チャペック、新たなるテリトリーを探索

 From : Czapek (チャペック)
2020年6月8日追記:2020年7月15日までのオーダー受付の予定でしたが、好評により本国オーダー基準で99本に到達し、本国在庫は完売だそうです。
販売店が確保している在庫がある可能性があるので、ご興味がある方はお急ぎください。


2020年5月26日、ジュネーブ – Czapek(チャペック)は、輝かしいブランドの歴史に新しいチャプターを開くスペシャル・モデルを発表します。自社製ムーブメントが搭載され、洗練されたスタイルと外観を兼ね備えたAntarctique(アンタークティック)は、今日ポピュラーになっているラグジュアリー・スポーツ・ウォッチのセグメントにおいて大いなる影響力をもたらせます。



高級時計作りの世界においては、コンプリケーション製作よりも重要な点があります。それは、ムーブメントのデザイン、レアなテクニックを駆使した繊細な仕上げ、厳選されたマテリアルが使用された複雑なケースの仕上げ、そして細部へのこだわりは、時計の価値を高める重要な要素です。これらは、Czapekの最新モデル、Antarctiqueの核心であるとCzapekのCEO Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は述べています。「私たちの友人や、シェアホルダーからのメッセージは明確なものでした。つまり、高級感を放つだけではなく、毎日身に着けることができ、称賛されるような時計を作ること。」であると。



ムーブメント

40.5mm径、3ハンドのAntarctiqueの外観は、カフリンク付きのシャツでも快適に装着できる十分な薄さと、丁寧でエッジが効いた仕上げがなされています。サファイア・クリスタルのケースバックは、心臓部であるムーブメント、Czapekのコンセプト担当Daniel Martinez(ダニエル・マルティネス)による30mm径の自動巻きキャリバーSXH5.01の姿をあらわにしています。



パフォーマンスと外観、両方に特別な注意を払い、ムーブメントのパーツは視覚的な調和と透明性をもって配置されています。そのハイライトとなるのが、4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプです。これにより、機械式時計における最高レベルの精度調整が可能になります。非常に特別な「完全にリサイクルされた」18Kゴールド製のマイクロローターは、スイス以外の唯一のパートナーである、ドイツのAGOSI社によって供給され、ラ・ショードフォンにて製造されました。メカニズムをより明らかにするために、このローターはオフセンターに配置されています。キャリバーSXH5.01の振動数は28,800vphです。

Czapekの伝統的な5本スポークの角穴車がシングルバレルのゼンマイを巻き上げます。パワーリザーブは少なくとも56時間で、マイクロローター搭載のムーブメントとしては、本当に注目すべき点です。120mの防水性も、スポーティな腕時計をスイミングの時でも見続けたいという方にも最適です。

エレメンツの特性

Antarctiqueのすべてのパーツは細部にまで注意を払って製作されました。例えば、ムーブメントの輪列は、19世紀のポケットウォッチにインスパイアされた7つのスケルトン・ブリッジによって保持されています。その独特の形状は、Czapekのクロノグラフ、Faubourg de Cracovieのローターを思い起こさせます。それは、説得力のあるウォッチメイキングにおけるクラフトマンシップが、フォルムとファンクションが一体化したかのように自由な創造性のヒントにより、さらに強化することができることを証明しています。コンポーネントの仕上げと面取りされた6つのインワード・アングルは、高級時計であることの証明でもあります。



時計のもっとも目立つ部分はダイアルです。Antarctiqueのダイアルは、CzapekのパートナーであるMetalem社が30年前に開発した独自のラメ技術を、このプロジェクトのために復活させ、それを駆使して設計および製造しました。ダイアルの特徴的な縞模様は、色に深みとリフレクションを生み出します。3Dのエッジの効いたインデックスが、まるで海に架かる橋のように、手作業による文様が美しいダイアルに取り付けられています。ダイアル上、6時位置には日付窓が配置されており、Czapek社の垂直方向における対称性の美学を表現しています。



針のデザインは、剣を想起させ、スポーティであり、視認性にも優れています。40.5mmのステンレススティール製ケースには、オリジナルのダブル「トロンプルイユ(だまし絵)」カーブが組み込まれています。これは、この時計をユニークで特別なものにする、従来とは異なるデザインの選択肢です。人間工学に基づいたブラッシュ仕上げの一体型ブレスレットでは、高度にポリッシュ仕上げしたリンクが、モダンな「C」を形成しています。



ブレスレットの製作には多くの注意が払われました。手首につけたときの装着感、快適さ、軽さにより装着していることを忘れてしまった装着者が、突然現れるその美しさに強烈な喜びを生み出すパワーがあります。Czapek独自のクイックチェンジ・システムによりブレスレットを容易に交換することができます。追加のストラップは、柔らかくエレガントなカーフ・ブレスレット、スポーティな外観のラバー・ストラップのいずれかをお選びいただけます。

「この時計は、どのような色であったとしても、時計の初心者にも専門家、両方にわくわく感をもたらせます。」とde Roquemaurelは言います。「初心者は本能的にダイアルと驚くべきムーブメントに夢中になりますが、専門家はムーブメントのしくみや何がこの高級時計を独特のものにしているのかを説明するための見せる時計として使用します。」

それはすべてネーミングにあります。

Antarctiqueというネーミングの発想は、Czapekのもっともアクティブなシェアホルダーの一人の南極(Antarctica)への家族旅行から始まりました。成功を収めた起業家である彼は、主に持続可能なソリューションのために新しいビジネスに対して熱心に資金を提供しています。Antarctique(南極大陸)という名前は、生命と危険を冒して世界の最も遠い場所を発見した勇敢な探検家、もっとも原始のままの息を飲むような美しい自然まで、数多くの連想を呼び起こします。

確かに、6番目の大陸である南極は、環境の悪化と、人間が地球を保護するための取り組みを強化する必要性を示す顕著な象徴となっています。「ですから、私たちは、この名前が、私たちに課されている役割に対しての私たちの取り組みを表明するものであるということに共鳴したのです。」とXavier de Roquemaurelは説明します。「それは、ローターにリサイクルされたゴールドを使用しているだけではありません。伝統的なウォッチメイキング・アートに専念する多くのスイスのクラフトマンのような、かけがえのない資産を保護することでもあります。そしてこれは、私たちのモットーである ”We Collect Rare People”(私たちはレアな人々を集結させます)と完璧に合致するものでもあります。



Antarctiqueには、いくつかのバージョンがあります。Terre Adélie(テール・アデリー)は、99本の限定生産です。これは、1840年、フランスの探検家Jules Dumont d’Urville(ジュール・デュモン・デュルヴィル)が南極を探検した際に発見した半島を、彼の妻の名前Adèle(アデル)にちなんで、Terre Adélie(テール・アデリー : アデリーランド)を命名したことへのオマージュです。このモデルには、4つのダイアル・バリエーションがあります。ディープブルー、シークレット・アロイ、ブラック・インク、そしてバーガンディです。手作業によるヴァーニッシュ(ニス塗装)仕上げのダイアルを備えた特別バージョンであるOrion Nebula(オリオン・ネビュラ)は、わずか10本の限定生産です。レディスを含む別バージョンは2020年の秋に発表される予定です。

Antarctique製作にあたってのパートナー

コンセプト : Emmanuel Bouchet(エマニュエル・ブーシェ)Adrian Buchmann(アドリアン・ビュシュマン)Daniel Martinez(ダニエル・マルティネス)Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)
 Patrick Rossi(パトリック・ロッシ)

コンポーネントとムーブメント製造 : AB Product(ABプロダクト)Arcofil(アルコフィル)Atokalpa(アトカルパ) Ceramaret(セラマレ)Chronode(クロノード)CMT-Rickenbach(CMT リッケンバッハ)
Comblemine(コンブルミーン)Crelier(クレリエ)Generale Ressort(ジェネラル・ルゾー)Inca(アンカ)
Inodeco(イノデコ)MLV MPS Novassort(ノヴァソール)Precipro(プレシプロ)Risa(リーザ)Stocco(ストッコ)

外装 : AB Product(AB プロダクト)Caspa(キャスパ)HMS Waeber(HMS ウェーバー)
Jean Rousseau(ジャン・ルソー)Metalem(メタレム)Wolf(ウォルフ)

Everything you always wanted to know about the SXH5 Caliber

Czapek社、キャリバーSXH5は、3ハンズ、マイクロローターを備えた自動巻きムーブメントです。主な機能は次のとおりです。
  • 自社内で、Czapekチームが「ゼロから」考案した高級時計製作におけるムーブメント
  • レースのように切り取られた7つのブリッジを備えた構造により、輪列の仕上げを明確に表示
  • 19世紀のムーブメントと、Czapekのクロノグラフ、Faubourg de Cracovieのローターにインスピレーションを得たオリジナルのブリッジ形状
  • 最上級の仕上げによる6つのインワード・アングルとサイド
  • シングルバレルに8.8ミリ・ニュートンのトルクを供給する、100%リサイクル認定済み18Kゴールド製のマイクロローターが、ムーブメントの視界を解放し、全体を薄く仕上げることに成功しています。
  • 約56時間のパワーリザーブ
  • 100%スイスメイド(ゴールド製のマイクロローターを除く) コンポーネントの大部分がCzapek専用として製作されました。
  • 6時位置にセットされたカレンダー窓は、垂直方向における対称性というCzapekの美学に忠実に基づいたもの。
  • 15にわたるムーブメント製作におけるパートナーと共同製作者 – プロトタイピスト、Emanuel Bouchet(エマニュエル・ブーシェ)、コンポーネント・メーカーとしてのAtokalpa(アトカルパ)、Générale Ressort(ジェネラル・ルゾー)など、スイス・ウォッチメイキングを代表する最上級のサプライヤーであり、彼らが加わることで、Czapekチームは、「We Collect Rare People(私たちはレアな人々を集結させます)」というスピリットのもっともピュアな形態である水平分業の体制を強化しました。


Antarctique Terre Adélie

アンタークティック テール・アデリー





FUNCTIONS
- 3針 時・分表示 センターセコンド
- 日付表示(6時位置)

MOVEMENT
- パワーリザーブ : 約56時間(理論上は約70時間)
- バレルのトルク : 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
- 振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
- 径 : 30mm(13 ¼リーニュ)
- 厚 : 4.2 mm
- コンポーネント総数 : 193
- 石数 : 28
- スイス レバー・エスケープメント : 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
- 19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ

FINISH
- サンドブラスト仕上げのブリッジ 手作業による面取り
- 手作業による6つのインワード・アングル

CASE
- ステンレススティール
- ケース : 40.5mm(径)10.6mm(厚)
- 無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
- 内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
- 防水性 : 120m
- ねじ込み式リューズ

BRACELET
- リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット 独自の「イージー・リリース」システム カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属

DIAL
- 手作業によるラメ装飾がなされたダイアル (シークレット・アロイ、ディープブルー、ブラック・インク、バーガンディ)

PRODUCTION
- 最大99本までの限定生産
- 2020年7月15日までのオーダー受付

Antarctique Orion Nebula

アンタークティック オリオン・ネビュラ


ステンレススティール製ケース
手作業によるヴァーニッシュ仕上げのダイアル
最新キャリバー SXH5 10本の限定生産

FUNCTIONS
- 3針 時・分表示 センターセコンド
- 日付表示(6時位置)

MOVEMENT
- パワーリザーブ : 約56時間(理論上は約70時間)
- バレルのトルク : 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
- 振動数 : 28,800 VpH (4Hz)
- 径 : 30mm(13 ¼リーニュ)
- 厚 : 4.2 mm
- コンポーネント総数 : 193
- 石数 : 28
- スイス レバー・エスケープメント : 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
- 19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ

FINISH
- サンドブラスト仕上げのブリッジ 手作業による面取り
- 手作業による6つのインワード・アングル

CASE
- ステンレススティール
- ケース : 40.5mm(径)10.6mm(厚)
- 無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
- 内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
- 防水性 : 120m
- ねじ込み式リューズ

BRACELET
- リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット 独自の「イージー・リリース」システム カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属

DIAL
- 手作業によるヴァーニッシュ(ニス塗装)仕上げ
- ソード・シェイプの針 スーパールミノーバ

PRODUCTION
- 10本の限定生産


Czapek & Cie.社について
François Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。
そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。
Czapek & Cie.は2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix de l’Horlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、Czapek社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。




【関連 Web Site】


CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/