ローマン ゴティエ「コンティニュアム」に プラチナ エディションを発表

 From : Romain Gauthier (ローマン ゴティエ )




コンティニュアム プラチナ エディション(C by Romain Gauthier Platinum Edition)~現代にふさわしいエレガンス、さりげなく上品に


ローマン・ゴティエがこのたび発表した「コンティニュアム プラチナ エディション」は、ブランドで最も新しい「コンティニュアム」シリーズの中でもヘリテージコレクションに属するタイムピースです。
プラチナケースと18Kホワイトゴールド製のムーブメントを特徴とする「コンティニュアム プラチナ エディション」は世界中の見識あるコレクターたちの間で反響を呼ぶことでしょう。



ローマンは、この現代にふさわしい時計の伝統的な一面を見せる貴重な素材を組み合わせ、スポーティな表情と自信に満ちた個性を持たせることによって、「コンティニュアム」をさらに洗練させました。
デザインはカジュアルですが、洗練された資質を持つ新しいエディションは、エレガンスとモダン、伝統と現代の調和であり、1本の時計の中に“進化する伝統”のすべてが集約されています。
代々受け継がれてきた時計製造のサヴォアフェールを守るという目的を常に意識するのは、ローマンにとって非常に重要なことです。ローマン・ゴティエはこれを先進技術によって発展させながら、同時に職人技が発揮され技術的に優れた時計を発表しています。



フィンガーブリッジスタイルに着想を得て、ムーブメントの設計にはジュウ渓谷の時計製造の歴史に倣いながらモダンなアプローチを取り入れており、進化する伝統というローマンのビジョンを示しています。




コンティニュアムの詳細
新しいプラチナ エディションは、チタンからプラチナへと素材が変わってもこれまでと同じような美しい外観を引き継いでいます。ムーブメントは完全な手作業によって装飾され、ポリッシュ加工の面取り面、フロスト加工のメインプレート表面、ヘアライン仕上げのエッジ、ブリッジ内側に施された手彫り装飾はどれも類を見ない高いクオリティです。自社工場内に装飾仕上げ専門の工房を持ち、豊かなサヴォアフェールと緻密さに優れる職人たちのおかげで、ローマン・ゴティエは最も精緻な手作業による仕上げを行うことが可能になっています。




独特なダイヤルデザインに中に表される連続性
コンティニュアムシリーズのスピリットに統一性を持たせるため、時分針はオフセンターダイヤルで、インデックスは実にわずかですが徐々に細くなるようにデザインされ、しかもそれぞれの長さが異なっています。また、7時位置にあるスモールセコンドにある5秒毎の目盛は、インデックス同様にそれぞれ長さが違っており、ラインの先端へと細くなっています。



ダイヤルカラーはブルーのディテールがハイライトのグレーと、ホワイトのディテールがハイライトになっているブルーの2種類があります。
ローマンは、ダイヤルになぜこのような凝った見え方を持たせたのか、その目的を説明しています。「時計を製造する中でよく見るような『囲まれて閉じた円形』より、開かれて風通しのよいダイヤルにしたいと思っていました。ダイヤル上でインデックスを伸ばしたラインは軸に向かって徐々に細くなり、やがてほとんど見えないくらいの点になるというイメージです。これこそ「連続性」そして「自由」という考えを強調しています。」


立体的で先が細くなった針は18Kホワイトゴールド製の小さな塊から加工されており(モノブロック構造)、高い視認性を確保するためにスーパールミノバを塗布しています。



インデックス
針と同様に、インデックスも18Kホワイトゴールドのモノブロック構造で、立体的なアプライドインデックスです。それぞれのインデックスとローマン数字が時計全体のデザインにトラディショナルな雰囲気をもたらします。手作業でサテン仕上げを施し、マットな質感に処理されたインデックスはケース表面の仕上げとも見事に調和しており、時計全体の美しさと対照をなしています。



ダイヤル
ダイヤルは18Kホワイトゴールド製で、グレーカラーはサンドブラスト加工された上に紫外線から保護する特別なコーティングがされています。また、ブルーダイヤルはブルーPVD加工処理されています。



ベゼル
ダイヤルを取り囲むプラチナ製のベゼルで目を惹く幾何学的な輪郭はコンティニュアムの特徴で、これまでのローマン・ゴティエの時計にはなかったフォルムです。ベゼルはまずラウンドシェイプに機械加工され、丸みのある面が作られます。次にベゼル表面の6か所にまっすぐなカットを入れて、平らな6つのファセットを生み出します。このファセットにポリッシュ加工をして光を反射させることによってベゼルに光沢をもたらす一方で、残りのサテン仕上げ部分が光を和らげます。これと同様のファセット加工は時計裏面のサファイアアクリスタルの周囲にも再現されています。



ケースバンドとラグ
ベゼルとケースバックの間にはワンピース構造のケースバンドとラグが、サテンとポリッシュ仕上げを取り入れながら幾何学的に作られており、巧みに生み出されたフォルムの美しさを楽しむことができます。
ストラップとバックル
プラチナ製ピンバックルの付いたラバーストラップがラウンド型のケースバンドと角度を持ったラグに沿うよう成形されており、まさにケースの延長線上に自然に続いているように見えます。



リューズ
さらにローマンの製品ではお馴染みですが、2時位置に巻上げと時刻設定の役割を持つリューズを配置し、手首の動きを妨げないようなスペースを工夫しています。また、操作しやすいようにプラチナ製のリューズは、フルーテッド(溝彫り)加工とラバーリングが装着したものの2種類があります。




スネイルカムを採用した賢いストップセコンド機構
ローマンがコンティニュアムに搭載したストップセコンド機構によって時刻を正確にセットすることができます。
その仕組みは他の多くのストップセコンド機能と同様に、リューズを引いた瞬間、テンプ(テンワ)にブレーキをかけるというものです。しかしローマンは動きを止めるために、ストレートあるいはL字型のストップレバーを使わずに、スネイルカムを採用することを選択しました。これには2つの機能を持たせています。まずリューズを引くとスネイルカムがテンワに触れてその動きを止めます。次にリューズを押し戻した時に、スネイルカムが止めた位置から回転しますが、カムの段々と広くなるフォルムが回転することによって、再びテンワが勢いよく動き始めるための助けとなります。
ブランドに親しむ方たちであれば、ローマンが過去の作品でスネイルカムのユニークな形状を使ってきたことをご存知でしょう:そうです、高い評価を受けたロジカル・ワンで見ることができます。




設計と装飾が現代性と出会う自社製ムーブメント
手巻きの自社製ムーブメントに受け継がれた現代性と連続性というテーマが、ケースバックのディスプレイを通して見事に表れています。
主役はフィンガーブリッジです。これはローマンの生まれ故郷、ジュウ渓谷の時計製造の歴史では代表的なものですが、この時計で現代的に解釈されています。これらのブリッジはそれぞれ水平に構成されており、「階段状」の形を成しています。この効果はムーブメントにボリューム感と奥行をもたらすだけでなく、ブリッジが文字通り歯車やテンプの上で、切れ目なく流れているような感覚を与えます。
ブリッジは18Kホワイトゴールドから作られており、様々な仕上げを施すことによって対照的なトーンや質感を持たせました。それぞれのブリッジの外側のエッジは二重の面取りが特徴的です。また、ブリッジのフラット面とルビー周りは一段高く縁取りされておりへアライン仕上げになっています。この縁の内側には、ローマン・ゴティエの工房にいる手作業仕上げのスペシャリストが特別な手彫りの技術を使い、全くのオリジナルで小さな窪みをたくさん彫り込んだような独特の質感を生み出しました。ブリッジの下にあるムーブメントのメインプレートには手作業でフロスト加工を施しています。



印象的な装飾はブリッジやメインプレートだけに留まりません。ローマンのトレードマークである、面取り加工されたリングを繋げた形状のスポークが特徴の歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾(サーキュラー・グレイニング)が施され、クリックやスネイルカム、ローマンのもうひとつの特長でもあるS字型の溝を持つスクリューは美しいポリッシュ仕上げで磨かれています。また、主ゼンマイを収めた香箱の蓋は素晴らしい渦巻状の模様(スネイリング)で装飾されています。
コンティニュアムの調速機構は、わずかにカーブしたアームを持つテンワ、極小の目盛が付いた偏心の補正ねじと最大剛性のために三角形状になったアンクルと、ローマン・ゴティエらしい特徴を備えています。





【技術仕様】
コンティニュアム プラチナ エディション
プラチナ製/本数限定なしのモデル。ムーブメント裏面に何番目の製作モデルか刻印あり。

[特徴]
オフセンターの時針、分針
7時位置のスモールセコンド
プラチナ製ケース
18Kホワイトゴールド製ダイヤル、ムーブメントブリッジ、メインプレート
自社製ムーブメント/ストップセコンド機構
スポーティラバーストラップ

[ダイヤルと針]
ブルーハイライトのグレーダイヤルとホワイトハイライトのブルーダイヤルの2種類
オフセンターの時針、分針
7時位置のスモールセコンド/5秒毎にホワイトまたはブルーのテーパードライン入り
スーパールミノバ仕上げの18Kホワイトゴールド製針
18Kホワイトゴールド製インデックス(一部数字、バーインデックス)


[ムーブメントと仕上げ]
自社製手巻ムーブメント
サイズ:32.10mm×5.50mm
パワーリザーブ:60時間
石数:24石
部品数:154個
振動数:毎時28,800回/4Hz
部品素材:ホワイトゴールド、スティール、ステンレススティール、真鍮、ジャーマンシルバー(洋銀)
仕上げ:最高級レベルの手作業による装飾

[ケース]
素材:プラチナ
サイズ:41mm×9.55mm、ラグからラグまでのサイズ49.5mm
防水性:50m/5気圧/160フィート
巻上げと時刻セットのためのリューズ(2時位置/フルーテッド加工またはグレーラバーリング付)
内側に無反射コーティング加工のサファイアクリスタル(ダイヤル側、ケースバックともに)

[ストラップとバックル]
グレーのラバー製ストラップ
特別開発のプラチナ製ピンバックル(サテン&ポリッシュ仕上げ)
総重量:149g(ラバーストラップとピンバックル含む)
価格:12,870,000円(税込)




【お問い合わせ】
ローマン・ゴティエ日本総輸入代理店
スイスプライムブランズ株式会社
〒104-0045 東京都中央区築地2-15-19 ミレニアム築地ビル8F
03-6226-4650
www.romaingauthier.jp 




[ローマン・ゴティエ]
2005年に創業されたローマン・ゴティエはスイスのジュウ渓谷にベースを置く高級時計ブランドで、情熱的な創業者ローマン・ゴティエが率いています。彼はスイス高級時計製造の中心地でもある、絵画のように美しいジュウ渓谷で育ち、勉強や仕事をする中で育んできたノウハウと、オート・オルロジュリーへの妥協なき取り組みを結びつけ、比類なきタイムピースを生み出しています。
彼のビジョンは、技術の向上によって豊かな伝統と専門的な技法を守りながら、新しい領域を探求することです。時計職人たちはこの遺産に責任を持つべきで、ローマンはこのような進化に携わることを誇りに思い、今得られる中で最良のものを活用していきたいと考えています。これこそ、彼が考える「進化する伝統」です。
ローマン・ゴティエの時計はどれも高いレベルの手仕上げによって他にはない独自の存在となっています。ムーブメントについては、小さな歯車の製造から全体の組み立てや調整に至るまでの全ての工程、さらにブリッジや地板の面取りや装飾、ダイヤルのエナメル加工まで自社ですべて行っています。全体的に見て、ローマン・ゴティエの時計は何か月もかけて部品を作り出し、数週間かけて装飾を施し、組み立てには何時間もかかる作業を経て完成します。「時」がキーワードであり、すべての職人が要求される高いレベルのクオリティに達するためには、十分な時間をかけなければなりません。
卓越性の鍵は人間の能力だとローマンは考えています。21 世紀という時代が提供できる資源は 道具だけで、それは技術の進化の一部に過ぎません。ローマンの哲学は、十分な時間をかけて訓練や改良を重ねることによって、専門的な技能を獲得した人がもたらすことのできるクオリティがいかに重要なのかを強調しています。この結果、彼の作品は目を惹くデザイン、革新的な自社製ムーブメントと手作業によるハイレベルの仕上げによって認められています。2013年には時計業界のオスカーと呼ばれるジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリにおいて、ローマン・ゴティエのロジカル・ワンがメンズコンプリケーション部門において最優秀賞を獲得しました。さらに2018年にはパリで開催されるにおいて”Talent of Innovation”賞を受賞しました。