パルミジャーニ・フルリエが、イスラム教の祝祭イードを祝した「トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー」のヴァリエーション(ダイヤモンド,ルビー,エメラルド)、3モデルを発売

 From : PARMIGIANI FLEURIER (パルミジャーニ・フルリエ )




イスラム教の祝祭イードを祝して「トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー」のヴァリエーション(ダイヤモンド・ルビー・エメラルド) 3モデルが登場


イスラム教最大の祝祭イード(2021年7月20日)を迎えるにあたって、受賞実績のある『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』から、新たに宝石を載せた新しい三つのモデルを発売します。



文化と技術への称賛
『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』の発売からグレゴリオ暦で一年半、パルミジャーニ・フルリエは、宝石をセットした三つのモデルからなる限定シリーズで、そのデビューを振り返ります。イスラム社会には、男性はゴールドの装飾品を身につけないというドレスコードがあります。『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』は、すべてプラチナ製のケースで、ムーブメントの部品にも一切ゴールドは使用されていません。



新しいモデルのケースには、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドのいずれかがセットされています。
ルビーとエメラルドは、中東諸国のナショナルカラーに敬意を表して選ばれた色石。
『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』のジェムセッティングモデルは、いずれも10本限定です。



ヒジュラ暦で1441年のラビー・アル = アーヒル(4月の名前)に発売された、『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』は、その名が示すとおり、独特な複雑機構を備えた腕時計です。永久カレンダーは、月ごとの日数の増減のようなカレンダー特有のさまざまな不規則性に対応し、こうした不規則性にもかかわらず正確な日付を表示することのできる高度な時計機構です。



伝統的に、時計の複雑機構のなかでも最高レベルとされる永久カレンダーは、「超複雑機構」と称される三大機構のひとつに数えられますが、採用されているのはほぼ例外なくグレゴリオ暦です。
『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』に搭載されたムーブメントをつくることは、従来のウォッチメイキングの慣行から外れ、新しい創造性へチャレンジするということでした。カレンダー機構を完全につくり直す必要があり、それは、熟練時計師、修復師、歴史家、そしてメゾンの創設者ミシェル・パルミジャーニの幅広い経験とスキルがあってこそ可能になったのです。



自社製キャリバーPF009のベースとなったのは、2011年に発売されたパルミジャーニ・フルリエのテーブルクロックでしたが、それも元々はミシェル・パルミジャーニが個人的に修復したイスラム暦カレンダーが組み込まれたアンティークの懐中時計にルーツがあります。
2020年、『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』は、製造に費やされた並外れた作業が時計業界から認められ、時計の専門家からなるジュネーブ時計グランプリの審査団によって、「カレンダー&天文時計」部門で最高の時計に選ばれました。



あふれる敬意
宝石をセットした新しい三つの『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』は、豪奢と簡素の絶妙なバランスの上に成り立つモデルです。アラビア文化の美学には、幾何学模様への高い評価と、美に対する数学的かつ抽象的なアプローチが深く根を下ろしています。明晰さと構造を強調した直線的なバゲットカットを施した貴石のデザインが、これを表しています。バゲットカットは、ラウンドブリリアントカットに比べて「スパークル」や「ファイア」が少ないため、『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』に使用する石はすべて、可能な限り内包物のない均一なカラーのものでなければなりません。



ダイヤモンド、ルビー、エメラルドの三つの貴石は、中東諸国のナショナルカラーを表現するために選ばれました。緑はイスラム世界では特別な意味を持つ色で、赤と白はこの地域のほとんどすべての国旗に用いられています。



アラブ世界への敬意を表すデザイン要素には、他にも、ムーブメントの月の満ち欠けを表したふたつのブリッジ「ルブ・エル・ヒズブ」と呼ばれるアラブのシンボルを象った日付のブリッジ、アラベスク模様のカレンダーレバーなどがあります。文字盤の表示にはアラビア書体、数字にはこの地域で一般に使用されているインド・アラビア数字が用いられています。

キャリバーPF009のローターに施されているのは、パルミジャーニ・フルリエを象徴する、伝統的にフランス語で「グラン・ドルジュ」(バーリーコーン)と呼ばれるギョーシェ模様ですが、貴重なプラチナ製ローターの表面に刻まれたさざ波のような模様は、乾いた中東の風景では貴重なもの、すなわち水を連想させます。



「トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダーは、アラビアとイスラム文明の、豊かな文化的・宗教的な伝統から着想を得た時計を実現するための、パルミジャーニ・フルリエの努力の結晶であり、また長年にわたる卓越した技術と創造性への取り組みの成果です。この新作は、特別なコレクターズアイテムにふさわしく、中東地域における芸術、文化、精巧な職人技への情熱に敬意と同時に、この地域が人類の文化と文明に果たした多大な貢献への感謝の念も込められています。」
パルミジャーニ・フルリエCEO グイド・テレーニ

ヒジュラ暦永久カレンダーのシンプルな複雑性
暦にはさまざまな種類があり、どれも異なっています。グレゴリオ暦は太陽暦で、2月を例外とする、30日または31日の12か月からなり、合計365日の太陽年に収まるように計算されています。
中国とユダヤの暦は太陰太陽暦で、29日または30日の12か月の太陰月を使用し、これに適宜、閏月を挟むことで、二、三週間以内の差でほぼ太陽年と一致するようになっています。それに対して、ヒジュラ暦は純粋な太陰暦で、29日または30日の12か月によって日にちを数え、まったく太陽年に合わせることは考慮されていません。
そのため、ヒジュラ暦は、一年ごとにグレゴリオ暦よりも10日から11日ほど短くなり、結果として年ごとに月と季節との関係が変わります。他の暦に比べて非常に規則的であるのがこの暦の特徴です。



標準的なヒジュラ暦では、29日の月と30日の月が交互に巡り、一年は基本的に354日でこれを「平年」と呼びます。これは月の周期29.5日に近づけたもので、実際の月の周期である29.53日に非常に近くなっています。ただし、この月の周期の計算では0.03日のずれが生じ、この差を埋めるために、時折354日ではなく閏日のある355日の年が設けられます。これを「閏年」と呼び、ヒジュラ暦では30年につき平年が19年、閏年が11年あります。

『トンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダー』にはこれらがすべて考慮されており、ミシェル・パルミジャーニによるイスラム暦カレンダーが組み込まれたアンティークの懐中時計の修復作業から生まれた、完全自社開発の画期的な機構が搭載されています。12時位置のカウンターは30年のサイクルを示し、閏年は砂色の文字となっています。3時位置のカウンターは針でイスラム暦の月を示し、聖なるラマダンの月は赤い字でデザインされています。
6時位置に配されたアベンチュリンのムーンディスクには、ポリッシュ仕上げの月で北半球の月相が再現されます。
9時位置のカウンターは日付を示し、円形の開口部から白いマーカーが覗いていれば29日の月、砂色のマーカーが覗いていれば30日の月であることを意味します。




【テクニカルスペック】
ヒジュラ パーペチュアルカレンダー ダイヤモンド
PFH980-2010111-HA1481

ケースにバゲットカットダイヤモンド84個、計7.19カラット
リューズに1個0.2カラットのダイヤモンド
15,180,000円(税抜)/16,698,000円(税込)
ヒジュラ暦パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ



ヒジュラ パーペチュアルカレンダー エメラルド
PFH980-2010112-HA1481

ケースにバゲットカット エメラルド84個、計4.78カラット
リューズに1個0.16カラットのエメラルド
17,480,000円(税抜)/19,228,000円(税込)
ヒジュラ暦パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ



ヒジュラ パーペチュアルカレンダー ルビー
PFH980-2010113-HA1481

ケースにバゲットカットルビー84個、計6.66カラット
リューズに1個0.22カラットのルビー
15,180,000円(税抜)/16,698,000円(税込)
ヒジュラ暦パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ


※以下、共通スペック
[キャリバー]
PF009, ヒジュラ暦パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ表示
パワーリザーブ:約48時間、二方向自動巻き
振動数:28,800 振動/時 (4Hz)
てん輪:可変慣性
石数:32
部品数:310
直径:33.8 mm
厚さ :5.7 mm
装飾:コート・ド・ジュネーブ、スネイル仕上げの面取りされたブリッジ
ローター :プラチナ、バーリーコーンのギョーシェ

[ケース]
ポリッシュ仕上げのプラチナ
直径:44.60 mm
厚さ:14.09 mm
リューズ:直径 6 mm
ガラス:反射防止加工のサファイアクリスタル
ケースバック:サファイアクリスタル
ケースバックの刻印:"Hijri Perpetual Calendar"、リミテッドナンバーX/10
防水:30 m

[ダイヤル]
カラー:スレート
仕上げ:サンレイ
インデックス:ハンドアプライドロジウムプレート
ムーンフェイズ:ブルーアベンチュリン

[針]
ロジウムプレート、デルタ型

[ストラップ/ブレスレット]
エルメス社製ブラックアリゲーター、プラチナアルディヨンバックル



【お問い合わせ】
パルミジャーニ・フルリエ
03-5413-5745



[パルミジャーニ・フルリエ]
時計師であり修復師である創業者ミシェル・パルミジャーニの名を冠した時計メゾンは、1996 年にスイス、ヴァル・ド・トラヴェールのフルリエに誕生しました。時計製造に関わるすべての会社をグループ内に保有し、95%以上を自社で製作するマニュファクチュールです。そのため、製造工程の隅々までが自社でコントロールされ、またグループに属さない独立性を大切にし、自由な創造を可能にしています。パルミジャーニ・フルリエの個性の根幹となる過去の傑作の修復の仕事は、遥かな未来においても修復するに値するタイムピースを生み出す原動力となっています。それは、過去の作品から大胆に未来をつくりあげるマニュファクチュールとしての試みであり、自然、黄金比と共に枯渇することのないインスピレーションの源です。