ジャガー・ルクルトの「ステラー・オデッセイ」のハイライトとしてギヨーム・マルマンによる 『Passengers: Through Time』を公開~天体現象と時計製造を称えるアートインスタレーション

 From : JAEGER-LECOULTRE (ジャガー・ルクルト )





フランスのアーティスト、ギヨーム・マルマンによる 『Passengers: Through Time』がドバイにて世界初公開


ジャガー・ルクルトは、天体現象と時計製造の関係を称えた展覧会「ステラー・オデッセイ」のハイライトとして、「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムのもと、フランス人ビジュアルアーティストのギヨーム・マルマンによる新しいアートインスタレーション『Passengers: Through Time』を発表します。この作品は、2022年5月のジュウ渓谷での初公開に続き、2023年2月にドバイで開催される「ステラー・オデッセイ」展に合わせて世界初公開される予定です。





メイド・オブ・メーカーズは、時計製造、職人技、アートの間に昔から存在する対話を拡大し、創造性、専門性、精度といったジャガー・ルクルトを190年間、常に定義してきた基本原則を奥深く表現します。ジャガー・ルクルトの価値観を共有し、様々に異なる素材やメディアを通して新しい表現を探求する、時計業界以外の世界的なクリエイターに焦点を当て、創造力を働かせて自らの手で作業を行う彼らへの強い尊敬を込めたプログラムです。



ジャガー・ルクルトのCEOであるカトリーヌ・レニエは、
『メイド・オブ・メーカーズを通じて、時計製造、アート、その他のクリエイティブな分野が、いかに生活体験に価値をもたらすことができるか、さまざまな視点から探求しています。優れた想像力と緻密な芸術的プロセスを駆使し、私たちの心を広げ、感覚に挑戦し、強い感情を引き起こす作品を生み出すアーティストを、ガストロノミー、音楽、デジタルアートなど様々な分野から探します。』と述べています。



ギヨーム・マルマンは、光、音、動きを複雑で刺激的な関係で使用し、彫刻、空間、時間などの従来の概念を再定義しています。彼の作品は、目に見えないものの美しさや物理法則を想起させます。そこでは、音と光が組み合わされた映像と物語の新しい世界が作り出され、見る者を別の場所へと運び、熟考と内省を誘います。その真の魅力は、見る者を圧倒する超越的な効果にあります。



ギヨーム・マルマンは次のように述べています。
『私は、概念的かつ技術的なアプローチを実現しようとしています。」と、「私は常に新しいツールを探しており、今の時代はそれに適していると思います。光について取り組む際、そこには科学的、芸術的、哲学的、さらには神秘的な問いが生まれます。多かれ少なかれ、私の作品は1950年代以降のヴィクトル・ヴァザルリやフランソワ・モルレなどの芸術家によって始められた探求を受け継ぐものだと思っています。また、アートをギャラリーから解放し、公共空間に放つことで新たな広がりを見つけたいという強い思いがあります。』



技術的に高度なツールとデジタルメディアを使用しながらも、ギヨーム・マルマンの作品は常に現実(リアリティ)を表現しています。地球、建築、物理学のパラダイム、そしてこのジャガー・ルクルトから依頼されたな作品での天体現象などのテーマを通じて彼が明らかにするのは、自然とテクノロジーの関係性における現代のアンビバレンスです。



『ギヨームと仕事ができて光栄です。彼の作品がイマジネーションを刺激し、畏怖と驚きの感覚を作り出す方法は、我々が夜空を見て星や惑星の動きに思いを巡らせるときに感じる感覚を的確に捉えています。そういった意味で、彼のシステムに付随するエレガンスや根源的な複雑さは、時計製造と相通ずるところがあると思っています。時間の意味を探求する『Passengers: Through Time』は、ジャガー・ルクルトのテーマであるステラー・オデッセイを見事に表現していると思います。』と、ジャガー・ルクルトCEOのカトリーヌ・レニエは述べています。
[ギヨーム・マルマン]
フランスで生まれたギヨーム・マルマンは、リヨン第2大学に入学し、その後ARFIS Écoleで映画、オーディオビジュアルメディア、デジタルメディアを専門に学びました。ごく初期から音楽やパフォーミングアーツの分野と結びついてきた彼の作品は、古典的な物語の形態や伝統的な舞台装置を飛び越え、ビジュアルクリエーションを刷新しています。実験映像製作者たちから多大な影響を受けたギヨーム・マルマンは、映像や音、リズム、コントラスト、ゆっくりと動く人物の間で共有される言語、新しい知覚文字を探求しています。

この新しい言語を開発するために、マルマンの作品は3D彫刻や建造物のマッピング、写真やスクリーンプリントへの投影、動く体や、スモークを含むものになっています。パブリックスペースにおける彼のイマーシブな作品には、建築家、ミュージシャン、照明デザイナーなどが関わっており、触れることができないものに形を与え、目に見えない美しさや数学がベースとなった現実(リアリティ)に瞬間的に近づくことを可能にしています。技術的に高度なツールとデジタルメディアを使用しながらも、ギヨーム・マルマンの作品は常に現実(リアリティ)を表現しています。彼は地球(Around the Island)、気象現象(Après-nous le Déluge)、建築(Raster)、物理学におけるパラダイムの変遷(Timée)などをテーマとして取り上げてきましたが、そこで表現しているのは自然とテクノロジーの関係性における現代のアンビバレンスです。


『Passengers: Through Time』
ジャガー・ルクルトとのパートナーシップによって、ギヨーム・マルマンは高い評価を受けたインスタレーション『Passengers』にまったく新しい章を書き加えました。こうして作られた第2章が、天空および天体観測をテーマにした『Passengers: Through Time』です。相対性理論で説明されている時間、空間、光の関係性を「乗客」であるビジターたちが探求します。
「このプロジェクトでは、天空観察と時間の測定の関係性を認識できるようにしました」とギヨーム・マルマンは述べています。「天文学者や時計職人たちと意見を交換し、時間と空間の結び付きを表現したアートインスタレーションを作り上げました。」



『Passengers: Through Time』の計画段階から、ギヨーム・マルマンとIPAG(グルノーブル惑星学・天体物理学研究所)は何度も協議を重ね、現代の知識を踏まえて時間と宇宙の関係性を特定し、モデル化することに成功しました。生成プログラミングを使用し収集したデータを再現することで、壮大で創意工夫に富んだ独創的な環境を作り上げました。これによって、目に見えないものの美しさや数学がベースとなった現実(リアリティ)に瞬間的に近づくことができます。



通り抜けができるカプセル内に設置されたキネティックデバイスを介して、ビジターは映像や音の動き、無限の反射、目がくらむような視点を体験することができ、それぞれが主役となる星の旅へと誘われます。乗客となったビジターは、宇宙の広大さを表現した光、音、動きの複雑で刺激的な相互作用によって、時間とは何かという根源的な問題について考えさせられることになります。

『未来に目を向けるドバイは注目すべき都市であり、それは新しいアイデアやジャンル、表現形式に対して非常にオープンである地元のアートシーンにも表れています』と、カトリーヌ・レニエは述べています。『ギヨーム・マルマンの作品を初めて紹介するのに、これ以上の場所はないでしょう。』



ドバイでの公開後、『Passengers: Through Time』は、「ステラー・オデッセイ」展の一環として世界各地を巡ります。太陽暦や太陰暦、開催場所の地理座標に合わせ、映像と音のコンテンツは常に変化し、その場所・時刻の天体現象をリアルタイムに表現します。
『Passengers: Through Time』は、ドバイのダウンタウンにあるドバイ・ファウンテンで開催される「ステラー・オデッセイ」展の一部として、2023年2月4日(土)から23日(木)まで毎日午後2時から午前12時まで鑑賞することができます。




【お問い合せ】
ジャガー・ルクルト コンタクトセンター
TEL:0120-79-1833
営業時間:平日の月曜から金曜 11:00~19:00





[ステラー・オデッセイ]
ジャガー・ルクルトは、人類が時間を計測する方法のまさに原点となった天文現象にオマージュを捧げます。シンプルな形状のムーンフェイズ表示から、極めて複雑な永久カレンダー、均時差、星図、交点月周期、近点月周期に至るまで、天文学的な機能は、マニュファクチュール創設時から、ジャガー・ルクルトが誇る複雑時計の ポートフォリオにおいて重要な役割を担ってきました。太陽、月、恒星を用いた3種類の時間単位をすべて習得したジャガー・ルクルトの時計職人たちは、絶えず革新を続け、天文現象を表示するだけでなく、予測まで行う極めて高度で正確な機構を製作しています。2023年2月より、ジャガー・ルクルトは世界の主要都市を巡るステラー・オデッセイを開催し、ビジュアルアーティストやミクソロジスト(バーテンダー)とのインスピレー ションに溢れたコラボレーションや、Atelier d’Antoine(アトリエ・ド・アントワーヌ)での天体をテーマにした魅力的なディスカバリーワークショップなどの魅力溢れるイベントを開催しています。ステラー・オデッセイでは、宇宙の神秘が、腕から覗くマイクロメカニカルの驚くべき技術の世界へといかに昇華されたかご覧いただけます。jaeger-lecoultre.com