテンポリッシュ仕上げ




【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト
TEL.0120-79-1833
公式LINEアカウント:https://page.line.me/?accountId=jaegerlecoultre



[アトモス]
1928年に誕生したアトモスは、ほかに類を見ない時計です。一見物理法則に反しているようにも見えるこの 発明は、従来の動力源や再度の巻上げを必要とせずに何世紀にもわたって動き続けます。実は、この機構は日常的な気温の変化によって駆動しています。2日間分のパワーリザーブを確保するには、摂氏1度の変化があれば 十分です。1930年以来、ジャガー・ルクルトは、マニュファクチュールの時計製造技術を活かして、技術的改良を続け、その独創的な才能を活かして、高く評価される芸術作品にまで高めています。アトモスIIのアール・デコ デザインをベースにしたガラスキューブはすぐに多くの人に知られるクラシックなものとなりましたが、その一方でジャガー・ルクルトは有名デザイナーや熟練した職人たちと共にアトモスのスペシャルエディションを制作してきました。

[ジャガー・ルクルト]~ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™
1833年以来、ジャガー・ルクルトは、革新性と創造性への抑えきれない渇望に導かれ、故郷ジュウ渓谷の平穏な自然環境からインスピレーションを得て、複雑機構への熟練した技術とその精度で際立った存在となっています。ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー™として知られるマニュファクチュールは、1,400を超えるキャリバーの制作と430以上の特許を通して、その絶え間ない革新の精神を表現してきました。ジャガー・ルクルトの時計職人たちは、190年以上にわたる蓄積された専門知識を駆使して、最先端の精密なメカニズムの設計、製造、仕上げ、装飾を行い、何世紀にもわたるノウハウと情熱を融合させ、過去と未来をつないでいます。時代を超え、常に時と共にあります。180種類もの専門技術がひとつ屋根の下に集結したマニュファクチュールは、その技巧に、デザインの美しさと独特で控え目な洗練とを組み合わせ、高級時計に息吹を吹き込んでいます。
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