チャペック 「Dreaming of California」~フォーブル・ド・クラコヴィ・コレクションの最新モデルを発表

 From : Czapek (チャペック)

2020年7月、ジュネーブ–Czapekは、クロノグラフ、Faubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)コレクションの最新モデルを発表します。このモデルは、ブランド最初期のモダンなリストウォッチにインスピレーションを得て製作されました。最新作California Dreamin’(カリフォルニア・ドリーミン)は、グレイン仕上げ、カリフォルニア・スタイルのダイアルが備わり、COSC認定、5HzのCzapek製キャリバー、SXH3を搭載しています。41.5mm径のスティール製ケース、真鍮にアントラサイトの電解メッキがなされたカリフォルニア・スタイルのダイアルを備えたクロノグラフの時分針はスーパールミノーバでコーティングされ、ダイアルのアワーマーカーは、XからIIがローマ数字、4から8がアラビア数字になっています。




原点に戻る。今回は、創業者であるFrançois Czapek(フランソワ・チャペック)へ、ということではなく、2012年12月12日にブランドを復活させた共同創業者に贈るモデルです。3人の起業家は、70年代の歴史的な手巻きキャリバーを搭載し、カリフォルニア・スタイルのダイアルを備えたクロノグラフCzapek Design Study Chronograph(チャペック・デザイン・スタディ・クロノグラフ)を製作しました。当初の目的は、ブランドの再確立を法的に確保することでしたが、次第に市場テストのためのモデルとなり、クラウドファンディングのエクイティ・ファイナンス(新株発行に伴う資金調達)が行われる前の初期段階における資金源となりました。この時計は、実際には仲間内で販売され、2015年に発表された公式コレクションであるQuai des Bergues(ケ・デ・ベルク)に搭載されている高品質な自社キャリバー、SHX1の設計と開発に関するさらなる研究に資金を提供することができました。Czapek Design Study Chronographは、新作、Faubourg de Cracovie California Dreamin’のインスピレーションの素になっています。



カリフォルニア・スタイルのダイアルは、現代の時計としては珍しい選択です。その起源については、ウォッチメイキングにおける「ミステリー」のひとつでもあります。このようなスタイルのダイアルがなぜ、西海岸の州にちなんで名づけられたか、誰もその理由を知りません。その特別なデザインが30年代と40年代にカリフォルニア州で非常に人気があったためと言われていますが、70年代に人気のダイアルをデザインしていた、ロサンゼルスを拠点とする有名なダイアル仕上げの職人Kirk Rich(カーク・リッチ)がルーツであると推測する人もいます。ただ、どちらも決定的なものではありません。



「この時計は最初、ラフでスポーティなヴィンテージ・クロノグラフのデザインでした。私たちはその時計のファンがいることを知っていましたが、これまでは秘密にしてきました…」と、Czapek社の共同創設者兼CEOであるXavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は語ります。そして「私たちは、自分たちのガッツ、勇気、直感、センス、そして15,000ドル以外何もないところから始めました。もちろん私たちは、友人にこの時計を購入してもらうことでの、会社へのアドバイスやサポートを頼りにしていました。そして今、より多くの時計愛好家に私たちの歴史の一部を所有する機会を与えるときが来たのではないかと思いました。」と続けました。



Faubourg de CracovieCalifornia Dreamin’は、キャリバーSHX3を搭載しています。このキャリバーは、COSC認定のクロノグラフ・ムーブメントで、振動数は36,000 A/h、シングルバレルから供給されるパワーリザーブは約65時間です。このモデルは18本の限定生産で、指定販売店、ジュネーブのCzapekブティック(コラトゥリー通り18番地)にて販売されます。

Faubourg de Cracovie California Dreamin’

ステンレススティール・ケース
カリフォルニア・スタイルのダイアル
スーパールミノーバがコーティングされた針
COSC

FUNCTIONS
-時・分表示
-スモールセコンド(6時位置)
-セミ・インスタンテニアスの日付表示(6時位置)
-クロノグラフ
-30分積算カウンター(3時位置)
-12時間積算カウンター(9時位置)
-ストップセコンド

MOVEMENT
-キャリバーSXH3 : クロノグラフ機能搭載の自動巻きビスポーク・ムーブメント
-パワーリザーブ: 約65時間シングルバレル
-振動数: 36,000 VpH(5Hz)
-径: 30.0mm(13 ¼リーニュ)
-厚: 6.95 mm
-クラッチ方式: 垂直クラッチ
-Czapekのロゴが入ったゴールド・ローター
-COSC

FINISH
-サンドブラスト、ダイアモンド・ポリッシュ仕上げ アントラサイトのブリッジ

CASE
-ステンレススティール
-ケース径: 41.5 mm
-ケース厚: 11.5 mm(ガラスを含むと14.6 mm)
-無反射加工「グラス・ボックス」型サファイア・クリスタル
-内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
-防水性: 5気圧防水(5 atm)

DIAL
-真鍮にアントラサイトの電解メッキ表面はグレイン仕上げ
-カリフォルニア・スタイルのレイアウト: XからIIはローマン・インデックス、4から8はアラビアン・インデックス
-レッドのクロノグラフ針
-アローシェイプの時分針スーパールミノーバ

LIMITED EDITION
-18本の限定生産


Czapek & Cie.社について

François Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。

Czapek & Cie.は2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix de l’Horlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、Czapek社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourgde Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。

【関連 Web Site】

CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/