In the Abyss of the Antarctic Ocean 南極海の深淵で

 From : Czapek (チャペック)

5月に発表した新作、Antarctique(アンタークティック)のTerre Adélie(テール・アデリー)モデルとOrion Nebula(オリオン・ネビュラ)モデル(いずれも完売)の大成功につづき、Czapek(チャペック)は、南極の深海から着想を得た、壮大な手作業によるヴァーニッシュ仕上げのダイアルを備えた、Antarctiqueコレクションの特別バージョンを発表しました。



Southern Ocean(サザン・オーシャン)あるいはAntarctic Ocean(アンタークティック・オーシャン)として知られるAustral Ocean(オーストラル・オーシャン)は、南極を取り巻く最南端の海域のことを指します。この海域は、南極からの冷たい北向きに流れる水と、暖かい亜南極水が混ざり合う場所です。地質学的にもっとも若い海であり、南極大陸と南アメリカが離れ、およそ3000万年前にDrake Passage(ドレーク海峡)が形成されました。南極海の最大深度は、つい最近の2019年2月上旬、Five Deeps Expedition(ファイブ・ディープス探検隊)の調査により7,434メートルであることがわかりました。

この南極海の深くて絶え間なく変化する水は、Czapekアンタークティック・コレクションの最新作、Abyss(アビス)のインスピレーションの素になっています。このモデルは、10本の限定生産です。



Metalem(メタレム)社が製造した手作業によるヴァーニッシュ仕上げ(ニス仕上げ)によるダイアルが特徴です。このテクニックは、ニスを塗りブラシで手書きする、そしてラッカーを塗ってからダイアルを研磨するという一連の作業で構成されています。手作業のため、10枚のダイアルはすべてユニーク・ダイアルとなります。

この新しいモデルは、5月に発表されて、現在では完売となっている「テール・アデリー」と「オリオン・ネビュラ」と同様のムーブメントを備えています。このキャリバーSXH5は、Czapekによる初の完全自社製のムーブメントです。

「ウォッチメイキングは、メタレム社による新しいヴァーニッシュ(ニス)仕上げのテクニックの試行錯誤から生まれた、この信じられないダイアルのように、いくつかの驚きをもたらす旅です。それは私たちを感動させ、そこから自然と「アビス」というモデル名が閃きました。それは、自然と私たちのコラボレーションの精神に触発された創造的な美しさへの終わりのない探究を表しています。」



ジュネーブ・ウォッチ・デイズで初公開された「アビス」は、すべてのCzapek指定販売店でご購入いただけます。
10本のデリバリー開始は、2020年11月を予定しています。

Antarctique Abyss

アンタークティック アビス

ステンレススティール製ケース

手作業によるヴァーニッシュ仕上げのダイアル

最新キャリバーSXH510本の限定生産


FUNCTIONS
-3針時・分表示センターセコンド

MOVEMENT
-Czapek キャリバーSXH5 : 自動巻き3ハンズ
-リサイクルされたプラチナ950製のマイクロローター
-シングルバレルのパワーリザーブ: 約56時間
-バレルのトルク: 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
-振動数: 28,800 VpH(4Hz)
-径: 30mm(13 ¼リーニュ)
-厚: 4.2 mm
-コンポーネント総数: 193
-石数: 28
-スイスレバー・エスケープメント: 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
-19世紀のポケットウォッチからのインスピレーションによる7つのスケルトン化されたブリッジ

FINISH
-サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ 手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
-手作業による6つのインワード・アングル

CASE
-ステンレススティール
-ケース: 40.5mm(径)10.6mm(厚)
-無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
-内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
-防水性: 120m-ねじ込み式リューズ

BRACELET
-リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット独自の「イージー・リリース」システム
-カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属

DIAL
-手作業によるヴァーニッシュ(ニス塗装)仕上げ
-ソード・シェイプの針 スーパールミノーバ

PRODUCTION
-10本の限定生産

PRICE
-¥2,500,000.-(税別予価)



Everything you always wanted to know about the SXH5 Caliber

最新キャリバーSXH5について知りたいいくつかの事柄



Czapek社、キャリバーSXH5は、3ハンズ、マイクロローターを備えた自動巻きムーブメントです。主な機能は次のとおりです。

  • 自社内で、Czapekチームが「ゼロから」考案した高級時計製作におけるムーブメント
  • レースのように切り取られた7つのブリッジを備えた構造により、輪列の仕上げを明確に表示
  • 19世紀のムーブメントと、Czapekのクロノグラフ、Faubourg de Cracovieのローターにインスピレーションを得たオリジナルのブリッジ形状
  • 最上級の仕上げによる6つのインワード・アングル
  • 100%リサイクル認定済みプラチナ950製のマイクロローターが、ムーブメントの視界を解放し、全体を薄く仕上げることに成功
  • 約56時間のパワーリザーブ
  • 100%スイスメイド(プラチナ950製のマイクロローターを除く)コンポーネントの大部分がCzapek専用として製作
  • マスロット方式のフリー・スプラングにより、極めて高い調整能力と計時の安定性を実現
  • 6時位置にセットされたカレンダー窓は、垂直方向における対称性というCzapekの美学に忠実に基づいたもの。
  • 15にわたるムーブメント製作におけるパートナーと共同製作者–プロトタイピスト、Emanuel Bouchet(エマニュエル・ブーシェ)、コンポーネント・メーカーとしてのAtokalpa(アトカルパ)、Générale Ressort(ジェネラル・ルゾー)など、スイス・ウォッチメイキングを代表する最上級のサプライヤーであり、彼らが加わることで、Czapekチームは、「We Collect Rare People(私たちはレアな人々を集結させます)」というスピリットのもっともピュアな形態である水平分業の体制を強化しました。

Czapek & Cie.社について

François Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。

Czapek & Cie.は2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix de l’Horlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、Czapek社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourgde Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。

#wecollectrarepeople

【関連 Web Site】

CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/