チャペックから新作「スルスム・コルダ!」( Sursum Corda ! )~心を高くあげよ!

 From : Czapek (チャペック)

Czapek(チャペック)は、ユニークピースであるQuai des Bergues “Sursum Corda”(ケ・デ・ベルクスルスム・コルダ)を発表します。それは、Czapekの175周年とともに、クラフトマンシップの美しさ、そしてこの困難な時代を克服しようとする精神を祝うものであります。



あなたは175周年の記念をどのようにしてお祝いしますか?
あなたは誰であるのか、あなたは何をしているのか、そしてなぜそれをしようとしているのか、困難な時代が、それぞれの瞬間を定義しようとしています。Czapekは、美しさと職人技の力を信じています。また、ユニークなことを成し遂げることは、常により良いことをするために努力することの探究に励みを与えると信じています。
小さな時計会社にとって、旅の行程が目的地と同様なくらい重要であり、すべての挫折は、ユニークな何かを作り出すために学び、改善するための機会だと思います。熱心な顧客は、オーダーメイドの時計を作るために、創造的なエネルギーとインスピレーションをもたらす役割も果たします。これが「Sursum Corda(スルスム・コルダ)」と呼ばれる、メゾンの175周年を記念するユニークピースの背後にある要素でした。

この時計は、同社のファースト・コレクションであるQuai des Bergues(ケ・デ・ベルク)のキャリバーとケースに基づいています。「Sursum Corda」のダイアルは、メティエ・ダールのレアなコンビネーションを特徴としています。ブラッシュ仕上げのホワイトゴールドのリングに囲まれたクロワゾネ・エナメルの世界地図と、美しい手彫りによる波の文様が刻まれたアウターリングがあります。
そして、レーザー・ブラストとカット、柔らかいサンド・ブラストが「ヴェルヴェット」な効果を生み出します。ダイアルのベース・プレイトは、各技法を適切に表現するために必要な、特別なホワイトゴールドの合金で作られています。この合金はLa Chaux-de-FondsのPrecinox(プレシノックス)社で鋳造されました。クロワゾネ・エナメルはDonzé-Cadrans(ドンツェ・カドラン)社にて製作されました。大陸は地面を表現するために、ソフトなブラスト仕上げがなされ、美的観点からブルーグレイに仕上げられています。
各大陸は、ターコイズで仕上げられた5つの海と分断するため、薄い(0.1mm)のホワイトゴールドの線で仕切られています。地図の外周にあるリングには、ラテン語の碑文「Sursum Corda(スルスム・コルダ– 心を高くあげよ、元気を出せ)」が、スイスの3つの主要言語であるフランス語、ドイツ語、イタリア語に翻訳されたものが刻まれています。それは起業家精神へのオマージュであり、困難な時代に生きる皆へのメッセージでもあります。最後に、ダイアル外周の手彫りは、Adrian Buchmann(アドリアン・ブッフマン)によって創作、デザインされたものに従って、マスター・エングレーバーMichèle Rothen(ミシェル・ローテン)が作業し、完成までに40時間以上が費やされました。ダイアルの他の要素、スモールセコンド、碑文が刻印されたリング、アワーリングは、Metalem(メタレム)社にて製造されました。もう一度、Czapekは「We collect rare people – 私たちはレアな人々を集結させます」というモットーを実践し、一流のアルティザンによる作品を編成して、ダイアル製作におけるベスト・オブ・ザ・ベストを披露するマスターピースを作り上げました。



「Sursum Cordaの開発には1年以上かかりました。これまでのところ、私たちが作り上げた中ではもっとも複雑なダイアルです。」とXavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は言います。「互いに300メートル未満の距離にある3つのアトリエの作業を調整することはエキサイティングでした。すべての作業はル・ロックルのエリアでなされました。つまりそれは、スイスの高級時計製作コミュニティの強みを際立たせているということです。」

一見ワールドタイマーのように見えるかもしれませんが、時計自体には、時・分、スモールセコンド表示と7日間のパワーリザーブを備えた、手巻きのキャリバーSXH1が搭載されています。SXH1は、Czapek社独自のムーブメントです。Quai des Bergues SursumCordaはユニークピースで、販売価格は60,000スイスフランです。

「20代の時に、Sursum Cordaというフレーズを見つけました。」とXavier de Roquemaurelは結論づけています。「それはモットーとして、常に私と共にあり、Czapekを復活させるという課題を通して私たちを助けてきました。これら2つの単純な言葉は、勇気と忍耐という私たちの価値観を表しています。今年、2020年の状況を考えると、それはウォッチ・コレクターのコミュニティと共有したい最も重要なメッセージではないか、と思います。Czapek社が長年休眠していたことを私たちは知っていますが、創業者のスピリットは今日も存続しており、デザインとクラフトマンシップへの賛辞として反映されています。



Sursum Corda

Unique Piece

クロワゾネ・エナメルブラッシュ仕上げのホワイト

ゴールドにハンド・エングレービングが施されたダイアル

Czapek社設立175周年記念ユニークピース




FUNCTIONS
- 時・分表示
- スモールセコンド(7時30分位置)

MOVEMENT
- Czapek キャリバーSXH1 : Chronode 社とCzapek 社により開発された手巻きムーブメント
- ツインバレル約7日間(168時間)のパワーリザーブ
- 振動数: 21,600 VpH (3Hz)
- 径: 32mm(14 ¼リーニュ)
- 厚: 4.75 mm

FINISH
- ダブル・オープン・ラチェット
- サンドブラスト仕上げのブリッジ
- ブルー・スクリュー
- 手作業による面取りと最終仕上げ

CASE
- 1Nホワイトゴールド・ケース
- ケース径: 42.5 mm
- 内側に無反射加工がなされたドーム型サファイア・クリスタル
- 内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
- 防水性: 3気圧防水(5 atm)

BRACELET
- ダーク・マットブルーのアリゲーター・ストラップ

DIAL
- センターにはクロワゾネ・エナメルによる世界地図
- ブラッシュ仕上げのホワイトゴールドリングに碑文を刻印
- 手作業による波の文様が刻印された時表示のアウターリング
- レーザーによるブラスト、カッティングソフトなサンド
ブラスト仕上げが生み出す「ヴェルヴェット」効果

HANDS
- スティール製ロジウムプレイトスケルトン仕上げ

PRODUCTION
- Czapek社設立175周年記念のユニークピース

PRICE
- 60,000 スイスフラン

A Swiss fine watchmaking company turns its

unexpected revival into “collecting rare people”




 Czapek(チャペック)は、ブランドの特性である独自性、それらを共有すること、希少性をミックスしたコミュニティづくりをハイライトした「We Collect Rare People」というキャッチフレーズを備えた新しいコミュニケーション・キャンペーンを開始します。

ジュネーブを拠点とするCzapek社は、「We Collect Rare People」というキャッチフレーズで、自社の持つ様々で重要なエレメンツを組み合わせたコミュニケーション・キャンぺーンを開始し、ブランドの独自性を明確にしています。それは、特に「情熱」「希少性」と「アイデンティティ」をあわせ持ったコミュニティを共有するというアイデアです。
「We collect rare people – 私たちはレアな人たちを集めます」というのは、言葉の遊びであり、一種の矛盾語法でもあり、誰が蒐集しようとしているのか、何をなぜ、そしてCzapekの「クラブ」に参加したいのかを人々に自問させます。Czapekは、さまざまな方法でレアな人々を集めています。まず第一に、Czapekは、エキサイティングなプロジェクト実行に参加できることを誇りに思い、ブランドに対しレアなノウハウを供給してくれるサプライヤーを集結させます。また、ユニークな作品を求めて、クオリティに対して類まれなきこだわりを持つクライアントを集めます。別の意味で、彼らもパートナーとなりえます。Czapekはまた、世界中の、まだ少数ですが優れた販売パートナーも集めています。そして最後に重要なことですが、常に顧客であるだけではなく、高級時計ヴェンチャー企業のオーナーになることを夢見てきた、優れた高級時計の愛好家であるシェアホルダーを集めました。そして彼らの夢は、Czapekブランドの復活を可能にしたクラウドファンディング・キャンペーンで現実のものとなりました。



「ブランドの復活以来」とCzapekのCEO、Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は説明します。「Czapekは“家族”を誇りに思っています。コミュニティを作るつもりはありませんでした。それは私たちの働き方から生まれたのです。クラウドファンディングにて、現状を公開することで自然と生まれた透明性によるオープンで協調性のある共同作業によって、何百人もの時計愛好家を惹きつけ、彼らをアンバサダーにしてコミュニティを作りました。そんなレアな人々を集めることで、Czapekはより強く、より魅力的になります。」

このキャンペーンは、ボルドーを拠点とするクリエイティブ・エージェンシーであるTaylor/Yandell(テイラー/ ヤンデル)が発案し、それが今度はCzapekのパートナーとなり、ファミリーの一員になりました。「私たちの調査では、チャペックな人を表すようなモデルは存在しないことが確認されています。他のブランドとは異なり、Czapekは、どのような人になるべきか、またどのような時計を買うべきかということを定義しません。
その代わり、Czapek独自の「ビスポーク」や「カスタマイズ」に関する潜在能力と、希少性、ノウハウが組み合わされることが、顧客を惹きつけるひとつの大きな要因になります。実際、Czapekのオーナーについてはっきりと言えることは、彼らには素晴らしい”時計を見る目“があるということです。」とTaylor/Yandell社のEdward Yandell(エドワード・ヤンデル)は述べています。このキャンペーンのための一連のショートビデオとビジュアルは、それぞれ、Czapekのもつさまざまなレアな要素を強調しています。

キャンペーンのヴィジュアルは、Czapekの「レアな人々」の両端、つまりクラフトマンとクライアントの間のやり取りを伝えることを目的としています。
これからお話しするのは、Czapekのブティックを訪問して時計を手に入れるクライアントのストーリーです。ただこのお話の焦点は、Czapek独自のレアなノウハウにアクセスできる彼の能力になります。彼が入店した瞬間から、ブティックを出る瞬間まで、私たちは彼を、Czapekのパートナーのアトリエに誘います。そこではクラフトマンが、やがて彼の時計の一部となるコンポーネントを製作しているのです。そして彼は、完成した時計を腕に着けてブティックを後にします。そうです、彼はレアな時計を入手し、そしてレアな人々が構成するファミリーの一員になったのです。「私たちはレアなノウハウ、ディテール、精密性とともに、職人とクライアントという人間同士での伝達、つまりクラフトマンが完成した時計を直接顧客に手渡しするというパーソナルなふれあいを強調しています」とAlex Yandell(アレックス・ヤンデル)は説明します。Czapekを選択するというのは単に時計を購入するということではありません。レアな体験、カスタマイズ可能なコンポーネント、独自のスキルにアクセスすることができ、自分なりの独自の方法で、レアな人々が集まった家族の一員になります」「誰もが目的地に到達するまでの道のりは、それぞれ異なります。だからあなたがその人がどのような人物なのかを決めるべきではありません。彼らが、他のどんな人たちとも自信をもって違うというだけです。」とXavier de Roquemaurelは結びました。

Czapek & Cie.社について
François Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。
そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。
Czapek & Cie.は2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix de l’Horlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、Czapek社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。


【関連 Web Site】


CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/