バーゼルワールド2020 続報: 出展者と返金額で和解。2020は正式に中止、2021以降のプラットフォーム作りに集中。

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先日大手ブランド連合が脱退すると発表し、大きな危機を迎えたバーゼルワールドであるが、今般主催者側(MCHグループ)とそれら大手ブランドが、バーゼルワールド2020中止に伴う出展料返金額について和解した、というプレスリリースがバーゼルワールド側から出された。大手ブランドがやや低めの返金額で納得したことで、その他の出展者により多く返金できる、ということで、とりあえずは決着の模様。

そして、バーゼルワールド2020は、主催者側によって完全に「中止」となったことが明確にプレスリリースに載っている。また、「今後のプラットフォームについての議論に集中できる」としていることから、来年、何らかの形で「バーゼルワールド2021」を行う、という意思のようだ。出展者がどれだけ集まるのか等、事態は非常に流動的だとは思うが、今後もWMOではフォローしていきたい。


<以下、プレスリリース抄訳>

Baselworld: agreement with exhibitors and examination of new platforms

バーゼルワールド:出展者との合意と新しいプラットフォームの検討

スイス、バーゼル、2020年5月7日 - MCHグループとバーゼルワールドの出展者の代表は、注視となったバーゼルワールド2020の和解について合意に達しました。
スイスの出展者委員会と協力して、友好的な解決策が作成され、全会一致で諮問委員会によって承認され、業界団体によってもサポートされています。

「MCHグループの代表者の建設的な態度を歓迎します。これにより、バランスの取れた解決策を見つけることができました」と、スイスの出展者委員会の委員長であるHubert J. du Plessixは述べています。 「また、パテックフィリップ、ロレックス、チューダー、シャネル、ショパール、ウブロ、ゼニス、タグホイヤーにも感謝したいと思います。業界全体との連帯の精神で低い返金額に同意してくれました。これにより、他の出展者がより良い条件を享受することができます。」

MCHグループのCEO、Bernd Stadlwieserは次のように強調します。「私たちは一緒に、ほんの短期間で、すべての人に受け入れられる解決策を見つけましたことに感謝します。COVID-19による大きな収益の損失と、すべての利害関係者に対する私たちの責任に照らし、この解決策は、私たちに可能なことの限界です。バーゼルワールド2020の友好的な和解により、私たちは今、完全に未来に集中することができます。」

MCHグループは、2021年1月28日から2月2日まで計画されていたバーゼルワールド2021を開催しないことを決定しました。「出展者や訪問者とともに、新しいプラットフォームの要件とオプションの明確化に関する議論に集中的に取り組んでいます」と、バーゼルワールドのマネージングディレクター、ミシェル・ロリス-メリコフ氏は述べています。 「私たちは夏までに可能なフォローアップ形式について決定を下し、その後、新しいコンセプトとスケジュールに関する情報を提供します。」