ジラール・ペルゴからの2023年ロレアート新作~「ロレアート アブソルート ライト & シェード」と「ロレアート アブソルート ライト & ファイヤー」

 From : GIRARD-PERREGAUX (ジラール・ペルゴ )




ジラール・ペルゴ 「ロレアート アブソルート ライト & シェード」および「ロレアート アブソルート ライト & ファイヤー」~力強いシルエットのロレアート

1975 年の最初のバージョンの発表以来、ロレアートはコントラストの効いた特徴と卓越した効果を巧みに融合してきました。金属化サファイアクリスタルケースに収められたロレアート アブソルート ライト & シェードは、直線と曲線、現代性と伝統、美しさと機能を兼ね備えています。また、旧正月の到来を祝うために、ジラール・ペルゴは独特な半透明のレッドケースを採用した特別なモデルもつくりました。わずか 18 個限定のロレアート アブソルート ライト & ファイヤーです。このウォッチは、旧正月にあわせて世界中で販売いたします。



●「ロレアート アブソルート ライト & シェード」(左)と「ロレアート アブソルート ライト & ファイヤー」(右)


魅力的なコントラスト
1975 年にジラール・ペルゴが発表した最初のバージョンのロレアートは、異なるシェイプを巧みに組み合わせ、独特な調和を奏でていました。三つ揃えのスーツにも、カジュアルな服にもぴったりな外観でした。年月の経過とともに、ジラール・ペルゴは新しい複雑機構を組み込むなど、さまざまな素材や色を採用しながらも、一貫してすぐに見わけのつくロレアートであり続け、時代を超えたルックスを備えていました。

2019 年、ジラール・ペルゴはロレアート アブソルートを発表しました。1975 年モデルを大胆に解釈し直したウォッチは、ロレアートの象徴的なデザインの特徴が多く引き継がれました。たとえば、円形リングの上に取り付けられた、伝説的な八角形のベゼルなどです。しかし同時に、ロレアート アブソルートには、一体型ラバーストラップを組み込み、いずれ劣らぬ精巧な変更点が多数加えられ、結果としてロレアート コレクションの現代的な外観を強調することができました。



そしてこのたび、ジラール・ペルゴでは、新しいロレアート アブソルート ライト & シェードを発表することになりました。ジラール・ペルゴが蓄積してきた時計製造のノウハウと、革新的な素材に関する幅広い専門知識が盛り込まれたモデルです。この最新モデルの直径 44 mm のケースは、ウォッチに魅力的な輝きを添える金属化サファイアクリスタル製となっています。軽そうな外観と透明感を備えたモデルですが、逆に暗く反射するようにも見えます。この軽そうな見た目は、わずか 85 g という低質量によって実現することができました。こうした構成により、このウォッチにはコントラストの効いた特徴が共存しており、時計製造による現代的な表現も非常にユニークに表現しています。




最先端のケース、伝統的なクラフトマンシップの尊重
時計のサファイアクリスタルケースをつくるには、「キロプロス法」と呼ばれる方法を用いて、サファイアクリスタルを球状に成長させる必要があります。この時間のかかる成長法では、8 週間にも及ぶ工程を経て、アルミナ粉末をサファイアクリスタルの固形ブロックに変換します。

その後、ブロックを小さな円盤状にカットしてから、巧みに機械加工してベゼル、ミドルケース、ケースバックの形にしていきます。この工程が終わると、各パーツを熱処理し、ついで研磨します。パーツを入念に検査し、仕様に適合した、含有物のないものだけが選別されます。



次に、サファイアクリスタル製パーツに金属化処理を施します。この工程では、真空中でパーツに表面処理を実施します。そして、最終的にスモークのかかったような外観になります。このサファイアクリスタルケースをつくるには、170 時間に及ぶ複雑な作業が必要となります。




美しさと機能性の融合
コンスタン・ジラールがラ・エスメラルダを誕生させて以来、ジラール・ペルゴは、美しさと機能性を幾度となく融合し、時計製造の優れた技能とシェイプを巧みに使いこなす能力を物語る時計を多数発表してきました。
新しいロレアート アブソルート ライト & シェードは、こうした理念を受け継ぎ、サファイアクリスタルケースによる壮麗な効果の中で、ムーブメントを可視化しています。



自社製ムーブメント、キャリバー GP01800-1143 は、名高いロレアートのベゼルを踏まえ、地板も八角形となっています。スケルトン仕上げのムーブメントにより、通常は隠れている多数のパーツも明らかになり、光(ライト)の部分と影(シェード)の部分によって深みを増した、直線と曲線の魅力的な眺めをもたらします。香箱にも透かし彫りが施され、さまざまな度合いの張力が加わるゼンマイを眺めることができます。前後に揺れるテン輪の魅惑的なダンスも見ることができます。



ゴールドのローターにも透かし彫りが施され、奥のブリッジが見えるようになっています。ジラール・ペルゴの精巧な仕上げに関する評判を裏切ることなく、NAC 処理を行ったブリッジと地板には、サンドブラスト仕上げ、繊細なヘアライン仕上げ、円形サテン仕上げ、面取りなどを、内側の 55 箇所もの角には手作業によるポリッシュ仕上げを施しています。

キャリバー GP01800-1143 には、いたるところに高度な技巧を凝らしています。たとえば、可変慣性テンプです。多くの時計で採用されているインデックスレギュレーターでは、ヘアスプリングの実質的な長さを変化させることで、時計の進み具合を早めたり、遅くしたりします。これに対して、可変慣性テンプの場合、ヘアスプリングの長さは固定しており、その代わりにテン輪のスポークに取り付けたウェイトを調整することで、進み具合を変化させます。この機構の方が、安定性と耐衝撃性に優れています。



透かし彫りが施された、力強くエレガントな時針と分針は、優れた視認性をもたらします。ベゼルとムーブメントの間の立体的なリングには、12 時位置に GP のロゴ、残りの 11 箇所にインデックスを取り付けています。ジラール・ペルゴは独特な組立方法を採用し、従来のケースリングを不要としました。ケースとムーブメントは、非常に特殊なネジシステムを使用し、ケースバックからベゼルまで 1 つの軸で組み立てています。各パーツを固定するネジの設計には厳しい要件が課せられ、ミクロンレベルの精度が求められます。



2 つのブラックの PVD 加工済みチタン製ラグはケースに一体化し、ウォッチ本体とブラックのラバーストラップを結びつけています。この配置は、現代的な見た目となるだけでなく、ストラップが手首に最適にフィットするので、見事な着用快適性を得られます。ラグの表面部分はサテン仕上げで、角はポリッシュ仕上げです。ストラップに用いられている FKM ラバーは、従来のラバーと比較して、しなやかさと耐性に優れています。ストラップの視覚的な魅力をいっそう強めるために、ファブリック調の模様も組み込ました。バックルには微調整システムが備わり、ストラップと手首の密着度を細かく調整することができます。リューズは、PVD 加工のチタンにポリッシュ仕上げとサンドブラスト仕上げを施すことで、ラグの外観にマッチしたものとなっています。


すばらしい一年の始まり
旧正月に敬意を表した新しいロレアート ライト & ファイヤーは、深みのある魅力的なレッドカラーが特徴的です。薪の熾火(おきび)を思わせる強烈なレッドで、光と戯れます。このモデルはわずか 18 個限定で、ロレアート アブソルート ライト & シェードと多くの共通点がありますが、「YAG」と呼ばれる新しい多結晶材料を用いています。



これはサファイアクリスタルに似た、硬く傷がつきにくい半透明の素材ですが、さまざまな暗い陰を生み出します。この点は、特に重要でした。ジラール・ペルゴのデザインチームは、エネルギー、活力、繁栄を連想させる深いレッドの鮮やかな色によって、限定版のタイムピースを装うことを考えていたからです。

ロレアート アブソルート ライト & シェードとロレアート アブソルート ライト & ファイヤーは、2023 年 4 月に世界中のジラール・ペルゴ正規代理店で販売予定です。



【技術仕様】
ロレアート アブソルート ライト & シェード
リファレンス:81071-43-2022-1CX

[ケース]
素材:金属化サファイアクリスタルとブラック PVD 加工を施したチタン
直径:44.00 mm
厚さ:11.56 mm
風防:無反射加工サファイアクリスタル
ケースバック:無反射加工サファイアクリスタル
文字盤:ポリッシュ仕上げの台形インデックスが付いた 3D リング
針:スケルトン加工、ロジウムメッキ、蓄光塗料を塗布
防水性:30 m(3 気圧)

[ムーブメント]
リファレンス:GP01800-1143
機械式自動巻ムーブメント
直径:30.00 mm (131/4’’’)
厚さ:4.16 mm
振動数:28,800 振動/時(4Hz)
部品数:172
石数:25
パワーリザーブ:約 54 時間
機能:時、分、スモールセコンド

[ストラップ]
素材:ブラックのステッチ入り「ファブリック調」のブラック ラバー
バックル:ブラック PVD 加工済みチタン、フォールディングバックル、微調整システム付き
価格:13,101,000円(税込)



ロレアート アブソルート ライト & ファイヤー
リファレンス:81071-44-3115-1CX
18 個限定、通し番号なし(one of 18)

ケース
素材:レッドの YAG とブラック PVD 加工を施したチタン
直径:44.00 mm
厚さ:11.56 mm
風防:無反射加工サファイアクリスタル
ケースバック:無反射加工サファイアクリスタル
文字盤:ポリッシュ仕上げの台形インデックスが付いた 3D リング
針:スケルトン加工、ロジウムメッキ、蓄光塗料を塗布
防水性:30 m(3 気圧)

ムーブメント
リファレンス:GP01800-1143
機械式自動巻ムーブメント
直径:30.00 mm (131/4’’’)
厚さ:4.16 mm
振動数:28,800 振動/時(4Hz)
部品数:172
石数:25
パワーリザーブ:約 54 時間
機能:時、分、スモールセコンド

ストラップ
素材:ファブリック調のブラック ラバー、レッドのステッチ入り
バックル:ブラック PVD 加工済みチタン、フォールディングバックル、微調整システム付き

価格:13,101,000円(税込)



[ジラール・ペルゴ]
1791 年創業のジラール・ペルゴは、今なお活動を続けている高級時計マニュファクチュールとしては最古の部類に属し、目の肥えた人々から高い評価を得ています。ジラール・ペルゴの歴史を彩る比類ない作品の数々は、美しさと機能性を巧みに融合しています。例えば、羨望の的となっている 1975 年生まれのロレアートや、ブリッジを単なる技術的な要素から時計に不可欠な一部に変えることで「見えないもの」を見えるようにした時計界初の伝説の「スリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨン」などです。時計の革新の先導者としてのジラール・ペルゴの地位は、何百という取得済みの特許や、数々の賞を受賞した歴史によって裏づけられています。ジラール・ペルゴは、必要な時計の全技法を習得し、無視しえない正統派の雰囲気を時計に与えることで、2 世紀以上にわたってマニュファクチュールとしての地位を守ってきた、数少ない時計メーカーの一つです。ジラール・ペルゴは伝統を尊重しながらも、たえず未来を見据えており、新技術と最先端素材を採用しながら、定番の形に新風を吹き込んでいます。
2022 年現在、ジラール・ペルゴと姉妹メゾンのユリス・ナルダンは、高級時計マニュファクチュールの独立したグループを創設しました。www.girard-perregaux.com/press