チャペックから「Antarctique」の第三章~The secrets of nature inspire creation 自然の神秘は創造を刺激する

 From : Czapek (チャペック)


手作業によるニス仕上げのダイアルを搭載したAntarctique(アンタークティック)の第三章が発表されました。Orion Nebula(オリオン・ネビュラ)の銀河からのインスピレーション、Abyss(アビス)のイメージソースとなった深海の世界に続く、新作Emerald Iceberg(エメラルド・アイスバーグ)は儚いミステリーを表現しています。Czapek社製、マイクロローターを備えた自動巻きムーブメント、キャリバーSHX5を搭載した、もう一つの自然から着想を得た限定モデルです。



自然は、人々を驚かせるような緑の氷山を形成するなど、素晴らしいことを生み出します。南極大陸でのみ見られるこの独特な氷山は、第六大陸(南極大陸)の特定の地域で、1世紀以上にわたって探検家や船乗りによって報告されてきました。それらはしばしば「エメラルド氷河(Emerald Iceberg)」と呼ばれ、1798年のポエム「老水夫行(The Rime of the Ancient Mariner)」を思い起こさせます。その中で、作者のサミュエル・テイラー・コールリッジ(Samuel Taylor Coleridge)は、南極の船乗りが「氷は帆柱ほども高く、エメラルドのような碧だった」と説明しています。緑の氷河は1世紀以上にわたって人々を魅了してきましたが、この神秘的な色合いの起源を適切に説明できる人はいませんでした。



何十年もの間、科学者たちは、水が凍るにつれて氷に閉じ込められた、ずっと昔に死んだ海洋植物や動物の超微小な有機粒子によって氷が緑に変わったのではないか、と疑っていました。しかしジャーナル・オブ・ジオグラフィカル・リサーチ(Journal of Geographical Research)誌に掲載された2019年の研究では、別の要因を示唆しています。



研究チームは、緑の氷山が見つかった地域である南極の東海岸にあるアメリー棚氷(Amery Ice Shelf)で大量の鉄を発見しました。酸化鉄と一般的なサビは、黄色、オレンジ、赤、茶色などの土のような色合いになる傾向があります。したがって、調査によると、南極の岩粉に含まれる酸化鉄が氷山を緑に変え、氷河学者のジェームズ・レア(James Lea)が言ったように、「青と黄色の塗料を混ぜて緑にする、の南極版」である可能性があります。(出展: National Geographic)アンタークティックエメラルド・アイスバーグのダイアルでも、これらの驚くべき自然現象に着目しました。2020年に発売されどちらも完売した「オリオン・ネビュラ」「アビス」と同様に、エメラルド・アイスバーグのダイアルは、手作業によるニス仕上げがなされています。これは、ルロックルに本拠を構えるチャペックのパートナーであるMetalem(メタレム)社によって開発された独自の技術を駆使して製作されています。ダイアルは、まずニスを塗布し、ブラシによる手塗り、ラッカーをコーティングしたのち、ポリッシュ仕上げがなされます。すべての工程は手作業で行われるため、それぞれのダイアルはユニークピースとなります。



「エメラルド・アイスバーグは、ウォッチメイキングにおける新しいアプローチの実例です。サプライヤーであるパートナー、チームメンバー、そして顧客が力を合わせて全く新しいアイデアを生み出すという、一種の“オープンソース”です。」とCzapek社のCEO、Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は述べています。



アンタークティックエメラルド・アイスバーグは41mm径のステンレススティール製ケース、3針のモデルで、多面的なチームによって自社で考案されたチャペックの最新キャリバーSHX5が搭載されています。自動巻きムーブメントSHX5のハイライトとなるのは、4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプです。強力なマイクロローターは、完全にリサイクルされたプラチナ950製で、メカニズムを広く見せることができるようオフセンターにセットされています。振動数は毎時28,800、60時間以上の驚くべきパワーリザーブを備えています。120m防水のこのモデルは、リンクがモダンな「C」を形成するスポーティなスティール製ブレスレットが特徴で、オプションでレザーまたはラバーストラップが付属しています。わずか10本の限定生産である、アンタークティックエメラルド・アイスバーグはCzapekの公式販売店、ジュネーブ、コラトゥリー通り18番地のチャペック・ブティックで購入することができます。

Czapek & Cie.社について

François Czapek(フランソワ・チャペック)は、チェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーで、ポーランド暴動に参戦した後、1832年、ジュネーブに逃れました。まもなく彼は自身のアトリエを開き、それから間もない1839年、同郷のAntoine Norbert de Patek(アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に誘いこみました。そのパートナーシップが終了する1845年、彼はCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を立ち上げ大きな成功を収めました。そして彼は、ナポレオン3世のお抱え時計師となり、パリのヴァンドーム広場にウォッチメイキングの歴史における最初期のブティックを開きました。また時計関連の書籍も著しましたが、残念ながら、その第2巻が発刊される前に亡くなってしまいました。

Czapek & Cie.は2015年に優れたコレクションとともに復活し、その代表モデルは2016年11月、ジュネーブにて開催されたGrand Prix de l’Horlogerie(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)のパブリック・プライズを受賞しました。このコレクションは、1850年代のCzapekの作品からインスピレーションを受けています。美しいエナメル・ダイアルと7日間のパワーリザーブを持つ自社製ムーブメントが特徴のこのコレクションは、クラフトマンシップとデザイン、限定性が融合したものです。セカンド・コレクションは、サスペンド・トゥールビヨンとセカンドタイムゾーン機能が搭載されたモデルで、その1年後の2017年に発表されました。そして、Czapek社にとって初めてのクロノグラフ・モデルFaubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)が2018年のBaselworldで公開されました。同社は、スイスのジュネーブに本社を構えています。

#wecollectrarepeople

Antarctique
Emerald Iceberg

アンタークティック エメラルド・アイスバーグ



ステンレススティール製ケース
最新の完全自社製キャリバーSXH5
10本の限定生産

FUNCTIONS
-3針時・分表示センターセコンド
-日付表示(6時位置)

MOVEMENT
-Czapek キャリバーSXH5 : 自動巻き3ハンズ
-パワー・ワインディング・システム: リサイクルされたプラチナ製のマイクロローター
-シングルバレルのパワーリザーブ: 約56時間
-バレルのトルク: 8.8Nmm(ニュートン・ミリメーター)
-振動数: 28,800 VpH(4Hz)
-径: 30mm(13 ¼リーニュ)
-厚: 4.2 mm
-コンポーネント総数: 193
-石数: 28
-スイスレバー・エスケープメント: 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ

FINISH
-サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ 手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
-手作業による6つのインワード・アングル

CASE
-ステンレススティール
-ケース: 40.5mm(径)10.6mm(厚)
-無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
-内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケースバック
-防水性: 120m
-ねじ込み式リューズ

BRACELET
-リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット独自の「イージー・リリース」システム
-カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属

DIAL
-手作業によるヴァーニッシュ(ニス塗装)仕上げ
-ソード・シェイプの針スーパールミノーバ

PRODUCTION
-10本の限定生産


【関連 Web Site】

CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/